イナズマイレブン アレスの天秤の感想まとめ！最終回で最後に勝ったのは？

ゲームと連動してアニメを放送する形で高い人気を誇ってきたのがイナズマイレブンシリーズです。シリーズ7作目の最新作、イナズマイレブンアレスの天秤でもこれまで同様、アニメが企画され、ゲームに先行する形で放送されました。新規キャラクターが多数登場する事に加え、複数主人公である事過去シリーズに登場したキャラクター達の活躍など気になる所が多い作品として注目を集めています。

今回はイナズマイレブンアレスの天秤について登場するキャラクターからシリーズの中での立ち位置、最終回の展開などをネタバレありで最後まで触れ、既に視聴した人の感想を紹介していきます。

イナズマイレブンではシリーズを重ねる毎に新規キャラが登場していますが、イナズマイレブンアレスの天秤でも過去作のキャラクターを絡めながらも新規キャラクターが多く登場しています。まずはイナズマイレブンアレスの天秤に登場する主要な登場人物を紹介していきます。

イナズマイレブンアレスの天秤で主人公の1人となるのが稲森明日人です。アニメでは基本的に彼の視点で物語が進行する事になります。ポジションはフォワードとミッドフィルダーで、底なしの体力の持ち主としても知られています。決勝戦前にはキャプテン代理を任される程に人望もあります。キャッチコピーは「太陽に選ばれたサッカー小僧」です。

歴代のイナズマイレブン主人公と同じくサッカーが好きでサッカーの事になるとへこたれないひたむきさを持ち合わせており、味方はもちろん敵チームの選手にも少なくない影響を与える点も共通しています。一方で歴代イナズマイレブン主人公の中で初めて男性声優である村瀬歩さんが務めています。

イナズマイレブンアレスの天秤の3人の主人公の1人で狂気的な笑い方とプレイスタイルから「フィールドの悪魔」と言われるのが灰崎凌兵です。星章学園のエースストライカーですが、プレーにムラがあり、気分が乗らなければ練習や試合にも参加しない、出場しても個人プレーしかしないなど非常に自分勝手な性格をしていました。同時にそのような性格から明日人による影響を大きく受ける事になります。

明日人ら雷門中との試合、そして強化委員として派遣された鬼道や久遠監督らにより少しずつ落ち着いた言動が増えていきました。以降それらの行動には過去の出来事が関係している事も明らかになっていきます。日常生活でもあまり他者に興味を示さないタイプで、親しい友人以外には名前を覚えようとせず外見的特徴であだ名を付けて呼んでいます。ちなみに主人公3人の中で唯一の1年生です。

イナズマイレブンアレスの天秤の3人目の主人公が野坂悠馬です。王帝月ノ宮中のフォワードですが、全域を指揮できるオールラウンダーであり「戦術の皇帝」と呼ばれています。雷門中と星章学園の試合を観戦し両校に興味を持ち、以降それぞれの試合を観戦するようになります。教育プログラムで本作のサブタイトルにもなっている「アレスの天秤」を受けた1人でもあります。

実は脳腫瘍を患って余命3ヶ月という状態であり、普段からピルケースを所持して持ち歩いています。また両親の多忙の影響で施設で育った経緯、その施設で受けたアレスの天秤の影響もあって非常に自己犠牲の精神が強いキャラクターです。

伊那国中から雷門中でもミッドフィルダーでキャプテンを務めているのが道成辰巳です。「慎重派キャプテン」というキャッチコピーを持ち、人一倍気遣いをするキャプテンです。しかし実際の試合では明日人のキャプテンシーに助けられ、明日人以外のチームメイトからもあまり慕われていませんでした。しかし円堂からの言葉で自分なりのキャプテンで良いという事を悟る事になって覚醒する事になりました。

イナズマイレブンのフォワードキャラでは珍しい低身長な肥満体型をしているのが「おデブなエースストライカー」と言われる小僧丸サスケです。元々は都会に住んでいて雷門中に転校してきたので伊那国中のサッカー部員ではありませんが、見た目に反してすばしっこく、クールにニヒルな性格、さらには全試合で得点を上げるなど雷門中の勝利に貢献しました。

小僧丸サスケと対称的な長身体型のフォワードが「努力の熱血フォワード」のキャッチコピーを持つ剛陣鉄之助です。周囲が引いてしまう程世間に疎く、世界観的に有名であるはずのシリーズ初期の主人公である円堂守を知らない、必殺技の名前を覚えられず間違って覚えているなどしています。

イナズマイレブンアレスの天秤はこれまでのイナズマイレブンでは行われてこなかった時間軸の巻き戻しとリセットという展開が行われています。ここからはイナズマイレブンアレスの天秤の時間軸と気になる円堂守ら初代世代の登場についてあらすじも含めて紹介していきます。

これまでのイナズマイレブンシリーズは主人公を変える事はあっても基本的には1つの時間軸を進む形で進行してきました。しかしイナズマイレブンアレスの天秤はそれらの時間軸とは異なる形で物語が進んだとするIFストーリー、パラレルワールドでの物語になっています。具体的にはシリーズ1作「イナズマイレブン」にて雷門中がフットボールフロンティアに優勝した後から物語が分岐しています。

その為2作「イナズマイレブン2驚異の侵略者」以降に登場したキャラクターにも整合性が取れるように調整が加えられた形で登場。上記で紹介したイナズマイレブンアレスの天秤からの新規キャラクターを加えて展開される事になります。

イナズマイレブンアレスの天秤は円堂守率いる雷門中がフットボールフロンティアに出場した後から物語が展開します。イナズマイレブン2によるエイリアンの襲撃はなく、雷門イレブンはスペインと試合を行います。しかし結果は0-13の惨敗。世界の壁を感じた雷門イレブンは日本のサッカーレベルを全体的に底上げするべく全国に散ったという形になっています。

この展開だけが発表された時点ではシリーズ初期の主人公である円堂守が主人公に戻るのではという話もありましたが、実際には円堂守もまた利根川東泉中学校に強化委員として派遣されました。そして休部中の雷門中に伊那国中のメンバーが転校する形で展開されていきます。これまで展開してきたシリーズと違い円堂守を初め現役で中学生なので各チームに別れて出場してきます。

実際にアニメでは円堂守が入った利根川東泉中学校は準決勝まで勝ち上がり準決勝で雷門中と対戦。円堂守もゴールキーパーとして出場しその実力を遺憾なく発揮しています。それ以外の雷門中のキャラクター達も各校の強化委員として登場、それぞれの立場でそれぞれのチームを強くしようと邁進しています。

ここからはいよいよイナズマイレブンアレスの天秤の最終回のあらすじをネタバレありで最後まで紹介していきます。前話までに決勝戦雷門中vs王帝月ノ宮中の試合の前半戦が終わり、２vs２の同点でハーフタイム開けの後半戦という所から最終回は描かれます。

後半早々先に攻め込むのは雷門中でした。小僧丸サスケの火だるまバクネツ弾が王帝ゴールを襲います。しかし最終回にして西蔭が必殺技キャスティングアームを披露して王帝ゴールを守ると、野坂がイナズマイレブンGoにも登場していたスカイウォークからキングスランスで雷門ゴールを襲います。辛うじてゴールを守った雷門、以降も両チームの必殺技の応酬が続きます。

野坂のキングスランスをカウンタードライブで返せば、敵チームが使うのは珍しいトリプルディフェンスで防ぐなどこれまでのイナズマイレブンの流れをしっかり踏襲した応酬が繰り広げられる事になります。そんな中、その姿がちょくちょく描かれるのが剛陣でした。

剛陣がこれまで繰り出し続けようとしては失敗し続けてきた必殺技「ファイアレモネード」。この名前の由来が最終回にして語られる事になります。元々ファイアトルネードだった技名を父から聞いた剛陣。しかしその時に聞き間違えてファイアレモネードとおぼえてしまったのでした。１度目こそ野坂に防がれてしまいますが明日人がすかさずフォロー、そしてついに剛陣のファイアレモネードが炸裂するのでした。

アニメ最終回放送前、総監督であるレベルファイブの日野社長が「最後には予想外の裏切り」があるという言葉がありましたが、それがこの剛陣の覚醒だと言われています。この剛陣のゴールが決勝点となり、雷門中は優勝を果たします。主人公３人も分かり合い試合は終了しました。

サブタイトルになるほど重要なキーワードとなっていた「アレスの天秤」プログラム。そのプログラムによって人生に影響を受けたのが野坂と灰崎です。ここで衝撃の事実が判明します。余命3ヶ月だと思われていた野坂は、手術で治せる期間が３ヶ月だった事が分かるのです。そして野坂はアレスの天秤の主導者である御堂院宗忠の元に殴り込みます。

これまでのように隠蔽しようとする御堂院宗忠に対し最後は灰崎が強烈なシュートを叩き込んでノックアウトしてしまうのでした。

最終回の最後には主人公3人、そしてそれぞれに大きく影響していた杏奈や茜が登場し、それぞれに理解し合う形で完結を迎えています。この最終回の最後は既に続編である「イナズマイレブン　オリオンの刻印」の制作が発表されていた事もあって、一区切りとして良い終わり方だったという感想を集めています。

ここからは既にイナズマイレブンアレスの天秤を視聴した人の感想を紹介していきます。ゲームアニメ共に人気のあるシリーズだけに否定的な意見も無いわけではありませんが、基本的には肯定的な意見が多いアニメです。

イナズマイレブンらしさという意味で感想を集めているのが名言関連です。イナズマイレブンといえばキャラクター達がそれぞれの心情から放つ名言が良いとする感想が多い作品ですが、イナズマイレブンアレスの天秤でもそれらの名言がしっかり入っていてよかったとする感想が目立ちます。

内容としては最終回にてついに披露された剛陣のファイアレモネードが好きだとする感想も目立ちます。どんどん必殺技を使うイナズマイレブンにおいてここまで引っ張った必殺技はなく、主人公明日人のフォローからの使用という展開も非常に胸がアツくなるという感想が多いです。

また最終回で言えば野坂の印象が大きく変わったとする感想も非常に多くあります。あまり感情的な部分が見えず、他のキャラクターとの衝突も多かったキャラクターだけに最後にしっかり和解して終わった形は非常に良かったとする感想が多いです。

イナズマイレブンアレスの天秤はゲームアニメ共に人気の高いイナズマイレブンシリーズの最新作のアニメとして放送されたアニメです。前シリーズイナズマイレブンGOで既に大人になっていた円堂守ら、初代世代が再び選手として活躍する時代とあって期待値は高く、同時に新規キャラクターのストーリーにも高い注目が集まっていました。

実際に放送されてみると、初代世代の選手を上手く絡めながらもしっかりと次の世代への物語となり、パラレルワールドながらもう1つの時間軸としてしっかりと成立した形となっていました。本作からの登場で高い人気を集めているキャラクターも多いです。最終回放送時点で続編が決まっているだけに最後は一区切りという形でしたが、しっかりと締める所は締めて終わっています。

イナズマイレブンの良さの1つである前向きになれる名言などもしっかり組み込まれ、今までイナズマイレブンファンだった人も、そうではなかった人も楽しめる作品になっています。まだ視聴していないという人はぜひ1度アニメで追いかけてみてはいかがでしょうか？