【ヘルシング】シュレディンガー准尉の能力・強さを考察!性別や声優は?

『ヘルシング』はヘルシング家が長きに渡って運営してきた組織「ヘルシング機関」と吸血鬼との戦いを描いた作品です。組織に所属するアーカードとインテグラ、セラスの3人は、ナチスドイツ残党で結成された組織「ミレニアム」との戦いを繰り広げていますが、最終的にミレニアム幹部であるシュレディンガー准尉から大打撃を受けていました。ここでは、最後の切り札として重要な役割を果たしたシュレディンガー准尉の強さや能力、性別、声優などを交えて紹介し魅力に迫ります。

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目次

  1. シュレディンガー准尉とは?
  2. シュレディンガー准尉の能力や強さ
  3. シュレディンガー准尉の性別
  4. シュレディンガー准尉の声優
  5. シュレディンガー准尉は切り札?死ぬ可能性は?
  6. シュレディンガー准尉に関する感想や評価
  7. シュレディンガー准尉についてまとめ

シュレディンガー准尉とは?

『ヘルシング』に登場したシュレディンガー准尉は「どこにでもいて、どこにでもいない」といった謎のセリフを残した人物です。ミレニアムに所属するメンバーの中で独特な雰囲気を醸し出しており、主に伝言役として活躍していましたが、最後の最後にとんでもない計画を実行する上で最重要のキャラだったことが判明していました。ここでは、『ヘルシング』の作品情報をはじめ、シュレディンガー准尉のプロフィールを紹介していきます。

ヘルシングの作品情報

ヘルシングの概要

『ヘルシング』は平野耕太によるダーク・ファンタジー作品です。20世紀末のイギリスを舞台にヘルシング家が代々受け継いできた「ヘルシング機関」に所属するアーカードとインテグラ、セラスの3人の吸血鬼ハンターが吸血鬼とのバトルを繰り広げます。『ヤングキングアワーズ』誌にて1997年に発売された27号から2008年11月号まで連載され、2001年にテレビアニメ化、4年後の2005年にはOVA化されました。

作者独特のセリフ回し「平野節」が大きな特徴で、タイトル『ヘルシング』はブラム・ストーカーによる恐怖小説『吸血鬼ドラキュラ』に登場するヘルシング教授に由来しているようです。さらに、『ヘルシング』に登場するインテグラもヘルシング教授の子孫といわれていますが、ただヘルシング教授の名前の綴りが「Helsing」となっているので、本作の『Hellsing』とは完全には酷似していません。

ヘルシングのあらすじ

ここでは『ヘルシング』のあらすじを簡単に紹介していきます。20世紀末のイギリスが舞台です。イギリスでは一般人には知られず、極秘にインテグラを筆頭とした組織「ヘルシング機関」の吸血鬼ハンター・アーカードと吸血鬼との戦いが長きに渡って繰り広げられていました。ある日、アーカードは事件を起こした吸血鬼討伐のため現場を訪れていましたが、その現場に居合わせた婦警・セラスが吸血鬼に襲撃されているのを発見しました。

アーカードは難なく吸血鬼を討伐しますが、それと同時にセラスの要望によって彼女を吸血鬼化させたことで、セラスもまたヘルシング機関の吸血鬼ハンターとなりました。しかしその事件以降、ヘルシング本部が強襲を受け、謎の組織が暗躍しているのを嗅ぎ付けました。一方、ヘルシング機関と犬猿の仲であるヴァチカンの直属機関「イスカリオテ」も吸血鬼事件に介入してきます。

それからのヘルシング機関とイスカリオテは協力関係を結び、吸血鬼事件の黒幕が「ミレニアム」というかつて南米に逃れたナチス残党で結成された組織であることが判明しました。そしてミレニアムの存在を確かなものとするために情報収集に努めますが、そこで判明したのが「少佐」と呼ばれる男が何かしらの計画を実行に移しているということでした。

次第に事件がイギリス全土に損害を与えるほどまでに発展していき、ついにヘルシング機関も含め全ての組織がミレニアムの計画を阻止すべく総力を挙げて動き出しました…。

シュレディンガー准尉のプロフィール

『ヘルシング』に登場するシュレディンガー准尉は、「ヘルシング機関」と敵対するナチスドイツ残党の「ミレニアム」で幹部を務める人物です。本作では珍しく明るい性格をしたキャラクターであり、ミレニアムのリーダーである少佐であってもタメ口で話すなどまさに恐れ知らずといった特徴があります。

またたった一人でヘルシング機関に出向いて伝言を伝えていますが、その際に頭を撃ち抜かれてもいつの間にか再生しているなど、不思議なキャラクターでもあります。

シュレディンガー准尉の性格

シュレディンガー准尉の性格は常にヘラヘラして緊張感というものが全くないかのように描かれていますが、それは利口であるがゆえに見せる余裕と言うべきでしょう。ミレニアム幹部の中でもしっかりと仕事をこなし、少佐に対しては明確な受け答えをしているので信頼できる部下と見られています。ただ、上述で説明したように誰に対してもタメ口で、いってしまえばおちゃらけた性格だといえます。

いつも明るくフワフワしているので、作中では唯一の癒し系キャラです。このような性格面が戦闘に反映されており、銃口を向けられても全く避けようともせず頭を撃ち抜かれても平気で笑い過ごしているといったシーンがありました。作中において最も不思議な印象を抱かせるキャラです。

シュレディンガーの由来や元ネタ

シュレディンガー准尉はヒトラーユーゲントの服装をしており、さらに頭には猫の耳が生えています。そのため、彼の元ネタがエルヴィン・シュレディンガーという理論学者が説いた思考実験「シュレディンガーの猫」から用いられていると言われており、まさに猫のような自由気ままさと愛くるしさの特徴を持っています。

シュレディンガーの猫とは、箱に猫を入れて猫が青酸ガスを吸うと死ぬか死なないかを実験する、つまり実験で使う青酸ガスは猫の生存率を半々にするといった仮説のことをいいます。理論を説くまでは死んだ猫の場合と生きた猫の2パターンが結果として現れると認識されていましたが、シュレディンガーはどちらの確率も実は重なり合っていると説いているのです。

もしかすると、『ヘルシング』におけるシュレディンガー准尉が言ったセリフ「どこにでもいて、どこにでもいない」というのもこの矛盾した理論がネタだからこそ生まれたのではないかと考えられます。思考実験では猫が生きている場合と生きてもいない場合の矛盾があらかじめ結論として導きだされているからです。

最後にシュレディンガーの「准尉」といった地位のモデルは、士官学校を卒業していない兵士が付ける最上の地位と言われているので、彼の能力は高く評価されているのがうかがえます。ただ、『ヘルシング』に登場するミレニアムにおいてはどのような基準でそのような地位を与えられたのが謎です。

シュレディンガー准尉が所属するミレニアムとは?

シュレディンガー准尉が所属する「ミレニアム」とはかつて南米に逃れたナチスドイツ残党で結成された組織です。「最後の大隊」と名乗ることもあり、少佐を筆頭に構成された戦闘員1,000名が全て吸血鬼となっており、その中でもシュレディンガー准尉のように「ヴェアウルフ(人狼)」という特殊能力を持った幹部が在籍しています。

ミレニアムの前身となったのが第二次世界大戦中で「総統特秘666号」という命令をヒトラーが下していたため、それを遂行すべく結成されました。以来、50年もの歳月をかけて吸血鬼作成の研究をおこない、『ヘルシング』の物語が始まったころがちょうど活動開始時期でした。戦争好きの少佐の意のままに動く戦闘員たちですが、終盤にいたるまで最終目的は判然としない状態でした。

アニメ「HELLSING」公式サイト

シュレディンガー准尉の能力や強さ

シュレディンガー准尉は戦闘シーンがあまり見られず、主に伝言役として活動していました。一度だけヘルシング機関の関係者の前に姿を表していますが、その際に頭を吹き飛ばされても再生していた様子が描かれています。おちゃらけた性格でありながら利口者といった雰囲気を醸し出す不思議なキャラですが、どこか常に余裕を持っているのがうかがえます。そこで、ここでは誕生した経緯とセリフから強さや能力に迫ります。

能力や強さ①人間と狼のハーフ

シュレディンガー准尉の能力や強さに関してですが、彼は戦闘シーンがあまりなく実戦においてはそこまで高いわけではないといえます。ただ、人狼とヴェアヴォルフということから、人間と半々の体を持っているので身体能力が高めだと考えられます。

大尉がヴェアヴォルフなので彼を基準に戦闘能力を見ると、大尉は肉弾戦で圧倒的な強さを見せていたので、シュレディンガー准尉も同様に大尉と同等の戦闘能力を秘めているのかもしれません。作中では能力しか使っていないのですが、能力だけを駆使しても相当な強さを誇り、最強の強さを誇る吸血鬼と謳われたアーカードでさえも消滅に近い状態にまで追い込んでいました。

能力や強さ②僕はどこにでもいるし、どこにでもいない

シュレディンガー准尉の能力と強さは有名なセリフ「僕はどこにでもいるし、どこにでもいない」と述べたことから推測できます。セリフからもわかるように、彼は自分が認識できる範囲であればどこにでも存在することができ、たとえ認識した範囲がかなり遠くてもその場に存在することが可能です。アーカードがこの能力を受けていますが、その際は思考の中に入り人格を消滅されるというとんでもない強さを見せていました。

また、ゾーリンとセラスとの戦いではゾーリンの死に際で思考の中に入っており、ゾーリンに大佐の伝言を伝えるということまでやっているので、何でもありな能力だと言うことが出来ます。この能力は自らが認識さえしていれば機能するので、いってしまえば最強の強さを誇る能力だと言っても過言ではありません。まさに神のような能力です。

やはり、シュレディンガー准尉の元ネタが「シュレディンガーの猫」ということなので、生きているのと死んでいる場合の両方を伏せ持つという内容から能力が誕生しているのだと考えられます。

シュレディンガー准尉の性別

シュレディンガー准尉の容姿は髪が白に近い金髪で、猫の耳をしているのが特徴です。さらに愛くるしい性格まで持ち合わせているので、彼の性別が分からないという声が多く、かっこいいというよりもかわいいと言われていました。本当の性別は少女なのか。それとも少年なのか?ここでは、シュレディンガー准尉の性別を見た目と『ヘルシング』での登場シーンから解説していきます。

性別①少女のような見た目

シュレディンガー准尉の性別は、猫耳でかわいい姿として登場していることから、稀に少女だと考えている人がいるようです。確かに愛くるしい性格と顔立ちなどの特徴、そして年齢からみると性別が少年だと判別するのは難しいのかもしれません。

性別②男だと確定している?

シュレディンガー准尉は作中で少佐が「彼」と呼ぶシーンがあります。そしてシュレディンガー准尉自身も「僕」と言っており、さらにセラスが初めてシュレディンガー准尉を見た時に言ったセリフ「こんな子供が」と述べていますが、英語吹き替え版で見ると「He’s only child」となっています。

Heは性別が男性を表す場合にのみ用いるので、彼の性別が完全に男だということは確定しています。ただ、彼の能力が矛盾した二つの結果が合わさっているということなので、もしかすると性別においても、どちらの性別でもありどちらの性別でもないということもあり得るのかもしれません。

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シュレディンガー准尉の声優

白石涼子のプロフィール

  • 本名:白石涼子(しらいしりょうこ)
  • 愛称:うりょっち
  • 出生地:奈良県香芝市
  • 生年月日:1982年9月7日
  • 身長:155㎝
  • 職業:声優、歌手
  • 所属事務所:青二プロダクション

白石涼子は声優として『まほらば Heartful Days』の白鳥隆士役で初めて主役を演じました。声優に限らず現役歌手としても活動しています。声優としてはアニメやゲーム、ドラマCDで活動しており、『ハヤテのごとく!』の綾崎ハヤテ役や『魔法先生ネギま!』の長瀬楓役を演じ人気を高めました。近年の声優活動では主要な役の出演が増え、少年や少女役の声優を以外にも本人の特技も活かして関西弁を喋るキャラも担当するようになったとのこと。

『ハヤテのごとく!』の綾崎ハヤテ役では、原作者からの希望があったということから、オーディションなしで抜擢されており、定評のあるハスキーボイス(少年声)を元々活かしたいと思って声優を志望したとのことなので、まさに適職だと言えるでしょう。また。アニメだけでなく海外ドラマや洋画の吹き替え声優としても活躍している声優なので、性別が疑問視されるほどのシュレディンガー准尉を演じれるのは彼女だからこそ為せる技だといえます。

白石涼子の主な出演作品

白石涼子が声優として出演した主な作品は以下のとおりです。

  • 2002年~:GetBackers-奪還屋-(天野銀次 役)
  • 2003年~:無限戦記ポトリス(ユウマ 役)
  • 2004年~:蒼穹のファフナー(蔵前果林 役)
  • 2006年~:ひまわりっ!(あざみ 役)
  • 2007年~:ハヤテのごとく!(綾崎ハヤテ 役)
  • 2008年~:絶対可憐チルドレン(野上葵 役)
  • 2011年~:SKET DANCE(鬼塚一愛 役)
  • 2014年~:甘城ブリリアントパーク(マカロン 役)
  • 2017年~:BORUTO-NARUTO NEXT GENERATIONS -(秋道チョウチョウ 役)
  • 2018年~:ピアノの森(一ノ瀬海 役)

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シュレディンガー准尉は切り札?死ぬ可能性は?

シュレディンガー准尉は切り札だった?

シュレディンガー准尉はミレニアム最後の切り札でした。物語終盤にかけて目的は判然としないミレニアムだったのですが、その目的がついに少佐の口から明かされました。それが最強の吸血鬼と謳われるアーカードの抹殺。なぜアーカードが最強の吸血鬼と言われるのか?それは、アーカードがこれまでに幾多もの人間の血を吸い、血を吸ったと同時に魂までもを自らに取り入れてきたからです。

だからこそアーカードは、首を斬り落とされようが体が消滅しようが再び再生し続けることが出来たのです。アーカードの肉体を粉砕しても再生してしまうため、誰も彼を打倒すことが出来ないと考えていました。ところが、大の戦闘好きである少佐はアーカードを倒すことこそが生きる喜びであるとして、長きに渡って打倒アーカードを目標としていました。そしてついにシュレディンガー准尉を切り札にして計画を実行に移します。

アーカードはウォルターとの戦闘中にロンドン中に流された血を全て吸収しようとしていましたが、そんなときにシュレディンガー准尉が自分の首を切ってアーカードに吸収されていました。シュレディンガー准尉の能力の強さは上述しましたが、それによってアーカードが吸収した魂の全てを乗っ取り、アーカードの人格そのものを消滅させようとしたのです。

シュレディンガー准尉が死ぬ可能性

シュレディンガー准尉がアーカードの人格を乗っ取たことを確認して少佐は息絶えました。生きているうちにアーカードを打倒するという夢を叶えることができたので、シュレディンガー准尉は少佐の夢を叶えてくれた重要人物だと言えるかもしれません。それからは30年後の『ヘルシング』が描かれていましたが、アーカードの姿はありませんでした。しかし、アーカードがまさか自分以外の魂を抹消して復活したのです。

アーカードの中には何千何万という魂がふくまれていたため、それら全てを認識してしまったせいで途方もない年月がかかりましたが、結果的にシュレディンガー准尉の能力までも吸収してさらなる強さを手に入れています。

しかし、アーカードはシュレディンガー准尉を含めた魂までも全て抹消したのか。あるいは自分を主体的に見てシュレディンガー准尉の命が残る状態で抹消したのか?二つの意見に分かれているので、生きたのと死んだ可能性は半々といったところでしょう。

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シュレディンガー准尉に関する感想や評価

『ヘルシング』に登場するシュレディンガー准尉がアレくサンド・アンデルセンよりも強いと言われています。まともな手段で倒す方法があるのか疑問視されていますが、アーカードの内部にいるときにようやく死んだ可能性が見えていました。一度頭を吹き飛ばされても生きていたので、もしかすると戦闘などのまともな手段では倒せない相手なのかもしれません。

『ヘルシング』のシュレディンガー准尉と『ハンターハンター』のネフェルピトーが被っていると言われています。そのため、性別変更になった可能性があると指摘されていますが、確かにシュレディンガー准尉とピトーは一人称が「僕」であったり容姿が猫耳、さらには性格までもが自由気ままでおちゃらけていたため、感想で指摘された可能性もあり得るかもしれません。

こちらの感想はシュレディンガー准尉が強くてかわいいと言われています。頭を撃ち抜かれても生きているシーンを見たようで、それが強い印象に繋がったのがうかがえます。かわいいともいわれているので、やはり性別が判別しにくいかもしれません。

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シュレディンガー准尉についてまとめ

シュレディンガー准尉の強さや能力、性別、声優までを紹介してきましたが、いかがでしたか?彼が述べた「僕はどこにでもいるし、どこにでもいない」というのは、自分が認識している限りどこにでも存在するということを示しているため、まさに神のような強さを誇る能力だということが分かります。

最強の強さを誇るアーカードでさえも消滅の危機に追い込むほどの強さがあるので、アーカードの宿敵と捉えることもできる人物だといえるでしょう。残念ながら戦闘シーンは首を打ち落とされても再生していたところだけしかありませんでしたが、彼が大尉と同じヴェアヴォルフだということから、戦闘能力も高いのではないかと考えられます。

結果的に死んだのかは定かではありませんが、もしかするとアーカードから抹消されている最中に認識を外部に移し生き残っている可能性もあります。性別も生死も不明という不思議なキャラクターであり、「どこにでもいて、どこにでもいない」といった彼の魅力に着目して『ヘルシング』を見るとより一層「平野節」が楽しめるかもしれません。

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