【ヘルシング】セラス・ヴィクトリア婦警がかわいい！過去や吸血鬼化・覚醒まとめ

『ヘルシング』に登場するセラス・ヴィクトリアはメインヒロインであり、もう一人の主人公ともいわれている人物です。『ヘルシング』ではアーカードから「おっかなびっくり歩く臆病者」などと嘲られているものの、受け答えがかわいいキャラクターなのですが、同時にメインヒロインとしての成長ぶりも楽しめます。ここでは、『ヘルシング』の簡単な作品情報をはじめ、セラス・ヴィクトリアノプロフィールを紹介していきます。

『ヘルシング』は、平野耕太によるダーク・ファンタジー作品です。『ヤングキングアワーズ』にて1997年27号から2008年11号まで連載され、2001年にゴンゾ・ディジメーションによってテレビアニメ化、そして2005年にはサテライトよってOVA化がされました。

舞台は20世紀のイギリスで、大英帝国の王立国教騎士団「ヘルシング機関」に所属する吸血鬼アーカードとセラス・ヴィクトリア、人間のインテグラが吸血鬼ハンターとして吸血鬼と戦う様子が描かれています。

2003年から米国で英訳単行本の7巻が刊行され、『NARUTO-ナルト-』がノミネートされた大手出版業界関係とNBCの協力でおこなわれるベスト・グラフィックノベル部門「読者が選ぶベスト本」と並んで選ばれています。また、日本においても2006年に開催された「日本のメディア芸術100選・マンガ部門」にて22位に選ばれるなど評価の高い作品です。

『ヘルシング』に登場するセラス・ヴィクトリアはアーカードと同じく本作のメインキャラクターであり、作品のもう一人の主人公といった位置にいるキャラクターでもあります。今でこそ吸血鬼ハンターとして活動していますが、元々は婦警でした。しかし、吸血鬼が引き起こした事件によって重傷を負ってしまいます。そんな状況で登場したのが、最強の吸血鬼であり「ヘルシング機関」に所属している吸血鬼ハンター・アーカードだったのです。

セラスを襲う吸血鬼はアーカードが倒し、その後アーカードがセラスに吸血鬼として活動していくことを提案し、その提案を受け入れたことでセラスは吸血鬼となりました。以来、アーカードのことをマスターと呼び、アーカードと共に吸血鬼と戦うこととなります。見た目はとてもかわいい女性で、「金髪」「青眼」といった容姿は漫画やアニメファンに好まれるのではないでしょうか？

また、見た目だけがかわいいのではなく、元々人間だったことがあるので人間としての感性を秘めた性格もかわいいとわれています。

『ヘルシング』のセラス・ヴィクトリアがネットでかわいいという声が挙がっています。『ヘルシング』は吸血鬼と吸血鬼ハンター組織「ヘルシング機関」に所属するアーカードとインテグラル、セラス・ヴィクトリアの三人が戦うストーリー展開となっていますが、やはり使命を持つインテグラルとアーカードは堅物として描かれています。

そんな中でも面白いギャグを言ったり、吸血鬼でありながら血が飲めないセラスが描かれているので、そんな一面が可愛いと言われるゆえんなのでしょうか？ここでは、セラスの人物像や戦闘用の銃、名言などを交えてかわいいキャラに迫ります。

セラス・ヴィクトリアは基本的に明るく元気なキャラクターです。性格もよく常識人ですが、ちょっとしたあどけなさがかわいいと言われるポイントです。アーカードとの出会いによって吸血鬼となってからは、まだ吸血鬼の自覚がなく吸血鬼のように人間の血を飲むまでにかなりの時間を要しました。それも人間から直接吸血するのではなく、血液パック(血が入った袋)の血ですらも飲むことが出来ていない状態です。

『ヘルシング』における吸血鬼は食事が血液であったり寝るときは棺などオーソドックスな伝承を元に描かれています。セラスは元々人間だったため棺ベッドや吸血に対して強い抵抗がありましたが、結局戸惑いや気後れはありながらも受け入れていました。そして、セラスのために用意されたものは戦闘用武器もあります。

はじめはセラスに用意されたのがスナイパーライフルのような銃だったのですが、吸血鬼として慣れてくるにつれて銃がかなり大きくなっていきました。それもなんとおっさんの精霊付き。その銃の名を「ハルコンネン」と言います。セラスのは銃というよりも俗にいう「ロマン砲」の一種であり、主力戦車を除く全ての地上・航空兵器を撃破できるもののようです。

口径が30mm、装弾数1発、装填方式が単発、使用弾数が専用弾、劣化ウラン弾・爆裂徹鋼焼夷弾といった仕様になっています。このとんでもないセラスの銃を用意したのが「ヘルシング機関」に長年使える老執事・ウォルターで、彼はセラスにだけでなくアーカードにも銃を用意しています。セラスの銃はあまりにも大きい銃のため、コミックのコマで銃の全貌を見ることすらできません。

ちなみにセラスの「ハルコンネン」にはⅡもありますが、これはとても銃とは思えないフィルムとなっていました。かわいい見た目によらず銃を背にしたセラスはとても頼りがあると同時に、そんな彼女を見た敵は身がすくんでしまうことでしょう。

上記の名言はピップ・ベルナドット隊長とセラス・ヴィクトリアがゾーリンと戦った際に述べたセリフです。ゾーリンとセラスとの戦い途中でセラスを庇って致命傷を負ったベルナドット隊長でしたが、セラスとキスを交わして最期を迎えました。そんなベルナドットに対してゾーリンが「虫けら」と嘲ったためセラスはゾーリンに対して激昂し名言を残しています。

それによって、これまで血を飲むことを拒み続けてきたセラスはベルナドットの血を飲んで完全覚醒し、圧倒的な戦力差でゾーリンを打倒しました。以来、ベルナドットはセラスの中で意識として生きており、助言したり鼓舞したりして活躍しています。また、度々暴走してとんでもない実力を発揮しますが、名言のように大抵何かしらの出来事や侮辱された場面で、それらを象徴するのがこの名言だと言えます。

特に「おっかなびっくり歩く臆病者」とアーカードに言われているので、激昂した時と通常時の性格の差が激しく、この名言を機にかわいいセラスが次第に成長していく様子が描かれていました。

人物像や容姿までもがかわいいセラス・ヴィクトリア。そんな彼女のフィギュアもかなりの人気があり、現時点で高価なものとなっています。特に上記の名言によって覚醒した姿が人気なようで、オーラを放つ状態のフィギュアが2万円を超える商品となっていました。

また、セラスのフィギュアは中古市場でも出回っているのですが、現時点では販売数がかなり少なく、いわゆるプレミア化しているので相当な値段が付けられているようです。

セラスのフィギュア以外の限定商品に関しても通常の販売商品より高値で取引されており、それも4万円を超える値段ということでコレクターの間でレアものとして扱われているようです。さらに、オークションでは取引されているのが稀で、新規販売されない限り市場は高騰すると言っても過言ではありません。

セラス・ヴィクトリアが「ヘルシング機関」で吸血鬼ハンターとなった当初は、明るく元気でかわいい様子が描かれてていました。しかし、そんなセラスには壮絶な過去があったのです。読者の多くは普段のセラスからとても想像ができないと思った人も多いのではないのでしょうか？ここでは、セラスが持つ両親が死んだ過去とアーカードの手によって吸血鬼化した過去を具体的に紹介していきます。

『ヘルシング』のセラス・ヴィクトリアは、婦警として事件の調査をおこなっていた際にアーカードから見込まれて吸血鬼になった過去を紹介していますが、実は婦警になる前にも人生の転機となった過去がありました。もしかすると、婦警にならなければ人間のままで人生を送ることになっていたのかもしれません。セラスの過去は残酷そのものでした。

いつも明るく元気なかわいい吸血鬼として描かれていたセラスだったのですが、心の中を覗くゾーリンとの戦いによっていわゆる「心の闇」が嫌というほど鮮明になりました。セラスの過去、それは「両親の死」。その過去は孤児院に引き取られたセラスが暴力的な一面を持つ、ということで問題児扱いを受けていた様子がはじめに描かれていました。

それは15歳くらいのセラスですが、それから幼少期のセラスが描かれており、セラスが母親に隠れていなさいと言われてクローゼットの中に押し込まれた瞬間…。セラスは警察官である父と母の元に育ち、日常に何の問題を抱えていないごくありふれた家庭に生まれました。しかし、セラスの父親が警察官だったということから、2人の犯罪者の逆恨みによって自宅が襲撃されてしまいます。

そして幼いセラスを隠した母親でしたが、セラスは様子をクローゼットの隙間から覗いていました。銃声が鳴り響いたと同時に血まみれになった父親と母親。怒りと悲しみで混乱したセラスはたまらずフォークを手にしてクローゼットから飛び出し、仇を取ろうとしました。しかし、犯罪者が持つ銃とフォークでは明らかに不利な状況で、その後腹部を銃で撃たれてしまいました。

それからさらに衝撃の過去が描かれており、犯罪者が母親の死体に対して蹂躙している様子をセラスはただ見るしかありませんでした。かなり衝撃的な過去のシーンであり、これには読者や視聴者にトラウマを与えるほどのものだったといえます。セラスの過去で明らかになった両親の存在と犯罪者、そういった人たちが「婦警」としてのセラスを作ったのかもしれません。

セラス・ヴィクトリアがアーカードの手によって吸血鬼化したという過去を簡単に触れていましたが、ここでは具体的に紹介していきます。セラスとアーカードは『ヘルシング』第1話にて出会いました。「ヘルシング機関」の吸血鬼ハンターであるアーカードは、吸血鬼がとある村「チェダース村」でゾンビのように襲撃を繰り返すグールを率いている、ということからヘルシング機関の長・インテグラに命令され鎮圧に訪れていました。

それと同時に警察官として派遣され調査に向かったのがセラス・ヴィクトリアだったのです。その時はまだ吸血鬼ではなく婦人警官でした。そして、セラスと共に派遣された警官たちは教会に入りますが、その教会で圧倒的な力を誇る吸血鬼に遭遇したことでセラスの仲間はあっという間に全滅。そんな状況に対処できるはずもなく、セラスは無我夢中で逃走を図りますが、吸血鬼はすぐにセラスの前に立ちはだかりました。

しかし、そこにアーカードが登場します。最強の吸血鬼と謳われるアーカードは難なく吸血鬼を倒し、その後瀕死状態のセラスに話しかけます。「そのまま死ぬか、吸血鬼として生きるか？」とアーカードは問いかけ、壮絶な過去で抱いた信念を貫くためにセラスは吸血鬼として生きる方を選択しました。

このような過去がセラスのことをアーカードが「婦警」と呼ぶに至った経緯です。警察官としての立場にありながら、それでもインテグラの元でしっかりと吸血鬼ハンターの務めを果たしているのが面白いと言えます。

アーカードの手によって吸血鬼化したセラス・ヴィクトリアは、「ヘルシング機関」で吸血鬼ハンターとなってからも、吸血を拒み続け本来の力を発揮できずにいました。しかし、ゾーリンとベルナドット隊・セラス・ヴィクトリアとの戦いの際中で吸血鬼として完全に覚醒します。ちょうど上述した名言のときです。セラスはゾーリンの幻術によって過去のトラウマを見せられ、さらに左腕を斬り落とされて両目を裂かれてしまっていました。

あのかわいいセラスがなんとも痛々しい姿…。しかし、名言で触れたゾーリンの言葉によってセラスは激高し、ベルナドットの血を飲んで覚醒しました。その際に得た力がさまざまな形に変わる黒いオーラのようなものです。ゾーリンから切断された左腕から、黒いオーラが放出され、そのオーラが禍々しい雰囲気放ち鎌のような見た目になったりします。

覚醒状態のセラスはさすがアーカード唯一の眷属であることから、あのゾーリンを瞬殺するほどの力を発揮しました。これまでに「ヘルシング機関」で吸血鬼ハンターとして活動していたころのセラスはまだ全く本来の力を発揮しておらず、それ以降大尉さえも倒すような力を誇る吸血鬼となりました。

セラス・ヴィクトリアの強さは上級吸血鬼でさえも凌ぐほどだといえるでしょう。前半部分のかわいいセラスから覚醒した後のギャップは物語の構成でとても魅力的なキャラだといえます。

壮絶な過去を持ちつつも元気で明るいキャラのセラス・ヴィクトリア。過去を知った上でさらにセラスに魅了された人はきっと多いことでしょう。普段は嘲笑うアーカードに対して面白い反応を見せてくれる個性的なキャラとして描かれていますが、そんなセラスの声優を担当したのが「折笠富美子」です。ここでは声優・折笠富美子についてプロフィールをはじめ、声優として出演した主な作品情報を紹介していきます。

• 本名：折笠富美子(おりかさふみこ)
• 愛称：ふーみん、おりちゃん、おりさん
• 出生地：東京都江戸川区
• 生年月日：1974年12月27日
• 職業：声優、歌手、舞台女優
• 所属事務所：アトミックモンキー

声優・折笠富美子は、音楽の道に進むか迷っていたころに、俳優の三宅裕司が主催する「劇団スーパーエキセントリック・シアター」の募集を見かけたことをきっかけにオーディションを受けて合格しています。その時に「表現の場を学べる場」に進もうと決め、三年生から劇団スーパーの第三期研究生として養成所に通い、それから卒業公演の査定に合格し、劇団スーパーの劇団員として所属することになりました。

仕事を続けていくにつれて「もっと広いところで勝負してみよう」と考え三年間在籍した劇団スーパーを退所し、1999年に公開されたテレビアニメ『GTO』の冬月あずさ役で声優デビューを果たしています。以後、さまざまなアニメやゲームの声優を務め、声優と同時に歌手としても活躍をしています。声優としてはソプラノ性質だということから、さまざまなキャラクターの声優を担当しており、主に日本のアニメとゲームの声優を担当するようです。

折笠富美子が声優として出演した主な作品は以下のとおりです。

• 1999年～：GTO（冬月あずさ 役)
• 2000年～：陽だまりの樹（おせき 役)
• 2001年～：ヘルシング（セラス・ヴィクトリア 役)
• 2002年～：あたしンち（立花みかん 役)
• 2004年～：BLEACH（朽木ルキア 役)
• 2006年～：コードギアス 反逆のルルーシュ（シャーリー・フェネット 役)
• 2009年～：鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST（リザ・ホークアイ 役)
• 2012年～：黒子のバスケ（桃井さつき 役)
• 2014年～：東京喰種トーキョーグール（笛口リョーコ 役)
• 2017年～：リトルウィッチアカデミア（ロッテ・ヤンソン 役)

こちらは『ヘルシング』を見終わった後の感想です。吸血鬼の目つきをしたセラスとベルナドット隊長と一心動同体で闘うシーンが最高だと言われています。セラスとベルナドットの2人は、戦略と指揮を担当するベルナドットと指示によって動くセラスといった役割で、絶妙なコンビネーションを披露していました。

『ヘルシング』に登場するセラス・ヴィクトリアとベルナドット隊長の戦いのシーンが考えさせられたと言われています。多くは戦闘好きの人物らが描かれていますが、そんな中でもセラスとベルナドット隊長が率いる傭兵が抱く信念が描かれており、戦争の被害者という立場の人達の想いが伝わってきました。

こちらの感想はセラス・ヴィクトリアが「ハルコンネンⅡ」を背負っている姿に魅了されているのがうかがえます。巨大な銃を身に纏っているセラスであっても、それもまたかわいい魅力だと感じる人も多いのではないでしょうか？

『ヘルシング』のヒロインでありもう一人の主人公と言われるセラス・ヴィクトリアについて、かわいい要素や過去、吸血鬼化したシーン、担当声優などを紹介してきましたが、いかがでしたか？『ヘルシング』の物語当初は血を飲むことさえ拒み続けてきたかわいいセラスでしたが、そんな彼女が覚醒したあとは容赦しない人物へと成長を遂げていきました。

ただ、ヘルシング機関によって平和が訪れた後のセラスは、当初のように明るく元気でかわいい様子が描かれており、さらにヘルシング機関に所属するヘルシングやインテグラ関係者にとっては面白いギャグキャラクターとしても人気を博しています。セラスは当初のかわいい部分と覚醒後の怖い部分の両方を持つ魅力的なキャラクターだと言えるので、セラスについてもっと知りたい方は全10話のOVAを見てみるとよいでしょう。