【ピンポン】ドラゴンはペコ最大のライバル！名言・名シーンや声優も紹介

試合前は1人トイレに籠る所や、眉も剃ったスキンヘッドが特徴的な『ピンポン』に登場するドラゴン。今回は『ピンポン』の主人公・ペコにとって最大のライバルであるドラゴンの名言や魅力、さらにアニメの声優情報・実写版の俳優情報についても迫っていきます。『ピンポン』最強の男・ドラゴンとは、どのような人物なのでしょうか？それではまずはじめに、『ピンポン』の作品情報とドラゴンのプロフィールを紹介していきます。

ビッグコミックスピリッツで1996年～1997年まで連載されていた『ピンポン』は、松本大洋による単行本全5巻(全55話)の漫画作品です。『鉄コン筋クリート』や『花男』などでも有名な松本大洋は、一度見ると頭に焼き付いて離れない画風やインパクトある独特なコマ割りなどでも人気があるといいます。『ワンピース』の作者・尾田栄一郎も「天才」と語っており、漫画『ピンポン』も“松本大洋の最高傑作”と評されているようです。

卓球を題材として少年たちの成長や絆を描いた漫画『ピンポン』も、多くの読者や業界内から高い評価を得て「手塚治虫文化賞」の候補に挙げられたといいます。1997年・1998年2度に渡り「手塚治虫文化賞」受賞は逃すものの、作品の発表から10年以上経過した現在に至るまで実写映画化・アニメ化されるたびに注目を集める、色褪せることのない“傑作漫画”として長年愛され続けている作品だと評されているようです。

松本大洋の傑作漫画『ピンポン』は、主人公ペコとスマイルを中心に卓球を通じて心の成長を描いた青春漫画です。漫画『ピンポン』連載終了から約5年後、2002年7月には窪塚洋介主演により実写映画化され大きな注目を集めました。また『ピンポン』の魅力でもある激しい卓球の試合シーンはフルCGで製作されていて、内容と映像が高く評価され「第26回日本アカデミー賞」では優秀作品賞など8部門に渡って受賞しているようです。 

実写映画化でも人気を博した『ピンポン』ですが、その後2014年4月～6月には『ピンポン THE ANIMATION』というタイトルでテレビアニメ化されました。原作の絵をほぼそのまま再現している事が、アニメ版『ピンポン』最大の魅力と言われていて多くのファンから支持されているようです。このように松本大洋の傑作漫画『ピンポン』は原作漫画、実写映画、アニメすべてのメディアにおいて高く評価されている作品だといいます。

幼い頃からタムラ卓球場で腕を磨き、自身の才能に自惚れている所がある星野裕(ペコ)。そしてペコとの出会いで卓球を始めて、内気で無口だが卓球は強い月本誠(スマイル)。小学校の頃から笑わない事を理由にいじめられていた月本誠は、いつも守ってくれていたペコから“スマイル”とあだ名をつけられたのでした。片瀬高校に入学した幼馴染の2人は卓球部に所属し、ある日辻堂学園高校卓球部へ偵察へ行ったのでした。

辻堂学園高校卓球部は強豪国中国からの留学生・チャイナが迎えられていて、ペコは彼と卓球対決することに…しかしペコはチャイナから1点も奪えず敗北してしまったのでした。一方その頃片瀬高校卓球部には、強豪校・海王学園高校卓球部の風間竜一ことドラゴンがいたのでした。スマイルを偵察するために来ていたドラゴン…果たして強敵揃いのインターハイで、優勝の栄冠を手にするのは誰なのでしょうか？

実写映画版『ピンポン』の主題歌は、劇中音楽も担当しているSUPERCARの「YUMEGIWA LAST BOY」です。「Strobolights」「Free Your Soul」などの挿入歌もSUPERCARによる楽曲で、フューチャーポップの先駆となった楽曲だと評されているようです。アニメ版の『ピンポン THE ANIMATION』では爆弾ジョニーによるオープニングテーマ「唯一人」、メレンゲによるエンディングテーマ「僕らについて」が起用されているようです。

『ピンポン』に登場するドラゴンは海王学園高校卓球部主将であり、ペコにとって最大のライバルというキャラクターです。ドラゴンの本名は風間竜一(かざま りゅういち)といい、“竜”という名前のように鳥たちを次々と倒して昇っていくその様から「ドラゴン」と呼ばれているようです。ドラゴンの卓球のスタイルは右シェークドライブ主戦、オールラウンド型。眉毛もそり落とした、スキンヘッドが特徴的なキャラクターです。

“無敗の男”と呼ばれるドラゴンは強さを追求し続けるストイックさを持ち、インターハイで2年連続個人優勝を果たしたというキャラクターです。強さと勝利に対して闘志を燃やし続ける反面、そんな姿が周囲からは冷酷だと思われる事もあるようです。たゆまぬ努力と情熱を燃やし続けるドラゴンの強さへの執念と、その反面勝利へのプレッシャーで試合前トイレに籠る姿などがリアルに描かれていると言われているようです。

ここまでアニメ・実写映画化にもなった人気漫画『ピンポン』の作品情報と、“無敗の男”ドラゴンについて紹介していきました！努力により最強の称号を手に入れた半面、プレッシャーからトイレに籠る姿が人間味溢れたキャラクターのようです。それではここから『ピンポン』に登場する、ドラゴンの名言・名シーンを紹介していきます。ドラゴンは『ピンポン』作中で、どのような名言を残しているのでしょうか？

まずはじめに紹介する王者のドラゴンの名言は、こちらの“才能”に関する名言です。この名言のキーとなってくる“才能”と“努力”が、『ピンポン』作中でもキャラクター毎にリアルに描かれていると言います。ペコは才能がありながら努力をしない人物、アクマは特別秀でた才能がないけど努力家。そしてドラゴンとスマイルは才能を持ち努力しているキャラですが、スマイルはドラゴンに比べて勝利に対する執着は持っていません。

誰よりも努力をしたアクマにとってこの名言は酷な言葉ですが、ドラゴン自身もアクマの努力を知りながらも冷静にこの名言を言っています。これはドラゴン自身才能を持ちながらも努力を怠らず、王者だからこそ分かるトイレに籠るほどの勝利のプレッシャー、そして審美眼と実力があるからこそ言える名言だと言われているようです。人生全てを卓球に捧げても越えられない壁がある、とも受け取れる冷静な名言とも言われているようです。

“勝つことが当たり前”となっていたドラゴンは、勝利へのプレッシャーから試合前トイレに籠るようになっていました。卓球を心から楽しめなくなっていたドラゴン…「勝利」はドラゴンにとって重荷だったのです。こうして迎えた準決勝、ドラゴンの相手は自らを“ヒーロー”だと名乗るペコだったのでした。1ゲーム目を圧倒的な強さでねじ伏せたドラゴンは、ペコに対して「ヒーローなんだろうが！」と心の叫びを漏らしたのでした。

“ヒーロー”であるペコに、救いを求めているようにも見られたドラゴン。卓球が苦痛だったドラゴンは、楽しんで卓球をするペコとの試合で変化を見せたのでした。徐々にドラゴンの顔に笑顔が生まれ、卓球を楽しんでいた頃の感情が戻っていったのでした。結果的にペコに負けてしまうドラゴンですが卓球の楽しさを思い出し、勝利の呪縛から解放されるこの名シーンは、『ピンポン』に数ある名シーンの中でも人気があるようです。

ここまで『ピンポン』で最強の男ともいわれる、ドラゴンの名言・名シーンについて紹介していきました！トイレに籠るほど勝利のプレッシャーに悩まされていたドラゴンですが、ペコとの対決により呪縛から解放される名シーンは多くの感動を呼んだようです。それではここからアニメ版『ピンポン』でドラゴンの声優と務めた、声優・咲野俊介のプロフィールや過去出演したアニメ作品などをまとめて紹介していきます。

• 名前：咲野俊介（さくや しゅんすけ）
• 本名：伊藤 俊介（いとう しゅんすけ）
• 生年月日： 1965年5月20日（2019年11月現在 54歳）
• 出生地：宮崎県
• 血液型：A型
• 身長：177 cm
• 職業：声優、俳優
• 事務所：青年座映画放送

アニメ版『ピンポン』でドラゴンを担当した声優は、パトリック・ウィルソンやベン・アフレックなど吹き替え声優としても活躍する咲野俊介です。高校生離れした王者の威厳あるドラゴンと、声優・咲野俊介のバリトンボイスがピッタリだと視聴者からも高い評価を得ているようです。また才能を持ちながらトイレに籠る脆い面もある、人間味あふれたドラゴンを感慨深く演じている声優・咲野俊介の演技は必聴と言われているようです。

声優・咲野俊介は広島市立舟入高等学校卒業後、桐朋学園芸術短期大学で演劇を専攻していたといいます。その後現在の事務所に入所後声優だけでなく俳優としても活動しており、声優としてはほぼ独学で現在に至っているそうです。過去には咲俊介（さく しゅんすけ）という名義でも声優活動をしていたことがあり、大塚周夫の後任として『トイ・ストーリー4』のハム役を担当するなど数々の有名映画作品にも出演している声優です。

【テレビアニメ】

• 無限戦記ポトリス（2003年：タイガーバレル）
• NARUTO -ナルト-（2004年～2005年：左近 / 右近）
• MAJOR シリーズ（2004年～2010年：茂野英毅）
• DARKER THAN BLACK -黒の契約者-（2007年：カーク・リンゼイ）
• ジュエルペット サンシャイン（2011年：ムナータ・ネッケツイッター）
• ONE PIECE（2013年～2018年：スコッチ、シャーロット・ダイフク、魔人）
• 攻殻機動隊 ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE（2015年：イシカワ）
• 東京喰種トーキョーグール シリーズ（2015年～2018年：和修吉時）
• PERSONA5 the Animation -THE DAY BREAKERS-（2016年：橋口）
• 真・中華一番!（2019年：仮面料理人 / リエン）

ここまでアニメ版『ピンポン』に登場する、ドラゴンを担当した声優・咲野俊介について紹介していきました！俳優としても活動する声優・咲野俊介は、その高い演技力を活かし洋画吹き替えなどでも活躍しているようです。それではここから実写映画版『ピンポン』でドラゴンを演じた、俳優の中村獅童について紹介していきます。実写映画版『ピンポン』でドラゴンを担当した中村獅童は、どのような演技を見せたのでしょうか？

• 本名：小川 幹弘（おがわ みきひろ）
• 襲名歴：中村 獅童<二代目>（なかむら しどう)
• 出身地：東京都
• 生年月日：1972年9月14日（2019年11月現在 47歳）
• 職業：歌舞伎役者、俳優、声優
• 血液型：O型
• 身長：177cm
• 体重：63kg
• 事務所：中村獅童事務所
• 妻：小川沙織

実写映画版『ピンポン』でドラゴンを演じた俳優は、歌舞伎役者・声優としても活躍する中村獅童です。漫画『ピンポン』の世界から飛び出してきたような風貌と、ハスキーな声と荒々しい力強さがドラゴンそのものだと原作『ピンポン』のファンからも高い評価を得ているようです。ドラゴンをはじめとするキャスト全員が原作『ピンポン』の特徴を捉えていて、かなり再現度が高い実写映画作品だと言われているようです。

実写映画版『ピンポン』でドラゴンを演じた中村獅童は、歌舞伎の名門・小川家に誕生し二代目中村獅童に襲名され歌舞伎役者としても活躍しています。20代半ば頃歌舞伎と並行してオーディションを受けるも落選が続き、29歳の時に実写版映画『ピンポン』のドラゴン役に抜擢されて新人賞5冠を受賞。『ピンポン』のドラゴン役をきっかけとして、数々の映画・ドラマに出演するようになり現在も多方面で活躍しているようです。

【出演映画】

• ピンポン（2002年：ドラゴン役）
• いま、会いにゆきます（2004年：主演・秋穂巧役 <W主演>）
• 隣人13号（2005年：主演・13号役 <W主演>）
• デスノート / デスノート the Last name（2006年：リューク<声>役）
• ゲゲゲの鬼太郎（2007年：大天狗裁判長役）
• レッドクリフ PartII -未来への最終決戦-（2009年：甘興（かんこう）役）
• 忍たま乱太郎（2011年：猪名寺乱太郎の父（猪名寺平之介）役）
• 銀の匙 Silver Spoon（2014年：中島美雪役）
• 振り子（2015年：主演・長谷川大介役）

ここまで実写映画版『ピンポン』でドラゴンを演じた、中村獅童について紹介していきました！現在多方面で活躍する中村獅童ですが、実写映画『ピンポン』でドラゴンを演じ新人賞を受賞したことがきっかけでブレイクしたようです。それではここから『ピンポン』で“最強の男”ともいわれる、ドラゴンのかっこいい魅力を紹介していきます。『ピンポン』のドラゴンは、どのような所がかっこいいと言われているのでしょうか？

『ピンポン』作中でも、勝利への強い執着心を見せているドラゴン。そんなドラゴンは『ピンポン』で、スマイルの中学最後の試合を見て才能に驚く様子が描かれています。その後海王学園の主将となったドラゴンはチームのレベルを引き上げるために、スマイルを自学へ勧誘しようとするのでした。脅威の才能を持つスマイルはドラゴンにとって嫉妬の対象でもあるにも関わらず、その冷静な判断を下せる判断力と余裕を持っているのです。

『ピンポン』作中で結果的にスマイルは、ドラゴンの勧誘に全く乗らなかったのでした。そして『ピンポン』のクライマックスでもあるインターハイ予選決勝戦でペコとスマイルが対戦し、ドラゴンの見立て通りスマイルは準優勝を飾ったのでした。この『ピンポン』作中で見せたドラゴンの海王学園卓球部主将としての冷静な判断力や、スマイルの才能を見出した分析力・洞察力がかっこいいと評されているようです。

『ピンポン』作中では試合前、必ず一人でトイレに籠っているドラゴンが描かれています。水を流しながらトイレで静かにうつむくドラゴンの姿は、「無敗の王者」というレッテルに苦しむドラゴンの弱い一面が垣間見れる『ピンポン』の名シーンと言われているようです。頂点に居続けるプレッシャーから卓球を楽しむという感情を失い、ドラゴンはただ一人試合前にトイレの中で怯えて苦しみ続けていたのでした。

そんな『ピンポン』で王者としての勇ましい姿だけではなく、トイレに籠る姿などが描かれている事がよりドラゴンの魅力を高めているといいます。人間誰しも弱い所があるにも関わらず、弱さを誰にも見せず一人トイレでその弱さとも戦っている『ピンポン』のドラゴン。そんなドラゴンの勝利への執着、恐怖、迷いなど様々な感情が『ピンポン』で描かれている事により、よりペコとの対戦で感動が生まれると言われているようです。

アニメ版『ピンポン』には原作『ピンポン』に登場していない、ドラゴンに強い影響を与えるオリジナルキャラクターが登場します。そのアニメ版『ピンポン』に登場する人物とは、いとこの風間百合枝という人物です。アニメ版『ピンポン』に登場するドラゴンの父・風間卓は、スポーツメーカー「ポセイドン」の社長である祖父の元で厳しく育った事が描かれていて、ドラゴン自身も肩身狭く育った様子が描かれています。

いつしか楽しかった卓球が重荷になり、何のために卓球をしているのか分からなくなっていた『ピンポン』のドラゴン。そんなドラゴンに対してアニメ版『ピンポン』のオリジナルキャラクター・風間百合枝は、「自分の為に卓球をしなよ」と言うなどドラゴンに強い影響を与えるようです。アニメ版『ピンポン』では原作とまた異なる繊細で複雑な心理描写が描かれていて、また異なった角度から『ピンポン』の世界を楽しめるようです。

ペコとスマイルを中心に、魅力的なキャラクターが多数登場する『ピンポン』。その中でも「無敗の男」として、ストイックに努力を続けるドラゴンも人気キャラクターの一人のようです。読者からは「ピンポンのドラゴンは格好良い」という感想や、「ピンポンのドラゴンって強さだけでなく弱さも描かれてて格好良い」という感想が寄せられていました。

インターハイ2度優勝するなどまさに最強の男であり、才能に恵まれながらも努力を怠らず人生を卓球に捧げてきたドラゴン。しかしその反面勝利へのプレッシャーからトイレにこもるなど、卓球を苦痛に感じていた心情も描かれています。そんなドラゴンに対して、「大人になってからドラゴンの苦しみが理解できた」など共感の声が寄せられていました。

数ある実写映画の中でも、抜群の再現度と言われている映画『ピンポン』。ドラゴン役には歌舞伎役者・俳優として活躍する中村獅童が抜擢され、新人賞を受賞するなど大きな注目を集めました。視聴者からも「中村獅童さんのドラゴンが最高だった！」という感想や、「ビジュアルがまず漫画から出てきたレベルでそっくり」という感想が寄せられていました。

ここまで人気青春漫画『ピンポン』に登場する、スキンヘッドの王者・ドラゴンについて紹介していきました！『ピンポン』に登場するドラゴンのプロフィールやかっこいい魅力に加えて、アニメ版『ピンポン』の声優情報や実写映画版『ピンポン』の俳優情報についてもお届けしていきました。

『ピンポン』では絶対王者というプレッシャーから、試合前にはトイレに籠る弱さも描かれているドラゴン。そんな一人トイレで自分自身と戦う人間らしい姿や、卓球部主将としての冷静な判断力や分析力なども『ピンポン』のドラゴンの魅力だと言われているようです。今回の記事で『ピンポン』のドラゴンが気になったという方は、ぜひ漫画・アニメ・実写映画『ピンポン』のドラゴンを見比べて楽しんでみてはいかがでしょうか？