ピンポン(漫画版)の感想と魅力は?最終回や名言・名シーンも紹介

漫画「ピンポン」は松本大洋さんの代表的な人気漫画です。卓球を題材としたスポ根漫画ですが、それだけに留まらずキャラクターそれぞれのバックボーンが細かく描写されている思春期の友情を描いた作品でもあります。個性的なキャラクターはメインから脇役まで様々なタイプが散りばめられていて、今でも多くのファンを魅了しています。今回はそんな漫画「ピンポン」の感想や魅力、そして最終回から名言・名シーンまでまとめていきます。

ピンポン(漫画版)の感想と魅力は?最終回や名言・名シーンも紹介のイメージ

目次

  1. 漫画「ピンポン」とは?
  2. 漫画ピンポンの魅力その1作者松本大洋さんの画力
  3. 漫画ピンポンの魅力その2キャラクターそれぞれの物語
  4. 漫画ピンポンの魅力その3熱くリアリティのあるストーリー
  5. 漫画ピンポンの感想
  6. 漫画ピンポンの名言や名シーン
  7. 漫画ピンポンにハマろう!

漫画「ピンポン」とは?

ichiponmovieさんの投稿
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「ピンポン」は週刊ビッグコミックスピリッツに連載されていた、松本大洋さん作の漫画です。卓球を題材とした物語で、気質が正反対のペコとスマイルという二人の幼馴染が対比して描かれています。ペコとスマイルは、卓球を通して努力や才能そしてどうにもならない現実を、彼らを取り囲む様々なキャラクターとともに学び過ごしていきます。

漫画ピンポンの個性溢れるキャラクター

yoshinob1212さんの投稿
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王道的なスポ根漫画ですが、そこには思春期の友情や人間関係、厳しい現実が渦巻いて作品を際立たせています。ペコは神童としてもてはやされた結果、努力を怠り落ちぶれてしまい、スマイルは素直になれず冷めた性格で才能を埋もらせてしまいます。努力に努力を重ねても現実に勝てないアクマや、自分のプライドを崩せず望まない場所でもがくチャイナ、期待に押し潰されそうになりながら努力を続けるドラゴンも印象的です。

漫画ピンポンの作者松本大洋

erika_miyatakeさんの投稿
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そんな魅力的なキャラクターを描き出す松本大洋さんの作画も、多くのファンを魅了しています。表情や動き一つ、個性的なキャラクターデザインですがリアリティも強く、見る者を惹きつけて離さない中毒性があります。背景もしっかりとした取材の元細かく書き込まれており、壁の落書きなどには作者の遊び心が感じられます。ここからは漫画「ピンポン」の魅力を細かく紹介していきます。

漫画ピンポンの魅力その1作者松本大洋さんの画力

ryuichi750さんの投稿
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松本大洋さんの代表作といえば、ピンポンのほか「鉄コン筋クリート」や「青い春」、「GOGOモンスター」があります。「鉄コン筋クリート」はアニメ映画化もされ、二宮和也さんと蒼井優さんが声優として参加されたことでより注目を浴びました。「青い春」は実写映画化され、松田龍平さんや新井浩文さん、瑛太さん、塚本高史さんなど今も活躍されている俳優さんが多く出演されています。

persia_iさんの投稿
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装丁や表紙の絵を見るだけで、松本大洋さんのその個性的な画力に惹かれる人も多いでしょう。ペンタッチも独特ですが、背景などの直線もすべてフリーハンドで描かれています。「GOGOモンスター」では装丁への拘りも強く感じられ、箱型のケースに入っており、小口の部分にも絵が描かれています。キャラクターデザインも実にオリジナリティに溢れていて、人間味のあるリアリティの強い表情が特徴的です。

漫画ピンポンの魅力その2キャラクターそれぞれの物語

ペコ「血って鉄の味がするんだぜ」

yuni929hongさんの投稿
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「ピンポン」の主人公の一人、ペコ(星野裕)は幼い頃からタムラ卓球場に通い卓球をしていました。周りには自分に勝てる者はいないと自惚れており、努力とは無縁のタイプです。高校生になっても卓球場に入り浸り素人をからかって遊んでは、部活の練習にはまともに参加しません。幼馴染のスマイル(月本誠)とはよく行動をともにしており、一緒に部活を抜け出し辻堂の高校までチャイナ(孔文革)の偵察に赴きます。

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チャイナは対戦を挑むペコを無視してスマイルにのみ興味を示します。引き下がらないペコはチャイナと勝負しますが結果は惨敗、スコンクで負けてしまいます。その後のインターハイ予選ではかつての幼馴染でありライバルであるアクマにも負けてしまい、自信喪失の上やさぐれて卓球から離れていきます。髪を伸ばしゲームセンターに入り浸ってはお菓子を貪り堕落した毎日を続け、どんどんと卓球の感覚を失っていくのです。

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そんなペコを呼び戻しにきたのはアクマでした。スマイルに敗れて卓球をやめたアクマは、かつてみんなの「ヒーロー」だった頃のペコの話をします。その話に「ヒーロー」であった自分を思い出したペコは、もう一度卓球と向き合うためにオババ(タムラ卓球場)に修行を頼みます。そしてオババの愛あるコーチングにより、弱点だったバックハンドを克服し、また卓球のインターハイ予選の舞台に舞い戻ってくるのでした。

スマイル「おかえりヒーロー」

yuni929hongさんの投稿
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「ピンポン」のもう一人の主人公スマイル(月本誠)はいつもいじめられていました。そんな彼に笑わないから「スマイル」とあだ名をつけたのがペコでした。ペコに連れられ卓球を始めたスマイルですが、「卓球なんて死ぬまでの暇つぶし」、と冷めた性格で才能を活かすことはありませんでした。しかしそれを咎めもせず強引に引っ張っていくペコは、彼にとってのヒーローでした。

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卓球部顧問であるかつてのバタフライジョー・小泉丈に才能を見出されたスマイルはしつこく迫られ、挑まれた勝負に負け嫌々ながらにコーチングを受けることになります。しかしそれが彼にとっての大きな転機となり、あしらっても諦めない小泉に感化され自分の才能を開花させていくのです。そして迎えたインターハイ予選ではチャイナと激突します。

順調にポイントを重ね、小泉と足並みを揃えて挑んだかに見えたスマイルでした。が、コーチに激しく責められるチャイナを見て、かつてのように本領を発揮することができなくなり自滅してしまうのでした。その終わり、海王のドラゴン(風間竜一)がスマイルの前に現れ、「いずれ迎えに行く」と声をかけるのでした。

アクマ「飛べない鳥もいるってこった」

ペコとスマイルの幼馴染であるアクマは、ともにタムラ卓球場で育ちました。高校は卓球の名門海王学園高校に入学し、インターハイ予選では先鋒を任されるほどに成長しています。そこでペコを下し上機嫌になっていたところ、スマイルに声をかけるドラゴンを見て心情は一変します。スマイルの才能を買い海王に引き込もうとしているドラゴンを見て、自分の才能を確かめるべくスマイルに勝負を挑むのでした。

努力に努力を重ね、海王に入学しペコを下したアクマでしたが、覚醒したスマイルに完敗してしまいます。失意の中、街で暴行事件を起こして退部となります。アクマの努力はスマイルの才能には届かなかったのです。一つの辛い現実でした。

チャイナ「風の音がジャマだよ」

チャイナは元々上海ジュニアユースのエリート選手でしたが、実力に劣り始め日本へ留学してきます。スマイルと出会い才能を実感しますが、日本にはそれを育てる環境がないと発言します。1年目のインターハイ予選では、覚醒しかけたスマイルに追い詰められながらも勝利を納めます。しかし2年目のインターハイ予選では、ヒーローとして戻ってきたペコにストレート負けします。彼の才能はそこまでだったのです。

ドラゴン「私はここまでだヒーロー」

高校卓球会最強といわれるドラゴンは、才能に奢らず努力を重ね、自ら「私は強い」と言えるほどの実力の持ち主でした。ですが彼が築き上げた敗北は許されない、という環境はとてつもないプレッシャーとなり彼自身を苦しめていました。実直な彼は紳士に卓球と向き合った結果、楽しむことができなくなっていました。しかしインターハイ予選準決勝でペコと対戦したドラゴンは、今までに味わったことのない高揚を覚えるのでした。

漫画ピンポンの魅力その3熱くリアリティのあるストーリー

漫画ピンポンの最終回その1

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それぞれの思いを抱え、ペコ、スマイル、アクマ、チャイナ、ドラゴンが2年目のインターハイ予選に挑みます。ペコは初戦でチャイナと対戦し、弱点を克服した裏面打法で見事勝利します。覚醒したスマイルは順調に勝ち上がり、ヒーローが帰ってくるのを待っています。卓球をやめたアクマは、準決勝戦を前にしてトイレにこもるドラゴンを訪ね、彼の真意を知るのでした。

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ペコはドラゴンとの準決勝を前に、再起後のオーバーワークで痛めてしまった右膝に違和感を覚えていました。臨む準決勝、やはり試合中に右膝は悲鳴を上げ最強のドラゴンを前に1ゲーム目を落としてしまいます。追い詰められた精神の中、ペコはスマイルの声を聞きます。「ヒーロー見参、ヒーロー見参、ヒーロー見参」と唱えると、膝の痛みなどないかのように飛び回るペコがそこにいました。

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復活したペコとドラゴンの打ち合いは周りを飲み込んでいき、いつの間にか二人だけの世界になっていきます。そこでドラゴンは、例えようのない高揚に包まれ、勝利への使命感から解放されるのでした。そして彼もまた、ペコの才能の前に敗北します。ようやくペコはスマイルの待つ決勝戦へと向かうのでした。

漫画ピンポンの最終回その2

ようやく戻ってきたヒーローペコと、それをずっと待ち続けていたスマイルの決勝戦が始まります。「勝ち負けが意味を持つ試合」ではなくとも、二人はお互いに応えるように全力で打ち合います。そこは二人だけの世界で、ただひたすらに卓球を楽しんでいるのでした。それから5年後の最終回、ペコはドイツで卓球選手として活躍しています。スマイルは小学校の先生を目指しながら、オババの元で子どもたちに卓球を教えています。

漫画ピンポンの感想

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「ピンポン」を読んだ多くの人が口にするのは、やはり松本大洋さんの個性溢れる作画です。苦手と感じる人もいるかもしれません。が、緻密に書き込まれた作画に飲まれてハマってしまう人も多いです。迫力やスピードを感じたり、リアリティに共感した人も多いようです。そして独特でアンニュイなセリフにも高評価が集まっています。少しユーモラスで心を掴む独特な言い回しが多く、スマイルの「おかえり、ヒーロー」はその一つです。

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また、努力ではどうにもならない才能という壁を容赦なく突き付けてくるストーリーにも感想が集まっています。王道のスポ根漫画でありながら全員が卓球に救われるわけではなく、しっかりと現実を突き付けてくるストーリーに強いメッセージ性を感じるようです。「ピンポン」の登場人物一人ひとりのバックボーンに触れながら、それぞれに感情移入して物語を楽しんでいる人が多くみられます。

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強烈なキャラクターに引き込まれ、熱いストーリーにのめり込む、そして散りばめられた心情から抜け出せなくなってしまう、そんな魅力が「ピンポン」を構成しており、多くのファンを生むのでしょう。ストレートに「おもしろい」という感想が漫画「ピンポン」には一番多くみられました。

漫画ピンポンの名言や名シーン

名言その1「今よかちったァ楽になんよヒーロー」

漫画「ピンポン」の名言・名シーンを集めてみました。様々なキャラクターがいますが、主人公ペコと、最終回で唯一卓球を離れてしまったアクマに好感が集まっているようです。スマイルに敗れ自身の限界を知りつつも、ペコをヒーローとして呼び戻すきっかけになる彼のファンは多く存在しています。

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卓球から遠ざかってしまったペコを呼び戻すためにかけたアクマの言葉です。自身もスマイルに敗れ、失意のどん底にいるはずの彼ですが、作中一番の成長を見せ現実を受け止めます。努力だけではどうにもならなかった彼の、最大限の励ましの言葉でした。この不器用にも見える優しさが、「ピンポン」の濃いキャラクターの中でも多くのファンを獲得している理由かもしれません。

名言その2「少し泣く」

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準決勝前のドラゴンから真意を聞いたあと、感極まるアクマの言葉です。この彼の涙には色々な感想がありますが、ドラゴンを思っての涙であろうという感想が一番多いです。「ピンポン」の最終回には描かれないアクマですが、この涙に彼のキャラクターがとてもよく表れています。

名言その3「あつがなついぜっ」

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「ピンポン」の主人公ペコの名言ですが、松本大洋さんらしいユニークなものが多いです。彼のキャラクター故でもありますが、これはインターハイ予選でラムネを買って飲むシーンの一言です。まだ自分の才能に奢っている頃のペコです。

名言その4「この星の一等賞になりたいの俺はっ」

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小泉の指導に嫌気が刺し、部活を飛び出していったスマイルを呼びに行った時の一コマです。スマイルはペコを一番理解し信頼していますが、それはペコも同じようです。

漫画ピンポンにハマろう!

ne_5_さんの投稿
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漫画「ピンポン」の魅力と、名言・名シーンなどのまとめ、いかがでしたでしょうか?まだまだ紹介しきれない最終回への感想もたくさんあります。松本大洋さんの作品の中でも「ピンポン」は映画化やアニメ化でメディアへの進出が多い作品です。それだけのファンを魅了する理由がお分かりいただけたのではないでしょうか。これを機に、松本大洋さんの作品に触れてみてはいかがでしょうか?きっとその魅力に取り付かれるはずです。

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