2019年11月21日公開
2019年11月21日更新
【文スト】蘭堂の異能の正体と能力は?元ネタの作家や相棒・ヴェルレーヌも紹介
文ストの「太宰、中也、15歳」で姿を見せているのは、ヴェルレーヌを相棒に持つ蘭堂です。彼は、強力な異能力を持っていたため、中原中也や太宰治をかなり追い詰め苦しめたキャラクターとして話題を呼びました。そんな蘭堂の異能の正体や能力、彼の名前の由来となっている元ネタの文豪の名前、最も信頼しているヴェルレーヌという相棒についてもご紹介します。クールでイケメンな彼は、寒がりというかわいい一面も持っているため文ストでも人気がありました。
文ストの蘭堂とは?
この物語に登場している蘭堂は、中原中也や太宰治との戦いのシーン以外はあまり出てきませんが、冷ややかな涼しい目とスマートな立ち居振る舞いができるイケメンとして人気があります。彼の名前を有名な日本の文豪の中では見つけることができなかったため、元ネタとされている人物が誰であるのかが話題となりました。
そこで、「太宰、中也、15歳」の物語で姿を見せることになった蘭堂の異能の正体や能力、彼の元ネタとなった有名な文豪の名前、彼のかけがえのない相棒のヴェルレーヌについてもご紹介します。寒がりでかわいい要素も見せている蘭堂の魅力を探していきましょう。
文豪ストレイドッグス(文スト)の作品情報
2013年1月号~原作を朝霧カフカさん、作画を春河35さんが担当して連載がスタートした文スト(文豪ストレイドッグス)。この物語は、中原中也や太宰治、江戸川乱歩、中島敦などの有名な文豪たちがキャラクター化されて使用されています。今までにない切り口が話題となりました。この物語では、有名な文豪たちの個性的な力がぶつかり合う場面が多いアクション漫画となっており人気を呼んでいます。
文豪ストレイドッグス(文スト)の概要
文ストでは、中原中也や太宰治、江戸川乱歩、芥川龍之介などの有名な文豪たちが個性豊かにキャラクター化されています。また、ほとんどの登場人物は、有名な文豪と同じ名前を使用され、さらに同じ誕生日が付けられているのです。それぞれのキャラクターには、文豪の代表作品にちなんだ異能力が与えられ、戦いを繰り広げていくアクション漫画となっています。
さらに、この物語では、それぞれのキャラクターの人物設定も有名な文豪自身の作品やエピソードにちなんでおり、その点もこの物語の魅力と言えるでしょう。この物語が誕生したきっかけは、「有名な文豪たちをイケメン化しながら、それぞれの独特な異能力を戦わせたら面白いのではないか」ということだったようです。この物語は、横浜市が舞台となっていますが、これは作画担当の春河35さんが横浜出身だったからということでした。
また、2014年4月~は、この物語の小説版も出版されており評判を呼んでいます。それによって、ますます人気を得たこの作品は、2015年10月号~2016年1月号に渡って、「文豪ストレイドッグス外伝 京極夏彦VS綾辻行人」が外伝小説として連載されました。その結果、さらにこの物語の世界が広がって注目を集めることになります。文ストの人気は徐々に高まり、単行本の出版は、500万部を突破してさらに記録を更新中です。
文豪ストレイドッグス(文スト)のあらすじ
この物語は、鶴見川に身を投げて自殺をしようとしていた太宰治を中島敦が発見し、助けたことで様々な物語が展開していきます。当時の中島敦は、昔、身を寄せていた孤児院を追い出されて、横浜を放浪していました。命の恩人となった中島敦は、太宰治の仕事を手伝うことになります。彼は当時、人喰い虎の捜索をしていました。しかし、中島敦こそが人喰い虎の正体だったのです。
彼は、自分でも気が付かないうちに特殊な能力によって、虎に変身してはそこらじゅうを歩き回っていました。彼が孤児院を追い出されたのは、それが原因でしたが、本人は気付く由もなかったのです。彼は、自分の能力をコントロールすることができずに、ついに太宰治を襲ってしまいます。しかし、太宰治は、人間失格という能力を発動することで、相手の力を無効にすることができたのでした。
太宰治は、自分の命の恩人である中島敦の力になろうと彼の就職にも力を貸してあげます。それによって、やっと武装探偵社に入社することができますが、いつの間にか莫大な懸賞金がかけられ追われる身になっていました。ポートマフィアは横浜を縄張りにしていましたが、そこには芥川龍之介が構成員として働いていたのです。彼は、懸賞金目当てに中島敦を捕まえようとするのでした。
文豪ストレイドッグス(文スト)の世界観や魅力
この物語では、歴史的に有名な文豪たちがそのままの名前で登場しています。そのため、初めは「あの有名な文豪のことかな?」と戸惑うこともあるでしょう。しかし、有名な文豪の名前ばかりが登場し、さらに彼らが持っている力も彼らの作品やエピソードにちなんでいるため、その世界観にどっぷりとハマってしまう人は多いようです。
この物語の世界では、その有名な文豪たちは本人たちとは全く異なる職業をしていたり、考えをしていたりするのですが、戦う時の異能の名前が彼らの作品やエピソードにちなんでいるため、不思議な魅力を演出しています。
蘭堂のプロフィール
この物語に登場している蘭堂は、2つの顔を持っていました。それは、ポートマフィアとして横浜を縄張りとして活動している準幹部としての表の顔と、アルチュール・ランボオという名前を使用してヨーロッパなどの異能スパイとしての裏の顔を持っていたのです。優れた力を持っている蘭堂は、表でも裏でも上層部に位置し、自分の確固たる地位を確立していました。
出番が比較的少ない蘭堂ですが、彼の力によって中原中也や太宰治を窮地に追い込み、かなり苦しめています。彼の力は、普通の人とは異なり、並大抵のものではないのでしょう。そんな彼も、寒さには弱く、常に耳当てをしているのがかわいいと評判です。また、寒がりの蘭堂には信頼している相棒のヴェルレーヌがいます。
蘭堂の寒がりの理由
この物語に出てくる蘭堂は、非常に寒がりで、春や秋でも真冬に着るような暖かい格好をしています。どんな時も真っ白い耳当てをしているので、かわいいと評判になっているのです。そんな彼は、戦う時も常に、マフラーや耳当て、手袋やコートが欠かせません。中原中也をとらえていた時も、とても寒がって「凍えて死にそう」だとも言っていました。
とても寒がりな蘭堂ですが、彼の元ネタになっている有名な文豪は、フランスのアルチュール・ランボーとなっています。実際のアルチュール・ランボーが、蘭堂のように寒がりだったという記録はありません。しかし、彼の作品の中では、修道士が登場していたのですが、その修道士が非常に寒がりでした。もしかしたら、彼の作品に登場する修道士をモチーフにして寒がりの設定にしたのかもしれません。
文ストの蘭堂の異能の正体と能力
異能の正体と能力①亜空間
亜空間を操ることができる蘭堂は、中原中也や太宰治をかなり苦しめました。亜空間とは、通常の物理法則が通用しない時空連続体となっています。そのため、その亜空間では相手の攻撃を受けずに済むのです。亜空間を操る能力がある蘭堂は、通常の空間から隔離された別の空間を作り出すことができるため、そこに敵を隔離することができます。
また、蘭堂が作り出した亜空間では、通常の物理法則が通用しないため敵の攻撃を受けることがありません。そのため、中原中也の攻撃が蘭堂に効かなかったのです。さらに、空間そのものを飛び道具のような武器にすることができるため遠隔から相手を攻撃することができます。彼の力はかなり恐ろしいと言えるでしょう。
異能の正体と能力②死者の操作
恐ろしい亜空間を作り出し、自由に扱える蘭堂には、その他にも死者の操作ができるという力もあります。彼は、自分が作りだした亜空間にいる死体であれば、自由に操ることができるのです。そのため、この物語の中でも、彼が所属しているポートマフィアで、すでに死亡している先代のボスを蘇らせています。
文ストの蘭堂の元ネタの作家
元ネタの作家はアルチュール・ランボー
ヨーロッパのスパイという裏の顔を持つ蘭堂は、裏の顔の時はアルチュール・ランボオと名乗っていました。日本の有名な文豪の中では、蘭堂という名は見つけることができなかったため正体がわかりませんでしたが、裏の顔であるアルチュール・ランボオという名では、元ネタとなった文豪の正体を突き止めることができたのです。
元ネタとされたフランスの詩人のアルチュール・ランボーは、画像で見る限りイケメンであり、蘭堂のイケメンの雰囲気と似ています。作中の蘭堂の髪型は長髪のため、髪型は異なりますが、佇まいや整った顔などはまさにぴったりです。
アルチュール・ランボーの経歴
19世紀のフランスの詩人として活躍していたアルチュール・ランボーは、有名な文豪として実在していました。ジャン・二コラ・アルチュール・ランボーというのが、彼のフルネームとなっています。1954年10月20日にフランスで誕生し、37歳という若さで亡くなりました。
彼の職業は、詩人でありながら、貿易商人もしていました。彼の代表作品は、酔いどれ船やイリュミナシオン、地獄の季節などがあります。若い時、家出をしていた彼は、ヴェルレーヌと出会い、意気投合して一緒に生活をするようになりました。
当時詩人のアルチュール・ランボーの素晴らしい才能にヴェルレーヌは、かなり惚れ込んでいましたが、アルチュール・ランボーはその気はなかったため、一緒に過ごすうちに嫌になって離れることになります。彼と別れた後は、様々な職業をしながら最終的に武器商人として独立しました。しかし、1891年に骨肉腫になってしまい若くして亡くなります。
アルチュール・ランボーと中原中也の意外な関係
アルチュール・ランボーが元ネタとなっていた蘭堂ですが、彼の影響を受けていたのは蘭堂だけではありません。この物語に登場している中原中也も彼に大きな影響を受けていました。中原中也は、ランボーの初期の作品の翻訳も行っており、2人の個性がぶつかり合い、新たな融合で完成した詩集として話題を呼んだのです。この物語では、蘭堂とのやり取りによって中原中也の人間のベースが誕生したシーンが描かれています。
文ストの蘭堂の相棒・ヴェルレーヌ
蘭堂の相棒はヴェルレーヌ
アルチュール・ランボオという裏の顔を持つ蘭堂には、信頼できる相棒がいました。その相棒は、同じヨーロッパのスパイで、ポール・ヴェルレーヌという名前です。相棒の彼と蘭堂は、日本のエネルギー生命体を奪い返す任務を任されていました。
彼の顔は明らかになっていませんが、実力は蘭堂と同等とされています。入国の際に共に行動した彼を蘭堂は、すでに死んでしまっていると思い込んでいました。しかし、彼は生きていたのです。ヴェルレーヌと坂口安吾はヨーロッパで戦っていたとされています。
ヴェルレーヌの元ネタの作家
蘭堂の信頼できる相棒のヴェルレーヌは、どの有名な文豪が元ネタとなっているのか話題となりました。彼の名前などの元ネタになったのは、19世紀の有名なフランスの詩人であったポール・ヴェルレーヌです。彼は、蘭堂の元ネタとなったアルチュール・ランボーと同様に実在している人物でした。さらに、彼らは仲が良かったため一緒に暮らしていたのです。そのため、この物語でも相棒として一緒に組んだのかもしれません。
文ストの蘭堂のアニメ声優
内田夕夜のプロフィール
表と裏の2つの顔を持つ蘭堂の声を担当していたのは、内田夕夜(うちだゆうや)さんです。内田夕夜さんは、声優以外にも舞台俳優もされています。彼の生年月日は1965年12月3日、埼玉県北葛飾郡三郷町出身のB型です。現在は、劇団俳優座に所属して、テレビアニメをはじめ、吹き替えやゲーム、舞台など様々なお仕事をされています。
内田夕夜の主な出演作品
内田夕夜さんは、1991年に声優デビューを果たし、テレビアニメをはじめ、吹き替えやゲームなど幅広く活動されていますが、声優では海外ドラマの吹き替えの仕事が多く、レオナルド・ディカプリオやライアン・ゴズリング、ウィリアム・フォンなどの吹き替えでも有名です。テレビアニメでは、「二十面相の娘」の二十面相役を演じたことで注目を集め、それ以降は多くの役を演じています。
文ストの蘭堂に関する感想や評価
蘭堂さん、声も顔も色っぽくてえっちだよなぁ~ pic.twitter.com/XZZgRxBqJs
— 📐いにゃり👓 (@MiniMiniMain) May 4, 2019
アルチュール・ランボーが元ネタとなっている蘭堂の声や顔が色っぽいという感想が多くありました。元になったランボーのようにイケメンで佇まいも凛とした美しさがあるため、その魅力に惚れ込んでしまう人は多かったようです。
【文豪ストレイドッグス】第28話 感想 仲悪いけど仲いいね!?【3期】 https://t.co/EcmJWIL14Y
— ヒナフェス (@hinafes) April 27, 2019
蘭堂さんの異能力強いな
2つの顔を持つ蘭堂が戦いで放つ力は凄まじいものがあり、中原中也や太宰治も正体がなかなかつかめずに苦戦しました。彼は寒がりでかわいらしいキャラを演じつつ、クールで強い戦いぶりをしたため男性、女性共に高く評価されていたようです。
文スト26話目みた私の感想
— すぷーん❀* (@2525_spoon) April 12, 2019
・フードはずるい
・一人称が僕だからカワイイ
・蘭堂さんイケメン
・中也つおい
・先代ボスちょっと怖かった(魚眼レンズみたいなシーン)
・ケンカしてるシーンかわいい
・中也が異能発動させた時、床の柄が動くのすごい
・作画が神
結論、皆さん見てください( °꒳° )
この物語では、亜空間を作り出し素晴らしい力を見せていた蘭堂は、スタイルも良くイケメンだったため多くの女性から高い支持を得ていました。元ネタとなったアルチュール・ランボーも画像を見る限りイケメンだったのは共通しています。
文ストの蘭堂の正体と能力まとめ
表と裏の2つの顔を持つ蘭堂は、裏の顔の時の名前がアルチュール・ランボオだったため、それによって元となった有名な文豪がわかりました。彼は、亜空間を作り出し、その中では相手の攻撃も受けることがないため、かなり強敵として扱われています。彼の力強い戦いは、中原中也と太宰治との戦い(太宰、中也、15歳)で確認することができるので、チェックしてみましょう。