【ダイヤのA】御幸一也の怪我はアニメ・原作ではいつ？倉持は異変に気付いてた？

御幸一也の怪我について紹介する前に御幸一也が登場するダイヤのAについても簡単に紹介しておきます。

ダイヤのAは、2006年より講談社の発行する『週刊少年マガジン』にて連載が開始された寺嶋裕二による本格野球漫画です。スポーツ漫画では珍しい主人公が野球強豪校に進学し部内での競争や他強豪校としのぎを削る野球漫画で、その本格的なスタイルが人気を集め、第53回小学館漫画賞少年向け部門、第34回講談社漫画賞少年部門を受賞し2019年5月時点で3500万部を売り上げる人気コミックとなっています。

その人気の高さに後押しされる形で2013年からはアニメも放映が開始、近年のアニメとしては非常に長い第1期が2年、タイトルを改題して継続してさらに2期を1年で原作の第一部を全てアニメ化、さらに原作のストックも充実してきた2019年4月からは原作第二部からアニメ化が開始され、2019年11月現在も放映中です。

ダイヤのAは主人公沢村栄純が地元の統廃合が決まった母校・長野県赤城中学の仲間達と中学の大会に出場する事から描かれます。しかしその大会での結果は1回戦敗退。ただ、偶然にもその試合を青道高校のスカウト高島礼が見ていた事から沢村栄純は青道高校に見学に訪れる事になります。その見学で沢村栄純が出会ったのが御幸一也を始めとする後の野球留学の仲間達でした。

御幸一也は主人公沢村栄純の1年上の先輩で沢村とそのライバルになる降谷が青道高校への入学を決める要因にもなった青道高校の正捕手です。他校の監督や選手にも知られたいわゆる「天才」であり、飄々とした性格で自由人ながらもチームの事を1番に考え、思慮深い発言が多くなっています。3年生引退後は主将も務めるようになり、さらには4番バッターも務めるようになるなど守備も打撃も頼れるチームの要です。

判明しているプロフィールとしては誕生日は11月11日、右投げですがバッティングは左打ちです。身長は179cmで体重は71kg、血液型はB型と言う事です。

御幸一也が怪我をしたのがいつ、何話だったかというとはアニメでは第2期にあたるセカンドシーズンでの事です。34話「イノセント」での出来事で2015年11月23日の放送分のエピソードになっています。

ダイヤのAのアニメは一部の表現を変更する以外、基本的に原作漫画に忠実なアニメ製作が行われており、この御幸一也の怪我のエピソードも原作漫画にあるエピソードの1つです。原作漫画において御幸一也の怪我がいつ、何話で描かれたかというと2013年12月17日に発売した39巻収録の346話「守護神」にて描かれた内容になっています。

何話で描かれるかこそ変わりますが原作でもアニメでも御幸一也が怪我した展開は変更されていません。ここからは御幸一也がいつ、どのような形で怪我をしたのかの経緯を紹介していきます。

御幸一也が怪我をしたのは御幸一也が主将になって最初の大会である秋季大会の準決勝です。準決勝の対戦相手、成孔学園との戦いです。成孔学園は元々高校生にしては非常に体格の良い選手が多く、選手1人1人がホームランを量産できる程の重量打線で秋季大会では実に45打点を上げて勝ち上がってきたチームです。作中では特に沢村の天敵とも言われる学校になっています。

この準決勝青道高校vs成孔学園の試合は序盤こそ、青道高校が流れを掴むも2回途中から登板した実質的な成孔学園のエース、小川がその流れを断ち切ります。それまで小川は193cm、95kgの巨漢を持ちながらメンタル面は未熟でしたが、同学年である沢村、降谷に刺激を受けてより野球への情熱を持つようになります。そして試合は投手戦となり同点のまま9回に入ります。

9回、成孔学園は小川がランナーに出て勝ち越しのチャンスです。小川はなんとかしてこの試合に勝ちたいとホームでクロスプレーを行います。タイミング的には完全にアウトのタイミングながらキャッチャーである御幸一也がボールを離せばセーフになるチャンスがあります。御幸一也はそれを受け止め文字通り吹き飛ばされますがボールを離す事はありませんでした。しかしこのプレーで御幸一也は怪我をする事になります。

当たり前ですが、最初にその怪我に気づいたのは御幸一也本人です。ベンチに戻りどこか痛い所はないかと心配する野球部長や監督に「全身が痛いっす」といつものように軽口で返しています。いつもの調子である御幸一也に周囲は安堵しますが、プロテクターを外そうとした時に痛みを感じ怪我を自覚しました。しかし御幸一也はこの後もチームメイトにも怪我を隠してプレイを続行します。

御幸一也が怪我を隠した理由は片岡監督の進退が関係しています。片岡監督は秋大会に破れたらコーチに就任していた落合コーチと交代する形で監督を辞めるという話になっていたのです。それをしった選手達に御幸一也は「秋大会で優勝して甲子園出場が決まれば辞められないだろう」と発破をかけここまで勝ち進んできました。そんな中で自らの怪我でチームを離れる事が出来なかったのです。

御幸一也の怪我にチームで一番最初に違和感を持ったのが降谷でした。延長10回の攻撃中、ベンチで降谷が御幸一也に「汗すごいですね」と指摘するのです。しかし降谷も完全に怪我をしていると気づいたわけではなく、御幸一也のいつもの軽口にそこは引いてしまいます。しかし試合後、打球を手首に受けた降谷が病院に行く事になりその際に再度御幸一也も病院に行かなくて良いのか？と指摘しています。

しかしこの指摘も「なんで？」とまるでクロスプレーなんてなかったようにあっけらかんと返す御幸一也。御幸一也は次の試合を見て決勝の相手がどっちになるのかを確認しておきたかったのです。結局、降谷は違和感を感じながらも怪我している事を完全に見抜けないままでした。或いは気づいていても先輩である御幸一也に強く進言出来なかったとも言えます。結局降谷はこの先何話においても指摘していません。

チームメイトの中で御幸一也の行動に違和感を持っていたのが倉持です。決勝戦前夜、倉持は同学年の白州に御幸一也が怪我をしているかもしれないと伝えます。しかし白州は試合直前になっても御幸一也に違和感を感じずいつも通りだと感じ取ります。しかし倉持は違いました。試合前、御幸一也が1人になった所で声をかけ、怪我に気づいている事を匂わせた上で御幸一也に意地を貫くなら最後まで貫けとエールを送ります。

ちなみにこの前には倉持は御幸一也の怪我に全く気づいていない沢村のボールを受ける御幸一也をさり気なく辞めさせたりするなど明らかに御幸一也は怪我をしている前提で行動している描写も見られます。倉持がいつ、決勝戦までの何話のタイミングで御幸一也の怪我に気づいたのかは描写がありませんが、決勝戦前夜には明らかに気づいているのは間違いありません。

ちなみに御幸一也が怪我をした成孔学園との試合、勝利を決めたのも御幸一也でした。この時の御幸一也のバッターボックスでの動きから成孔学園の選手、特に小川は御幸一也が怪我をしてバットを振れないのではないかと考えます。そんなボールを御幸一也は見逃さずサヨナラホームランを放ったのです。

御幸一也は自分も怪我をしている状態にも関わらずチームの事を考えています。監督の進退問題に加えて、降谷も本調子とは言えない状態なのです。ここで自分の怪我を明かせばチームが同様するのは明らかである為、御幸一也は怪我を隠し通します。しかし、控え捕手である小野にさりげなく降谷の玉を受けさせるなどして仮に交代する事になっても良いように1人準備を重ねていました。

倉持以外のチームメイトには隠し通して望んだ決勝戦、相手は因縁のある薬師高校です。御幸一也は怪我の影響で打撃不振、チームメイトも段々と御幸一也の怪我に気づき始めます。最終的にチームメイト全員に御幸一也の怪我は知れ渡り、御幸一也は怪我を認め監督に交代の判断を委ねる事にします。しかし監督は御幸一也を信じ交代させず、御幸一也は最後まで出場し続ける事になったのです。

ここまでキャッチャーとしてキャプテンとしてチームを牽引してきた御幸一也ですが初めて弱気な発言を見せたのが薬師高校との試合後、倉持と前園に帯同されて病院に向かう最中です。ここで御幸一也は「向いてねえんだよ。だから俺キャプテン失格なんだって、つかお前らもキャプテンの辛さ味わえよ。譲るから、まじで」と同じ3年生である倉持達に言うのでした。

御幸一也がダイヤのAの中でも屈指の人気を誇る理由になっているものの1つがキャッチャーとして仮にピッチャーに嫌われてでもそのピッチャーが良くなる為の言葉を投げかける点にあります。時に先輩として厳しく、時に悪ノリにも付き合い、青道高校のピッチャーである沢村、降谷両名を支えています。彼の支えがなければ2人は大きく成長出来なかったと言っても過言ではありません。

御幸一也はいつでもその飄々とした性格でピンチを切り抜けます。まだ御幸一也が2年生の時、入部したての沢村、降谷の2人を部屋に呼びます。そこには3年生の先輩達が集まっていました。2人に先輩である野手の事を事を促すのです。ただこれには裏があり、御幸一也自身が先輩から絡まれるのを防ぐ為でもありました。抜け目がありません。

カッコいい場面が多い御幸一也ですが、いつでも完璧な結果を出しているかと言えばそういうわけでもありません。降谷が大きく開花するきっかけになった大阪桐生高校との練習試合、御幸一也はチームを、そして降谷を鼓舞するべく点を取りに打席に向かいますが結果はノーヒットに終わってしまうのでした。普段はこういうシーンも見られる御幸一也ですがここぞという時にしっかり締めてくれるので人気が高いです。

ここからは既にダイヤのAを視聴した人の御幸一也に関する感想を紹介しておきます。ダイヤのAでは軽症から重症まで色々な怪我が登場しており、それに対してのそれぞれのキャラクターの動きも1つの見どころになっています。御幸一也は何話でも自分の怪我は隠そうとする反面、周囲の怪我には敏感で気にかけて声をかける場面が非常に多く、読者から心配される結果になっています。

また御幸一也にとって親友であり副キャプテンであり、クラスでも共にいる事が多い倉持に期待する声も非常に多いです。御幸一也とは別の意味でチームを良く見ているタイプなので何話でも描かれていないような細かな配慮が多く、御幸一也もそれに助けられているんだろうなと考察するファンも多くなっています。

また御幸一也の秋大会での怪我はダイヤのA作中の中でも特に大きな怪我として扱われる事もあり、今後の展開の中で怪我が描かれない事を望むファンも多いです。ダイヤのAはリアルな描写がウリなだけに自己投影しているファンも多く、スポーツ漫画にありがちな怪我のシーンはこれ以上ない方が良いとする声も多くなっています。

ダイヤのAの御幸一也の怪我は作中でも大きな怪我として扱われその怪我に対して向き合う姿などがより一層御幸一也ファンを増やしたとも言われる人気の高いシーンです。怪我をした直接的なシーンは上記で紹介した通りですが、その後のエピソードなどはそれぞれ何話単位で変わってきます。

ただ結果的に言えば御幸一也の怪我は完治し、2019年11月現在、原作漫画でもアニメでもキャッチャーとしてキャプテンとして、そしてチームの4番バッターとして活躍しています。まだダイヤのAを視聴した事がないという人は御幸一也に注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか？