【文スト】中原中也はかっこかわいいマフィア幹部！太宰治との関係や異能・声優を紹介

「文スト」とは「文豪ストレイドッグス」の略です。中原中也を始め、太宰治や芥川龍之介、中島敦、江戸川乱歩など、文豪がキャラクター化され、それぞれの文豪の作品名の異能力を使い、戦うストーリです。

「文豪ストレイドッグス」略して「文スト」は、原作・朝霧カフカ、原画・春河35による『ヤングエース』で連載中の大人気漫画。太宰治や中原中也、芥川龍之介、中島敦、江戸川乱歩、などイケメン文豪たちがおりなすバトル漫画です。

主人公の中島敦は孤児院を追放され、ヨコハマの町を放浪していると、鶴見川で入水自殺をしようとしていた太宰治を助けます。太宰治は異能力集団「武装探偵社」に所属しており、街で騒ぎを起こしている「人食い虎」を追っていました。太宰治と出会ったことをきっかけに、中島敦は「人食い虎」を探すのを手伝うことになります。

太宰治と倉庫で「人食い虎」の出現を待っていた中島敦は、太宰治から「人食い虎」の正体が自分だと告げられます。中島敦は、無意識のうちに自分の異能「月下獣」を発動し、虎に変身して街を徘徊していたのです。孤児院を追い出されてしまったのも、その異能力のせいでした。中島敦は、自分の異能力を制御することができず、「月下獣」を発動し、虎に変身して太宰治を襲います。

太宰治は自分の異能「人間失格」で、中島敦の異能力を無効化し、中島敦を元の姿に戻しました。そして、中島敦を「武装探偵社」に入社するように尽力します。「武装探偵社」に入った中島敦ですが、莫大な懸賞金がかけられており、ヨコハマの港を縄張りにするポートマフィアの芥川龍之介に狙われた中島敦は、自分の異能力を持って戦います。

ポートマフィアの芥川龍之介以外にも、海外の異能者団体も中島敦の命を狙っており、中島敦の身柄と願いを叶える本を手に入れるため、ヨコハマを廃墟にする計画を立てます。それを阻止するため、敵対していた「武装探偵社」と「ポートマフィア」は一時的に手を組み、戦うこととなります。

主人公の中島敦が所属する「武装探偵社」と敵対する組織「ポートマフィア」に所属している中原中也。この中原中也がかっこいい&かわいいとファンの間で話題になっています。そんな、中原中也のプロフィールや異能、そして、そのかわいいシーンやかっこいいシーンを紹介します。

「ポートマフィア」の中原中也について紹介していきます。史実の中原中也がどんな人物なのか、プロフィール情報をまとめました。

• 名前：中原中也
• 年齢：22歳
• 誕生日：4月29日
• 血液型：B型
• 身長：160センチ
• 体重：60キロ
• 好きなもの：帽子、酒、喧嘩、音楽
• 嫌いなもの：太宰治
• 異能：「汚れちまつた悲しみに」

中原中也は、昭和初期の詩人・歌人・翻訳家です。開業医である名家の長男として生まれました。子供のころから成績が優秀であり「神童」と呼ばれていたそうです。家族からは医者になることを期待され、また自身も医者になるために勉強に励んでいました。そんな中原中也が文学に目覚めたのは、弟が病死したことがきっかけです。原因は風邪による病死でまだ中原中也が8歳のころでした。

中原中也は、30歳の若さでこの世を去りますが、生涯で350篇もの詩を残しています。作品は、童話的でメルヘンな世界観のものが多いのですが、中原中也自身の私生活は苛烈で酒癖が悪く、しょっちゅう人に絡んでは、喧嘩をふっかけていました。

「文スト」と違うところは、中原中也と太宰治の関係です。実際の中原中也と太宰治も仲が悪かったというエピソードが残っていますが、酒癖の悪い中原中也に太宰治がからかわれ、太宰治が中原中也を拒否していたというところは「文スト」とは逆です。しかし、中原中也の死に対しては、その才能を惜しんでいたといいます。

太宰治にからかわれなければ、「ポートマフィア」の若き幹部として、かっこいい場面を見せてくれる中原中也。技だけではなく、体術にもたけている、凄腕のマフィアです。

中原中也のかわいい姿も「文スト」ファンには大人気です。いつもはかっこいい中原中也も太宰治にからかわれると、ついその挑発に乗ってしまいます。その結果、太宰治に振り回されてしまいますが、その姿がとてもかわいいと言われています。

史実の中原中也は「神童」と呼ばれるほどに成績も優秀でしたが、「文スト」の中原中也はお世辞にも頭が良いとは言えません。漫画の13巻で江戸川乱歩に推理小説世界へ引きずり込まれてしまったことがありました。その時、中原中也は犯人を突き止めることができず、登場人物を全員殴り倒すという力技に出たのです。頭で解決できないのなら、拳で解決!そんなイマイチな推理力も母性本能をくすぐるといえます。

史実でも残っているように、実際の中原中也も酒癖が悪かったということですが、「文スト」の中原中也もお酒に弱いという描写があります。好きなものに、帽子、酒、喧嘩、音楽を上げている中原中也ですが、「文スト」の中でも高級ワインを嗜んでいるものの、酔いつぶれてしまっている場面が描かれています。

お酒が弱いくせに勝利の美酒として、ロマネ・コンティを選んだり、太宰治がポートマフィアを出ていったときには、ペトリュスを開けたりと見栄を張って、背伸びをしているところも、ファンの間では「かわいい」と大人気です。

中原中也は、「すきなもの」に酒、喧嘩、音楽、帽子と語っています。容姿には自信を持っている中原中也は、これから大事な決戦というときに太宰治から「その恥ずかしい帽子はどこで買うの？」と突っ込まれます。そして、最終的には「帽子置き場」というあだ名をつけられてしまいます。さらに、中原中也の靴にまで太宰治は突っ込みます。

趣味の帽子を突っ込まれ、さらには靴にまでダメ出しをされる中原中也。江戸川乱歩にも「素敵帽子君」という、皮肉をこめたあだ名で呼ばれています。

中原中也と太宰治は、「ポートマフィア」と「武装探偵社」と敵対する別々の組織に所属していながら、行動をともにして、時には共闘したりすることもあります。そして、中原中也と太宰治の関係について紹介します。

太宰治は、中原中也と同じ「ポートマフィア」に所属していました。太宰治がポートマフィアにいた頃は中原中也とコンビを組んでおり、黒社会最悪の二人組「双黒」と呼ばれていました。中原中也と太宰治のコンビ「双黒」は、異能組織を一晩で滅ぼしたという逸話が残るほど、恐れられていました。

中原中也の異能は「重力のベクトルや強さを操ることができる」という能力です。この異能の強化版である「汚濁」という技は、太宰治のサポートなしには使えません。なぜなら、この技は強力な攻撃力を発揮するかわりに、無差別に攻撃を続け、中原中也が死ぬまで止めることができません。太宰治の「人間失格」という、「能力無効化」のサポートが必須なのです。

「ポートマフィア」時代はコンビを組んでいた中原中也と太宰治ですが、「嫌いなもの」にお互いの名前をあげるほど、中原中也と太宰治はお互いを嫌っています。「太宰を殺すのは自分」と言う中原中也ですが、そのセリフには、単純な憎しみや嫌悪だけではない、複雑な感情が見て取れます。

大嫌いではありますが、実力を認め合い、「ポートマフィア」で一緒に戦いをくぐり抜けた相棒を見ず知らずの他人に殺されるのは、我慢がならないということでしょう。

中原中也の異能の強化版「汚濁」を使うには、太宰治の異能「人間失格」のサポートが必要です。太宰治のことを大嫌いと言っている中原中也もこの技を使う際には、太宰治に身をあずけるしかありません。自分の異能を全て開放する技になるので、使った後は動ける状態ではありません。

「汚濁」を使い終わった後、中原中也は太宰治に「てめぇを信用して汚濁を使ったんだ。ちゃんと拠点まで送り届けろよ」と動けない自分を送り届けるよう、太宰治に頼みますが、太宰治は「任せなよ、相棒」と調子の良い返事を返したものの、中原中也をひとり置き去りにして、その場を去っていってしまったのです。

「ポートマフィア」の若き幹部として君臨している中原中也ですが、元相棒・太宰治の前ではからかわれてばかりです。どんなに嫌味を言っても、皮肉っても、攻撃をしても想像の斜め上から、嫌味を倍返しされてしまう中原中也。そんな彼が「かわいい」と女性のファンの中では、中原中也と太宰治のやり取りは人気ですが、中原中也が唯一、太宰治を黙らせることができるワードがひとつあります。

それは「女」です。自殺愛好家というちょっと変わった趣味を持つ太宰治ですが、過去にはたくさんの女性を泣かせてきたようで、その女性たちに太宰治の連絡先をバラすと中原中也が脅すと、さすがの太宰治も何も言えなくなってしまいます。

「文スト」には様々な異能をもったかっこいい文豪たちが登場します。その中の、中原中也の異能「汚れちまつた悲しみに」について詳しく紹介します。

中原中也の異能「汚れちまつた悲しみに」の基本性能は「触れたものの重力のベクトルや強さを操る事ができる」というものです。重いものを軽々と持ち上げたり、浮かしたり、逆に重くして落下の威力を上げたり、猛スピードで物を相手に投げたりすることができるほか、自分の重力を操ることもできるため、天井や壁に立つこともできたりと、その活用方法は様々です。

中原中也は、体術にもたけているため、異能を使わなくても戦闘力の高さは、「ポートマフィア」の幹部を背負っているだけあります。「武装探偵社」を相手にするには、中原中也ひとりでも十分なのではと言われるほど、その戦闘能力の高さは恐れられています。

作戦暗号「恥と蟇蛙」は太宰治が立案した、中原中也と太宰治の二人の作戦名です。「恥」＝太宰治、「蟇蛙」＝中原中也に見立てて、二人が前後に並びます。そこから、太宰治がおとりとなって敵をおびき寄せ、タイミングを見計らって、中原中也がその後ろからカエルの様に飛び出して、敵を攻撃するという作戦です。中原中也と太宰治には、このようないくつかの攻撃パターンがあるようです。

中原中也と太宰治の二人の作戦暗号の中で、最強の作戦パターンが「汚濁」です。汚濁とは、中原中也の異能を全て解放し、戦車さえも一瞬で焼くことができるほどの強い重力弾を放つという技です。この技は、中原中也自身も自分を制御することができず、太宰治の異能「人間失格」によって、能力解除をしてもらわない限り、中原中也は死ぬまで異能を解放し続けてしまう、死と隣合わせの必殺技です。

太宰治は、中原中也を見殺しにもできてしまう、二人の技「汚濁」。それが使えるのは、中原中也と太宰治の二人の間に絶対の信頼がなければできない技なのです。

太宰治との信頼があってこその大技を繰り出すかっこいい中原中也も、太宰治にからかわれているかわいい中原中也も、「文スト」ではファンに大人気です。ここではそんなかっこいい面もかわいい面も持ち合わせる中原中也を演じる声優さんを紹介します。

• 本名：谷山紀章
• 出身地：山口県宇部市
• 生年月日：1975年8月11日
• 年齢：44歳
• 血液型：B型
• 身長：175センチ
• 趣味：読書・バスケ
• 好きなもの：肉

「文スト」の中原中也を演じるのは、GRANRODEOのボーカルとしても有名な谷山紀章さんです。アニメ映画「AKIRA」を観て、声優を目指すことに。恋愛アドベンチャーゲーム「君が望む永遠」で主人公を演じ、そのキャラクターソングが注目されます。2005年には、ギターの飯塚昌明さんと音楽ユニット「GRANRODEO」を結成し、楽曲がアニメ主題歌になったり、オリコン上位にランクインするようになります。

雑誌などで使われるキャッチコピーは「声優界の異端児」。その名の通り、GRANRODEOで男性声優としては、初の武道館単独ライブを行いました。また、アイドルグループが活躍するアニメ「うたの☆プリンスさまっ♪」では、ユニット「ST☆RISH」で声優アワードの歌唱賞も受賞しています。

谷山紀章さんの名前の由来は、一級建築士の父親が建築家の「黒川紀章」から取ったと、本人が語っています。上京して初めて住んだ家も名前の由来である、黒川紀章が設計したものだったとか。しかし、同じく声優の杉山紀彰さんと似ていることから、よく間違えられてしまうようです。

谷山紀章さんは、GRANRODEOとして、かっこいい音楽活動をしています。また声優としてもかっこいい役から、ちょっとかわいい役まで、幅広くこなす谷山紀章さん。そんな声優・谷山紀章さんの出演作品を紹介していきます。

• 2003年「君が望む永遠」高見沢健一役
• 2004年「遥かなる時空に中で〜八葉抄〜」天狗役
• 2004年「名探偵コナン」蟹江健介役、従業員役、米住速道役、大網頼哉役
• 2006年「金色のコルダ」月森蓮役、東金千秋役
• 2007年「おおきく振りかぶって」花井梓役
• 2010年「咎狗の血」グンジ役
• 2011年「うたの☆プリンスさまっ♪」四ノ宮那月役
• 2013年「黒子のバスケ」氷室辰也役
• 2013年「進撃の巨人」ジャン・キルシュタイン役
• 2014年「幕末ROCK」坂本龍馬役

ここにあげている作品以外にも、有名な作品や代表的な役を演じている谷山紀章さん。谷山紀章さんが参加している作品は、大人気で長年に渡ってシリーズ化されているものが多いです。

声優としてもかっこいい谷山紀章さんですが、歌手としてもかっこいい曲はもちろん、かわいい歌詞の曲も歌いこなすことができます。その高い歌唱力で「文スト」の中原中也としても、キャラソンを歌っています。

中原中也のキャラソンのタイトルは「DARKNESS MY SORROW」です。中原中也のイメージにぴったりな、攻撃的で激しいロック調に仕上がったかっこいい曲です。歌う谷山紀章さんにもぴったりな強調なので、ファンの間では、「中原中也を演じたのが谷山紀章さんでほんとによかった！」という声が多いです。歌い方も歌手のときと声優のときと少し変化をつけているようにも聞こえます。

「DARKNESS MY SORROW」の歌詞の中には、詩人の中原中也の一節が使われていたり、太宰を意識して書かれたようなフレーズもあります。「DARKNESS MY SORROW」の歌詞を抜き出して、その部分の歌詞を考察していきます。

【どんな陳腐な遊戯(ゲーム)も最期までやってやるけど三流作家の作った台本(シナリオ)じゃ満足しねぇぜ】双黒時代、作戦立案者は元相棒の太宰でした。その太宰を「一流作家」、それ以外の作戦立案者を「三流作家」と表現し、仕事（遊戯）だから太宰以外が考えた作戦も実行しますが、太宰が考えた作戦以外では、面白みもなく、満足できないという解釈ができます。

【GOOD BYE 汚れちまった 服はもう着れやしないなァ】汚れた服というのは、中原中也と太宰の技である「汚濁」のことを指していると言えます。「汚濁」は太宰の「人間失格」がなければ使えません。「ポートマフィア」と「武装探偵社」に袂を分けた二人にはもう使えない技です。

【倦怠のうちに死を夢むと…云ったのは誰だ？】これは、史実の中原中也がよんだ詩「汚れちまつた悲しみに」に出てくる一節です。「文スト」の世界では、太宰がいいそうなセリフです。

【この世界が今は色褪せた鳥籠嘆いてみせても鉄格子 外れはしない】太宰がいなくなり、「汚濁」が使えなくなった世界を「色褪せた鳥籠」と表現し、「汚濁」が使えなくなり、鳥籠の鉄格子の中に閉じ込めたのは太宰だと言っていると解釈できます。

【未だ潰えはしないからさあ課せられた不自由を嗤い飛ばして天と地さえ逆さにしてみせようか(GRAVITY)闇の中でひらり帽子が踊る】太宰がいなくなり、「汚濁」は使えなくなってしまったが、そんな不自由さえ嗤い飛ばして、自分の異能「汚れちまつた悲しみに」の力で戦ってみせる、自分はまだ潰れないと言っていると解釈できるフレーズです。

【閉じ込められようが感傷などあり得ない行けるとこまで 漆黒に染めてやるぜ】「一流作家」の太宰がいなくなってしまっても、自分は感傷になんか浸らない、「汚濁」が使えなくても自分は負けない、自分の力で行けるところまで行ってやる、ということが表れているフレーズです。

「文スト」のアニメは、毎回作画がとてもきれいです。中原中也の少年時代もかっこいい、そしてそれを演じる声優さんもかっこいいという最高の感想です。

「文スト」がきっかけで、史実の文豪に興味を持った方も多いです。「中原中也記念館」は山口県にある博物館です。実際の中原中也が残した作品に触れるとまた、アニメも違った楽しみ方ができるはずです。

史実では、酒癖が悪く、喧嘩っぱやい中原中也を太宰治は苦手としており、太宰治は中原中也を避けていたと言います。そこは、「文スト」とは違うところです。

中原中也は「ポートマフィア」の若き幹部であり、その実力は誰もが恐れるものです。そんなかっこいい中原中也も、元相棒の太宰治の前では、手のひらで転がされ、からかわれ、手も足も出ないというかわいい一面も見せています。ファンの中で大人気のかっこいい&かわいい中原中也をぜひ、アニメで見てみてください。