【ゴールデンカムイ】花沢勇作は優しすぎる元陸軍少尉！尾形の異母兄弟？最期を考察

ゴールデンカムイに登場する、山猫スナイパー・尾形の異母兄弟である花沢勇作。そんな花沢勇作が登場し、今注目を集めている作品・ゴールデンカムイについての作品情報を詳しくまとめていきます。

ゴールデンカムイは、週刊ヤングジャンプにて連載中の青年漫画です。ジャンルとしてはサバイバルアクションとされていますが、アイヌ文化を詳しく描写していたり、リアルな動物の狩猟シーンやジビエ料理のシーンなど、様々な個性的な要素が詰まったサバイバルアクション漫画です。ゴールデンカムイの作者は、アイススケート漫画「スピナマラダ！」などでも知られている、野田サトルです。

週刊ヤングジャンプの2014年・38号より連載を開始したゴールデンカムイ。2019年には単行本18巻で累計発行部数1000万部を突破する人気作品となっています。数々の漫画賞を受賞して注目を集めたゴールデンカムイは、マンガ大賞2016の大賞や手塚治虫文化賞のマンガ大賞2018などを獲得しています。ゴールデンカムイはテレビアニメも放送されており、2018年4月に第1期、2018年10月には第2期も放送されました。

花沢勇作の登場するゴールデンカムイのあらすじを紹介します。ゴールデンカムイの主人公杉本佐一は、日露戦争帰りの軍人です。故郷に残している幼馴染の女性・梅子が病を患い、その治療費を稼ぐために一獲千金を夢見て北海道へと旅立ちます。川で砂金をすくっていた杉本佐一は、ある男と出会います。男からアイヌの埋蔵金の存在を聞いた杉本佐一。怪しい噂でしたが、話に出てきた刺青を男の体に発見し、信じることにします。

そんな杉本佐一は厳しい北海道の大地でヒグマに襲われ、アイヌの少女アシㇼパに助けられました。アイヌの埋蔵金を巡って、父親を殺されたというアシㇼパ。父の敵を討ちたいという彼女に協力することを条件に、自分も埋蔵金の一部を貰う約束をした杉本佐一。アシㇼパと相棒のようになって、埋蔵金の行方を捜していきます。しかし、すでに北海道には埋蔵金を狙う様々な勢力が行動していたのでした。

ゴールデンカムイに登場する、元陸軍少尉・花沢勇作について詳しく紹介していきます。花沢勇作は、ゴールデンカムイに登場するどこか影のあるスナイパー・尾形異母兄弟でした。日本軍第7師団歩兵27聯隊の少尉であった花沢勇作は、ゴールデンカムイの11巻にて初登場していますが、登場時に既に故人でした。異母兄弟の尾形の回想シーンに登場したのが初登場でした。

ゴールデンカムイに登場する尾形は、陸軍第七師団長で中将ある花沢幸次郎を父親に持っています。本来ならばエリート家系であった尾形でしたが、尾形は花沢幸次郎の妾の子供だったのです。幼いころから家に父親はおらず、たまに会いに来る花沢幸次郎を待って心を病んでいく母を目の当たりに育った尾形。次第にその性格も歪めて行きます。

一方で、花沢勇作は花沢幸次郎の正妻の子供です。尾形という兄がいますが妾の子供なので、勿論跡取りは花沢勇作です。こうして同じ父を持ちながら、全く違う運命を辿ることになった、花沢勇作と尾形という異母兄弟。花沢勇作は、謎多き尾形というキャラクターを知るうえで欠かせない人物なのです。

異母兄弟として全く立場の違う存在となった、花沢勇作と尾形。しかし、花沢勇作は腹違いの兄である尾形の事を、「兄様」と呼んで慕っていました。花沢勇作は一人っ子育ちであったため、ずっと兄が欲しかったのだと語っていました。健気で優しい性格に育った純粋な花沢勇作は、その屈託のない笑顔を兄・尾形にも向けていました。

花沢勇作の兄である尾形は、「両親から祝福されて生まれた子供」だと花沢勇作を評していました。それは、自分自身が妾の子供であり、祝福を受けたとは言えない身の上である事の裏返しでした。誰にでも優しく笑顔で接する花沢勇作は、とても人望の厚いキャラクターでもありました。そんな花沢勇作の性格は、愛されて育ったことの証明でした。

花沢勇作と尾形は価値観の違いからすれ違う事になってしまいます。自分の弟でありながら、立場の違いから花沢勇作と向き合えなかった尾形。二人の価値観は育った環境から全く違っていました。陸軍の旗手に選ばれていた花沢勇作ですが、その条件には「女を知らない童貞である」というものもあります。ある日、一緒に飲みに行った席で尾形は花沢勇作に童貞を捨てることを提案します。しかし、花沢勇作はきっぱり断りました。

戦地でも、敵を殺そうとしない花沢勇作に、尾形は捕虜を殺すように諭します。しかし、花沢勇作は捕虜を殺しませんでした。花沢勇作は父親の「旗手である勇作が敵を殺さない事で、皆に勇気を与える」という考えを忠実に守っていたのでした。

花沢勇作という存在を、尾形がアシㇼパに重ねているような描写もされています。花沢勇作とアシㇼパの共通点とは、誰も殺さない「不殺」という所です。アシㇼパも人を殺さないという信条を貫いて戦ってきました。そんなアシㇼパを間近に見てきた尾形は、彼女の中に花沢勇作を思い出すのです。

躊躇いなく人を殺せる尾形に対しても、花沢勇作は最期まで尾形の善性を信じていました。「人を殺して罪悪感を感じない人間がいていいはずがない」「兄様はそんな人じゃない」と、尾形を抱きしめて言う花沢勇作。どこまでも清らかで健気な人物だったのです。

花沢勇作の最期を考察します。花沢勇作の最期は、兄・尾形により裏切られたというものでした。旗手として前線をかける花沢勇作の背後から、尾形が頭部を射撃したのです。花沢勇作の最期は、慕っていた兄に背中から撃たれるというものになってしまいました。

花沢勇作の話した、人を殺さないという言葉や「兄様はそんな人じゃない」という言葉は、兄尾形を否定するものでした。結果、背後から射撃されてしまった花沢勇作。尾形の幻覚かもしれないと考察されていますが、最期に尾形の方を振り返るシーンもありました。ここから、尾形の呪縛がはじまったと考察されています。

花沢勇作は尾形の回想シーンにて登場していますが、その顔は描写されていません。帽子の陰で顔が隠れているようなシーンばかりです。これは、兄・尾形が弟である花沢勇作にしっかり向き合えていなかった心情の表れだといわれています。

作中で顔がしっかり描写されていない花沢勇作。しかし、ハイスペックなイケメンだと考察されています。それは、軍隊において旗手に選ばれるのは、「眉目秀麗」であることも条件に入っているからです。他にも、品行方正で成績優秀なことも条件であり、花沢勇作がハイスペックであることを示しています。

ゴールデンカムイに登場する花沢勇作についての感想を紹介していきます。花沢勇作は作中で顔が描写されていないキャラクターです。そんな彼の素顔を見てみたいという声が多いです。兄である尾形に似ているのかも注目されています。

花沢勇作について、異母兄弟の尾形との関係が複雑で目が離せないという感想も多いです。両親に愛されて育った花沢勇作と、複雑で暗い過去を持った尾形。兄弟といえども境遇が真逆になっています。花沢勇作は尾形を兄として慕っていましたが、その関係は複雑なものでした。

花沢勇作は過去の回想シーンにしか登場しておらず、顔も描写されていないキャラクターです。しかし、かなり注目度の高いキャラクターとして知られています。尾形の重要な過去に関わる人物として、花沢勇作は注目されています。

ここでは、ゴールデンカムイに登場する花沢勇作についての情報を詳しくまとめました。ゴールデンカムイに登場する注目のキャラクター・尾形を知るうえで欠かせない人物でした。是非、ゴールデンカムイをチェックして花沢勇作の登場シーンに注目してみてください。