【刃牙】朱沢江珠は範馬勇次郎を愛する刃牙の母親！名言や最期のおんぶとは？

朱沢江珠は『バキ』シリーズの主人公・範馬刃牙の母親であり、刃牙に格闘家としての英才教育を施した人物でもあります。朱沢江珠は刃牙がカラダを鍛える理由であり、すべては朱沢江珠が勇次郎に振り向いてもらうためにやったことでした。

『バキ』シリーズの記念すべき第一作『グラップラー刃牙』の最重要キャラクターであり、『バキ』シリーズを語る上で欠かせない存在となっています。ここでは『バキ』シリーズの基本情報と刃牙の母親・朱沢江珠について詳しいことを見ていきましょう。

『バキ』シリーズは連載開始から28年経った今も大人気連載中の格闘技漫画です。刃牙の幼少時代から最大トーナメントまでを描く『グラップラー刃牙』に始まり、最凶死刑囚との闘いやアライJrとの闘いなどで人気を決定付けた二作目『バキ』はアニメ化もされています。

その後もシリーズは続いており、ファン待望の刃牙対勇次郎を描いた『範馬刃牙』、甦った宮本武蔵との壮絶な殺し合いを描いた『刃牙道』が三作目と四作目となっています。さらに、2018年から伝説的な大相撲の力士・野見宿禰の名を受け継いだ者との闘いが描かれる『バキ道』が『週刊少年チャンピヨン』にて連載中となっています。

刃牙の母親である朱沢江珠について見ていきましょう。朱沢江珠は資産家として有名な朱沢鋭一との披露宴で、勇次郎に見初められます。勇次郎は朱沢江珠が持つ『残虐性』を見抜きました。これは勇次郎が女性に最も求めていたものであり、勇次郎は長年探し求めた女性だと本能的に察知しました。そして勇次郎は鋭一を殺害してまで、朱沢江珠と結ばれました。

その後、二人の間には子供ができ、『範馬刃牙』と名付けられました。しかし、朱沢江珠は刃牙のことを勇次郎を振り向かせるための道具としか見ていませんでした。子供である刃牙を限界以上に鍛え上げ、命の危険がある場所へも躊躇いなく送り込むなど勇次郎の期待通りに、刃牙を追い込み続けました。

ここでは朱沢江珠が愛する範馬勇次郎との関係について見ていきましょう。朱沢江珠と範馬勇次郎との関係性は常人には理解できないものとなっています。二人の出会い方や子供との接し方などは他人には以上にも感じられるものであり、どんなものでも手に入れる圧倒的な『強さ』を持つ勇次郎と狂気的な残虐性で朱沢江珠の出会いは必然とも言えるものでした。

異常な夫婦となっている範馬勇次郎と朱沢江珠ですが、その出会いも異常でした。二人の出会いは朱沢江珠と世界有数の資産家である朱沢鋭一との結婚式場でのことでした。当時は傭兵として活躍していた範馬勇次郎は結婚式のショーの一環でリングで殴り合いを披露する予定でした。そこで勇次郎は花嫁である朱沢江珠から目が離せなくなりました。勇次郎は彼女の秘めている『残虐性』を即座に見抜いたためでした。

勇次郎は対戦相手を一蹴すると朱沢江珠のもとへ行き、いきなりキスをします。当然、夫である朱沢鋭一は激高し、勇次郎を締め出しますが、事件はその夜起こりました。なんと勇次郎は夜中に朱沢鋭一の寝室に現れて、朱沢江珠の前で朱沢鋭一を殺害します。そんな勇次郎を見て朱沢江珠は笑うのでした。勇次郎の見立て通り、朱沢江珠は驚くべき『残虐性』を隠していたのでした。

朱沢江珠は勇次郎を警察に売ることなく、全く違う犯人像を伝えました。そして朱沢江珠は勇次郎の子供を産む決意をしました。それは勇次郎の気を引きたいという想いがあり、二人の間の子どもは朱沢江珠にとっては『勇次郎のための道具』にしかすぎませんでした。朱沢江珠の想いを勇次郎は気づいていますが、そのことを利用して自分を楽しませるための対戦相手として育成をさせるのでした。

長年のトレーニングの結果、刃牙と勇次郎の決闘がついに決まりました。朱沢江珠は二人の決闘が決まると大喜びしました。ついに刃牙を勇次郎に捧げられるからです。朱沢江珠にとって刃牙は勇次郎を喜ばせるためだけの道具であるため、勇次郎との戦いにおける生死には全く興味がない様子を見せていました。

13年間のトレーニングの末に、ついに決闘することになった刃牙と勇次郎。二人の対決は周囲の予想以上に、刃牙が善戦しました。しかし、様々な攻撃を繰り出すものの勇次郎にはほとんどダメージが与えられていません。ひたすらに傷を負っていく刃牙を見ても、朱沢江珠は勇次郎にしか興味がありません。そしてついに勇次郎は刃牙を殺すことを決意します。

朱沢江珠は数多くの名言を残したキャラクターとしても知られています。数多くの名言がある『バキ』シリーズの中でも刃牙の母親である朱沢江珠の残した名言はシリーズ屈指の名言となっています。朱沢江珠は刃牙の母親とはいえ、シリーズ初期の登場キャラクターであるにも関わらず圧倒的な存在感を放つのはこうした異常な愛情から出る名言を残したからでもあります。

この名言は朱沢江珠の中でも屈指の名言であり、『バキ』シリーズでもトップクラスの人気を誇る名言となっています。これまで刃牙への愛情を全く示さなかった朱沢江珠ですが、勇次郎が刃牙を殺そうとすると勇次郎に対して勝負を挑みました。この無謀ともいえる挑戦は母親の愛が朱沢江珠を突き動かしており、最後の最後で本人も無自覚だった刃牙への愛情が彼女を突き動かしました。

このセリフは刃牙と勇次郎の決戦の前に朱沢江珠が発したセリフであり、朱沢江珠は勇次郎への愛情の深さを表したセリフとなっています。勇次郎のためならば刃牙のことは何も考えていないことがわかるセリフとなっています。そして、最期の朱沢江珠の行動はこのセリフとまったく反対の行動と言えます。朱沢江珠の異常さを表しており、刃牙との複雑な関係を示したセリフとして支持されています。

朱沢江珠の範馬刃牙への想いは母親とは思えないものと考えられてきました。刃牙のことを勇次郎を喜ばせる『道具』としか考えておらず、これは朱沢江珠の付き人をしていた栗谷川ですら異常と感じるものでした。しかし、勇次郎に殺されかける刃牙を見て自身でも全く気付いていなかった『刃牙への愛情』に気づくのでした。それまでは無自覚でしたが、最後も最後で決死の行動に出た朱沢江珠の範馬刃牙への想いは大きなものでした。

刃牙の母親に対する想いを見ていきましょう。刃牙は一貫して母親への愛情を強く持っています。刃牙が命がけのトレーニングを幼少期から続けた理由は『母親に認められたい』というものでした。現在の刃牙は勇次郎への想いでトレーニングを続け、戦い続けています。しかし、幼少期の刃牙は母親のために戦っており、刃牙は母親に対する想いを強く持っていました。

ここでは朱沢江珠の最期について見ていきましょう。朱沢江珠はそれまでは刃牙にとって最悪の母親でしたが、最後の最後で母親としての『刃牙への愛』を自覚します。そして『地上最強の生物』範馬勇次郎に決死の戦いを挑み、朱沢江珠は壮絶な最期を迎えます。こうした朱沢江珠の最期の様子は『グラップラー刃牙』屈指の名シーンとなっており、範馬刃牙の人生に大きな影響を与えたシーンとなっています。

朱沢江珠の最期は壮絶なものでした。刃牙が勇次郎に殺される寸前に、朱沢江珠は無謀にも勇次郎に立ち向かいました。圧倒的な戦闘力の差がありながらも、朱沢江珠を突き動かしたものは『刃牙への愛』でした。本人も無自覚な愛が『地上最強の生物』である勇次郎に立ち向かわせました。しかし当然、朱沢江珠のの攻撃は全くダメージを与えることができませんでした。

勇次郎はゆっくりと朱沢江珠を抱きしめます。そして圧倒的な力で朱沢江珠の背骨を粉砕しました。朱沢江珠はこの一撃で絶命してしまい、勇次郎の手によって朱沢江珠は殺されてしまいました。この時の勇次郎の心情は明かされませんが、『自分と戦って負けたものは死ぬ』と語っていたため、この死は必然と言えます。

刃牙が目を覚ますと、朱沢江珠は勇次郎に殺されていました。刃牙は朱沢江珠を背負って歩き出します。そこではいままで行われなかった親子同士の微笑ましい会話が続いていました。人目も気にせず歩き続ける刃牙ですが、周りの人たちは刃牙を恐ろしい者を見る目で見ます。それもそのはず、刃牙は母親の死体を背負って歩き続けていたのでした。

刃牙は会話しているようにしていますが、すべては刃牙の想像であり端からは『死体を背負って独り言を言っている少年』にしか見えていませんでした。そして、刃牙の前に複数の警官が現れます。そこで刃牙は泣きながら懇願します。『もう少し、このままで』。こうして刃牙の幼年期の物語は幕を降ろします。

ここでは朱沢江珠が最愛の夫を捨ててまで魅かれてしまった範馬勇次郎について見ていきましょう。『地上最強の生物』とまで言われる圧倒的な強さは『バキ』シリーズの中でも頭一つ抜けており、生きながらにして伝説的な強さを誇っています。『バキ』シリーズで最も有名なキャラクターであり、数多くの逸話を持っていることでも知られています。『バキ』シリーズを語る上で欠かすことができない超重要キャラクターとなっています。

範馬勇次郎は『地上最強の生物』として世界中の格闘家に知られており、その強さは作中でも間違いなく『最強』となっています。範馬勇次郎は元々はその圧倒的な強さから傭兵としてベトナム戦争などで活躍していました。傭兵として活躍しているなかで、朱沢江珠と出会い刃牙が生まれます。

範馬勇次郎はあまりの強さのために、対戦相手に困っていました。そして考え付いたのが『息子を鍛えさせる』というものです。範馬勇次郎の強さは全世界の軍隊や首脳たちに警戒されており、常に監視されています。その強さは子供たちにも受け継がれており、『範馬』は強さの表すひとつのブランドとなっています。

範馬勇次郎の女への態度を見ていきましょう。範馬勇次郎が口説いた女には、範馬刃牙の母親『朱沢江珠』とジャック・ハンマーの母親『ジェーン』などがいます。勇次郎は欲しいものは力ずくで手に入れるタイプであり、惹かれるタイプは『強い女性』であると考えられています。

ジェーンとは戦場で出会い、行動を共にします。その際に自身の遺伝子を残すに足る女性だと判断し強引に関係を持ちます。勇次郎は基本的に上から目線で女性に接しますが、『強くなる』ためには女性の存在が必要不可欠であるとも語っており決して軽んじているわけではありません。

いま判明しているだけで範馬勇次郎には子供が二人います。一人は主人公である範馬刃牙、もう一人は最強トーナメントの準優勝者であるジャック・ハンマーです。範馬勇次郎が子供を判断する材料は一点のみ、『強いかどうか』です。子供には常に厳しい態度をとっており、本気の殺し合いをすることもあります。

さらに、自身の強敵になるようにトレーニングや生き方、戦い方にアドバイスをすることもあり、ファイターとして育てていると言っても過言ではありません。勇次郎は刃牙とジャックの両方を鍛えていますが、どちらかというと刃牙の方を評価しています。刃牙との直接対決で負けたジャック・ハンマーのほうは『血が薄い』と表現しており、評価が低いことを明言しています。

範馬勇次郎とジャック・ハンマーは最大トーナメントのあとに対戦しています。範馬刃牙との直接対決に敗北したジャック・ハンマーですが、範馬勇次郎との対戦を望みました。そこで範馬勇次郎はジャック・ハンマーの戦い方に苦言を呈します。

『噛む』というジャック・ハンマーの編み出した戦闘術は女や子供が使うものだと言い、ジャック・ハンマーのすべてを否定してジャック・ハンマーを挑発します。そして、ジャック・ハンマーを一撃のもとに沈めるとジャックに失望するようにその場を去りました。

刃牙とは朱沢江珠を殺した日以来、戦っていませんでした。その間に刃牙は最大トーナメントで優勝し、五人の死刑囚たちとの闘いや海王たちやアライJrに圧勝するなど勇次郎も無視できない存在となりました。そして、ピクルとアンチェインを倒した刃牙とついに激突します。ふたりの『親子喧嘩』は日本中に配信されており、ふたりは若者たちにも知られる存在となりました。

刃牙と勇次郎の闘いはさまざまな展開を迎えて、勇次郎の終結宣言で終わりました。これは刃牙の勝利とみなされており、いまでは『地上最強の生物』に勝った少年と言われるようになりました。

範馬勇次郎は世界中の首脳が警戒していることでも知られていますが、アメリカ合衆国大統領はすでに勇次郎に対して白旗を上げています。そのため就任するとすぐに範馬勇次郎との面会がセッティングされます。そこで勇次郎へ宣誓するというのがアメリカ合衆国大統領の最初の仕事となります。

これまで幾度もこの場面は描かれており、範馬勇次郎の圧倒的な影響力がわかるシーンとなっています。日本の総理大臣も就任すると『範馬勇次郎』のことを知らされます。こうして大統領や総理大臣も範馬勇次郎のことを無視することができなくなっています。

ここでは朱沢江珠に関するネット上の感想や評価を紹介していきましょう。朱沢江珠は『グラップラー刃牙』の中でも刃牙に最も影響を与えたキャラクターであり、強烈な印象を与えたキャラクターとなっています。特に朱沢江珠の最後の行動や刃牙との関係には多くの感想が集まっており『グラップラー刃牙』のみの出演でありながら、いまだにファンの注目を集める存在としてネット上でも人気が高くなっています。

朱沢江珠の最期には感動の声も多く集まっています。それまで刃牙に無関心だったにも関わらず、圧倒的な強さを誇る勇次郎に戦いを挑み、これまで『道具』としてしか見ていなかった刃牙のために死んだ朱沢江珠はいまでもファンの心に残っています。ネット上には『朱沢江珠の最期で泣いた』という声や『江珠は最後の最後で、本当の意味で母親になったんだなぁ』という声などが挙がっています。

『バキ』シリーズ屈指の名シーンとして語り継がれている『おんぶのシーン』ですが、このシーンが異常なシーンなのか、感動的なシーンなのかはネット上でも賛否が分かれています。ネット上には『おんぶのシーンはここまでの過程と刃牙の心情を考えると泣けました』という声や『刃牙と母親の最期のおんぶシーンはかなり泣ける』という声などが挙がっています。

その一方で、『死体、おんぶして歩くとか異常やろ』や『最期の母親の死体をおぶってる異常なシーンにしか見えない』など最期のシーンなどは否定的な声も多くあります。

朱沢江珠はいいオンナだったという声も多いです。範馬勇次郎が選んだ女として『残虐性』や『狂気』などが印象的ですが、男のためにすべてを捧げる姿は一部のファンから厚い支持を受けています。ネット上には『刃牙シリーズで一番いい女は朱沢江珠だと思う』という声や『朱沢江珠は実はかなりいい女だと考えるようになってきてる』という声などが挙がっています。

あまりにも衝撃的な『おんぶのシーン』はアニメ版『グラップラー刃牙』では改編されてしまいました。これには往年の刃牙ファンから多くの批判の声が殺到しています。少年が死体をおんぶして談笑するというのは放送当時、コンプライアンス的に難しいというのが改編された理由です。ネット上には『おんぶのシーン改編されたんや』という声や『おんぶのシーンアニメでは変えずにやって欲しかった』という声などが挙がっています。

刃牙はかなりのマザコンであるという意見も多くあります。刃牙にとっては恨んでもいい相手であるにも関わらず、刃牙は母親に認められるために必死に努力します。母の死後は父親と戦うためにトレーニングを続けるなど、彼の行動原理には母親の影響が色濃く出ています。ネット上には『刃牙もマザコンだよなあ』という声や『刃牙はマザコンだし、ファザコン』という声などが挙がっています。

今回は超人気格闘漫画『グラップラー刃牙』の重要キャラクターである範馬刃牙の母親・朱沢江珠について、人物像やおんぶのシーン、勇次郎との出会い、名言などを紹介してきました。朱沢江珠は『グラップラー刃牙』の主人公である範馬刃牙に大きな影響を与えており、『バキ』ファンに強い印象を残したキャラクターとなっています。今後も『バキ』シリーズを楽しむために必要不可欠なので、ぜひ朱沢江珠にも注目して見てください。