セカイ系のアニメ・漫画とは何？特徴や魅力は？人気のおすすめ作品や代表作を紹介

「新世紀エヴァンゲリオン」や「涼宮ハルヒの憂鬱」など、アニメ・漫画で数々の代表作がある「セカイ系」作品。今回はこの「セカイ系」作品の意味や魅力、さらに数ある「セカイ系」代表作の中からおすすめ作品をTOP10のランキング形式で紹介していきます！それではまずはじめに「セカイ系」アニメ・漫画の意味や、作品のパターンについて迫っていきます。「セカイ系」とは一体、どのような作品なのでしょうか？

アニメや漫画におけるジャンルの1つである「セカイ系」ですが、ではどのような意味を持つ言葉なのでしょうか？まずはじめに「セカイ系」という言葉は、WEBサイト「ぷるにえブックマーク」で2002年10月頃から使われはじめたことがジャンルとして確立するきっかけとなったようです。その後2003年前期頃からネット上で「セカイ系」という言葉が流行し、アニメ・漫画ジャンルの1つとして確立するようになったようです。

では次にそもそも「セカイ系」とは、どのような内容の意味を持つのでしょうか？「セカイ系」の作品の特徴として挙げられるのは、「この世の終わり」「世界の危機」といった大問題に主人公やヒロインが直面するというストーリー展開が待ち受けているようです。また“ヒロインが世界の未来を左右する”など、世界の命運がヒロインに担わされているストーリーが多いことも「セカイ系」に共通する構図のようです。

“世界の危機”を描いた作品という意味を持つ、アニメ・漫画のジャンルである「セカイ系」。この「セカイ系」作品には、いくつか共通したパターンがあると考えられているようです。まず「セカイ系」作品の特徴でもある世界危機などの大問題に直面する主人公は、至って普通の生活を送っている男性が多いようです。ある日その男性にヒロインとなる好きな人が現れ、同時に世界的な危機を予感させるシーンが訪れます。

世界的な危機に直面した主人公・ヒロインですが、「セカイ系」の作品では共通して主人公かヒロインが世界を救う力を持っているようです。しかしその力を使うことにより主人公かヒロインが死んでしまうというパターンや、ヒロイン自身が死んでしまうという展開に発展。これにより主人公は「世界を救うか彼女を救うか」などの二者択一を迫られ、自身の無力さを感じるなどの展開が多く見られるようです。

ここまで漫画・アニメにおけるジャンルの1つを意味する「セカイ系」とはどのような作品なのか、そしてセカイ系作品のパターンについて紹介していきました！セカイ系作品は主人公とヒロインが世界危機に直面し、究極の選択に迫られるというパターンが多いようです。それではここから、セカイ系アニメの特徴や魅力を紹介していきます。多くの人を惹きつけるセカイ系の魅力とは、一体どのような所なのでしょうか？

セカイ系作品の特徴の1つとして、主人公がごく普通の人間であることが挙げられているようです。ヒロインが危機にさらされることにより、自分の無力さを感じる主人公の心情に共感を覚えるという人も多く、そこが「セカイ系」の魅力とも言われているようです。世代を問わず多少なりとも悩みを抱えた自身と主人公を重ねることで、より世界観に入りこむことができて作品と共鳴しあえるという方も多いようです。

「荒廃していく世界」が物語の起であり軸となっている、セカイ系のアニメ・漫画作品。この世界の危機に直面する事がお決まりのセカイ系ですが、政府や軍・警察などがほとんど言及されていない事もセカイ系の特徴と言われているようです。この外部環境の細かな設定を省くことでより主要キャラの描写を深く掘り下げて描かれていて、視聴者や読者は主人公に感情移入することができるという利点があるようです。

近年ライトノベルで人気となり、アニメ・漫画化においても新たなジャンルとして支持されている「異世界転生系」作品。主人公が前世の記憶を持ったまま異世界へ転生し、第二の人生を送るという内容のようです。この異世界転生系もセカイ系作品の派生ジャンルと考えられていて、現代社会で引きこもりだったり阻害されたりしている主人公が異世界で活躍するという様が読者・視聴者の共感を得ているようです。

ここまでアニメ・漫画のジャンルである「セカイ系」の意味や特徴、そして魅力について紹介していきました！「セカイ系」作品は非日常でありながら“共感できる”という点において、幅広い年齢層から支持されているジャンルのようです。それではここからセカイ系アニメの、おすすめ代表作をランキング形式で10位～4位まで発表していきます。気になるセカイ系の代表作は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか？

セカイ系アニメの代表作品ランキング10位にランクインしたアニメは、2016年4月～6月に放送されていた「ビッグオーダー」です。月刊少年エースで連載されていた漫画家・えすのサカエによる漫画が原作で、同漫画家作の人気漫画である「未来日記」の系統を継承した少年漫画となっているようです。世界の滅亡からはじまり、異次元から現れた正体不明の者から力を得た超能力者のバトルを描いたファンタジーセカイ系作品です。

セカイ系アニメの代表作品ランキング9位に登場したアニメは、2004年に公開された新海誠監督による長編アニメ映画「雲のむこう、約束の場所」です。新海誠初の長編アニメ作品である本作は、戦後に津軽海峡を挟んで日本が南北に分割占領されたという世界が舞台のセカイ系作品です。津軽海峡の向こう側に立つ塔に憧れを抱いた青森に住む少年二人が、自力で飛行機を組立てヒロインを連れて塔を目指すストーリーのようです。

セカイ系アニメの代表作品ランキング8位に登場したアニメは、その斬新なストーリー展開が人気を博した1997年に放送された「少女革命ウテナ」です。セーラームーンシリーズのメインスタッフだった幾原邦彦が、少女漫画家さいとうちほとタッグを組んだ話題作。ひそかに「王子様になりたい」と願う少女・天上ウテナが、生徒会役員のライバルたちや謎の敵「世界の果て」と戦っていくという異色の学園セカイ系アニメです。

セカイ系アニメの代表作品ランキング7位にランクインした作品は、映画化・漫画化・ゲーム化など様々なメディア展開された人気作「交響詩篇エウレカセブン」です。2005～2006年に放送されたSFロボットアニメ「交響詩篇エウレカセブン」は、謎の生命体スカブ・コーラルが繁殖し人類絶滅に瀕した世界が舞台。ある惑星に落下した人型のコーラル・エウレカが、少年レントンと出会い恋に落ちるというセカイ系の物語です。

セカイ系アニメの代表作品ランキング6位に登場した作品は、2006年に発売された人気RPGゲーム「ペルソナ3」に基づいたセカイ系アニメ「ペルソナ～トリニティ・ソウル～」です。2008年1月～6月まで放送された本作は、“ペルソナ”という特殊能力が登場するストーリー。主人公・神郷諒がペルソナを使い数々の怪奇事件を解決し、それらの怪奇事件に関わりを持つ秘密組織とのバトルが描かれたサスペンス学園系の物語です。

セカイ系アニメの代表作品ランキング5位にランクインした作品は、2001年に放送され劇場版にもなった人気作品「魔法少女まどか☆マギカ」です。ある日女子高生・鹿目まどかは夢の中で暁美ほむらと出会い、魔法少女になることを止めるように忠告されたのでした。その後夢でまどかは、不思議な生物・キュウべぇから魔法少女になる契約を迫られ…。魔法少女となり人類の敵と戦う過酷な少女たちを描いたセカイ系物語です。

セカイ系アニメの代表作品ランキング4位に登場した作品は、鬼頭莫宏による漫画が原作の2007年4月～9月まで放送されたSFロボットアニメ「ぼくらの」です。夏休みに子供たちは“ココペリ”という奇妙な人物と出会い、謎の敵と戦う契約を結ばせたのでした。少年少女たちは巨大ロボット「ジアース」に乗り地球を守るために戦い、その過酷で残酷な戦いを通じて様々な意味に気づかされていくというセカイ系ストーリーです。

ここまで「セカイ系」の意味や魅力、そして代表的な「セカイ系」アニメをランキング形式で10位～4位まで発表していきました！「交響詩篇エウレカセブン」や「魔法少女まどか☆マギカ」など、長く愛され続けているセカイ系アニメもランクインとなりました。それではここからセカイ系アニメの、代表作TOP3を発表していきます。TOP3に輝くセカイ系とは一体、どのような作品なのでしょうか？

セカイ系アニメの代表作品ランキングで見事3位に輝いた作品は、ビッグコミックスピリッツで連載されていた高橋しんによる漫画が原作の人気作「最終兵器彼女」です。2002年7月～10月にアニメが放送された「最終兵器彼女は」、“この星で一番最後のラブストーリー。”というキャッチコピーの通り主人公とヒロインの儚い終末系の恋愛が見所となっているようです。

「最終兵器彼女」の主人公・シュウジと恋人のちせは、交換日記などを繰り返しながら北海道の街で静かに淡い愛を深め合っていました。平穏な生活を送っていたシュウジとちせでしたが、突然2人が暮らす街が謎の敵に襲撃されたのでした。するとちせの身体の一部が、“最終兵器”となり敵と戦う事に。肉体や感情を徐々に失っていくちせを守ろうとするシュウジでしたが、二人の愛情も壊れていく…というストーリーです。

セカイ系アニメの代表作品おすすめランキングで2位に輝いたのは、京都アニメーションの代表作ともいわれている2006年に放送された「涼宮ハルヒの憂鬱」です。谷川流によるライトノベルが原作となっていて、放送当時異例のクオリティの高さを誇るアニメとして話題に。その斬新なストーリー展開とクオリティの高さで、国内のみならず海外でも高く評価されたアニメの1つとして知られているようです。

「涼宮ハルヒの憂鬱」の主人公は、平凡でごく一般的な男子高校生・キョン。そんな彼のクラスには美少女ながら、エキセントリックな発言をするため孤立していた少女・涼宮ハルヒがいました。キョンとの会話がきっかけで世界を大いに盛り上げるために「SOS団」を結成し、SOS団に集まった宇宙人・未来人・超能力者…そして唯一能力を持たない一般人であるキョンたちのありふれた日常が描かれた学園セカイ系アニメです。

今回セカイ系アニメのおすすめランキングで見事1位に輝いた作品は、アニメ界に絶大な影響を与えたと言われている「新世紀エヴァンゲリオン」です。庵野秀明監督による1995年～1996年に放送されたアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」は、GAINAX制作による全26話のSFロボっトアニメです。放送時は視聴率が高くなかったものの、その独特の世界観とストーリーが評価されアニメブームを巻き起こした作品と言われているようです。

「新世紀エヴァンゲリオン」の舞台は、大災害セカンドインパクトにより全人類の半数が失われてしまった世界。その15年後…主人公の少年・碇シンジは別居中の父・碇ゲンドウからの命令で、汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンに乗り謎の敵「使徒」と戦う事に。同じEVAパイロットの綾波レイ、惣流・アスカ・ラングレーたちとの出会いや、生きる意味や葛藤などが描かれた深いストーリーが魅力のセカイ系代表作品です。

ここまでセカイ系アニメの代表作ランキングを3位～1位まで紹介していきました！栄えある1位に輝いたアニメは生きる意味や戦う意味、少年少女の葛藤など深いテーマが物議を醸したセカイ系アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」となりました。それではここから、セカイ系アニメの代表作品をさらに深く分析していきます。これらのセカイ系作品は、どのような意味・テーマが込められているのでしょうか？

セカイ系代表作ランキングでも上位に登場した、高橋しんによる「最終兵器彼女」。北海道を舞台として高校三年生で恋人同士のシュウジとちせを中心とした、“泣けるセカイ系ラブストーリー”として高い評価を得ている作品のようです。また青年誌で連載をしていた「最終兵器彼女」ですが、少女漫画さながらの思春期の少年少女の感情が繊細に描かれている点においても読者を作品の世界に惹き込み高い評価を得たようです。

新海誠監督による短編アニメーション映画で、セカイ系代表作という呼び声高い「ほしのこえ」。自主制作でありながらクオリティが高さでも絶賛された「ほしのこえ」は、2039年に火星に降り立ったNASA調査隊が謎の生命体に全滅させられる事から物語が展開されます。ロボットの激しい戦闘シーンや、主人公たちに生じる時間のズレにより新海作品らしい切なさが僅か「25分間」で感じられる名作と評されているようです。

秋山瑞人によるライトノベルが原作で、OVA化・漫画化を果たしたセカイ系の名作「イリヤの空、UFOの夏」。新聞部に所属する中学生・浅羽はUFOを探す日々を送り、ある日転校生・伊里野加奈と出会います。奇妙な謎とUFO…そして伊里野加奈との関係を描いた本作は、セカイ系の特徴でもある“無力な少年”を等身大に描いているという点や、“真のハッピーエンド”の意味を考えさせる作品として高く評されているようです。

セカイ系を代表する作品として、アニメ界に大きな影響を与えた作品「新世紀エヴァンゲリオン」。本作が魅力的だと言われている理由は設定や世界観だけではなく、セカイ系の醍醐味である人間味の溢れたキャラクターたちも高く評価されているようです。自分の汚い部分や弱い部分など、どうしようもない部分を曝け出している事が悩みを抱える現代人の共感を呼び、高く評価されるようになったと考えられているようです。

ここまでセカイ系の意味についての考察、アニメ代表作のおすすめランキングを1位～10位まで発表し、さらにセカイ系アニメの代表作品を分析していきました！「セカイ系」というジャンルの代表作には、主人公たちへの強い共感により読者・視聴者から高く支持されている作品が多いようです。それではここからはTwitter上に寄せられている、セカイ系アニメに関する感想や評価を紹介していきます。

主人公たちが世界の危機に直面したり、世界を救う鍵を握っているストーリーが展開される「セカイ系」のアニメや漫画。中には異世界へ転生する内容や、同じ時間軸で別世界が存在するというストーリーもあるようです。この「セカイ系」というジャンルに対して、「セカイ系が好きな人は別世界の存在を信じている人が多いと思う」「セカイ系好きは時空や次元に興味ある人も多い気がする」という考察が寄せられていました。

「セカイ系の主人公はあまり共感できない」という感想もある中、その一方で「セカイ系は主人公に感情移入したほうが楽しい！」という感想が多く寄せられていました。世界が滅亡するという非日常感が現実にも起こるのではないかという感覚や、もし実際に起きた時と主人公を重ねてセカイ系のアニメを楽しむという人も多いようです。

「新海誠作品をきっかけにセカイ系が好きになった」という感想や、「最終兵器彼女を見てセカイ系に興味をもった」など、幅広い年齢層から支持されているセカイ系のアニメ・漫画。「何歳になっても結局セカイ系が好き」という方や、「悔しいけどセカイ系に戻ってきてしまう」という方もいるなど一度ハマったら夢中になってしまうジャンルでもあるようです。

今回は主人公やヒロインが「世界の危機」に直面するという特徴があるアニメ・漫画のジャンル、「セカイ系」の意味・パターンや代表作について紹介していきました！「セカイ系」の漫画・アニメは主人公がごく普通の少年というパターンが多く、ヒロインが世界を救う鍵を握っているという展開が多いようです。その為主人公が感じる“無力感”や“やるせなさ”が、多くの読者・視聴者の共感を得て支持されているようです。

またセカイ系アニメおすすめ代表作ランキングでは1位が「新世紀エヴァンゲリオン」、2位が「涼宮ハルヒの憂鬱」、3位が「最終兵器彼女」という結果となりました。非日常な設定でありながら、どの作品も“共感”という点において高く評価されているようです。今回の記事で「セカイ系」作品が気になったという方は、ランキングを参考にしながらぜひ作品を視聴してみてはいかがでしょうか？