2019年10月22日公開
2019年10月22日更新
【ドラえもん】しずかちゃんのかわいいだけじゃない魅力!性格や見た目も変化してる?
国民的漫画『ドラえもん』のしずかちゃんと言えば、日本中の誰もが知っているヒロインの1人です。のび太の想い人でかわいい容姿で優しい性格のしずかちゃんは、誰からも愛される女の子ですが、今回はそんな『ドラえもん』のヒロイン・しずかちゃんのかわいいだけじゃない魅力を徹底解説していきます。またバイオリンやお風呂が趣味なしずかちゃんは実は性格や見た目が昔に比べて変化していました。そんなしずかちゃんの性格や見た目に関する変化についても合わせてご紹介していきます。
目次
ドラえもんのしずかちゃんとは?
ドラえもんの作品情報
国民的人気アニメ『ドラえもん』のヒロインであるしずかちゃんと言えば、ほとんどの人が知っているキャラクターとして有名です。『ドラえもん』の主人公・野比のび太の想い人として登場するしずかちゃんはとてもかわいい女の子のキャラクターで『ドラえもん』に登場するキャラクターの中でマドンナ的存在のキャラクターとなっています。
髪の毛を2つに結んで、いつも可愛らしい洋服を着ているしずかちゃんは、バイオリンを引いたりお風呂に入る事が趣味の女の子です。まず始めにそんな『ドラえもん』のヒロイン・しずかちゃんについて『ドラえもん』の作品情報やしずかちゃんのプロフィールを詳細に解説していきます。
まず始めにしずかちゃんの登場する『ドラえもん』についてご紹介していきます。『ドラえもん』は藤子・F・不二雄先生による日本の児童漫画です。未来からやって来た猫型ロボットの「ドラえもん」が「野比のび太」という勉強もスポーツもできない男の子と出会う物語です。ドラえもんは未来からやって来ている為、のび太の為に色々なひみつ道具を「四次元ポケット」から出して手助けをしてくれます。
国民的漫画『ドラえもん』は藤子・F・不二雄先生が生涯で最も長く描き続けた代表作となっており、テレビアニメ化に加えて、映画化や舞台化もされている大人気作品です。その人気は日本のみに留まらず、東アジアを中心とした海外でも高い人気を誇っています。野比のび太は同級生のしずかちゃんやジャイアン、スネ夫と共に様々な困難に立ち向かいながら少しずつ成長をしていく物語となっています。
しずかちゃんのプロフィール
しずかちゃんのプロフィールです。しずかちゃんは本名を源静香(みなもとしずか)と言います。のび太達と同じ学校に通っている小学生で、原作では小学4年生ですが、アニメ版では小学5年生に変更されています。しずかちゃんは心優しい性格で、困っている人を見ると放っておけない女の子です。そしてとても綺麗好きで、1日に何度もお風呂に入る程、お風呂好きという設定があります。
しずかちゃんは基本的に真面目で優しい性格をしています。おしとやかで礼儀正しいイメージも強く、これはしずかちゃんの母親による厳格なしつけによるものと考えられています。これによってしずかちゃん本人も世間体を非常に気にする子どもになっています。しかし、人の目の届かないところではピーナッツを投げ食いしたり、寝転がって物を食べたりと意外な姿も描かれています。
そして親の目を盗んで深夜放送を見ていたり、ピアノのお稽古をサボったりと不真面目なシーンもあるようで小学生の子供らしいキャラクターになっています。そしてお転婆でヒステリックな一面も持ち合わせているしずかちゃんは恥ずかしい想いをさせられると途端にキレて爪で引っ掻いたり平手打ちをしたりと暴力的な面もあります。
またしずかちゃんらしいエピソードとしてのび太やジャイアン、スネ夫達がドラえもんのひみつ道具を悪用して怒られたりシッペ返しを食らう事はよくありますが、しずかちゃんは逆にひみつ道具を使って人助けをしている際に夢中になりすぎた事で、母親に夜更けまで家の外へ締め出されてしまうというエピソードもありました。
しずかちゃんの呼び名
『ドラえもん』のヒロイン・しずかちゃんには様々な呼び名があります。アニメ版では「しずかちゃん」と呼ばれる事が多く、視聴者にも最も馴染み深い呼び名ですが、漫画では「しずちゃん」と呼ばれています。この原作からアニメ化するにあたってしずかちゃんの呼び名が変更された理由としては、「しずかちゃんの方が音が分かりやすい」という理由があるそうです。
そして海外向けのアニメ化がされた際にはしずかちゃんは「sue」という名前に変更され、耳馴染みのよう発音の名前へと変更された為と言われています。しずかちゃんの他にもジャイアンは「Big G」という名前へ変更されています。そして漫画の連載開始当初は「しず子」と表記される事もあったそうで、連載が進むにつれて「しずか」へと変更されていたそうです。
ドラえもんのしずかちゃんのかわいいだけじゃない魅力
『ドラえもん』のヒロイン・しずかちゃんはそのかわいい容姿が魅力的な女の子ですが、実はしずかちゃんの魅力はかわいいだけではないそうです。しずかちゃんにはアニメではあまり見せない意外な一面も多く、その中には思わずクスリと笑ってしまうような和やかなエピソードもありました。次はそんなかわいいだけじゃないしずかちゃんの魅力をご紹介していきます。
かわいいだけじゃない魅力①バイオリンの腕前
しずかちゃんのかわいいだけじゃない魅力1つ目はバイオリンの腕前です。しずかちゃんの趣味の一つとして有名なものにバイオリンがあります。しずかちゃんは習い事のピアノは嫌々弾いていますが、趣味のバイオリンに関しては心から楽しそうに演奏しています。しかしのび太の話ではしずかちゃんのバイオリンはジャイアンの歌に匹敵する代物という事でした。
『ドラえもん』の作中でジャイアンの歌と言えばかなりの破壊力を持っていますが、しずかちゃんのバイオリンもあまり知られていませんがかなりの騒音公害なようです。作中ではあまりしずかちゃんのバイオリンの腕前は取り沙汰される事はありませんが、しずかちゃんの母親からバイオリンの演奏を止められる程で、ゲーム作品などでバイオリンが武器として扱われる事もあったようです。
かわいいだけじゃない魅力②才色兼備で切れ者
しずかちゃんのかわいいだけじゃない魅力2つ目は才色兼備で切れ者という所です。しずかちゃんは頭が良く、才色兼備と評される事も多い女の子です。学校の成績などを褒められている事も多く、テストで85点を取っただけで母親から泣く程怒られるシーンもあり、普段の好成績が伺えました。そしてしずかちゃんの頭の良さは映画などの長編作品で遺憾無く発揮されます。
『のび太の大魔境』や『のび太の鉄人兵団』では逆転の勝利を掴むきっかけを作ったのがしずかちゃんのアイディアでした。特に『のび太の鉄人兵団』ではしずかちゃんのアイディアによる逆転勝利で見事に地球の危機を救う事に成功します。この映画でのエピソードのように絶大な影響を与えながらも普段はしずかちゃんの頭の良さは出木杉くんの影に隠れてしまっている為気付かれにくいようです。
かわいいだけじゃない魅力③歯医者が大の苦手
しずかちゃんのかわいいだけじゃない魅力3つ目は歯医者が大の苦手という所です。しずかちゃんは歯医者が苦手で『ドラえもん』の作中でも度々虫歯に悩まされるシーンが描かれています。特に『ヘソリンガス』という短編では泣く程痛がっている姿が描かれており、歯医者に行かなかった事でしずかちゃんの虫歯はかなり悪化してしまっていたようでした。
才色兼備で頭の良いしずかちゃんも一般的な小学生の子どものように歯医者さんを怖がり、それによって虫歯を悪化させるなどの可愛らしいしずかちゃんの意外な一面が分かるエピソードとなっています。
かわいいだけじゃない魅力④他にも苦手なものが多い
しずかちゃんのかわいいだけじゃない魅力4つ目は苦手な物が多いという所です。しずかちゃんは毛虫や蜘蛛、トカゲなどの生物が苦手でさらに雷や地震などの自然災害も怖がっている描写が描かれています。その中でも特に苦手なものはカエルです。カエルを見て絶叫したり飛び跳ねたりする描写も描かれており、そのリアクションはドラえもんがネズミを見たときのような大袈裟なものでした。
かわいいだけじゃない魅力⑤サツマイモ事件
しずかちゃんのかわいいだけじゃない魅力5つ目はサツマイモ事件です。しずかちゃんの好物の1つに焼き芋があります。チーズケーキやお寿司より好きなようでしずかちゃんの中で一番好きな物なようですが、しずかちゃんは焼き芋が好きな事を少し恥ずかしいと思っていました。この焼き芋好きを恥ずかしがっているしずかちゃんが分かるのが「しずかちゃんの心の秘密」での事でした。
しずかちゃんの誕生日プレゼントに一番欲しい物を贈る為にのび太はドラえもんに「アンケーター」という道具を出してもらいました。アンケーターでしずかちゃんの擬似人格を作り出し好物を聞き出そうとしますが、この擬似人格が答えを隠そうと必死で、未来のひみつ道具の力さえも跳ね返そうとする程しずかちゃんのプライドは高いものでした。
かわいいだけじゃない魅力⑥運動神経抜群
しずかちゃんのかわいいだけじゃない魅力6つ目は運動神経が抜群な所です。バイオリンが趣味でおしとやかなイメージのあるしずかちゃんですが、実はお転婆な一面も持っています。そしてその腕前は男の子も顔負けのものでした。「正かくグラフ」という道具でのび太としずかちゃん、ジャイアン、スネ夫の力を計測した結果、しずかちゃんはのび太の2倍でスネ夫に匹敵する力持ちだと判明します。
そしてその力が発揮されるのはしずかちゃんがキレた時です。ひみつ道具で災難にあった際に、その元凶となったのび太やドラえもんが滅多打ちされるシーンが描かれています。そしてのび太と体が入れ替わった際にはしずかちゃんは大木を意図も簡単に登り、野球も大活躍するなど運動神経の良さを遺憾無く発揮していました。
かわいいだけじゃない魅力⑦女の子らしい趣味
しずかちゃんのかわいいだけじゃない魅力7つ目は女の子らしい趣味を持っている所です。バイオリンやお風呂が趣味のしずかちゃんですが、しずかちゃんの趣味はバイオリンやお風呂以外にもありました。人形が好きで人形やぬいぐるみなどを集めていたり、花などの植物を愛でているシーンも登場します。また絵に関してはかなりの腕前なようでした。
その腕前はデザイナー志望で画家に評価される程の腕前を持っているスネ夫よりも上手であると評される事もありました。さらにはカラオケに行った際にはマイクを離そうとしない程歌う事も好きなようです。そして料理も好きなしずかちゃんは母親と一緒にクッキーを焼いて、のび太達にも大変好評でした。しかし砂糖と塩を間違えるおっちょこちょいな一面もありました。
かわいいだけじゃない魅力⑧様々なペットを飼っていた
しずかちゃんのかわいいだけじゃない魅力8つ目は様々なペットを飼っていたという所です。しずかちゃんは何匹もペットを飼っており、犬は名前が明かされているだけで3匹登場します。そして鳥もよくペットとして登場し、ピー子というカナリアや文鳥、十姉妹、インコ、オウムなど様々な種類の鳥を飼っています。
犬や鳥などよく登場するペットの他にはトラ猫やハムスター、さらにはハツカネズミなどもペットとして登場しており、しずかちゃんはかなりの動物好きで、源家は犬好き一家であると言われています。
かわいいだけじゃない魅力⑨顔の美容体操
しずかちゃんのかわいいだけじゃない魅力9つ目は顔の美容体操をしていた所です。しずかちゃんは1日に何度もお風呂に入る程のお風呂好きで、美容に対してかなり高い意識を持っている女の子です。そんなしずかちゃんが顔の美容体操に取り組んでいたという描写がありました。その美容体操と言うのが両手人差し指で口を大きく開いて舌を出すと言う体操でした。
この美容体操はかなり変な顔になってしまう体操で、「べろべろばあ」と声にも出さなければならないと言う羞恥心を擽る体操でした。しずかちゃんもこのひどい美容体操に疑問は抱いていたものの、めげずに懸命に取り組んでおり、しずかちゃんの美容に対する熱意が分かるエピソードとなっています。
かわいいだけじゃない魅力⑩お風呂好き
しずかちゃんのかわいいだけじゃない魅力10個目はお風呂好きな所です。しずかちゃんと言えば、「お風呂好き」という程有名なエピソードですが、その「お風呂好き」はかなり極まったものでした。『のび太の銀河超特急』では宇宙旅行中であるにも関わらず何度もお風呂に入るシーンが描かれています。その頻度は一日3回以上と言われ、昼間でもお風呂に入っています。
しかししずかちゃんの「お風呂好き」には理由がありました。『のび太の宇宙小戦争』でしずかちゃんに母親が昼間からお風呂を勧めるシーンが描かれました。源家では昼間からお風呂に入る事も決して珍しくはなく、1日に何度もお風呂に入るのは常識である事が分かりました。
かわいいだけじゃない魅力⑪黒しずかちゃん
しずかちゃんのかわいいだけじゃない魅力11個目は黒しずかちゃんと呼ばれる存在です。しずかちゃんと言えば、バイオリンと風呂が趣味の優しい性格の女の子というイメージが強いですが、実はしずかちゃんは以前かなり口の悪い女の子でした。過去にはのび太に対して「あんた」と呼ぶなど、象徴的なシーンが描かれています。そしてしずかちゃんは連載と共に性格が変化しました。
優しい性格に安定してからも時々心の中の声を覗かせるシーンが描かれています。自分がいるから安心してと言うのび太に「だから心配なの」と言ったり、エイプリルフールにつく嘘はハラハラさせてからホッとさせた方がいいと言って腹黒な一面を見せています。のび太の趣味を「幼稚」と言い放ちバッサリと切り捨てるシーンもあり、優しい性格のしずかちゃんに比べ、腹黒な「黒しずかちゃん」と言われています。
ドラえもんのしずかちゃんは性格や見た目も変化している?
『ドラえもん』のヒロインでバイオリンとお風呂が趣味な優しい性格のしずかちゃんですが、連載が長期間に渡った事でかなり性格や見た目に変化がありました。次はそんなしずかちゃんの性格や見た目の変化について詳しくご紹介していきます。
しずかちゃんの性格の変化
『ドラえもん』の中でも特に性格の変化が大きいのがしずかちゃんでした。しずかちゃんは昔はかなりお転婆な少女として描かれており、のび太に対しても毒舌で返す場面も多く口の悪い女の子でした。しかし作品が進むにつれて、しずかちゃんはマドンナ的な存在へと進化を遂げ、それに伴って性格も可愛らしいものへと変化していきました。
特に『水たまりのピラクル』と言う短編ではしずかちゃんはスネ夫に唆されてのび太を放置してのび太の方へ行こうとする人間に不満を言うなどの酷い仕打ちをしていました。しかし本作が単行本へ収録された際にはスネ夫の誘いを断ってのび太をフォローするように思いやりのある性格へ変更されています。
しずかちゃんの見た目の変化
『ドラえもん』の中でも藤子・F・不二雄先生はしずかちゃんの描写に思い入れが強く、連載が進むにつれてよりかわいい見た目へと変化していきました。そしてそれはテレビアニメでも同様で、放送開始直後に比べて2000年以降はしずかちゃんの見た目が大きく変化し、作画監督によってそれは毎週異なったものになっていました。
2005年にはリニューアルされ、全ての制作体制が見直しされました。これによって作画監督による変化はなくなり、しずかちゃんの見た目はデザインが変更されました。藤子・F・不二雄先生のデザインは残しつつも、より現代的に可愛らしい見た目へと変わっています。
ドラえもんのしずかちゃんの元ネタ
バイオリンとお風呂が趣味の『ドラえもん』のヒロイン・しずかちゃんですが、実は元ネタとなる人物がいるようです。次はそんなしずかちゃんの元ネタである人物について詳しくご紹介していきます。
元ネタ①オードリー・ヘップバーン説
しずかちゃんの元ネタになった人物として挙げられているのは銀幕の妖精として大人気のオードリー・ヘップバーンでした。オードリー・ヘップバーンと言えば絶世の美女として有名で、数々の映画へ出演し現代でも変わらず愛されている女優の1人です。しずかちゃんは『ドラえもん』の中で誰からも愛される才色兼備の女の子で、オードリー・ヘップバーンのような女性をイメージして作られたキャラクターだと噂されています。
元ネタ②藤本の女性アシスタントや妻説
しずかちゃんの元ネタになった人物として挙げられているのはオードリー・ヘップバーンの他に藤本弘(藤子・F・不二雄)先生の女性アシスタントや妻でした。藤子・F・不二雄先生は「身近な人物から名前をとった」と話されています。そこで藤子スタジオでアシスタントとして働いていた少女漫画家の志村みどりさんの本名が”しずよ”だった事からしずかちゃんのモデルとして挙げられていました。
しかし藤子・F・不二雄先生はキャラクターの元ネタを公言してはおらず、実際のモデルに関しては分かりませんが、一部では藤子・F・不二雄先生の理想のヒロイン像を投写したキャラクターではないかとも言われていました。
ドラえもんの「しずかちゃんさようなら」のあらすじ
『ドラえもん』の中で「しずかちゃんさようなら」と言うエピソードがあります。ヒロインであるしずかちゃんとさよならすると言う衝撃的なタイトルに驚いた方も多いようです。次はそんな衝撃的な「しずかちゃんさようなら」についてご紹介していきます。
あらすじ①しずかちゃんと別れる!と言うのび太
のび太はある日ひどく落ち込んだ様子で帰宅しました。そしてドラえもんに突然「しずかちゃんと別れる」と宣言します。聞くと、のび太は放課後に先生にこっぴどく叱られてしまい、その時に「このままではろくな大人にならない」と言われてしまったそうです。これを聞いたのび太はこのまましずかちゃんが自分と一緒にいたらしずかちゃんは将来不幸になってしまうと考えました。
のび太はしずかちゃんの事が大好きですが、そんな大好きなしずかちゃんが不幸になってしまうくらいならしずかちゃんとさよならをして、別の人と幸せになって欲しいと考えます。そしてのび太はしずかちゃんから借りていた本を全て返して、さよならと別れを告げました。
あらすじ②しずかちゃんに嫌われるための行動
突然別れを告げて出て行ってしまったのび太を咄嗟にしずかちゃんは追いかけます。そんなしずかちゃんにのび太は嫌われる為にある行動をしました。しずかちゃんのスカートをめくりしずかちゃんに「嫌い」と言わせる事に成功しました。そしてその後にたまたま通りかかった出木杉くんに「しずかちゃんを頼む」と涙ながらに伝えました。
戸惑いを隠せないしずかちゃんはのび太の事を心配してのび太の家へ訪れます。しかしその頃のび太はしずかちゃんに嫌われる為にドラえもんに「虫スカン」と言う道具を出してもらいました。一滴でも体にかかればたちまち周囲の人に不快感を与えられるこの道具をのび太は誤って一本自分に振り掛けてしまいます。あたり一面に漂う不快感にドラえもんやママまでも思わず家から逃げ出しました。
家の前にいたしずかちゃんも、漂ってくるとんでもない不快感に思わず踵を返そうとします。のび太はこれでやっとしずかちゃんに嫌われる事ができたと安堵しました。しかし「虫スカン」の威力は計り知れないもので、のび太自身も耐えきれず、意識が朦朧として倒れてしまいました。
あらすじ③しずかちゃんの涙
誰もいない家の中で「助けて」と呟くのび太に駆け寄る人物が現れました。不快感を纏ったのび太に駆け寄ったのはしずかちゃんでした。しずかちゃんはのび太の助けを呼ぶ声を聞いて、只ならぬ不快感の漂う家の中を何とか前に進みながらのび太の元へ駆け付けていました。しずかちゃんの肩を借りてのび太はお風呂場に辿り着き、「虫スカン」を洗い流す事に成功しました。
のび太はしずかちゃんに「僕の事を心配してくれたの」と問います。するとしずかちゃんは大粒の涙を流しながら「当たり前だ」と答えました。そして「お友達なんだから」と続けます。涙を流して怒ってくれるしずかちゃんにのび太は驚きました。ジャイアン達からのび太が先生に叱られていた事を知っていたしずかちゃんは「そのくらいで弱虫ね」とのび太の無事を心から安堵するしずかちゃんの姿がそこにありました。
ドラえもんのしずかちゃんのアニメ声優
国民的漫画『ドラえもん』はテレビアニメの放送も長期にわたって継続されています。テレビアニメ『ドラえもん』は現在も多くの子供達に人気となっており、かつて子供の頃に『ドラえもん』を見ていた親世代も自分の子供と共に『ドラえもん』の放送を楽しみに見ている日本を代表するアニメーションです。次はそんなテレビアニメ『ドラえもん』でしずかちゃんの声を担当している声優についてご紹介していきます。
しずかちゃんの声優①恵比寿まさ子
1973年に初めてテレビアニメ化され「日本テレビ」で放送された『ドラえもん』の第1作目でしずかちゃんを演じたのは恵比寿まさ子(えびすまさこ)さんです。東京都出身で声優の他に女優としても活躍している恵比寿まさ子さんはしずかちゃんの他にも『サザエさん』の波野タイコ役も演じています。
また、『怪物くん』や『アタックNo.1』、『あしたのジョー』や『ど根性ガエル』、『はじめ人間ギャートルズ』、『銀河鉄道999』などの数々の歴史的アニメに出演されている声優さんです。
しずかちゃんの声優②野村道子
1979年から2005年まで「テレビ朝日」で放送された『ドラえもん』の第2作目でしずかちゃんを演じたのは野村道子(のむらみちこ)さんです。約26年間に渡ってしずかちゃんを担当された野村道子さんは最も耳馴染みの深いしずかちゃんの声となっています。野村道子さんはしずかちゃんの他に『サザエさん』のワカメちゃん役も演じています。
野村道子さんは『ドラえもん』他にも数々の作品に出演しており、『鉄腕アトム』や『おそ松くん』、『昆虫物語 みなしごハッチ』、『タイガーマスク』、『どろろ』など数々の国民的アニメにも出演されています。
しずかちゃんの声優③かかずゆみ
2005年のリューアル後から2019年10月現在に至るまで放送中の『ドラえもん』の第3作目でしずかちゃんを演じているのはかかずゆみさんです。かかずゆみさんは26年間という長期間に渡ってしずかちゃんを演じた野村道子さんの後任としてしずかちゃんの声を担当しています。現在の若い子供達にとってかかずゆみさんの演じるしずかちゃんが耳馴染みの深い声となっています。
かかずゆみさんは『となりの吸血鬼さん』や『プリプリちぃちゃん!!』、『覆面系ノイズ』、『四月は君の嘘』、『ゆゆ式』、『好きっていいなよ。』、『セイクリッドセブン』などに出演されていますが、そのほとんどが母親役などの落ち着いた女性役が多い声優です。小学生のしずかちゃんも見事に演じており、かかずゆみさんの演技力の高さが評価されていました。
ドラえもんのしずかちゃんに関する感想や評価
しずかちゃん
— かくちゃん (@sakura1128nana1) December 24, 2017
まぁまぁな性格しとるやん pic.twitter.com/hPd5aVCMJC
こちらはしずかちゃんがのび太の事を指差して「あんた」と嘲笑っているシーンについての投稿です。心優しい性格でバイオリンが趣味のおしとやかな女の子のイメージが強いしずかちゃんの、連載当初の姿に驚きを隠せない方も多いようです。
初期のひどい性格のしずかちゃんも、後期の、自殺しようとしたのび太を卑怯だと涙ながらに叱りつけたしずかちゃんも、同じしずかちゃんなんだろうなっていうのも成り立つのがドラのいいとこよね。
— かれどー (@sol_re_sol) August 14, 2018
こちらは連載当初の口が悪く腹黒い性格のしずかちゃんと現在の心優しい性格でかわいい女の子のしずかちゃんのどちらも同じしずかちゃんだと言う方の投稿です。あまりに違い過ぎる性格に戸惑う方も多いようですが、そのどれもを踏まえた上でしずかちゃんと言うキャラクターとして愛しているファンも多いようです。
連載初期のしずかちゃんは、今と性格が随分違うのね。 pic.twitter.com/H4hBugM7jX
— ざきぬふ@Shinryu鯖 (@zaki_sixneuf) August 17, 2017
こちらは連載初期のしずかちゃんの性格に驚きを隠せない方の投稿です。テレビアニメを見ているファンの中ではしずかちゃんはバイオリンが趣味な育ちのいい女の子のイメージが強く、連載当初のお転婆で口の悪いしずかちゃんの姿に驚く人は後を絶ちません。
ドラえもんのしずかちゃんについてまとめ
国民的漫画『ドラえもん』のヒロイン・しずかちゃんについてのまとめいかがだったでしょうか?バイオリンとお風呂が趣味で、動物好きな心優しい性格の女の子のしずかちゃんはかわいいだけじゃなく頭の回転が早いだけでなく、勇敢で運動神経も抜群な女の子でした。しかし、完璧なように見えるしずかちゃんでも実は歯医者やカエルが嫌いなどといった子供らしく可愛らしい一面も持ち合わせています。
そしてバイオリンが趣味という優雅な設定ながら、ジャイアンの歌並みに下手くそな腕前で、さらには一番好きな食べ物が焼き芋という素朴で愛らしい一面も見えてきました。誰からも愛される性格で、1日に何度もお風呂に入るしずかちゃんは『ドラえもん』の中で欠かせない存在となっており、連載当初の意地悪でお転婆な姿諸共愛されているキャラクターという事が分かりました。
『ドラえもん』の主人公・のび太はしずかちゃんの事が大好きで一途に想っています。しかししずかちゃんは誰からも人気のあるマドンナ的存在で完璧な男の子・出木杉くんもしずかちゃんを想っている1人です。勉強も運動もできないのび太はしずかちゃんの幸せを願って一度身を引いた事がありました。そして出木杉くんに全てを託そうとしていました。
しかしそんなのび太の思いを知ってか知らずか、しずかちゃんは去って行こうとするのび太を引き止め追いかけます。そして自暴自棄になっているのび太に優しく歩み寄りました。命懸けでのび太の元へと歩み寄り、涙ながらに優しく叱ってくれるしずかちゃんにのび太は驚きます。そんな様々な障害を乗り越え、のび太としずかちゃんは未来で結ばれます。
心優しく気高いしずかちゃんはまさに藤子・F・不二雄先生が理想とするヒロイン像そのもので、数々の名作にも多大な影響を及ぼしたヒロインの1人です。大長編では何度も敵に攫われ、命の危険に陥っても仲間を信じる強い心を持っており、誰よりも勇敢で幾度となくのび太達のピンチを救ってくれました。そんなしずかちゃんにとってものび太はかけがえのない存在へと変わっていきます。
出来損ないで弱虫なのび太は完璧過ぎるヒロインのしずかちゃんとは不釣り合いに思えるキャラクターですが、実は誰よりも勇敢で強い心の持ち主です。そして勇敢なだけではなく、他人の為に自分を犠牲にできる底知れない優しさを持ち合わせているのび太に、しずかちゃんは惹かれていました。そんな2人の姿に多くのファンが心打たれていました。