【ワールドトリガー】天羽月彦は作中最強キャラ？ブラックトリガーの能力・強さは？

天羽月彦について紹介する前に天羽月彦が登場するワールドトリガーについても簡単に紹介しておきます。

ワールドトリガーは2003年より集英社が発行する漫画雑誌、週刊少年ジャンプにて葦原大介さんが連載するSFアクション漫画です。要素的にはSFですがファンタジーな雰囲気も強いのが特徴的な作品で、また他の漫画ではあまり描かれない集団対集団の戦闘を描く事、その細かく描かれた世界観と豊富なキャラクター達によって伏線に後から気付ける「遅効性SF」と称されて人気を集めました。

その人気の高さから早期にメディアミックス展開が行われ、VOMICが複数回展開されている他、2014年にはアニメ化も行われている作品です。また移籍後にも新規のファンを獲得するなどして今でも人気の高い作品です。2016年より作者葦原大介さんの体調不良から長期休載、2018年からジャンプスクエアに連載を移して2019年10月現在も連載が継続している漫画です。

28万人が住む中規模都市三門市に突如異世界からのゲートが開き、ネイバーと呼ばれる異世界人に侵攻を受けた世界。ネイバーの兵には既存の武器は太刀打ちできず呆然となる中、現れた一団が界境防衛機関ボーダーを名乗る一団でした。彼らは以前からネイバーの存在を知っており、その知識を蓄えていたのです。ボーダーによってネイバーの侵攻は食い止められる事になります。

ワールドトリガーのあらすじは初めて三門市にゲートが出現してから4年後から始まります。三門市に住む少年三雲修はひょんなことからネイバーの少年空閑遊真と出会います。空閑遊真は父の友人を訪ねてきたと話しますがこちら側の世界の常識が通用しない空閑遊真に三雲修は監視の意味も込めて同行する事になります。

天羽月彦はワールドトリガーの中でも敢えてそうされているのだろうという程に登場回数が少ないキャラクターです。ただその存在は元々示唆されており、後ろ姿などで登場していた後、大規模侵攻にてようやくその姿が描かれる事になりました。ただ公式ガイドブックなどではワールドトリガーに登場する他のキャラクターと同じく様々なプロフィールが公開されています。

12月3日生まれのくじら座、身長165cmのA型、16歳で一応高校生という事になっています。好きなものは水・ハンバーガー・チョコレート、そして強い相手との戦闘でボーダーでのポジションはオールラウンダーとなっています。迅悠一がA級隊員に戻って以降はボーダー唯一のS級隊員となっています。その戦闘力は風刃を使う迅悠一をも上回ると言われるまさにボーダーの最強戦力です。

普段はボサボサの黒髪にパーカーを着用して非常に気だるそうな喋り方をするのが特徴になっています。また素行に問題があるとも言われ、所有するブラックトリガーのパワーや外見の問題から城戸派所属でありながら天羽月彦を前線に出す事にはメディア対策室長の根付はあまり良い顔をしません。

他のキャラクターと比較するとまだまだ本編での登場回数が多いとは言えない天羽月彦ですが、アニメにはしっかり登場しており声優も決まっています。天羽月彦の声優を務めたのは代永翼さんです。2006年より声優として活動する声優さんで、少年のようなソプラノボイスが特徴的な声優さんでその声質から主に少年約や中性的なキャラクター、細身の青年キャラなどを演じる機会が多いです。稀に女性キャラを演じる事もあります。

これまで出演してきた作品としては「おおきく振りかぶって」の三橋廉役、「ちはやふる」の駒野勉役、「エリアの騎士」の的場薫役、「弱虫ペダル」の真波山岳役、「将国のアルタイル」のヌルザーン役、「バカチン奇跡調査官」の平賀良太役、「ベイブレードバースト」の緑川犬介役、「ガンダムさん」のアムロさん役などがある他、イナズマイレブンシリーズにはシリーズが変わっても定期的に出演し続けています。

S級隊員としては元々迅悠一が先に登場していましたがもう1人のS級隊員がいる事が示唆されている状態でした、ボーダーにおいてS級隊員とは＝ブラックトリガー持ちであり、迅悠一がブラックトリガー風刃を本部に返上し、風刃は所有者を決めずに状況に合わせて投入するという方針が取られた為、誰もS級に昇格しておらず、2019年10月時点の最新話までではボーダー唯一のS級隊員になっています。

ただ直接的な戦闘シーンが描かれていない事から通常トリガーを使う場面は描かれておらず、ブラックトリガーを持つと自動的にS級隊員に昇格する為、S級隊員になる前の強さについては不明です。元同じ部隊という話もないですが迅悠一のようにブラックトリガーがなくても十分に強さを発揮する可能性も、ブラックトリガーなしの頃は実はB級、C級隊員、はたまた一般人だったなんて事も十分に考えられます。

風刃を使用した際の迅悠一はブラックトリガーに対応できる事が選抜条件のA級遠征部隊の混成チーム相手に優位を作れる程圧倒的な力を有していますがそんな風刃所持の迅悠一を差し置いて最強の戦闘力を持っていると言われているのが天羽月彦です。またこの派閥争いの中で忍田本部長が出る事を示唆した際に城戸司令が投入を示唆した事からも城戸司令は忍田本部長相手でも勝てると思っていると思われます。

結局この時は名前が登場しただけでそうなる前に迅悠一がブラックトリガー風刃を本部に返上した為、結局投入される事はなく、描かれたのも後ろ姿だけに留まっていました。彼が正式に登場するのは大規模侵攻編という事になります。天羽月彦の存在を匂わせた事で事態が動いたわけではありませんが、謎めきながら存在感を放つキャラクターとして描かれる事になります。

天羽月彦のブラックトリガーはブラックトリガーである事は確定ですが名称も能力も不明です。ただこれまでの描写から広範囲に影響を及ぼせる使いやすいパワータイプだと考えられていまます。それは大規模侵攻の際、他の地域がA級部隊が複数で対処しているエリアを1人で対応、さらには三雲修を助ける為に動きたい迅悠一のエリアまでぼんち揚げで買収されて担当してしまった事からも伺えます。

忍田本部長も投入の際に天羽月彦が向かった方面は大丈夫だと発言しており、派閥は違いますが高い信頼を寄せている事が明らかになっています。また大規模侵攻時の更地に球体状の凹みがある事からファンの考察ではメテオラのような炸裂系のトリガーを連発できるような力ではないかと考えられています。

その戦果は大規模侵攻などの際に表現されているものの未だに直接的な戦闘シーンが描かれていない天羽月彦のブラックトリガーに対しては色々な考察が行われています。メディア対策室長の根付の「一般人に見られたらイメージダウンに繋がる」「天羽月彦の戦う姿は少々人間離れしていますからねぇ」という言動からファンに考察されているのが戦闘中に大きく姿が変わり、人型ではなくなるのではないかという説です。

元々トリオン体になる事で姿は変化しないのが一般的ですが、小南のように意図的に昔の自分の姿を設定するような事はできるようなので天羽月彦のトリガーでも姿が変化する可能性は十分にありえます。どのような姿になるかは不明ですが怪物のような見た目になる説やトリオン兵のようになるのではないか説などが考えられています。本編中では口を大きく開いた化け物姿のシルエットだけが描かれていますが詳細は不明です。

プロフィール紹介で天羽月彦の戦闘タイプが万能型となっている事、上記で紹介した炸裂系のトリガーを使うのではないかという点から、怪物のような姿での近接戦闘もプラスして絶大な力を発揮するのではないかと考察されています。既に登場している既存のトリガーと比較すればどちらか一方でも強力ですからこれらが合わさっているとするとまさにボーダー最強と呼ぶに相応しい存在となるでしょう。

その活躍が未だにはっきりとは描かれていない天羽月彦ですが、最強とまで言われる能力の一端は見え隠れしています。大規模侵攻の際に担当した地域は警戒地域内ではありますが完全に更地になってしまいました。ただ建物が壊れるだけでなく瓦礫なども残っていないのでその能力の強さが表されていると言えます。もちろんこの地域にいた敵戦力は消失し、投入された全敵トリオン兵のうち、40%を天羽月彦1人で片付けています。

またこの瓦礫も残っていないという事から瓦礫などの周りの物を吸収して戦うタイプなのではないかという考察もされています。それがエネルギーになるのかはたまた攻撃になるのかは不明ですがいずれにしても普通の人型ではない天羽月彦のブラックトリガーだからこその能力になっていると考えられます。

ただこの威力に関しては制御できない、或いは天羽月彦の素行に問題があるという設定からも天羽月彦に制御する気がないと考えられます。街を更地と化すその威力ではとてもボーダーの基本とする集団行動はさせられず、むしろボーダーでは天羽月彦を投入するなら必ず単独で！というように決めているような節さえあります。

その方針が如実に現れたのがガロプラが基地に潜入した際です。ガロプラの狙いが遠征艇である事を掴んで各A級部隊の隊長格が交戦するわけですが、天羽月彦は最後まで投入される事はなく下記で詳細を書くサイドエフェクトを使っての後方支援に留まっていました。街を破壊してしまう威力を持つ天羽月彦に基地内で味方もいる状態では戦わせられないという判断だと考えられます。

ワールドトリガーにはトリオン量が高い人が時折目覚める事がある超感覚ですが、天羽月彦もサイドエフェクトを持っている事が判明しています。そのサイドエフェクトというのが敵の強さがわかる能力です。このサイドエフェクトが活躍したのが上記のガロプラ侵攻編！トリオン兵に化けて侵入してきたガロプラの精鋭を判別するなどして直接戦闘には出ていないもののその防衛に貢献しています。

この強さの判断についてはどのように行っているかは不明ですが、少なくとも分かっているのが天羽月彦は色で判別しているような描写があります。この能力の優秀な点はモニター越しなどでも判別が可能で、個人の強さはもちろん集団戦においての連携力やそれぞれの戦闘タイプなども読み取れるかなり優秀な能力です。サイドエフェクトだけでも十分以上に基地防衛に貢献できそうな程の能力の強さを持っていると言えます。

ちなみに普段は大人しくテンションが低い天羽月彦ですがこのサイドエフェクトで強い色を見つけるとテンションが上がるというような戦闘狂であるような一面も持ち合わせています。この戦闘狂的な側面がいわゆる「素行の悪さ」と表現されている可能性もあり、いざと言う時以外はサイドエフェクトを使った後方支援を担当するのかもしれません。

ブラックトリガーは優れたトリオン器官を持つ者がその生命と引き換えに作る事ができます。現在ボーダーに所属している隊員のブラックトリガーでは空閑遊真のブラックトリガーが父である空閑有吾の、迅悠一が所持していたブラックトリガー風刃が最上宗一の命で作られている事が明らかになっています。そうなると気になるのは天羽月彦が持つブラックトリガーが誰の命を犠牲して作られた者なのかというポイントです。

天羽月彦が持つブラックトリガーがいつ生まれたのかについては未だ明かされていませんがおそらくこの時だろうと言われているのがボーダーがまだ表立って活動を始める前、ネイバーの世界、ネイバーフットで行われていた戦争に参加した時です。この時、戦争に参加した19人のメンバーのうち、10名が死んでしまった事が明らかになっています。

その中には現在もA級で部隊長を務める風間蒼也の兄である風間進や風刃となった最上宗一も含まれているなど現在のボーダー隊員にも大きく影響を及ぼしていると思われます。しかもこの（死んだ10人、生存した9人の戦争参加者が写った写真を見ながら）戦争の中で死んだ者のうち何人かはブラックトリガーになったというセリフも登場しており、最上宗一以外にもブラックトリガーになった者がいる事が明らかになっています。

現状ではこの写真については名前まで明らかになっていますがあくまでも過去の出来事を語るという形だった為、各々の性格や特異戦法などは掴めていません。ただブラックトリガーの使用者を選ぶという特性と外見的な見た目から梅咲鉄弥が天羽月彦が持つブラックトリガーになった者の正体ではないかと考察されています。

これは余談ですがサイドエフェクトは継承する可能性が示唆されており、実際に空閑遊真はブラックトリガーと共に空閑有吾のサイドエフェクトであった嘘を見抜く力を継承しています。或いは天羽月彦のサイドエフェクトもブラックトリガー製作者のサイドエフェクトを引き継いでいる可能性もあり、益々誰が製作者なのかが気になる所です。

ここからは既にワールドトリガーを視聴した人の天羽月彦についての感想を紹介していきます。2019年10月時点で既に単行本にして20巻まで発売しているワールドトリガーですが、天羽月彦の詳細は未だ不明点が大きいのが1つのポイントになっています。そもそもまだ主人公である三雲修や空閑遊真らとしっかりとした接触をしていないという事もあってまだ断片的な登場に留まっています。

そんな登場の仕方もあって天羽月彦についてもっと色々知りたい、情報を出して欲しいという声はかなり多いです。ボーダーでも最強と言われるだけにその天井が測りたいという声や強さの比較をして本当に天羽月彦が最強なのかを知りたいという声、ブラックトリガーを使うと姿がどうなるのか、その効果や製作者についてなど様々な情報を知りたいという声も多くなっています。

ただ最強であると目される天羽月彦の活躍が表立って描かれない事がワールドトリガーの良さであるとする声もあります。最強である天羽月彦が最初から最前線に立たせられる状況というのは防衛組織としては非常に良くない状態であるからです。そういう細部のこだわりがワールドトリガーを面白くしているという声も多くなっています。

一方で、ワールドトリガーの中でも本気で戦う姿がみたいキャラの1人として名前があげられるキャラクターで同時に、「○○と○○が戦ったら」では同じく最強候補に名前が上がる忍田本部長や迅悠一、アストラルクラトルのヴィザ翁の名前が上がるなど早く戦っている姿を描いて欲しいという声が多くなっています。

また戦闘面はもちろんですが、天羽月彦が他のキャラクターとどういう接点を持っているのかが気になるという声は多くなっています。作中では迅悠一にぼんち揚げをもらって買収されていたりサイドエフェクトを使って忍田本部長の指揮をサポートしたりと交流を持っているキャラクターはあまり多くない為、もっと色々なキャラクターとの交流がみたいという声が多いです。

特に多いのが天羽月彦が持つブラックトリガーの候補の1人である風間進の弟、風間蒼也との絡みがみたいという声です。この2人の接点を見る事でブラックトリガーの正体を絞り込めるという意見はもちろん、仮に天羽月彦のブラックトリガーの正体が風間進である場合の風間蒼也の心境などを描いて欲しいという声、そんな風間蒼也に対しての天羽月彦の反応がみたいという声が多くなっています。

天羽月彦は他の登場キャラクターからボーダー最強視されながらもその特質とワールドトリガーという作品の作風上、あまり活躍が描かれない稀有なキャラクターになっています。ただ断片的に描かれている戦果や他者からの評価を鑑みても最強と呼ぶに相応しい能力を持っているのは間違いなくその強さがどれほどのものか知りたいという声は多くなっています。

今後のワールドトリガーの展開次第ですが、このまま天羽月彦が活躍しないままという事はないはずですし、天羽月彦が持つブラックトリガーについてやその生活について掘り下げられる機会も十分に考えられます。まだワールドトリガーを視聴した事がないという人はぜひボーダー最強と言われる天羽月彦に注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか？