2019年10月15日公開
2019年10月15日更新
【ワールドトリガー】荒船哲次はアクション派スナイパー?戦闘能力や声優も紹介
葦原大介による侵略者ネイバーと自衛組織ボーダーの戦闘を描くSFアクション漫画「ワールドトリガー」。そのボーダーの中でも1,2を争うスナイパーであり荒船隊・隊長を務める荒船哲次。眼光鋭く強面の彼ですが、実はまだ弱冠18歳の高校3年生です。これからアクション派スナイパーと呼ばれる荒船哲次のプロフィールから戦闘能力にファンを惹きつけて止まない魅力、さらにはアニメで声を演じる声優の紹介まで、気になる情報をまとめてお届けします。
荒船哲次とは?
ワールドトリガーの作品情報
荒船哲次の解説に入る前に、まずは本作ワールドトリガーの作品情報から紹介します。ワールドトリガー (WORLD TRIGGER)は、葦原大介による日本の少年漫画。『週刊少年ジャンプ』の2013年11号から2018年52号にかけて、作者の病気による中断を挟んで連載されました。2019年には月刊誌『ジャンプスクエア』に移り同誌1月号より連載を続けています。
ワールドトリガーの概要
ある日突然現れた侵略者ネイバーと自衛組織ボーダーの戦闘を描くSFアクション漫画「ワールドトリガー」。サブタイトルには登場人物名などが使われ、2回目以降は場合はタイトル語尾に何回目かを表わす数詞(①、②など)が付けられています。
2014年に行われた週刊少年ジャンプの企画「新鮮力キャンペーン」が、本作が世に出るきっかけとなりました。附田祐斗と佐伯俊作画の作品「食戟のソーマ」と共に対象作に選定されたワールドトリガーには、ぼんち株式会社やニコニコ動画とのコラボの機会が与えられました。その後、2013年12月からはサキよみ ジャンBANG!でVOMICが、さらに2014年から2016年までテレビアニメが放送されています。
ワールドトリガーのあらすじ
漫画ワールドトリガーの舞台となったのは、人口28万人の架空の都市・三門市。この三門市にある日突然、異世界につながる「門」が出現。門の向こうからは得体の知れない怪物が押し寄せてきます。怪物は近界民(ネイバー)と呼ばれ、地球上のどんな兵器も彼らには歯が立たないことが判明します。突然降ってわいたような事件に、三門市の住民たちは恐怖に震えるしかありませんでした。
ところがそんな時、謎の一団が現れ近界民たちを次々に撃退し始めました。その一団こそ、本作の中核となる界境防衛機関ボーダーでした。ボーダーは、あらかじめ予期していたかのように近界民にへの防衛体制を整えていました。門からはその後も引きも切らずに近界民がやって来ましたが、ボーダーの活躍により三門市の住民は平穏に普段通りの生活を送ることができました。
荒船哲次のプロフィール
- 所属:荒船隊
- ポジション:スナイパー
- 身長:176cm
- 年齢:18歳
- 職業:高校生
本記事の主役は、18歳の高校3年生・荒船哲次。鋭い目つきが印象的で、短く刈った頭には常に帽子を着用しています。アニメでは紫の眼に茶髪というカラーリングが施されていました。こわもての顔に荒っぽい口調で、人には硬派の印象を与えます。一方で小さな犬を怖がったり、金づちで泳げないという意外な一面もありました。
剣も銃もマスタークラスの実力を持っており、スナイパーとしての腕前は玉狛第1の隊長木崎レイジと並び称されます。向上心も旺盛で近距離から遠距離まで8,000ポイント以上をマークするパーフェクトオールラウンダーを目指しています。
荒船哲次が初登場したのは、アフトクラトルの大規模侵攻編。強化トリガー雷の羽の使い手ランバネインの強固なシールドに苦戦を余儀なくされます。ランバネインの反撃に荒船隊の穂刈や半崎が命からがら脱出する中で、唯一トリガー回避に成功、生存能力の高さを示します。その後は出水や米屋などA級隊員らと連携して難敵ランバネイン撃破に成功します。
B級ランク戦ではラウンド2で登場、玉狛第二・諏訪隊との三つ巴戦となりました。序盤の攻勢は有利に展開したものの、諏訪隊と玉狛第二の共闘に一人、また一人と倒されていき結局敗北を喫しました。また、アフトクラトルの属国ガロプラがボーダー本部を奇襲した際には、犬型トリオン兵ドグをレイジと協力して撃破し、目覚しい働きをしました。
荒船哲次はアクション派スナイパー?魅力に迫る
魅力①ビルから飛び降りる場面がある
荒船哲次の魅力は、何と言ってもビルからの派手な飛び降りシーンに象徴される映画アクションスター顔負けの派手なパフォーマンスに尽きるでしょう。敵の攻撃をかわすためビルから飛び降り、自ら積極的に攻撃を仕掛けるスナイパーをアピールしています。
アクション映画を観るのが趣味だという荒船哲次。映画の世界から現れ出たようなパフォーマンスがファンを魅了しているようです。それゆえ荒船を彼のファンは”アクション派スナイパー”と呼んでいるとのこと。荒船を飛び降りシーンを作るため、作者があえてビルの上階から狙撃させているのでは?と想像するファンもいるくらいです。
魅力②荒船隊の隊長でスナイパー
ボーダー本部所属でB級11位にランクされる荒船隊。荒船哲次はこの荒船隊・隊長にしてスナイパーというポジションに就いていました。これが荒船の魅力の一つともなっているのです。
また、荒船隊はメンバー全員がスナイパーという特殊な編成を取っていました。その中にあって荒船隊長は近距離戦にも対応できる元攻撃手でした。それ故、スナイパーばかりでも近距離戦が弱みになるということもありません。遠近両方に万全の態勢で臨めるのです。
魅力③作戦ルームは私物だらけ
荒船隊が現在使っている部屋は、一つの部屋を作戦ルームとディスクやマットが敷かれたプライベートルームにキッチリ分割されています。しかし、以前は筋トレマシンやハンモック、大型スクリーンなど私物だらけの乱雑な部屋だったようです。
それが荒船隊長の鶴の一声で余分な私物の持ち込みがなくなり、部屋はスッキリとしました。荒船隊長のリーダーシップがわかるエピソードです。
魅力④面倒見のよい先輩
荒船哲次は新人の訓練を行う入隊指導者の任に担っていました。後輩を全力でサポートする、面倒見のよいナイスガイだそうです。
荒船の弟子に現在来馬隊の所属する村上鋼という人物がいました。ところがこの村上は目覚しい成長を遂げ、半年後には師匠の荒船を追い抜いてしまいます。紛らわしいことに荒船がアタッカーを辞めスナイパーに転向した時期とちょうど重なってしまったのです。それを知った村上は、自分が師匠を追い込んだのでは?と考え込んでしまったと言います。
実際には、荒船哲次が現状を打開するため次なる目標を定め、スナイパーの道に転向したということでした。偶然荒船が村上に抜かれた時期に一致してしまっただけなのです。荒船哲次は、弟子に抜かれたことを根に持つような小さな男ではありません。荒船の心の中は、アタッカーは村上に任せるという気持ちのが強かったようです。
魅力⑤目標とする人物
前述のように荒船哲次はかつてはアタッカーとして名を馳せていました。そのスキルを活かし状況に応じては接近戦のアタッカーとして攻撃に参加することもあります。遠距離だけでなく近距離にも対応できる貴重なスナイパーと言えるでしょう。
また、学業成績優秀な進学組であったことからもわかるように、論理的に筋道立てて思考することができました。実際に荒船哲次、遠距離に加えて中距離、近距離までパーフェクトオールラウンダーを目指してアタッカーからスナイパーに転向した経緯を持っていました。
荒船が目標に掲げる人物は、木崎隊の木崎レイジというパーフェクトオールラウンダーでした。木崎のレベルに到達した暁には、オールラウンダーとしてのノウハウを理論にまとめ、パーフェクトオールラウンダーを大量に育成するという遠大な計画を持っていました。
荒船哲次の戦闘能力
戦闘能力①トリガー構成
次に荒船哲次の戦闘能力を検証してみましょう。遠距離戦を目的としたトリガー、イーグレットに加えて接近戦のための弧月や旋空弧月まで意のままに操る武闘派スナイパー、荒船哲次。他の荒船隊メンバーもまた普通の戦闘員ではありません。多くのスナイパーがアイビスなど他のトリガーを併用するのに対し、狙撃銃にセットするのはイーグレットのみ。銃一丁に懸けるスナイパーとしての自信や覚悟が見え隠れします。
肝心のスナイパーとしての狙撃能力ですが、荒船哲次はトップクラスである穂刈や半崎に比肩する腕前を持っていました。ランク戦ラウンド2では、雨取千佳の位置を捉えると同時に正確無比に撃ち抜くといった極めて高いレベルの能力を見せつけました。
戦闘能力②戦闘スタイル
イーグレットだけでなく弧月や旋空弧月まで駆使して、近・中・遠距離全てにおいて高度な能力を有する荒船哲次。最前線での活躍だけでなく正確に敵を撃ち抜く狙撃手としての技量、そして何より指揮官としての適性を備えた人物です。荒船哲次の強みは、対戦相手や地形などの条件を選ばずに対応できることにありました。
戦闘中、仮に他の仲間を失い一人切りになったとしても、望みを失うことな一発逆転も可能な点は大きなアドバンテージとなります。また、指導者としてスナイパーたちにアタッカー理論を伝授することで、ボーダー全体の能力アップに資する存在でもあります。ただし、アタッカーとスナイパーを切り替える時のスピードや更なる飛躍を図るためのグラスホッパー導入など課題も残されています。
荒船哲次のアニメ声優
竹本英史のプロフィール
アニメ「ワールドトリガー」で荒船哲次の声を担当したのは、1973年3月7日生まれで青二プロダクション所属の声優・竹本英史です。
- 名前:竹本英史(たけもと えいじ)
- 性別:男性
- 出生地:山口県
- 生年月日:1973年3月7日
- 年齢:46歳(2019年10月現在)
- 身長:165 cm
- 職業:声優、ナレーター
- 事務所:青二プロダクション
中学生の時に150本以上の映画を鑑賞したという声優でナレーターの竹本英史。中学生時代に心躍らせた映画の影響で、吹き替えの声優を目指して活動を開始します。当初はアニメの声優の仕事には詳しくなかったという竹本ですが、声優デビューは1993年のアニメ「ドラゴンリーグ」(テコドント役)。その後、東映アニメーション制作のアニメや大地丙太郎監督作品に声優として出演するようになりました。
竹本英史の主な出演作品
声優・竹本英史が出演した主なアニメ作品を紹介します。
- 1993年 ドラゴンリーグ(テコドント)
- 1996年 るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-(刈羽蝙也ほか)
- 1997年 こちら葛飾区亀有公園前派出所(- 2008年、榎本武揚、秋本治ほか)
- 1999年 将太の寿司(小政)
- 2000年 遊☆戯☆王デュエルモンスターズ(魔人デスサタンほか)
- 2003年 ONE PIECE(ロシオ、オーム、ドレイクほか多数)
- 2004年 ジパング(- 2005年、柳一信)
- 2005年 ギャグマンガ日和(- 2006年、小野妹子ほか)
- 2007年 ゲゲゲの鬼太郎(第5作)(- 2008年、邪魅、大久保ほか)
- 2009年 名探偵コナン(- 2019年、中村悠介、森下俊一ほか)
- 2010年 ハートキャッチプリキュア!(- 2011年、クモジャキー)
- 2012年 機動戦士ガンダムAGE(セリック・アビス)
- 2014年 ワールドトリガー(- 2015年、唐沢克己、荒船哲次)
- 2018年 ゴールデンカムイ(月島軍曹)
荒船哲次に関する感想や評価
現状に満足できない男!
ここまでワールドトリガーの荒船哲次を特集してきましたが、最後に彼に関する感想や評価を紹介します。
荒船哲次、現状に満足できない男でしょ。満足できないというより常に課題を見つけて解決&進化させたいタイプ。常に高みを目指してる、目指してるのに狙撃手に転向したばかりの時に中々上手くいかなくて「この選択肢は間違いだったのか」ってちょっとメンタルやられちゃう時期あったでしょ?ねぇ
— あなたはAEDを持ってきてください (@osiga_saikou) October 13, 2019
最初に紹介するのは、荒船哲次を「現状に満足できない男」と評する方です。さらに、満足できないだけではなく、現状から課題を見つけて解決したり進化させたりするタイプと分類しています。
また、スナイパーに転向して暫くの間上手くいかず、目指している理想とのギャップに悩んでいた姿が印象的だったようです。
荒船哲次のせいで…
夏、皆で遊びに行くことになった18歳組とりあえず荒船哲次のせいで海やプールの選択肢が除外されるの可哀想すぎるな
— ほろ (@say_wt) October 13, 2019
荒船哲次に関する感想や評価、続いては荒船哲次のせいで…と思わせぶりな方の紹介です。皆で遊びに行くことになっても、荒船哲次のせいで海やプールは選択肢から外されてしまうというのです。本記事でも触れた、荒船哲次が金づちで泳げないという意外な事実を揶揄したものでした。
生まれてきてくれてありがとう!
荒船哲次って名前からもう全てがかっこいいなびっくりだよ 本当に生まれてきてくれてありがとうとしか あしはらせんせえに足向けて寝れない
— 名前 (@wt_ar_) October 8, 2019
荒船哲次に関する感想や評価、お終いは荒船に対して「生まれてきてくれてありがとう」と感謝するほどのファンの声です。生みの親である、作者の葦原大介に足を向けて寝られないとツイートを結んでいました。
荒船哲次についてまとめ
ここまで、『ワールドトリガー・荒船哲次はアクション派スナイパー?戦闘能力や声優も紹介』と題して、荒船隊・隊長の荒船哲次特集をお届けしてきました。鋭い目つきが印象的な18歳の高校生・荒船哲次。短く刈った頭には常に帽子を着用していました。初登場は第4巻の「大規模侵攻編」です。
強面の顔に荒っぽい口調の荒船は、人に硬派の印象を与えます。一方で小さな犬を怖がったり、金づちで泳げないという意外な一面もありました。強豪ひしめくボーダーにあって、スナイパーとしての腕前は1、2を争います。荒船哲次の魅力を列記すると、荒船隊の隊長でスナイパーであること、ビルから飛び降りる場面が刺激的、後輩の面倒見がよい兄貴分的存在、そして常に高い目標を掲げ挑戦する姿といったところでしょうか?
この記事を読んで最強スナイパー荒船哲次に興味を持った方は、初登場の4巻34話から鑑賞してみてはいかがでしょうか?また、18巻には作者による「荒船哲次がなぜ人気なのか?」という考察が掲載されています。併せて読むと荒船哲次の魅力がさらによく理解できるかも知れません。