【エヴァンゲリオン】碇ゲンドウの目的と手のひらを考察！名言・名シーンや声優も

90年代を代表するアニメの1つとも言われる「新世紀エヴァンゲリオン」に登場する、寡黙で謎の多い特務機関NERV総司令・碇ゲンドウ。今回は主人公・碇シンジの父親である碇ゲンドウの手のひらに隠された秘密や目的、さらに名言や声優情報などをたっぷりと紹介していきます！それではまずはじめにエヴァンゲリオンの作品情報と、碇ゲンドウのプロフィールについて紹介していきます。

1995年～1996年にかけてテレビ東京系列で放送されたアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」は、庵野秀明監督・GAINAX原作による全26話のSFアニメ作品です。当時視聴率が低かったものの斬新なストーリーと独特な世界観が話題となり、後のアニメへ大きな影響を与えた作品と評されているようです。また「第18回日本SF大賞」、「日本のメディア芸術100選」などにも選出され日本を代表するアニメと言われているようです。

90年代の爆発的なアニメブームのきっかけをもたらせた「新世紀エヴァンゲリオン」はアニメだけではなく、劇場版、ゲーム、漫画、小説など様々なメディア展開がされている人気作品です。またプラモデルやフィギュアなどのホビー商品も広く展開されており、関連商品の総売り上げ金額は2007年時点で1500億円を突破するなど、現在に至るまで長く支持され続けている伝説的な作品と言われているようです。

西暦2000年9月13日…セカンドインパクトと呼ばれる大災害により、世界の人口は半数まで減少してしまいました。悲劇の時から15年後にあたる2015年のある日、14歳の碇シンジは突然別居していた父・碇ゲンドウに第3新東京市へ来るよう呼び出されました。国連直属特務機関NERVの総司令である碇ゲンドウは、息子のシンジに汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンに乗り“使徒”と戦うように命じたのでした。

エヴァンゲリオンの主人公・碇シンジの実父であり、目的のためなら手段を選ばない性格の碇ゲンドウ。席に座る際に顔の前で手を組むポーズが特徴的な碇ゲンドウは48歳で、死別した妻・ユイの姓である碇姓を使用しており旧姓は「六分儀」。セカンドインパクトが起きる前年の1999年には京都で生活しており、京都の大学で教授をしていた冬月や赤木ナオコ、碇ユイともこの頃に出会ったとされているようです。

特務機関ネルフの総司令として、使徒の殲滅に力を注ぐ碇ゲンドウ。ネルフとは国連直属の超法規的武装組織であり、使徒の殲滅・調査・研究を主要任務としている組織です。セカンドインパクトに次ぐ大災害・サードインパクトを防ぐという目的があるため、戦闘指揮権のほぼ全てを委任されています。国連から広範囲な特権を与えられているということもあり、日本政府からはあまり快く思われていない組織のようです。

エヴァンゲリオンの主人公・碇シンジは、碇ゲンドウ・ユイの間に誕生した子供です。母親の碇ユイはシンジが3歳の頃に、起動実験中のEVA初号機内部に取り込まれて消滅してしまいました。その後別居生活をしていた碇ゲンドウに対して、シンジは表面上苦手意識を抱いているようです。しかし碇ゲンドウから褒められた際など、シンジはエヴァに乗る理由が父に褒めてもらうためだと思うほどに喜ぶ姿を見せているようです。

これまで90年代の伝説的なアニメと言われている、エヴァンゲリオンの作品情報と碇ゲンドウについて紹介していきました！碇ゲンドウは主人公・シンジの父親であり、特務機関ネルフの総司令にあたる重要人物のようです。それではここから碇ゲンドウの目的と、彼の手のひらに着目して考察していきます。碇ゲンドウの手のひらに隠された重要な秘密とは、一体何なのでしょうか？

ネルフの総司令として使徒の殲滅に力を注ぐ一方で、碇ゲンドウは“人類補完委員会”という秘密結社にも名を重ねていました。人類補完委員会はゼーレはシナリオの下「人類補完計画」という、肉体と魂の枷から解き放った全人類の意思を一つに統合する計画が遂行されていました。しかしゼーレが企てていた計画に対してゲンドウは、自身が統合体となり高次元の存在＝神になる計画を考えていたのでした。

ではなぜゲンドウは人類補完計画によって、自らが神となる計画を企てたのでしょうか？ゲンドウの本当の目的はシンジが3歳の時に、稼働実験中のエヴァ初号機に飲み込まれて消滅した妻・碇ユイと再会する事だといいます。目的のためなら手段を選ばない性格をしている碇ゲンドウは、自身が進める人類補完計画を成功させるために残酷な判断や犠牲も惜しまない非道な行動に出るのでした。

テーブルに肘をつき手のひらを下に向け、顔の前で両手を合わせるポーズが印象的な碇ゲンドウ。その手に着目すると、碇ゲンドウはいつも白い手袋を身につけている事が分かります。ではその手のひらに隠されている、碇ゲンドウの秘密とは一体なんなのでしょうか？ここからは碇ゲンドウの手のひらに着目して、そこに隠された謎を紹介していきます。

常に白い手袋を身に着けている碇ゲンドウですが、その手のひらの秘密が明かされるシーンがありファンの間でも多くの衝撃が走ったといいます。碇ゲンドウの右手のひらには、加持リョウジより入手した第一使徒・アダムの卵が移植されているのでした。では碇ゲンドウの右手のひらに移植されていて、エヴァンゲリオンのキーともいわれる“アダム”と“リリス”とは一体何のことを指すのでしょうか？

“アダム”とは生命の実を持った、生命の源のことを指すようです。まだ地球に生命が存在しない頃、南極に落下したアダムの卵(＝白き月)は使徒を生み出しました。さらに使徒が誕生したころ知恵の実を持った生命の源“リリス”の卵(＝黒き月）が第三新東京市に落下…これがファーストインパクトと呼ばれる大災害で、この衝撃によりアダムや使徒は再び眠りについたという設定が根底にあるようです。

第一使徒・アダムの卵を自らの右手のひらに移植(融合)し、レイと共にNERV本部地下のリリスへ向かった碇ゲンドウ。では彼が自身の手のひらに、アダムを移植した目的は何なのでしょうか？碇ゲンドウはリリスの魂を持つレイと、手のひらに融合しているアダムと、さらにNERV本部地下のリリス(肉体)を融合させることで補完計画を成し遂げてユイと再会しようとしたのでした。

ユイとの再会を果たすために自身の手のひらにアダムを移植した碇ゲンドウですが、レイがシンジの存在を感じ取ったことで補完計画は失敗に終わるのでした。レイによってアダムを右手ごと奪われた碇ゲンドウは、自身の思惑とは異なる形で計画が発動してしまい、エヴァンゲリオン初号機に上半身を食い千切られるというイメージで補完されてしまったのでした。

ここまではエヴァンゲリオンでも謎の多い、ネルフ総司令・碇ゲンドウの目的と手のひらの考察をしていきました！碇ゲンドウは全て初号機に飲み込まれた妻・ユイに会う事だけを目的としていて、その為には手段を選ばない性格のようです。それではここから碇ゲンドウの名言や名セリフ・名シーンを紹介していきます！碇ゲンドウはエヴァンゲリオン作中で、どのような名言を残しているのでしょうか？

1つ目に紹介する碇ゲンドウの名言は、エヴァンゲリオン第弐拾弐話で彼が言ったセリフです。自身が企てている“人類補完計画”について、「時計の針は元には戻らない」と言った碇ゲンドウ。さらに「だが、自らの手で進めることは出来る」と続け、計画の予定時間を早める事を告げました。実社会の教訓のようなこの名言には、多くのファンからも「かっこいい」と評されているようです。

2つ目に紹介する碇ゲンドウの名言は、エヴァンゲリオン第拾壱話からのセリフです。謎の敵“使徒”を目の前にして、さらにネルフ本部では停電が引き起こされました。脅威が目の前に迫っている状況下でも、人々は争う事をやめませんでした。そのシーンで碇ゲンドウは「所詮、人間の敵は人間だよ」という、人間たちに向けた痛烈な批判が含まれている名言を遺したのでした。

3つ目に紹介する碇ゲンドウの名言は、エヴァンゲリオン第拾壱話でシンジと共にユイの墓参りに訪れた碇ゲンドウが発したセリフです。わずか3歳の頃母親を失ったシンジに対して「人は思い出を忘れることで生きていける」と語った碇ゲンドウは、さらに「だが…決して忘れてはならないこともある」と呟きました。シンジに対して冷淡なゲンドウが、唯一父親らしい姿を見せた名シーンだと言われているようです。

これまでエヴァンゲリオンの物語の鍵を握る、碇ゲンドウの名言・名シーンを紹介していきました！碇ゲンドウは口数がそこまで多くない分、一言一言に重要な伏線が隠されている名言が多いようです。それではここからエヴァンゲリオンで碇ゲンドウの声を担当した声優・立木文彦について紹介していきます。声優・立木文彦はこれまで、どのような作品に出演しているのでしょうか？

• 本名：立木 文彦（たちき ふみひこ)
• 愛称：ぶんちゃん、ふーみん、ブーン、マダオ
• 出生地：長崎県南松浦郡(現：五島市)
• 生年月日：1961年4月29日（2019年10月現在 58歳）
• 職業：声優、ナレーター
• 身長：174cm
• 血液型：A型
• 事務所：大沢事務所
• 配偶者：あり

1982年に放送されたアニメ「戦闘メカ ザブングル」で声優デビューを果たし、以降吹き替えやナレーターとしても活躍している立木文彦。人気番組「世界の果てまでイッテQ」や「世界まる見え!テレビ特捜部」のナレーターから、吹き替えではマイケル・ルーカーやフォレスト・ウィテカー、過去にはジェイソン・ステイサムも担当していた事がある多方面で活躍している声優の1人のようです。

また総合格闘技イベント「PRIDE」のナレーターとしても有名な声優・立木文彦は、人気声優の1人である森川智之と共にヴォーカルユニット「2HEARTS」として音楽活動をしたこともあるようです。また長きにわたり長谷川泰三役として声優を担当してきたアニメ「銀魂」が実写映画化されることとなり、2018年に公開された実写版「銀魂2」では声優ではなく俳優として出演するなど幅広い活躍を見せているようです。

【テレビアニメ】

• 電脳冒険記ウェブダイバー（2001年：デリトロス、浅羽ナオジロウ）
• ポケットモンスター アドバンスジェネレーション（2002年～2006年：オダマキ博士、タケシのルンパッパ）
• 戦国英雄伝説 新釈 眞田十勇士 The Animation（2005年：島左近清興）
• バジリスク ～甲賀忍法帖～（2005年：服部半蔵）
• BLEACH（2005年：更木剣八）
• 銀魂（2006年～2018年：長谷川泰三、ナレーション）
• ひぐらしのなく頃に（2006年～2007年：葛西辰由）
• 恋する天使アンジェリーク～かがやきの明日～（2007年：聖獣の地の守護聖ヴィクトール）
• アイドルマスター SideM（2017年：齋藤孝司）

【ナレーション】

• 世界の果てまでイッテQ! ※オープニングのタイトルコールも担当（日本テレビ系）
• 世界まる見え!テレビ特捜部（日本テレビ系）
• 櫻井有吉アブナイ夜会（TBS系）
• 炎の体育会TV（TBS系）
• 脳内エステ IQサプリ（フジテレビ系）
• 奇跡体験!アンビリバボー（フジテレビ系）
• お茶の間の真実～もしかして私だけ!?～（テレビ東京系）
• お願い!ランキングGOLD(テレビ朝日系）

ここまでエヴァンゲリオンで碇ゲンドウの声を担当した、声優・立木文彦について紹介していきました！声優・立木文彦は人気番組のナレーターや映画吹き替えなどにも出演する、多方面で活躍する声優の1人のようです。それではここから碇ゲンドウに関する謎や、どのような最後を迎えたのかについて考察していきます。碇ゲンドウの手袋の謎や、シンジを愛せない理由とは一体何なのでしょうか？

“ゲンドウポーズ”とも言われている手を組むポーズが特徴的な碇ゲンドウですが、その手には常に白い手袋が身につけられています。碇ゲンドウがこの白い手袋を身に着けてる理由については諸説あると言われていて、自身の右の手のひらに移植した“アダムを隠すため”とする見方や、零号機稼働実験の際に綾波レイを助けるため熱くなったプラグを素手で触った時に負った“火傷を隠すため”という説もあるようです。

碇ユイが消滅して以降碇ゲンドウは国連やゼーレに対して情報操作と機密情報の隠匿を行うため、「MAGI」の開発担当者でリツコの母である赤木ナオコと愛人関係を結びます。その後事故で赤木ナオコが亡くなると、「MAGI」の運営・管理する立場の後任となった娘・赤木リツコとも愛人関係となりました。2人と愛人関係を結んだのも全て「人類補完計画」の為であり、妻・ユイに向けたような愛情はなかったのでした。

エヴァンゲリオンの物語の核ともいえる「人類補完計画」。全ては碇ゲンドウが妻・ユイと、再会することを目的に遂行された計画だったのでした。コミック版で「ユイは自分にとっての光だった」と言うほどユイはゲンドウにとってかけがえのない存在であり、ユイ自身もゲンドウを「かわいい人」と称しています。唯一自分を許し愛してくれたからこそ、彼女との再会に執着していると考えられているようです。

息子のシンジさえも利用し、人類補完計画を遂行しようとした碇ゲンドウ。なぜゲンドウがシンジを愛すことが出来ないのか…この理由にもユイが関係しているといいます。ユイを愛しすぎていたゲンドウにとって、ユイの愛情を一心に受ける息子でさえも憎しみを抱いたようです。コミック版では「ユイの愛情を受けるお前が憎かった」という、胸の内を息子シンジに言うという酷なシーンもあるようです。

碇ゲンドウがどのような結末を迎えるのか、アニメと劇場版で大きく変わってくるようです。まずアニメ版ではアダム・リリスと同化しようとするも失敗してレイに右手を奪われ、さらに瀕死状態のリツコに射殺される運命を迎えます。対して劇場版「新世紀ヱヴァンゲリヲン：Q」では、葛城ミサト率いる反ネルフ組織「ヴィレ」と対立する壊滅状態のネルフで指揮をとるゲンドウの姿を見ることができるようです。

テーブルに肘をつき両手を顔の前で組む特徴的ポーズは、“ゲンドウポーズ”と言われるほどファンの間でも親しまれているポーズだといいます。このゲンドウのしぐさに対してTwitter上ではたくさんの感想が上がっていて「思わずこの格好をしてしまうと、ゲンドウだと思ってしまう」「ふとした瞬間に手を組むと自分がゲンドウになったのかと錯覚する」という意見が多く寄せられていました。

人類を救うためではなく、ただユイと再会するという目的のためだけに人類補完計画を遂行しようとするゲンドウ。彼の目的や行動、意識の中には常にユイがいて、それほどまでにユイだけを思い続けている事が作中でも明らかになっているようです。そんなゲンドウに対して「ユイを救うためだけに24年間もがむしゃらにやってると思うと愛おしい」「まっすぐすぎるほどの愛を貫くゲンドウってすごい」という感想が寄せられていました。

エヴァンゲリオン作中で、数々の名言をのこしているという碇ゲンドウ。彼の言葉一つ一つには何かしらの伏線や、意味が込められているという見方をしているファンもいるようです。そんな彼の名言に対して「ゲンドウの名言は今も自分の核になっている」という感想や、「ゲンドウの名言は実社会でも言える名言ばかりなので共感する」という感想が多く寄せられていました。

今回はエヴァンゲリオンの主人公・碇シンジの実父で、ネルフの総司令である碇ゲンドウについて紹介していきました！ゼーレの元「人類補完計画」を進める碇ゲンドウですが彼の目的は人類を救う事ではなく、不慮の事故によってエヴァンゲリオン初号機に飲み込まれた妻・碇ユイと再会することを目的としていました。ゲンドウにとってユイは全てであり、それゆえ息子を憎んでいたという人物でもあるようです。

また碇ゲンドウが常に手に付けている、白い手袋の謎にも迫っていきました！「右手のひらに移植したアダムを隠すため」「火傷をかくすため」という説が主に語られているようですが、さらに「極度の潔癖症だから」という説も噂されているようです。謎に包まれながらも直向きにユイを愛し続ける碇ゲンドウが気になったという方は、ぜひ一度エヴァンゲリオンシリーズを視聴してみてはいかがでしょうか？