【名探偵コナン】伊達航の登場回は？高木渉や安室透との関係・伏線も調査！

『名探偵コナン』には伊達航が登場します。伊達航は警視庁捜査一課の刑事で、高木渉の新人教育係をしていました。ここでは伊達航について紹介する前に、『名探偵コナン』の作品概要やあらすじを紹介します。

『名探偵コナン』は青山剛昌によって連載されているミステリー漫画です。作者の青山剛昌は『名探偵コナン』の他にも、『まじっく快斗』や『YAIBA』などを連載しています。これらの漫画のキャラクターは『名探偵コナン』にも登場しています。1996年からはテレビアニメ化され、アニメも長寿番組として人気です。

『名探偵コナン』のあらすじを紹介します。新一が蘭と共に遊園地に行くと、怪しい黒づくめの男たちを発見しました。新一は先に蘭に帰るように言い、黒づくめの男達を追いかけます。そこで新一は闇取引を目撃します。しかし、背後からやってくる仲間に気づかず頭を殴られ、APTX4869を飲まされてしまいました。新一の体は縮み、小学生の体になってしまいました。

新一は阿笠の元に駆け込みますが、そこにたまたま蘭がやってきます。新一は蘭に正体がばれないように、とっさに「江戸川コナン」と名乗りました。新一はコナンとして、犯罪に関する情報が入りやすい毛利探偵事務所にお世話になることになります。

『名探偵コナン』に登場する伊達航は、警視庁捜査一課に所属していた刑事です。すでに死亡しており、『名探偵コナン』の物語内では高木渉や降谷零(安室透)などの回想シーンで登場します。同じ捜査一課である佐藤の一つ上のだといわれているので、28歳前後で亡くなったと推測されています。亡くなったのは、『名探偵コナン』の物語開始1年前です。

警察学校時代は降谷零(安室透)に続く2位と、優秀な成績を残しています。警察学校時代は、降谷零、諸伏景光、松田陣平、萩原研二と同期で、問題行動を起こすこともしばしばありました。この警察学校組の問題行動のせいで、一つ下だった佐藤の代では、規律が異常に厳しかったと愚痴をこぼしていました。ただ面倒見が良く、皆の喧嘩の仲裁をしたり、高木渉が配属された時は新人教育を任されていました。

伊達航は『名探偵コナン』の物語開始時点では死亡しています。伊達航の死因が判明したのは、アニメ681話から683話、単行本76巻から77巻の「命を賭けた恋愛中継」でした。落とそうとした手帳を拾おうとして、居眠り運転の車に撥ねられてしまいました。高木渉もその場に居合わせており、徹夜で張り込みをしていたところから帰る時に、高木渉に何かを見せようとして手帳を落としました。

伊達航の声優を担当しているのは藤原啓治です。1983年から声優として活躍しており、国民的アニメにも出演している人気声優です。ここでは、伊達航の声優を担当している藤原啓治のプロフィールや出演作品を紹介します。

藤原啓治は、1964年10月5日生まれの声優です。声優事務所AIR AGENCYの代表取締役や、日本芸術専門学校の講師を務めています。2017年に放送された「人気声優200人が本気で選んだ声優総選挙」では3位に選ばれました。2016年8月8日には、病気の療養のために声優業を休養していましたが、2017年6月16日に声優の仕事を再開することが発表されました。

声優では、青年役から老人役、悪役や軽薄な人物など性格や年代に関わらずあらゆる役をこなします。また、父親役を演じることが多いのも特徴的です。アニメ作品では声優業だけでなく、ナレーターを担当することもあります。同じ声優の三木眞一郎や根谷美智子とは親交があり、共演する回数も多くあります。

声優の藤原啓治の主なアニメ出演作品には、『クレヨンしんちゃん』の野原ひろし役、『ぼのぼの』のアライグマくん、『はじめの一歩』の木村達也、『鋼の錬金術師』のマース・ヒューズ役、『ケロロ軍曹』のナレーション、『青の祓魔師』の藤本獅郎役、『ONE PIECE』の緑牛役、『血界戦線』のデルドロ・ブローディ役などがあります。

また、アニメ声優だけでなく吹き替え声優もしています。吹き替え声優としては、エリック・バナ、クリスチャン・スレーター、トニー・レオン、ロバートダウニー・Jrなどの俳優を担当しています。

伊達航は『名探偵コナン』のアニメ681話から683話、単行本76巻から77巻の「命を賭けた恋愛中継」に登場します。このストーリーでは、伊達航についてどのような人物だったのかが詳しく描かれていました。ここでは、「命を賭けた恋愛中継」がどのようなストーリーだったのか、あらすじを紹介します。

少年探偵団は高木渉と警視庁の前で待ち合わせをしていました。しかし、高木渉はなかなか来ません。そこに、高木渉から頼まれた荷物を恋人に渡してほしいと言う老人と出会います。少年探偵団は何かのサプライズだと思い、早速佐藤の元へと荷物を渡しに行きます。箱を開けると、そこには一枚のタブレットが入っていました。

タブレットをつけると、縛られて一枚の板の上に寝かせられている高木渉が映し出されました。高木渉は何者かに拉致されて拘束されていたのです。タブレットにはリアルタイムの映像が流れており、その映像を元に警視庁では高木渉の行方の捜索が開始されます。

高木渉は、高い所に設置された細い板の上に寝かされており、体を動かすだけでも落ちる危険性がありました。さらに場所の特定がなかなか進まず、捜索は難航します。高木渉は何度か自分の居場所を分かってもらおうと行動に移しますが、特定には至りません。さらに、長時間水を与えられずに縛られた状態で外に放置されているので、高木渉はどんどん衰弱していきます。

コナンは高木渉が事件直前に見ていた捜査資料について佐藤に尋ねます。高木渉が見ていた資料には、伊達航の恋人であるナタリーの自殺の資料もありました。ナタリーの部屋にはカレンダーがあり、毎日のように彼氏とデートしていたのか、カレンダーには「DATE」と書かれていました。しかしその彼氏に捨てられて絶望し、自殺したと資料には書かれていました。

コナンは高木渉が伊達航と間違えられて拉致されたことを推理します。カレンダーに書かれていた「DATE」はデートではなく「ダテ」で、ナタリーの家に伊達航が泊まりに来ることを示していました。しかし自殺した日は、伊達航がちょうど事故で亡くなった日でした。コナンは、ナタリーが伊達航の死を知らずに捨てられたと思って自殺したのではないかと考えます。

ナタリーの両親は遺体引き取りに来る途中で亡くなっており、その代わりにナタリーと親しかった英会話スクールの教師が遺品などを受け取っていました。その英会話スクールの教師が一連の事件の犯人で、ナタリーを捨てた「ワタル」を高木渉だと間違えて拉致していたのです。

単行本96巻に収録されている「妖精の唇(フェアリー・リップ)」編では、伊達航のロッカーから高明宛の封筒が見つかります。高明は伊達航と面識がなく、伊達航は何者かにその封筒を高明へ渡すように頼まれていたようです。なぜ今頃ロッカーから高明宛の封筒が見つかったのかというと、伊達航のロッカーにはたくさんの荷物が積み込まれており、いまだに整理整頓ができていなかったからです。

伊達航はすでに死亡していたので渡すことができず、1年越しに佐藤の手から高明へと封筒が渡されました。封筒は降谷零(安室透)が送ったもので、封筒の裏には「0」と書かれていました。そして封筒の中には、景光が使っていた壊れたスマートフォンが入っていました。このスマートフォンによって、高明は弟が死んだことを悟ります。

ゼロの日常のTIME.7「眠れないないんですか?」でも伊達航は登場します。電話をしていた降谷零(安室透)は、眠れないベルモットに、よく眠れる方法をアドバイスします。その後、帰宅した降谷零(安室透)は、明日ポアロと本庁へ行く時間を確認していました。降谷零(安室透)はふと、パソコンに入れていた鍵付きのフォルダを見ます。そこには警察学校時代の写真が入っていました。

写真を見たせいか、降谷零(安室透)はぐっすり眠ることができず夢を見ました。すでに亡くなった伊達航と景光、松田、萩原の4人が自分を呼ぶ夢でした。降谷零(安室透)は、人に助言しておいて眠りが浅くなったと笑いながら朝を迎えました。そしてポアロであくびをしていると、梓からしっかりしろと叱られてしまいます。そして先日ベルモットにアドバイスしたことと同じことを梓にアドバイスされてしまうのでした。

伊達航は高木渉の新人教育をしていました。新人教育をしていく中で仲良くなり、また二人共「ワタル」という名前だったので「ワタルブラザーズ」と言ってタッグを組んでいました。伊達航が亡くなった事故があった時も、直前まで一緒に張り込みをしていました。

伊達航は降谷零(安室透)と警察学校時代からの友人です。また、2人は警察学校では1位・2位の優秀な成績で卒業しています。しかし、降谷零(安室透)は公安に配属されて諜報員になったので、卒業後は全く連絡を取っていませんでした。それでも、景光が亡くなった時はその遺品を伊達航に託しています。

伊達航とナタリー・来間は恋人関係でした。ナタリーは日本人の父とアメリカ人の母を持つハーフです。伊達航が亡くなる当日にナタリーの両親に挨拶に行く予定でした。しかし、伊達航は交通事故で死亡し、ナタリーもそのことにショックを受けて自殺してしまいます。また、ナタリーの両親は、ナタリーの遺体を引き取りに来る途中で交通事故によって死亡しています。

ナタリーの遺品はナタリーが務めていた英会話スクールの教師が受け取っていました。しかし、その教師はナタリーの自殺の原因が高木渉だと勘違いして事件を起こし、その後毒入りのワインを飲んで死亡しました。

伊達航は、警察学校組の一人である景光の遺品を降谷零(安室透)から受け取っていました。それが約1年前のことだと思われます。伊達航が使っていたロッカーは荷物が多く、1年越しに降谷零(安室透)からの荷物がロッカーから出てきました。その荷物は封筒で、その裏には「0」と書かれていました。この「0」は降谷零(安室透)のことを表しています。

そして封筒には「これを長野県警諸伏高明警部に送ってくれ」と書かれているメモが貼られていました。メモの文字は滲んで読みにくくなっています。この文字の滲みは伊達航によるものだと思われます。この時点で、伊達航は、警察学校組の萩原と松田を爆弾事件で亡くしています。友人を立て続けに亡くした後に、この封筒で景光が亡くなったのだと知り、涙を流したのではないかといわれています。

そして降谷零(安室透)は、わざわざ伊達航経由で景光の兄に遺品を渡そうとしました。降谷零(安室透)なら、内密に高明に直接送る事ができるはずです。伊達航経由で渡そうとしたのは、降谷零(安室透)が景光の死を伊達航に知らせたかったからではないかといわれています。

伊達航は車に轢かれた後、亡くなる前に高木渉に自分の手帳を渡していました。手帳を渡した時、伊達航は「こいつはお前に任せたぜ…」と言っていました。高木渉はナタリーに指輪を渡すことを託されたと思っていましたが、実際には指輪を任せたとは言っておらず不確かなままです。そのため、伊達航の手帳にはまだ何かが隠されているのではないかといわれています。

警察学校組とは、伊達航、降谷零(安室透)、諸伏景光、松田陣平、萩原研二の5人組のことを言います。警察学校組は警察学校時代に仲の良かった友人同士で、『名探偵コナン』の作中にも度々登場します。週刊少年サンデーでは、本編とは別にスピンオフで警察学校組の学生時代を描いた漫画が連載されています。

降谷零は安室透・バーボンのトリプルフェイスを持つ男です。中学生頃から景光と共に警察を目指すようになり、警察学校時代はトップの成績を修めていました。ただし真面目すぎる性格と生まれ持った目立つ頭髪のせいで、他の学生達とトラブルを起こしていました。『警察学校編』ではプロボクサーの父譲りの拳を持つ松田と殴り合いの喧嘩をしていました。

警察学校卒業後は警察庁警備局警備企画課に所属し、黒の組織に潜入していました。黒の組織ではバーボンと呼ばれています。さらに黒の組織の指示で毛利探偵事務所に近づくために、探偵の安室透として小五郎の弟子になりました。

諸伏景光は、長野県警で警部をやっている諸伏高明の弟です。兄同様に警察官を目指しました。幼い頃に両親を殺害されており、その犯行現場を目撃したことで心に大きなトラウマを抱えています。長野に住んでいましたが、両親が殺された後は東京の親戚の家で育てられました。そして東京の小学校に転校した時に降谷零と出会います。

警察学校を卒業した後は警察庁警備局警備企画課に所属し、黒の組織に潜入していました。黒の組織ではスコッチと呼ばれていました。しかし、組織に素性がバレてしまい、友人や家族を守るために情報が入ったスマートフォンごと胸を撃ち抜いて自殺しました。

松田陣平は警察官が嫌いでありながら警察学校に通っており、警察が大好きな降谷零(安室透)とは折り合いが良くありませんでした。警察学校時代は不真面目な態度で教官に叱られることが度々ありましたが、警察としての心得は持っていました。学校ではその手先の器用さが評価されており、卒業後は警備部機動隊の爆発処理班に所属していました。

しかし、ある事件で親友の萩原を亡くしてしまいます。その後、爆弾事件を取り扱う特殊犯捜査係に転属を希望していましたが、上から認められず強行犯係に転属させられてしまいます。しかしその1週間後に、爆弾魔の爆弾を突き止めたものの間に合わず、殉職してしまいます。

萩原研二は松田と親友で、女の子に目がない性格をしていました。警察学校では洞察力やコミュニケーション能力は評価されているものの、それを女の子に近づくためだけに使っているところが懸念されています。卒業後は警備部機動隊の爆発物処理班に所属していました。爆弾事件の爆発処理をしていた時に、爆弾の解体が間に合わず殉職してしまいます。

ここでは警察学校組のそれぞれの関係性を紹介します。すでに亡くなっているキャラクターが多いのですが、警察学校組の関係性は『名探偵コナン』の本編にも影響があるほど重要です。

降谷零(安室透)と諸伏景光は、小学生の頃からの親友です。降谷零(安室透)はそれまでずっと外見のことでいじめられていましたが、景光が転校してきて初めての友達ができます。また景光は中学生の時に、東京に来た兄・高明に降谷零(安室透)のことを紹介しています。

降谷零(安室透)と松田陣平は、喧嘩や言い合いが絶えない仲でした。松田は警察のことを嫌っていますが、降谷零(安室透)は警察が大好きなので基本的に反りが合いません。本気の殴り合いをしたことで、景光からも心配されていました。

松田陣平と萩原研二は親友同士です。萩原は松田のことを「陣平ちゃん」と呼んでおり、親しかったことが伺えます。爆弾で萩原が殉職してからは、松田は爆弾事件に執着するようになります。

週刊少年サンデーでは、『名探偵コナン』の本編と交互に『警察学校編』が連載されています。『警察学校編』では、伊達航の警察学校時代が描かれています。警察学校組とのやり取りでは、問題児5人をまとめるリーダー的な役割を持っていました。

また、問題を起こしても教官に怒られないように上手く嘘をついてごまかすシーンもあり、意外とお茶目な姿に好感度が上がったという方がいました。

伊達航と降谷・松田・萩原・諸伏の警察学校組は、最初はバラバラに描かれていましたが、物語が進むに連れて伏線が回収され、5人が同期であることが判明しました。ファンの中には、警察学校組の学生時代が気になっていたという方が多かったようです。

伊達航は『警察学校編』で、自由奔放な警察学校組をまとめるリーダーシップや、状況判断能力があるところが評価されています。高木渉や佐藤が慕っていたように、人が良い人物だったことが分かります。

伊達航は警察学校組と仲がよく、警察学校時代は皆のリーダー的な存在でした。面倒見が良く、後輩の高木渉からは慕われており、2人合わせて「ワタル・ブラザーズ」と呼ばれていました。またプライベートでは、ナタリーという恋人がいました。

しかし伊達航は事故死して、ナタリーも伊達航の死に絶望して自殺してしまいました。すでに亡くなっていますが、『警察学校編』では学生時代の伊達航を含めた警察学校組が描かれています。『警察学校編』での伊達航の活躍に注目です。