2019年10月23日公開
2019年10月23日更新
【北斗の拳】リンは美しく成長する第二のヒロイン!声優やバットとの関係は?
リンは、「北斗の拳」の人気キャラで第2のヒロインです。元々は、ケンに助けられた不幸でか弱い少女でしたが、ケンシロウに想いを寄せて旅を続けていくうちに、「北斗の軍」を率いるまでに美しく強い大人に成長を遂げました。「北斗の拳」の第2部の中では、美しいヒロインへと成長した姿にも大きな注目が集まりました。今回は、荒廃した世界が舞台の「北斗の拳」の世界の中で、運命に抗い、絶望に負けず懸命に生きるリンの成長の過程や生誕の秘密、バットやケンとの恋の行方や、リンを演じた声優についてまとめて紹介していきます。
北斗の拳のリンは第2のヒロイン
リンは、「北斗の拳」に登場する第2のヒロインです。元は、ケンに助けられた不幸で喋れないか弱い少女でしたが、ケンと共に旅をしていくうちに、強い大人へと成長しました。第2部で美しい大人に成長したリンは、「北斗の軍」を率いるほどの実力を持つヒロインになりました。
今回は、核戦争後の荒廃した世界が舞台の「北斗の拳」の世界の中で、最後まであきらめずに運命に抗い、絶望に負けずに懸命に生きるリンの、成長の過程や生誕の秘密、バットやケンとの恋の行方や、演じた声優についてまとめて紹介していきます。
北斗の拳の作品情報
北斗の拳の概要
まずは、漫画やアニメ、ゲームなどでも人気を集めている、「北斗の拳」の基本情報をまとめて紹介していきます。
「北斗の拳」は、武論尊の原作で、原哲夫の原画による漫画で、1983年から週刊少年ジャンプに連載されていた、1980年代のジャンプ黄金期を代表する有名作品です。北斗神拳の使い手である主人公のケンシロウの「お前はもう死んでいる」などの決め台詞や、「ひでぶ」「あべし」など、敵の悪党たちが最後に放つ、特徴的な断末魔の叫び声が話題となり、大人からも子供からも大人気の、一大ブームを巻き起こしました。
弱肉強食の世界の中で、「秘孔を突く」など、北斗神拳の奥義やケンシロウの生き様を描いたハードボイルドな世界感が人気の「北斗の拳」は、1984年から1989年までに出版されたコミックスだけでも全27巻に及び、累計発行部数は全世界1億部を突破しました。1984年からは、「世紀末救世主伝説 北斗の拳」というタイトルでテレビアニメとしても放送されています。
北斗の拳のあらすじ
ここからは、「北斗の拳」のあらすじを簡単にまとめて紹介していきます。第一部の舞台は、核戦争によって炎に包まれた地球です。全ての文明が崩壊、国家が機能を失いましたが、人類は息絶えませんでした。秩序が吹き飛び、暴力によって支配されていた世界の中に、唯一の希望として、一子相伝の暗殺拳・北斗神拳の伝承者であるケンシロウが立ち上がります。
親友で南斗聖拳の継承者のシンに許嫁のユリアを奪われたケンシロウは、復讐を讐う冷酷な鬼として、悪党たちを叩きのめします。旅の途中で出会ったリンやバットを連れて戦いを続けるケンシロウは、伝承者候補だった3人の師兄たちの消息を聞き、ジャギを倒し、シンを救出します。長兄でケンシロウ最大のライバルであるラオウを倒したケンシロウは、余命の限られたユリアを救出し、ささやかで平穏な日々を過ごすのでした。
第2部では、成長したリンとバットたち「北斗の軍」と「元斗皇拳」の対立が始まります。苦戦を強いられていたリンやバットを見かねたケンシロウは、ユリアとの死別後にリンとバットに力を貸すことに…。修羅の国に連れ去られたリンを追い求めるケンシロウは、カイオウとの戦いに勝利し、北斗の混迷に終止符を打ったのでした。
美しく成長したリンは、幼い頃からケンシロウを愛していましたが、ケンシロウは、バットにリンを託して別れてしまいます。次代の北斗神拳継承者としてラオウの遺児リュウを後継者に選んだケンシロウは、リュウをバルガに預け、自身の記憶を失いました。バットの計らいで記憶を失ったリンと再会を果たしたケンシロウでしたが、リンを再びバットの元に託して去っていってしまうのでした。
リンのプロフィール
ここからは、「北斗の拳」の人気キャラクターであるリンの、ケンシロウと出会った第1部の子供時代から、美しい大人に成長した第2部までのプロフィールをまとめて紹介していきます。
リンの性格
リンは、幼いながらも決して弱音を吐かない、強い気持ちを持った、気丈な性格の少女でした。戦争後の食糧難事情も理解し、バットとは違い、子供ながらに空気を読んで我慢する事が出来る、思いやりのある一面もありました。
ケンシロウとの旅で、ケンシロウの戦いを見届けていくうちに、逃げてはいけないという事を学んだリンには、村が拳王侵攻隊に支配された時にも、たった一人従う事を拒否し自らの死を選んだというエピソードもあります。慈愛に満ちたオーラでラオウさえも圧倒するリンは、ミヤの村の長老やフドウなど、眼力の高いキャラクター達からは、その人徳を見抜かれていました。
両親を失ったショック
リンは、ケンシロウが初登場の際に立ち寄った村に引き取られ、厄介者扱いされていた不幸な少女でした。リンは、ファルコの遠縁にあたる養親を目の前で殺されたショックで失声症に罹っていましたが、ケンシロウとの出会いにより、心身を回復して言葉を取り戻します。
初めて二人で話した際に、「辛いか」と聞いた時、リンは迷わず首を横に振りました。その時に、ケンシロウは、リンの芯の強さを悟ったといいます。
ケンシロウは、心から声を出したいと願った時に声が出るよう、リンの秘孔をついたのでした。アニメでも印象的な、ケンシロウに「ケーン」と助けを求めるシーンが有名です。村を助けてくれたケンシロウを慕い、想いを寄せるようになったリンは、バットと共にケンシロウと旅を続けていく事を決意します。
大人に成長したリンが美しい
「北斗の拳」の第1部でのリンは、悲劇のヒロインのユリアを追うケンシロウを見守っていた子供でしたが、第2部では、勇敢さも兼ね備えた美しい大人へ成長し、たくましく成長したバットと共にレジスタンスを率いるリーダーになっています。芯が強く、優しくて思いやりのある性格はそのまま、大人の魅力も加わったリンは、ユリアに勝るとも劣らない、「北斗の拳」第2部のヒロインになっていました。
リンに待ち受ける苦難
リンは、目の前で育ての両親を殺されるという悲劇はもちろんのこと、人質としてZ軍に捕らえられたり、KING軍の奴隷になったりなど、数々の不幸な生い立ちを持っています。人の良さやか弱さの為にいつも敵の標的になってしまいがちなリンは、KINGU軍の部下たちとの闘いの中では、催眠術をかけられて人質として利用されたた事もありました。ケンシロウとの旅も含め、リンの人生は災難続きであると言えます。
リンの正体
実は、リンの正体は乱世を終結に導く宿命の「天帝」の血を引く者である事、更には、北斗、南斗、元斗を従える「天帝」であるルイが、リンの双子の姉であることも判明しました。過去に、人の世を導く天帝が2人いれば、かえって世が乱れる為と、ジャコウからリン殺しの命を受けた元斗皇拳のファルコは、純真無垢な幼いリンを殺す事が出来ず、親戚夫婦(リンの育ての親)に預けたのでした。
カイオウの画策
元々、「天帝」とは、大陸で北斗神拳=北斗宗家の守護の元で世界の平和をもたらす役割でした。しかし、北斗神拳が分裂し、そのうちの1つである「北斗琉拳」は呪われた暗殺拳になってしまっていたのでした。
自身の「北斗琉拳」を清めたいと狙うカイオウは、「天帝」であるリンを狙い、リンを修羅の国へ拉致します。そして、リンと最も関係の深い北斗神拳を狙い、北斗神拳の使い手であるケンシロウの抹殺を企むのでした。「天帝」の定めから逃れられないリンは、「天帝」の血が呼ぶ悲劇に逆らえずに、どんどん運命に翻弄されていく事に…。
「北斗の拳 イチゴ味」の活躍
「北斗の拳 イチゴ味」は、聖帝サウザーが主人公の、本編の馴染みの深い人気キャラクター達がボケてボケ倒すという「北斗の拳」のスピンオフギャグ漫画です。シリアスな本編とは違い、サウザーやケンシロウも介護が必要なほどの天然キャラに変貌しています。そんなストーリーの中で、唯一リンとバットだけは、貴重なツッコミ役を務めています。
北斗の拳のリンの担当声優
「北斗の拳」に初回から登場し、人気の高いキャラクターのリン。実は、リンの声優は途中から交代しています。リンの声優は、なぜ交代になってしまったのでしょうか?ここからは、「北斗の拳」のリン役の担当声優について検証していきます。
リンの声優①鈴木富子
アニメ初期からリン役の声優を担当した一人目は、1956年1月3日生まれの人気声優の鈴木富子です。「一休さん」の黙念役で有名な鈴木富子は、アニメ版のみならず、1986年の劇場版やゲームの「北斗の拳」でもリンの声優を担当していました。しかしながら、2003年に、急病により突然亡くなってしまい…。この事情により、リンの声優も交代する事になったのでした。
リンの声優②富永み~な
鈴木富子の急逝を受けてリン役を引き継いだのは、1955年4月3日広島県生まれで、声優のみならずタレントやナレーターとしても活躍する富永みーなです。海外ドラマの「大草原の小さな家」でのキャリー役や、「あらいぐまラスカル」で声優デビューを果たして以来、「サザエさん」のカツオ役や「それいけアンパンマン」のロールパンナ役やドキンちゃん役など有名な人気アニメのキャラクターを担当しています。
北斗の拳のリンとバットの関係
次に、「北斗の拳」の初回からリンと共に登場し、リンと一緒にケンシロウについて旅をする、バットのキャラクターや、ヒロインであるリンとの愛の行方について検証していきます。
バットのプロフィール
バットは、世間擦れした薄情で調子に乗りやすい一面を持つキャラクターで、核戦争の後に唯一残された、ささやかで小さな水場を守って暮らす老婆(トヨ)の養子として育てられていた少年でした。貧しさの為に口減らしになろうと、トヨの元を離れてコソ泥で生計を立てていた矢先にケンシロウに出会います。
無償で人助けをするケンシロウやリンの優しさに触れるうちに、だんだんと心境の変化が訪れたバットは、次第にケンシロウの力になりたいと思うようになりました。ケンシロウを実の兄のように慕うバットの事を、ケンシロウも弟の様に思っていました。ケンシロウからの信頼が厚いバットは、第二部では、「男の顔になったな」と褒められるほどのたくましい成長を遂げていました。
しかし、「北斗の軍」のリーダーとしての指導力・組織力には優れ、拳法の会得はしているものの、バット自身の戦闘能力はそれほど高いとは言えませんでした。アニメ版オリジナルでは、自称「メカの天才」という設定にもなっています。
リンとバットの愛
第二部で、ヒロインのリンと共に「北斗の軍」のリーダーとして活躍していたバットは、修羅の国に拉致され、カイオウにより最初に見たものを愛するようになるという「死環白」を突かれ、情愛と記憶を失ったリンを、幼い頃から恋焦がれていたケンシロウと結びつけようと二人を再会させます。
しかし、その時ケンシロウもまた、ケンシロウの幸せを願うユリアの気持ちにより、記憶をなくしていました。白紙の状態から寄り添い始めた二人でしたが…。そんな二人の幸せを願い、リンを置き去りにしようとしたバットは、ケンシロウの身代わりとして、ケンシロウに深い恨みを持っていた悪党・ボルゲと対決する事になります。
しかし、逆に囚われてしまったバットは、電動ドリルで体に穴をあける等の壮絶な拷問を受けて瀕死となり、ケンシロウやリンに看取られながら死亡してしまう事に…。
「おまえはオレにとって弟だ!」「おまえは、すばらしい男だった!」とバットの勇気を褒めるケンシロウ。その出来事をきっかけに、リンは記憶を取り戻し、バットへの自身の深い想いに気が付きます。ケンシロウは、秘孔をついてバットを蘇らせました。やっと結ばれたヒロインのリンとバットを残し、ケンシロウは、静かに二人の元を去っていったのでした。
北斗の拳のリンの名言集
ここからは、「北斗の拳」に登場したリンのセリフの中で、最も印象的な名言をまとめて紹介していきます。
名言①い……いいえ姉さん…
「い……いいえ姉さん……
捨てられたわたしのほうがあなたより幸福でした」
これは、「天帝」の宿命を負った姉妹であるルイと再会した際のシーンでのリンの名言です。少女だったリンが、この先に強い大人の女性へと成長する事を期待させる、リンの芯の強さや覚悟が現れた言葉だと言えます。
名言②だけど、あなたはラオウに勝てない。
「だけど、あなたはラオウに勝てない。
戦っていれば必ず敗れていたでしょう。
愚かな愛に生きる者が最後には勝者となるのです!!」
こちらは、カイオウとリンが会話した場面での名言です。第2部の修羅の国編で、子供の頃の優しさや思いやりの心をそのまま残しつつ、大人の女性に成長していたリンは、ケンシロウとの旅で数多くの強い男たちを見てきた経験から、正義から決して目を逸らす事のない、誰よりも強い意志と覚悟を持っていました。そんなリンは、恐ろしい羅将カイオウを目の前にした時でも、一歩も退くことなくこのセリフを話しました。
名言③なにかがひとつ狂ったために男の人たちの血を…
「なにかがひとつ狂ったために男の人たちの血を……
友情が血に……なぜ……」
こちらは、まだ幼い頃のリンが、レイとユダの戦いを目撃した際のリンの名言です。小さくても芯が強く、周囲の空気をわきまえる事のできるリンには、この男たちの戦いが、ほんのわずかなボタンの掛け違いによって起こった悲しい結末である事を悟る事が出来たのでした。
名言④もう、やめてえ!! もうこれ以上の血はみたくない!!
「もう、やめてえ!! もうこれ以上の血はみたくない!!」
こちらは、ラオウに傷つけられて満身創痍のケンシロウが、それでもなお、復讐やとリンとバットを守る使命の為に立ち上がった際に言ったリンの名言です。世紀末の非情な掟が、優しい子供のリンの心に深く刺さった悲痛な叫びでした。
名言⑤わたしたちが希望を捨てたらどうなるの!
わたしたちが希望を捨てたらどうなるの!
わたしたちには希望しかないのよ!!
こちらは、絶望するアイリに対して、リンがかけた励ましの名言です。10歳の小さなリンは、幼いながらにも沢山の過酷な経験をしてきました。そんなリンだからこそ言える、明日を信じる事の大切さを説く力強いセリフです。
北斗の拳のリンに対する感想や評価
ここからは、「北斗の拳」で第二のヒロインとして美しく成長したリンについての感想や評価をまとめて紹介していきます。
リンちゃんすごく美人になったしレイアさんもサヤカさんもかわいいな~ しかし北斗の拳の女性陣色素薄い系の子幸薄くない???
— ざらめ (@zrmcco) October 16, 2019
大人になってヒロインへと成長したリンが美人になったと評価する声が多かったです。「北斗の拳」の女性キャラは、幸が薄いのでは?という声もありました。
北斗の拳をラオウ昇天まで読んだ。ユリアとマミヤ、顔が似ているにも関わらずケンもラオウもトキもシンもユリアユリアユリアユリア。マミヤのほうがかわいいっつーの!でも一番かわいいのはリン。
— じゅんき (@Junki712) March 8, 2013
「北斗の拳」のヒロインと言えば、ユリアの印象が強いですが、実は、リンの方がかわいいと思っている人も多いようです。
北斗の拳は、やっぱり良くできてるなぁ~😭リンが又泣かせてくれるよ~😭2の最後ケンがバットに、リンを頼む!を残して去って行くシーンもも~😭たまらん❗感動した➰➰➰‼️👍 pic.twitter.com/CGT0p6KH0N
— 末田真一 (@7YYNvfNorv1VDl1) September 27, 2019
最後の最後に、自分もリンの事が好きなはずなのに、リンとバットを想い、バットにリンを託してケンシロウが去るシーンに感動した人が多かったようです。
北斗の拳のリンまとめ
今回は、「北斗の拳」の第二のヒロインであるリンの、美しい成長や声優、バットとの関係についてまとめて紹介してきました。初めての出会い以来、ケンシロウに想いを寄せていたリンでしたが、最後の最後でバットへの想いに気が付くことが出来ました。愛に溢れるストーリーが感動的な「北斗の拳」。
まだ見たことが無いという方も、この機会にリンの美しい成長に注目しながら、「北斗の拳」を見てみてはいかがでしょうか?