ヴィネガー・ドッピオはディアボロと同一人物？二重人格？正体や最後を考察

ジョジョの奇妙な冒険第5部に登場するヴィネガー・ドッピオ。一見気弱そうな青年に見えるヴィネガー・ドッピオですが、強烈なインパクトを読者に与えるキャラクターでした。ヴィネガー・ドッピオの様々な情報を紹介していく前に、彼が登場するジョジョの奇妙な冒険の作品概要を紹介していきます。まず、ジョジョの奇妙な冒険とは、日本の漫画家荒木飛呂彦による作品です。独特の世界観が特徴で、多くのファンを獲得しました。

ジョジョの奇妙な冒険シリーズは、1986年に週刊少年ジャンプにて連載を開始しました。80年代に第1部からスタートしたジョジョの奇妙な冒険シリーズは現在はウルトラジャンプに連載を移し、第8部まで連載中の長期連載作品です。ジョジョの奇妙な冒険シリーズは人間賛歌を描いた作品として愛されており、主人公の愛称がみんな『ジョジョ』であることも特徴です。

ジョジョの奇妙な冒険シリーズの主人公は、基本的にはジョースター家の血統を継いでいます。宿敵ディオをはじめ、強力で個性的な敵との長きにわたる戦いを描いている作品です。連載30年を超えても、過去のシリーズがテレビアニメ化される等、今でも注目度の高い人気のシリーズとなっています。

第1部の主人公ジョナサン・ジョースターから始まり、各章強敵と激闘を繰り広げるジョジョ達。ここで紹介するヴィネガー・ドッピオは、主人公ジョジョの敵として登場しています。ヴィネガー・ドッピオが登場したのは、イタリアを舞台とした物語、ジョジョの奇妙な冒険第5部です。ジョジョの奇妙な冒険第5部の主人公は、ジョースター家の子孫ではなく、宿敵ディオの息子という異色の設定でした。

ジョジョの奇妙な冒険第5部では、主人公のジョルノ・ジョバーナが活躍します。ディオの息子という異色の設定の主人公ですが、黄金の精神を持つジョルノ・ジョバーナは幼少期に自分を助けてくれたギャングに憧れるようになり、ギャングスターを目指すようになります。ギャングスターになるべく組織に入団したジョルノ・ジョバーナは、様々な仲間や敵と巡り会い、激しい戦いを繰り広げていく事になります。

ジョジョの奇妙な冒険シリーズは、第1部から順次アニメ化されています。ジョジョの奇妙な冒険第5部についても、2018年10月からテレビアニメが放送されていました。ここで紹介するヴィネガー・ドッピオも、テレビアニメ版でも強烈な印象を残していました。

ヴィネガー・ドッピオは、ジョジョの奇妙な冒険第5部において、ジョルノたちが所属するギャング・パッショーネの一員として登場しました。ジョルノたちはボスの娘の護衛を任されていましたが、ボスに反逆する意志を示し、組織と戦う事になります。ヴィネガー・ドッピオは、主人公ジョルノたち護衛チームと敵対する存在として物語に登場しました。気弱で小柄な青年であるドッピオは、ボスからの指令を受けて動いているのです。

しかし、実はヴィネガー・ドッピオの正体は、パッショーネのボス・ディアボロのもう一人の人格だったのです。二重人格の片割れという存在のヴィネガー・ドッピオ。しかし、彼は自分の正体がボス・ディアボロのもう一つの人格と気づいていません。あくまでも自分をディアボロの忠実な部下と信じて疑いません。その為、ボスと対話をして指令を与えられ、任務を遂行していると信じているのです。

初登場時はボス・ディアボロと直接やり取りが出来る、数少ない構成員として登場したヴィネガー・ドッピオ。しかし、その正体はディアボロのもう一つの人格だったという事が明らかになっていきます。ヴィネガー・ドッピオはボスと対話する際、自分の口で『とぅるるるる』と電子音を再現し、受話器を上げるポーズを取ります。この異様な行動はヴィネガー・ドッピオのキャラクターを際立たせ、インパクトを与えています。

ギャング組織パッショーネのボス、ディアボロに反逆する事になったジョルノたち。ボスの手掛かりを探すため、ディアボロの故郷であるサルディニア島を訪れます。ジョルノの仲間でムーディ・ブルースという、過去の空間を再生できるスタンド使いのアバッキオ。アバッキオは過去にボスが立っていた場所で、ムーディ・ブルースを使用します。ボスの姿が再生できれば、誰も顔を見た事がないディアボロの手掛かりとなるはずでした。

そんなアバッキオのもとに、ボールを飛ばしてしまった子供たちが数人駆け寄ってきます。ボールを投げてやるアバッキオ。しかし、次の瞬間アバッキオは何者かに攻撃され瀕死の重傷を受けてしまいます。小柄なドッピオが子供たちのグループに紛れ込んで、攻撃したのでした。一瞬の隙にあっけなく死亡してしまったアバッキオ。インパクトの強い最後のシーンとなりました。

パッショーネのボスで、冷酷で慎重な性格のディアボロ。自身は決して表に出てくることはなく、巨大な組織を支配しています。自分の正体に近づけそうな要素は徹底的に取り除き、娘のトリッシュまでも殺そうとしていました。この行動に怒ったブチャラティたちは、ボスへの反逆を決意します。結果、ボスの送り込む追っ手たちと激闘を繰り広げていきます。

ジョジョの奇妙な冒険第5部のラスボスであるディアボロ。彼の殺したキャラクターは多く、ジョルノたちの仲間も半数が犠牲になり、ポルナレフも瀕死の重傷を負います。まず、ブチャラティはボスへ反旗を翻したとき、致命傷を与えられてゾンビ状態になっています。その後、サルディニア島にてアバッキオもボスの手によって死亡します。最後の闘いでは、ナランチャもボスの手にかかって死亡してしまいました。

ジョジョの奇妙な冒険第5部のラスボスとして登場したディアボロ。最後には主人公ジョルノに負けてしまうのですが、その結末が悲惨だと話題となりました。ラストバトルにてスタンドに矢を使ったジョルノは、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムを発動させます。このスタンドの能力は、実際に起こる真実に到達できなくするという無敵のようなもの。

ディアボロもこのスタンドの能力によって、死亡するという真実にたどり着かなくなってしまいます。結果的に、何度も死亡し続ける事になったディアボロ。残虐なギャングのボスだったディアボロですが、この悲惨な最後はえげつないと話題となりました。

ジョルノとのラストバトルに敗れ、何度も死亡し続けるという悲惨な最後となったディアボロ。しかし、その片割れであったヴィネガー・ドッピオの死亡シーンも悲惨だと話題となりました。ジョルノたち護衛チームはボスを倒す手がかりを知るポルナレフに会うためにコロッセオに向かいます。ここでディアボロとの最後の闘いに挑むことになります。ディアボロに追い詰められたポルナレフは、自身のスタンドに矢を突き刺します。

矢の力でレクイエム化したポルナレフのスタンド、シルバーチャリオッツ。このシルバーチャリオッツ・レクイエムの能力で、その場にいた人間の魂が入れ替わってしまったのです。ジョルノとナランチャ、ミスタとトリッシュがそれぞれに入れ替わりますが、ブチャラティの肉体に誰が入れ替わったのかは不明でした。ジョルノたちはボスにヴィネガー・ドッピオという別人格がいる事を知らなかったのです。

ブチャラティの肉体と入れ替わってしまったヴィネガー・ドッピオでしたが、ブチャラティは過去にボス・ディアボロと戦闘になった際、もうすでに命を落としてたのでした。既に死亡しているブチャラティの肉体に入ってしまったヴィネガー・ドッピオ。そのまま死亡してしまう最後となりました。ディアボロの最後も悲惨だと言われていますが、ヴィネガー・ドッピオの最後も中々に悲しいと話題となりました。

ヴィネガー・ドッピオ、ディアボロのスタンド能力は、「キング・クリムゾン」です。ぎょろっとした目をした人型のスタンド能力で、額の部分に「エピタフ」が付いています。キング・クリムゾンの能力は、時間を数十秒吹き飛ばすことが出来るというもの。また、エピタフで飛ばした先の未来を見ることが出来ます。キング・クリムゾンが吹き飛ばした時間の中を動けるのは、ディアボロだけです。

未来予知と時間を飛ばすことが出来るこのスタンド能力は、まさに死角のない能力として、主人公ジョルノたちを苦しめました。

ジョジョの奇妙な冒険に登場するスタンド能力の多くは、元ネタがあります。洋楽アーティストや楽曲名が使用されることが多いです。キング・クリムゾンも、洋楽アーティストが元ネタとなっています。アメリカの人気バンド「キング・クリムゾン」が元ネタになっています。また、本体のディアボロの名前の元ネタは、イタリア語の「悪魔」となっています。ドッピオはイタリア語で「二重」を意味する単語です。

アニメジョジョの奇妙な冒険にて、ヴィネガー・ドッピオの声優を務めた斉藤壮馬について紹介していきます。斉藤壮馬は1991年4月22日生まれ、山梨県甲府市出身の男性声優です。歌手としても活動している人物で、81プロデュースに所属しています。ヴィネガー・ドッピオ以外の出演作としては、「アカメが斬る！」のタツミ役で初主演を務めています。また、人気アニメ「ハイキュー」の山口忠役でも人気を集めました。

テレビアニメ版では、声優斉藤壮馬が声を務めたヴィネガー・ドッピオ。しかし、ゲーム版のジョジョの奇妙な冒険では、違う声優が声を務めていました。まず、ゲーム『黄金の旋風』では、宮本充が担当しています。ジョジョの奇妙な冒険「オールスターバトル」、「アイスオブヘブン」では、石田彰が声を務めていました。

ヴィネガー・ドッピオについての感想や評価をいくつか紹介していきます。ジョジョの奇妙な冒険第5部において、強烈な印象を残したヴィネガー・ドッピオ。インパクト大のシーンは数多く、ヴィネガー・ドッピオが好きになったという意見が多いです。ヴィネガー・ドッピオは、ジョジョの奇妙な冒険第5部において、ラスボスであるディアボロと同日人鬱という立場でありながら、愛されるキャラクターとなっています。

ヴィネガー・ドッピオの印象の強いキャラクター性として、何もない所で急に電話の音を再現するという点が挙げられます。一見気弱で普通の青年に見えるヴィネガー・ドッピオ。しかし、ボス・ディアボロの別人格として存在しており、ボスとのコンタクトに電話を使用するという設定があります。カエルやアイスクリームなどを受話器を信じ込んで通話する姿は、ファンからもネタにされるほどインパクトの強いものです。

ヴィネガー・ドッピオは強烈なキャラクター性を持っていますが、敵キャラクターとしてカッコいいという感想も多いです。強力な敵、ディアボロの別人格として行動しているヴィネガー・ドッピオですが、彼自身の覚悟の力もすさまじく、ボスへの忠誠心から強敵にも立ち向かっていきます。パッショーネの暗殺チームリーダー、リゾットとのバトルは、敵同士のバトルながら非常に評価の高い人気の戦闘シーンになっています。

ここでは、ジョジョの奇妙な冒険に登場するヴィネガー・ドッピオについての情報をまとめました。ヴィネガー・ドッピオの正体は、パッショーネのボス・ディアボロの別人格でした。ヴィネガー・ドッピオ・ディアボロについては、その正体だけでなく、悲惨な最後も紹介しています。是非ジョジョの奇妙な冒険第5部をチェックして、強烈なヴィネガー・ドッピオというキャラクターに注目してみてください。