狛村左陣の人化の術と卍解を解説！死亡説の真相や東仙要との関係は？

鎧を着た巨人を出現させて敵と戦う卍解を使用する護廷十三隊七番隊隊長の狛村左陣。狛村左陣は漫画BLEACHの千年血戦篇で人化の術を会得し、犬の姿から人間の姿へと変貌を遂げて圧倒的な強さを見せつけました。しかしその戦いで能力が切れ、死んだと噂されることになりました。本記事ではそんな死んだと思われている狛村左陣について死亡説の真相や東仙要との関係、卍解の能力などをまとめてご紹介していきます。

狛村左陣が登場するBLEACHとは2001年から2016年までの間、漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」で連載されていた久保帯人による日本の漫画作品です。漫画BLEACHは死神の戦いを描いた王道バトル漫画作品であり、アニメ化や実写映画化など多数のメディア展開が行われている大人気漫画です。漫画BLEACHの人気は2019年9月現在も止まることを知らず、アメリカやイギリスなど日本以外の多数の国でも多くの人気を集めています。

漫画BLEACHの主人公である黒崎一護は霊感が強い普通の高校生でした。しかしある日、黒崎一護は死神の朽木ルキアと出会い、人間を襲う虚の存在を知ることになります。黒崎一護は虚が家族を襲ったことに激昂し、虚を退治するために死神になることを決めます。この事件がきっかけで黒崎一護は死神の世界に足を踏み入れることになり、狛村左陣など多数の死神達と邂逅し、まだ見ぬ強敵と戦うことになってしまいます。

本記事でご紹介する狛村左陣とは漫画BLEACHにおいて護廷十三隊の七番隊隊長を務めている人物です。七番隊隊長を務める狛村左陣は犬の顔と人間の肉体を持つ半人半獣であり、最初鉄笠を着用して素顔を隠していました。実はこれは狛村左陣の一族が過去に大きな罪を犯したことの罰が原因となっており、人間と犬の姿を併せ持つ忌み嫌われる姿の自分を拾ってくれた総隊長山本元柳斎には大きな恩義を感じています。

そんな狛村左陣は愛染惣右介が尸魂界を裏切った際、親友である東仙要と対峙し、激闘の末和解します。しかし東仙要は愛染惣右介に殺害され、激昂したところを愛染惣右介に倒されました。その後狛村左陣は尸魂界に侵攻した星十字騎士団に勝つため、人間の姿へ変身する一族秘伝の人化の術を会得。圧倒的な力を会得した狛村左陣は星十字騎士団のバンビエッタ・バスターバインを破るものの、人化の術が切れたことで退場しました。

死神達はそれぞれ斬魄刀という刀を所持しています。七番隊隊長の狛村左陣は「天譴」という斬魄刀を所持しています。狛村左陣の卍解は鎧を着た巨人を出現させて戦う能力をしているため、狛村左陣の斬魄刀は他の死神と違って形状が一切変化することが無い斬魄刀となっています。また普段狛村左陣は自身の腕力や巨人を呼び出す卍解を使用して戦うため、「天譴」という斬魄刀のみを使用して戦うことはあまりありません。

上述でご紹介した通り狛村左陣は一族が過去に大きな罪を犯したことで畜生道に落ちたのが原因で人間の肉体と犬に似た狼の顔を併せ持つ半人半獣の姿をしています。そんな狛村左陣は千年血戦篇で見えざる帝国の星十字騎士団と対峙し、卍解を奪われて重傷を負ってしまいます。卍解を奪われて成す術が無くなってしまった狛村左陣はそこで大爺様と呼ばれる狛村左陣の一族の長老にあたる巨大な狼に、一族の秘伝を教わることにします。

当初長老は拒否するのですが、拳を交えたことで承諾し、狛村左陣は一族に伝わる秘伝を会得します。その秘伝とは人化の術という名前であり、完全な人間の姿になることでした。人化の術を手に入れた狛村左陣は霊圧むき出しの卍解を発動させることで発動し、星十字騎士団に再び戦いを挑みます。人化の術は絶対に死ぬことが無い不老不死の能力を手に入れることが出来、見事バンビエッタ・バスターバインに勝利を飾りました。

人間の姿と狼の姿を持つ狛村左陣は「黒縄天譴明王（こくじょうてんげんみょうおう）」という卍解を使用します。この狛村左陣の卍解は自身の背後に明王のような鎧を着た巨人を出現させて戦う能力であり、鎧を着た巨人と狛村左陣自身の肉体の動きをリンクさせて敵に挑みます。自身とリンクさせて戦うことから強大な力を持つ卍解となっているのですが、巨人が攻撃を受けると自身にも伝わるという大きな弱点があります。

この弱点を補うために非常に頑丈な鎧を着ており、狛村左陣自身の肉体の強度も相まってちょっとした攻撃では傷1つ負いません。それでも狛村左陣の卍解は腕力と刀だけを使った戦いしか出来ないため、鬼道などの特殊な能力を使用する敵には滅法弱くなってしまいます。そのことから狛村左陣の卍解は他の死神達の卍解の中で最も弱いといわれており、人化の術を使用する以外ではあまり戦力にはなりません。

狛村左陣は漫画BLEACHの作中で「轟け！「天譴」」と叫び、斬魄刀の始解を発動させました。狛村左陣の始解は卍解で出現させる巨大な鎧武者の腕だけを出現させるという能力であり、腕力のみの力で戦います。しかし腕力のみの攻撃となるため、敵に当たらなければ全く無意味となっています。特に素早い相手は滅法苦手となっており、不意打ちに使う以外に使用する機会が中々ないものとなっています。

上述でもご紹介した通り、狛村左陣は近接戦闘に特化した死神であり、遠距離や鬼道などの攻撃を行う者が相手だと苦戦を強いられてしまいます。狛村左陣はこの弱点を無くすために人化の術を会得し、不老不死となりました。しかし人化の術を使用しなければ遠距離攻撃相手だと防戦のみとなってしまいます。ではそんな狛村左陣の必殺技は何なのでしょうか。狛村左陣の必殺技といえるのは「天譴」から放たれる始解です。

狛村左陣の始解は瞬時に卍解で出現する鎧武者の腕だけを出して攻撃することが出来、遠距離にも対応することが出来ます。その威力は卍解と全く同じとなっているので、当たると大ダメージを与えることが出来ます。また防がれたり反撃されたりしても、腕のみなので致命傷とはなりません。漫画BLEACHの作中でも狛村左陣は始解を発動して奇襲攻撃を行い、相手に大ダメージを負わせることに成功していました。

漫画BLEACHの千年血戦篇で不老不死の人間に変身する人化の術を会得し、見えざる帝国に属する星十字騎士団の1人、バンビエッタ・バスターバインを圧倒した狛村左陣。この戦いで狛村左陣は退場して死んだものと思われているのですが、一体狛村左陣はどれほどの攻撃力や霊圧を持っているのでしょうか。ではここからは死亡したと噂されている狛村左陣の攻撃力や霊圧などについてまとめてご紹介していきます。

護廷十三隊の七番隊隊長を務める狛村左陣は護廷十三隊の中で特にパワーや霊圧が強い死神として知られています。なので狛村左陣の腕力だけを使用した近接戦闘力と霊圧はトップクラスであり、仁義を大事にする隊長として多くの死神から信頼されています。しかし強力な腕力や霊圧を持つ狛村左陣は作中で敗北ばかりしており、その犬の素顔から表されるように、漫画BLEACHでかませ犬的な立場に置かれています。

狛村左陣は奇策や卑怯な戦法を一切使用せず、自らが持つ腕力のみで戦います。その狛村左陣自身の攻撃力は護廷十三隊の中でもトップクラスであり、親友である元九番隊隊長の東仙要からも評価されています。しかし狛村左陣は圧倒的パワーを持っていることで驕っている部分があり、東仙要戦において一撃で倒せなかったことに東仙要は「巨大な破壊力ゆえに一撃で倒せないとは思っていないだろう」とバカにされてしまいました。

狛村左陣は漫画BLEACHで100点中50点と評価された通り、鬼道系の攻撃が苦手であり、肉弾戦に特化しています。それ故卍解も肉弾戦に特化した能力となっており、攻撃力に全て振っています。確かに狛村左陣は卍解と同じく鎧を纏っているのですが、肉弾戦に特化していることで防御力はあまり高くありません。なので狛村左陣は漫画BLEACHで度々大ダメージを負っており、序盤で退場してしまうケースが多くなっています。

肉弾戦に特化した狛村左陣ですが、はたして速力はどれほどのものなのでしょうか。狛村左陣の肉体を見ると分かる通り、残念ながら速力はあまり高くなく、素早い攻撃をする相手は苦手となっています。また狛村左陣自身も素早い攻撃を用いようとはせず、速力が得意な相手にも正面からぶつかります。

狛村左陣は正々堂々、正面からぶつかる戦いでは右に出る者がいないほど強い力を持っています。しかし狛村左陣は怒りやすい短気な性格であることが大きな弱点となっており、相手の戦闘力を調べる前に、無謀な突撃を行ってしまいます。そのため狛村左陣は強敵に瞬殺されるケースが多々あり、漫画BLEACHに登場する死神の隊長格の中でも特に活躍することがありません。

漫画BLEACHの最終章である千年血戦篇でバンビエッタ・バスターバインに勝利した後、狛村左陣は人化の術が解けてしまい、死んだと噂されることになりました。ではこの死んだと思われた死亡説はなぜ浮上してしまったのでしょうか。狛村左陣が発動した人化の術は、人間の姿になる代わりに心臓を捧げる必要があります。これが理由で能力が切れた狛村左陣は死んだと噂され、死亡説が流れることになってしまいました。

心臓を捧げる人化の術が解けたことで死んだと噂され、死亡説が流れた狛村左陣。では本当に狛村左陣は死亡説の通り死んだのでしょうか。結論からご紹介すると狛村左陣は死亡説と違い、死んだ訳ではありません。狛村左陣は人化の術で卍解の鎧を脱ぎ捨て、命を捨てて戦いに挑みました。しかし心臓を捧げるとは一時的に肉体から心臓を離したという意味であり、狛村左陣は死んだ訳ではありませんでした。

死亡説とは違って死んだ訳ではない狛村左陣ですが、もちろん心臓を捧げる人化の術には大きなデメリットがあります。それは人化の術が解けた時に完全な獣となってしまうことです。狛村左陣は人化の術が解けてしまったことで獣の姿になり、七番隊の副隊長である射場と共に姿を消してしまいました。もしかすると獣となった狛村左陣は射場と共に、戦いとはかけ離れた幸せな生活を送っているのではないでしょうか。

狛村左陣は死神になる前から元九番隊隊長の東仙要とは親友でした。なので狛村左陣は護廷十三隊になった際、東仙要と再会した時は歓喜しました。かつて東仙要は狛村左陣に今は亡き友人が愛していた世界を守りたいと語っており、狛村左陣は東仙要が世界を憎んでいることを知りました。しかし親友であることから狛村左陣は心でも東仙要を助けると誓い、全てを分かち合う真の親友となりました。

愛染惣右介が反旗を翻した際、東仙要も護廷十三隊を裏切りました。そして決戦の時、狛村左陣は檜佐木と共に東仙要と対峙しました。そして東仙要は檜佐木の「風死」を受けて敗北し、一度は仲違いしたものの、狛村左陣は東仙要と和解しました。その瞬間東仙要は愛染惣右介に殺害され、狛村左陣は逆上します。しかし狛村左陣は愛染惣右介に敵うことは無く、無念ながら愛染惣右介の前に敗北を喫してしまいました。

アニメ版BLEACHで狛村左陣を演じた声優は日本の男性声優である稲田徹です。稲田徹は1972年の7月1日に東京で生まれた声優であり、2019年9月現在青二プロダクションで活動しています。そんな稲田徹は1994年に声優デビューし、主に「スーパー戦隊シリーズ」の悪役や「仮面ライダー」などの特撮作品で活躍しています。また他にもゲーム作品にも多数出演しており、本記事をご覧の方も一度は聞いたことがあるかもしれません。

稲田徹は上述でご紹介した通り、「スーパー戦隊シリーズ」などの特撮作品で活躍している声優なのですが、ロボットアニメが大好きであることから「∀ガンダム」のハリー・オードや「スーパーロボット大戦」のレーチェルを演じています。また他にも稲田徹は「SSS.GRIDMAN」のアレクシス・ケリヴ役や「賢者の孫」のファブロ役、「リメイク版銀河英雄伝説」のビッテンフェルト役なども担当しています。

漫画BLEACHに登場する狛村左陣に関する感想では狛村左陣がかっこいいといった感想が多く寄せられていました。狛村左陣は正々堂々とした戦いを好む仁義溢れる人物であり、非常に男らしい姿に人気が集まっています。また人間の姿となった狛村左陣も非常にイケメンであることから多くのBLEACHファンから支持されています。

漫画BLEACHの狛村左陣に関する感想では狛村左陣の卍解に強いインパクトがあるといった感想も寄せられていました。狛村左陣の卍解は巨大な鎧武者を出現させて戦うといった独特の能力をしており、非常にインパクトを与える見た目をしています。そのため初めて漫画BLEACHを読んだ方に狛村左陣の卍解は衝撃を与えました。

漫画BLEACHの狛村左陣に関する感想では狛村左陣が弱いといった感想も非常に多く見受けられました。狛村左陣は本記事でご紹介した通り決して弱くはない隊長なのですが、肉弾戦に特化していることからあまり作中で活躍していません。そのため多くの読者からはかませ犬キャラ扱いされています。

本記事では漫画BLEACHに登場する狛村左陣について死亡説や卍解、東仙要との関係などをまとめてご紹介しました。狛村左陣は肉弾戦に特化した死神であり、卍解や人化の術は非常に強力な能力を持っていました。しかし肉弾戦に特化していることから弱点が非常に多く、敗北が多いことから最弱の隊長と評価されています。もし狛村左陣が千年血戦篇で見せた活躍をもっとしておれば、ここまで悪くいわれることは無かったでしょう。