パクノダの記憶弾メモリーボムなど能力を考察！最後死んだ理由とクロロとの関係は？

ハンターハンターに登場するパクノダは、幻影旅団のメンバーの一人でした。今回は、パクノダを紹介するためにまずはハンターハンターという作品そのものを紹介してきます。

ハンターハンターは冨樫義博が原作の漫画です。週刊少年ジャンプで1990年代から掲載されている大人気漫画です。主人公ゴンは、父親であるジンを探すために父親と同じ職業のハンターになり、父親を探す冒険に出ます。道中に様々な仲間と出会い、さまざまな難題に立ち向かう冒険物語です。

ハンターハンターのあらすじを紹介します。最初はゴンが父親を捜すために父親と同じハンターになるべくハンター試験へ挑みます。その道中でキルア、レオリオ、クラピカと出会って仲間となります。ハンター試験では、最強の敵ヒソカやキルアの兄であるイルミとも遭遇をし、キルアがイルミに操られていることも判明します。そんなイルミのせいでキルアがハンター試験に失格をしてしまい、怒ったゴンがキルアを救い出すことを決意します。

キルアを救出すべくゴン、クラピカ、レオリオがキルアの家へと向かいます。キルアはゾルディック家という最強の暗殺一家の息子です。ゾルディック家の執事たちにキルア救出の邪魔をされながらも救出した一同は、そのままそれぞれの目的のためにバラバラになることにします。次に会うのはヨークシンシティでという約束をして別れます。

クラピカ、レオリオと別れたゴンとキルアは資金集めと修行ができる天空闘技場へと足を運び、そこで年能力というものを習得します。ゴンはヒソカと闘いギリギリのところで負けてしまいます。その後、天空闘技場を後にしたゴンとキルアは、ヨークシンシティでレオリオと合流します。ジンの情報があるグリードアイランドというゲームを手に入れるために競売に参加しようとする3人でしたが、幻影旅団が競売の品を狙っていることを知ります。

幻影旅団が参加しているということは、クラピカの狙いが幻影旅団なので必ずクラピカも狙っていると考え、協力を申し出ます。すでにクラピカは旅団の1人を倒しており、ゴンとキルアは一度旅団に捕まりながらも何とか逃げている事実があるので、クラピカも二人の協力を得ることを承諾します。

ゴン、キルア、クラピカ、レオリオの4人は久しぶりに再会し作戦を立てます。しかし、旅団を目の前にクラピカが無謀な追跡をしてそれがバレてしまいます。クラピカを助けるために一度捕まり旅団と面識のあるゴンとキルアが再び捕まる道を選び何とかクラピカが捕まらずに済みました。しかしそこにいたのは旅団の団長クロロでした。

クロロは一緒にいたパクノダに、能力を使ってもう一度ゴンとキルアの記憶を探るように指示します。記憶を探ると同時にクラピカとレオリオの作戦によってクロロを人質としてさらうことに成功します。ゴンとキルアが捕まっている以上、クロロと人質交換をする必要があります。パクノダは一人でクロロとの人質交換の場に向かいました。

ゴン、キルアとクロロの人質交換終了後、パクノダはクラピカに念の鎖を心臓に刺され、クラピカの能力などを話すことを禁止されています。しかしパクノダは自分の命と引き換えにフェイタン、フィンクス、マチ、ノブナガ、シャルナーク、フランクリンに自分の記憶全てを込めた銃の弾を打ち込みます。結果としてパクノダはクラピカの能力によって死にます。これがパクノダの最後になります。

パクノダは自分が死ぬので旅団が死ぬのは最後にしてほしいと願って銃をうちました。それによってパクノダが死んだ理由を知ったフィンクスは、ゴンとキルアに会った時に「パクはお前らに感謝してた」と伝えました。その後、ゴンとキルアはグリードアイランドを入手しゲームの世界の冒険が始まります。

グリードアイランドの中では、通常の念能力の他に、ゲームで入手できるアイテムを使用することができます。例えば、それを使用することで相手のいる場所へ移動することができたりします。ゲームの中で登場したゲンスルーと呼ばれる強力な敵を倒して見事ゲームをクリアしたゴンとキルアは、ゲームのクリア報酬で好きなアイテムを持ち帰れるという特典を利用して、複数人で決まった人物の場所へ移動できるアイテム持ち帰ります。

このアイテムの効果でジンの元へ飛ぼうとしたゴンとキルアでしたが、ゲームの製作者ジンによってそのアイテムを使用した場合にはカイトの元へ飛ばされるように設定されていました。ゴンの恩人でもあるカイトはキメラアントという外来生物のハント中でした。そのハントを手伝うことにしたゴンとキルアでしたが、二人がカイトの足を引っ張ってしまい、カイトがやられてしまいます。

何とか逃げ延びるゴンとキルアでしたが、自分のせいでカイトを死なせてしまったとゴンは自分を責め続けるのでした。立ち直ったゴンとキルアは、そこで出会ったナックルやシュート、パーム、モウラ、ノヴと共に再びキメラアントを討伐しに行きます。ゴンはカイトの仇を、倒すことに成功しますがその結果としてゴンは瀕死の重傷を負ってしまいます。キメラアントは何とか討伐に成功しますが、今度はキルアがゴンを助けるために翻弄します。

キルアは自分のお願いならどんなものでも叶えてくれる能力を持っている、アルカとナニカを地下の幽閉から救い出すことにします。ゾルディック家の家族でありながらその危険な能力のせいで幽閉されているアルカとナニカの救出に成功したキルアはゴンを元通りに復活させることに成功します。そんな時にとある国が暗黒大陸という未知の大陸へ進出することが発表されました。舞台は暗黒大陸へと移るのでした。

ハンターハンターに登場する幻影旅団について紹介していきます。パクノダは幻影旅団に所属しております。特攻部隊にウボォーギンやノブナガがおり、パクノダは分析などが担当です。主に殺しや盗みを本業としているのが幻影旅団であり、団長はクロロです。

メンバーはクロロが頭で他のメンバーが12本の手足で見立て、全員で1匹のクモであることを表現しており、幻影旅団を通称クモと呼びます。また、団員は全員ナンバー入りの12本の足のクモの入れ墨を入れています。非常に強い仲間意識があり、残虐非道で人を殺すことになんの躊躇いもない性格を併せ持ちます。

それでは幻影旅団の中のパクノダのプロフィールについて紹介します。パクノダは団員ナンバー9のであり、幻影旅団結成当初のメンバーの一人です。背が高くスーツをいつも着ています。クールな性格をしていながら義理堅い性格も併せ持ちます。尋問と情報収集が旅団での担当でその念能力はかなり重要だとシャルナークが言っています。

パクノダの念能力を考察していきましょう。まずパクノダの念能力は特質系です。ハンターハンターの世界に登場する念能力は大きく6つに分類されます。強化系、変化形、操作系、具現化系、放出系、特質系です。この内の特質系以外の系統は得手不得手があるにしろどの系統の能力も修行次第で身に着けることが可能です。

しかし、特質系だけは修行で身に着けることは不可能です。何かしらの影響が原因で特質系の能力が発現する可能性があり、具現化系と操作系能力者が一番特質系に変化する可能性が高いです。また、元々発現率が低いのが特質系なので戦闘でも対策を取るのが非常に難しいという特徴があります。

ハンターハンターに登場するパクノダは、記憶を読み取る能力を持っています。特質系であり更に特殊な能力と言えます。対象者に触れて質問することでその者の記憶の底の最も純粋な原記憶を引き出してそれを読み取る能力です。

パクノダが質問することで、対象者の記憶を刺激します。すると池に石を投げた時みたいに、記憶の底で沈殿した泥が舞います。パクノダ曰くこれが原記憶です。この全く加工されていない記憶を読み取るのがパクノダの能力です。

パクノダの能力には更に銃の具現化ができる能力があります。銃は一度に撃てる弾の数は6発でリボルバー式です。基本的な戦闘ではこの銃で戦うと予測されますが、作中では一度も使われていません。

パクノダの能力にはメモリーボムという能力があります。記憶を引き出す能力で引き出した記憶を銃の弾に込めることが可能で、その弾がメモリーボムです。このメモリーボムで撃たれた人はその記憶が植え付けられます。つまり、記憶を共有することが可能なのです。ちなみにこのメモリーボムには殺傷能力は無く、撃たれた人は無傷です。

また、パクノダの能力『メモリーボム』で対象者の記憶を消すことも可能です。記憶を引き出した本人にメモリーボムを撃ち込むことで記憶を消すことが可能です。引き出した記憶のみを消せるので部分的な記憶の改ざんを行うことも可能です。

パクノダが最後に死んだ理由の1つ目は、念の刃を刺されたからです。クラピカによってクラピカの能力を話すことを禁じられたパクノダは、自分で死ぬのは最後にして欲しいと願い、メモリーボムに自分の記憶を込めて仲間に撃ち込みました。これが結果としてパクノダが死んだ理由となりました。

ゴンとキルアはパクノダを殺したくありませんでした。パクノダが死んだ理由は確かにクラピカによる念能力ですが、最後は自ら死ぬことを選びました。それは、クロロのことで旅団の仲間が揉めることを嫌ったためであり、クロロを助けたいという気持ちが強かったからです。つまり、パクノダが最後に死んだ理由はクロロを助けて旅団を助けたいと思ったからだとも言えるのです。

パクノダが最後に死んだ理由の2つ目は、命と引き換えに伝えたものについてです。パクノダが最後に自分の命と引き換えに旅団メンバーに伝えたものは、クラピカの弱点や自分がどうして旅団を守るために動いたのではなくクロロを助けるために動いたのかというものです。そして自分がこのことを伝えることで死ぬということも伝えています。

パクノダにメモリーボムを撃ち込まれたメンバーは、パクノダが最後に死んだ理由をしっかりと把握し、その意志を継ぐ気持ちが固まりました。また、最後に死んだ理由を知ったメンバーはパクノダの心臓に念の刃が刺さっておりそれが原因で死んだことをも知ることができました。クラピカの能力を伝えることもできたのです。

パクノダが最後に死んだ理由の3つ目は、パクノダの死で闘争が終息したことです。パクノダが最後に死んだ理由を知った旅団のメンバーは、パクノダが最後に死んだ理由であるクラピカの念の刃がクロロにも刺さっていることを知ります。また、クロロがどんな禁を破ったら念の刃で死ぬのかをも知りました。

そして、クラピカの念の刃がクラピカの死後強まる念であることも全員が知っています。このままクラピカを殺せばクロロに刺さった念の刃は消えるどころか恨みとなって強まるということです。それならば除念師を探して念の刃を外す方がいいと判断したのです。結果として、パクノダの死が闘争を終わらせたのです。

パクノダとクロロの関係を考察していきます。クロロとは幻影旅団の団長であり、能力は盗賊の長らしく相手の念能力を盗むという能力です。しかし、クロロ自身は自分はあくまでもリーダーではあるけれども自分も旅団というクモの中の一部であるとメンバーに説明しています。

生かすのはクモであって団長ではないとはっきりと明言しています。クロロの命令は最優先ではあるけれどもクロロを最優先にする必要はないということです。パクノダはまだクロロが必要だと感じ、クロロを最優先する道を選び、更にクモを生かすために自分が死ぬ道を選びました。

パクノダはクロロを尊敬していました。私たちにはまだあなたが必要ですと考え、クロロを救出するために自分が死んだ理由になるクラピカの念の刃を受け入れます。その念の刃を受け入れても尚、クロロを必要としており、その必要の根底にはクロロを団長としても人間としても尊敬しているからだとうかがえます。

パクノダはクロロを愛していたのではないかという説もあります。そのため、クロロを殺すことを拒んだのではないかということです。自分が死んだ理由もクロロを愛していたからクロロの代わりに死んだという自己犠牲の可能性も出てくるわけです。

クロロとしては、『自分が死んだらクラピカを殺して誰かが団長を継いでクモ再結成』という、旅団のルールを徹底させたかったのですが、パクノダは『私たちにはまだあなたが必要です』と旅団のルールを無視して自分が死んでまでクロロを助けています。命をかけて好きな人を守っているのだと考察することもできるシーンです。

パクノダの戦闘力について考察してみましょう。まずパクノダは旅団の中では特攻ではないため、ノブナガやフィンクスのような戦闘のスペシャリストではありません。しかし、そんなパクノダは自身の念能力の効果も併せ持ち尋問と調査のスペシャリストとして、旅団の中でも重宝されるメンバーの1人だったようです。

パクノダの記憶を読み取る能力を使えば、拷問をする必要もなく必要な情報を引き出すことができます。フェイタンが『体に聞いた』と表現するシーンがありますが、これはフェイタンが拷問をして尋問したことが推測されます。そんな拷問以上にパクノダの能力は信頼を得られています。その点を考慮してもパクノダは尋問と調査のスペシャリストなのです。

パクノダの戦闘力を考察する点において考慮すべき部分は、頭がキレるということです。ヨークシンシティ編では、団長がさらわれる場面があります。その時に団長と行動を共にしていたパクノダは一瞬にしてあらゆる考えを巡らせるシーンがあります。また、団長が盗んだ念能力の中にその人の未来を占う能力があります。この占いは詩でできており、必ず的中します。

パクノダの占いの詩の一部が『暗くてわずかに明るい日、貴方は狭い個室で2択を迫られる、誇りか裏切りかしか答えはないだろう、死神が貴方の側に佇む限り』というものであり、狭い個室とは自分の頭のことであり、死神とは人質になっているゴンとキルアのことだとパクノダは考えて自分なりの考えをまとめています。このことからもパクノダは頭がキレることがわかります。

パクノダの戦闘力について考察する際に考慮すべき点は、パクノダの戦闘力はそれなりにあるのではないかということです。その大きな理由としては、クロロがクラピカにさらわれた時に真っ暗闇になって暗闇に乗じてクロロはさらわれるわけなのですが、パクノダは捉えていたキルアに攻撃をされます。その後ゴンからも攻撃を受けます。

注目すべき点は、この時に念でのガードをしていないのに、腕の骨折と歯を折るだけで済んでいるということです。気絶すらしておらずその後も平然と行動をしています。この点を見ると、戦闘力はそれなりにあるのではないかと考えられます。

幻影旅団は全員で13人おり、メンバー内で腕相撲ランキングというものがあります。ノブナガは9位でありシャルナークから、弱くはないけど強くもないと評価されています。そんな中でパクノダはノブナガよりも更に下です。ランキングで見ると11位です。しずくが12位でありながら全力のゴンといい勝負をしていました。

この点を見ると、旅団全員の腕相撲が極端に強くてその極端に強い中で下から3番目の強さであると推測できます。前述した戦闘力はそれなりにあるという点と併せてもやはりパクノダはそれなりに強いという評価になると思われます。

パクノダに関する評価や感想の1つ目は、パクノダがいい人であるということです。ゴン、キルア、パクノダの3人だけになった時にパクノダはゴンとキルアになぜ逃げないのかを問いかけます。手負いの自分よりも二人の方が足が速いから逃げればクラピカは念願の団長を殺すことができるということです。しかし、ゴンは仲間だからこそ、人殺しなんてさせたくないし交換で済むならそれがいいと答えます。

この言葉にパクノダは救われ、団長の命が確実に守られることを確信します。そしてゴンとキルアに感謝をもします。パクノダのこの気持ちが結果的に旅団のメンバーがクラピカを狙うのを止めることにも繋がります。残忍な集団であることは事実なはずですが、旅団のメンバーが残虐だけではないという印象を与えたのはパクノダのこの人の良さがあるからでしょう。

パクノダに関する評価や感想の2つ目は、パクノダに生きてて欲しかったということです。ヨークシンシティの終盤にはゴンとキルアがフィンクスとフェイタンと遭遇するシーンがあります。ゴンは二人にパクノダはどうなったのかを聞きます。「パクは死んだよ」とフィンクスが言うとゴンは非常に悲しそうな顔をします。その時のゴンと同じ気持ちになっている人が非常に多く、旅団の中でも一番いい人なのではないかと思わせる人物でした。

パクノダに関する評価や感想の3つ目は、旅団の絆は深いということです。ウボォーが死んだときにクロロが涙を流し、ノブナガが全力でキレています。また、パクノダのことを疑っていながらも、自分に銃を向けるパクノダに対して信じる素振りを見せるフィンクスやフェイタンの行動を見ると、旅団の絆は非常に硬くて強いものだと見てとれます。

いかがでしたか？パクノダのメモリーボムや能力、クロロとの関係について解説してきました。今回の記事を参考にしてぜひパクノダの魅力を再発見してみてください。