【ドラゴンボール】魔人ブウの強さを考察！善・悪・純粋でどの形態が一番強い？

魔人ブウの形態変化を一覧にして紹介する前に魔人ブウが登場するドラゴンボールについても簡単に紹介しておきます。

ドラゴンボールは1984年から1995年にかけて集英社の発行する漫画雑誌、週刊少年ジャンプにて連載された漫画です。連載当初は7つ揃えると願いを叶えてくれる秘宝ドラゴンボールを巡る冒険物でしたが、その後、格闘路線に舵を切り人気を集めると次々と現れる強敵から主人公の孫悟空やその仲間達が地球や宇宙を守るという形のバトル漫画になっていきました。

メディアミックス展開も行われ約11年に渡って放送されたアニメは平均視聴率20%を超える視聴率を獲得しました。原作終了後もリバイバルが行われ、2019年現在はアニメを中心に様々なメディアでコンテンツが作られています。ドラゴンボールの人気は連載が終了すると掲載された週刊少年ジャンプの発行部数に影響を与える程で、アニメ、ビデオゲーム、カードゲーム各ジャンルにおいて日本はもちろん世界中で人気を集めています。

バトル物へと舵を切ったドラゴンボールはピッコロ大魔王との死闘に始まり、ベジータを筆頭としたサイヤ人の来襲、ナメック星でのフリーザ、人造人間との戦いから始まったセルと数々の強敵を打倒しました。その過程で孫悟空は生き返る事を拒否してあの世で暮らす事を選びます。セルとの死闘が行われたセルゲームから7年後、仲間達が天下一武道会に出場する事を知った孫悟空は1日だけあの世から戻ってくる事になります。

天下一武道会にて孫悟空とその仲間達は界王神と出会い、恐ろしい力を持つ魔人、魔人ブウの封印を解こうとしている魔導師バビディの存在を聞かされる事になります。

魔導師バビディにより復活した魔人ブウはまさに原作ドラゴンボールの最後の敵に相応しい強さを発揮します。孫悟飯やベジータを簡単に倒してしまうだけの強さを発揮しています。あらすじの流れで今回一覧形式で紹介する様々な形態に移行しながら孫悟空とその仲間達を苦しめる事になります。

魔人ブウは孫悟空がその身を犠牲にして倒すしか方法がなかったセル以上の強さを発揮しています。原作においても単純な戦闘力だけで見てもセルより強い戦闘力を持っていると誰もが納得する描写になっています。作中セルと魔人ブウの登場の間には7年の空白がありその間に孫悟空達も強くなっているのですがその強さ以上の強さを発揮しているのです。

単純な戦闘力においてもセル以上の強さを誇る魔人ブウですが、その強さが戦闘力にのみ由来するセルと違い、さらに厄介な特殊能力を持っています。魔導師に作り出されたというだけあって魔術を扱う事ができ、頭の触覚から放つ光線を当てた者をお菓子に変える事が出来るのです。基本的にお菓子になってしまった者は戦闘不能状態で後は食べるだけで勝つ事が出来るというとんでもない能力です。

ただこの能力にも弱点はあり、相手の戦闘力が高いと戦闘不能に出来ず、的が小さくなってしまい苦戦する事があるのです。原作ではベジット相手にこの状態に陥り、お菓子化を魔人ブウ自身が解除しています。魔人ブウというとこのお菓子化の能力が印象的ですが、他にも粉々の状態からでも使用が可能な再生能力、他人の身体の吸収して自身の力にする事が出来る吸収能力、他者の怪我を治癒する治癒能力まで持っています。

使うかどうかは別にしてこれらの能力は下記の一覧で紹介する全ての魔人ブウの形態が持っている基本的な能力です。その為、一覧に載る全ての魔人ブウの強さの根幹にあるのはこれらの特殊能力にあると言えます。

魔人ブウが持っている能力の中でもとりわけ戦闘に直結する厄介な能力が再生能力と吸収能力です。原作の続編に当たるアニメ、「ドラゴンボール超」ではこの能力のおかげで孫悟空やベジータですら敗北したモロという敵に善戦する事が出来るなど格上相手に闘う事も出来るのです。しかもこの再生能力、痛みこそあるものの、セルのようにエネルギーを消費する事なく無制限に行う事が出来るのです。

吸収能力に関しても強力で、お菓子化では出来なかった格上相手にも逆転勝利出来る要素になっています。その時点では格上状態と言えるアルティメット悟飯を吸収し能力を得るなどこの吸収能力は格上相手にも通用するのです。吸収した相手は自力での脱出は不可能で完全に無力化できる上に複数人を吸収すればその吸収した全員の技を使う事が出来るという能力になっています。

魔人ブウの形態は作中で初登場した時から様々な形態を取っています。その中でも象徴的なのが善・悪・純粋と分類される形態の魔人ブウです。強さランキング形式で一覧にして紹介する前にこれらの特徴的な魔人ブウの形態について紹介しておきます。

ドラゴンボールのあらすじ上、最初にその姿が描かれたのがぽっちゃりした善の魔人ブウです。この時点で既に界王神2人を吸収した状態であり、その影響で無邪気な心の持ち主になっています。この時点でもその強さは超サイヤ人2の孫悟空やベジータが全く歯が立たない程の強さを発揮、超サイヤ人3の孫悟空と互角で両者ダメージを与えられない程の強さを発揮しています。

ただ余談ですが、原作の中で孫悟空は超サイヤ人3で全力でやればこの状態の魔人ブウを倒さたと発言しています。孫悟空はこの戦いの時、単純な戦闘力だけなら上回っていたかもしれませんが同時にこの世にいられる時間制限を抱えている状態でした。その為、その後悟天とトランクスにフュージョンを教える時間を残す為、本気で戦わなかったのです。

魔人ブウの善と悪の心が分離し、悪の魔人ブウが善の魔人ブウを吸収した状態がこの悪の魔人ブウです。善の心を持ち、パワーをダウンさせていた善の魔人ブウと違い、完全に戦闘に特化した強さを持っている悪の魔人ブウは原作でも全てにおいて善の魔人ブウ時代を上回っていると言われています。また孫悟空もこの状態の魔人ブウには勝てないと明言する程でした。

この形態と単独で闘う事が出来たのは界王神により力を引き出されたアルティメット悟飯だけです。後はフュージョンした超サイヤ人3状態のゴテンクスと、ポタラで合体したベジットだけが戦闘を行えています。いずれにしても善の魔人ブウよりは悪の魔人ブウの方が強いのは明らかです。

ベジットが仲間を助ける為にわざと魔人ブウの吸収能力を使わせて体内に侵入、そこで仲間達と共に見つけた善の魔人ブウを剥がした事で生まれたのが純粋魔人ブウです。同時に、魔人ブウが初めて誕生した時の姿でもあり、魔人ブウ最後の形態でもあります。知性を持たず、本能のみで行動するので先が読めないという単独な戦闘力以上の脅威性を持っています。

ネット上ではこの3形態の魔人ブウにおいて、孫悟空達が最終的に倒した純粋魔人ブウよりも、実は悪の魔人ブウの方が強いのではないかという意見もあります。確かに知性的に戦闘を進めるという意味では悪の魔人ブウに軍配が上がるでしょう。純粋な魔人ブウはキビトの瞬間移動を見ただけで使いこなすなどそれまでの形態よりも戦闘におけるセンスで上回っていると言えます。

悪の魔人ブウの場合、ゴテンクスや悟飯を吸収してその能力を得たりもしているのでそれらの形態に触れるのは下記で紹介する形態一覧によるランキングにしますが、悪の魔人ブウが誰も吸収していない状態であればやはり純粋な魔人ブウの方が強いのではないかと考えられます。

魔人ブウの形態の中で一番戦闘力を持っていないと考えられるのがミスター・ブウです。魔人ブウの善の心が残った姿であり、サタンの助命嘆願もあって原作で生き残った魔人ブウと言う事が出来ます。分離した際にその力の多くを邪悪魔人ブウに持っていかれている為、魔人ブウの中では一番弱いと言わざるを得ません。

余談ですが、原作ドラゴンボールにて生き残っているのでアニメで続編となる「ドラゴンボール超」に登場している魔人ブウはこのミスター・ブウの事を指しています。弱くなったと言っても再生能力などは持っており、サタンとの特訓もあって孫悟空達の仲間として活躍出来るだけの強さを持っているので魔人ブウの形態を一覧にした時にランキングでは最下位というだけで決して弱いわけではありません。

ランキング9位のミスター・ブウと対になる存在と言えるのが邪悪魔人ブウです。ガリガリ魔人ブウとも言われるこの形態はミスター・ブウと戦闘してその力を吸収、そして悪の魔人ブウへと形態を変化させています。唯一直接対決が描かれている魔人ブウ対決で軍配が上がっていますが下記一覧の魔人ブウらの形態と比べればまだまだ弱いです。

表記上分かりにくいですが原作ドラゴンボールのあらすじにおいて初めてその姿を見せたバビディに復活された際の魔人ブウです。無邪気魔人ブウ、元祖魔人ブウとも言われます。バビディは魔人ブウを制御する為に界王神2人を吸収させており、その状態で封印されていました。無邪気な性格となる要素となった大界王神を吸収した事により心を得た代償に弱くなったと言われています。

弱くなったと言っても超サイヤ人3の孫悟空でやっと勝てる状態であり、悟飯やベジータを破るなど実績をあげています。サタンとの交流もあり、無邪気に自分の家を作ったり、偶然であった盲目の少年の目を治療してあげるなど無邪気故の優しさも見せた魔人ブウです。

ランキング8位のガリガリ魔人ブウがランキング9位のミスター・ブウを吸収した状態が悪の魔人ブウです。同時に下記のランキング上位の「～を吸収した魔人ブウ」の元となった魔人ブウと言えます。単純な見た目もより戦闘向きになり、原作の中でも元のブウ（界王神2人を吸収した魔人ブウ）よりも強いと明言されている魔人ブウです。この形態の魔人ブウはそれまでは出来なかった気で敵を探る能力を得ているなどしています。

余談ですが、本来悪の魔人ブウは善の魔人ブウの持っていた優しさなどを切り離した存在であるはずですが、サタンと犬のベエヘに対しては温情を持っていたりとその行動のどこかにはまだミスター・ブウの面影を感じる事が出来ます。

ランキング5位は下記で紹介するゴテンクスを吸収した魔人ブウがフュージョンの時間制限によって意図せず形態変化してしまった姿です。フュージョンが解けただけで吸収と解いているわけではないので厳密にはピッコロの他に悟天とトランクスも吸収しています。ピッコロの頭脳明晰さをが全面に出た形態で直接的な戦闘力ではランキング上位に劣りますがすぐに悟飯を吸収する事を思いつく当たりにその頭の良さが現れています。

ランキング4位は孫悟空とベジータが仲間を救出する為に魔人ブウの中に入り込んだ際、ミスター・ブウを切り離した事で一瞬だけ形態変化した南の界王神を吸収した魔人ブウです。この形態はもう1人の界王神の性質がミスター・ブウに残っていた事から現れた形態と言えます。直接的な戦闘は描かれておらず未知数ですが、「気が強くなっている」と描写されており、相応の強さを持っていると言えます。

ただドラゴンボールでは未来トランクスがパワーアップに注力しすぎスピードを落としてしまった超サイヤ人2という例も見せており、また描かれた姿が元南の界王神の姿を反映したと思われる上半身の筋肉が大きく膨らんだ姿という事もあり、気の強さは別にして実際に戦うと今回の一覧ランキングでは下位に据えた魔人ブウより戦闘力では劣る可能性もあります。

ランキング3位は原作最後の魔人ブウの形態である最初の魔人ブウ、純粋魔人ブウです。作中でも孫悟空やベジータ、全ての魔人ブウの形態変化を見ている界王神をして「一番厄介でパワーのある魔人ブウ」という発言をしています。パワーダウンしてまで手に入れた心や知性を失ってる破壊衝動の塊と考えればその強さは間違いなく強いと言えます。

南の界王神吸収状態の方が気の強さで言えば上で、実際バビディも南の界王神吸収時点ではパワーアップだったと明言している事から或いは戦えば南の界王神吸収形態の方が強いかもしれませんがその強さが未知数であるという事も含めて原作ドラゴンボールの最終形態であり、ラスボスとなった純粋魔人ブウを今回の魔人ブウ一覧ランキングでは上位に据えています。

ランキング2位はゴテンクスを吸収した状態の魔人ブウです。上記でも説明した通り、厳密にはピッコロも既に吸収しており、ピッコロの知性とゴテンクスの強さを持った形態となっています。単純な強さだけであればアルティメット悟飯すら圧倒した存在であり、今回の魔人ブウ一覧強さランキング1位でもおかしくない強さを持っていますがゴテンクスのフュージョンが時間制限で解けてしまうという致命的な弱点を抱えています。

ランキング1位はゴテンクス状態の魔人ブウが一度ピッコロ状態に落ちた後、その知性で悟飯を吸収した魔人ブウです。フュージョンやポタラなどの合体や吸収などを他者の能力を得るような力を無くした純粋な個による戦闘力という意味合いで原作ドラゴンボール最強と言える存在であるアルティメット悟飯を吸収した状態である事からまさしくその力は単体最強と言わざるを得ない強さを持っています。

アルティメット悟飯とゴテンクスが闘う描写などは作中ではないので単純な戦闘力では或いはゴテンクス状態の方が上かもしれませんがゴテンクスが時間制限付きという致命的な欠点がある事を考えるとまさに最強と言わざるを得ない状態です。事実、この最強と言える悟飯吸収魔人ブウは原作において倒されるのではなく、吸収の強制解除によって別の形態に移行させられた形態です。

魔人ブウはドラゴンボールのあらすじの中で善と悪に別れ、悪は純粋となって最後に孫悟空によって倒されています。善の魔人ブウはサタンの助命嘆願もあってミスター・ブウとしてその後も生き残っていますが、対となる存在となったのが純粋魔人ブウが閻魔大王によって転生した存在であるウーブです。地球人として生まれたウーブは魔人ブウの生まれ変わりという事もあって地球人最強と言える存在です。

そんなウーブが登場したのは原作の最終回での出来事です。天下一武道会に出場する事になった孫悟空の前に対戦相手として現れたのがウーブでした。高い潜在能力を見せて孫悟空や仲間達を驚愕させるとその場で孫悟空に師事する形になります。原作はここで終わっていますがアニメオリジナルのGTや正統続編であるドラゴンボール超ではその前後の事も描かれています。

ドラゴンボール超によるとこの時孫悟空が天下一武道会に出場したのは、孫悟空が閻魔大王から純粋ブウを人間として転生させた事を聞かされて存在を知っていた事、そしてデンデからその力の使い方を間違えないように教えるべきだと言われた為という事になっています。

ここからは既にドラゴンボールを視聴した人の魔人ブウに関しての感想を紹介していきます。魔人ブウに関しては総じて原作ドラゴンボール最後の敵というだけあってその強さは桁違いであるという感想が多いです。再生能力や吸収能力自体はセルも持っていましたが、成約があった事を考えると成約もなしに再生出来る魔人ブウは強すぎるという声も多いです。

また魔人ブウ単体ではなく原作ドラゴンボール全体で見た時に綺麗なインフレになっているのが良いとする声も多いです。ピッコロより強いベジータ、ベジータより強いフリーザ、フリーザより強いセル、そしてセルより強い魔人ブウと分かりやすい構図もまたドラゴンボールがここまで成功した理由だとする声もあります。

また魔人ブウの形態変化は回数も多い分、その見た目のバリエーションが豊かである事に触れる事も多いです。特に善のような無邪気さが好きという声も多く、強さ以上にインパクトのあるキャラクターだったという声も多いです。また今回一覧で紹介した形態それぞれにファンがいる程に人気のあるキャラクターでもあります。

一方でその能力故に扱いに困るのか、ドラゴンボール超での活躍が少ない事を残念がるファンも多くいます。全く出番がないわけではありませんがその活躍は非常に限定的である為です。特に魔人ブウの持つ再生能力が現在のドラゴンボール超のあらすじ上強すぎる為に登場させていないのではないかとも考えられています。

魔人ブウは原作ドラゴンボールにおいて最後に孫悟空とその仲間達が倒した相手であり、最後の敵に相応しい一覧が作れる程に様々な形態に変化した敵キャラクターです。その形態のバリエーションは9種類もありそれも一方通行の変化ではなく、分離したり、吸収したり解除されたりとその能力が単にパワーアップではなくあらすじに最も生かされたキャラクターだとも言われています。

魔人ブウはその能力故にドラゴンボール超での活躍は控えめではありますがドラゴンボールの中でも非常に人気のあるキャラクターです。まだドラゴンボールを見た事がないという人はぜひ1度魔人ブウの形態変化を楽しみながら視聴してみてはいかがでしょうか？