ドラゴンボールのパンの強さや戦闘力は？結婚する相手はトランクス？

鳥山明原作の『ドラゴンボール』。主人公の「孫悟空」は有名です。その孫娘である「パン」についてはご存知でしょうか？孫悟飯とビーデルの娘として登場し、「ドラゴンボールGT」ではメインキャラクターとして活躍した、強く健気で可憐なパンちゃんの画像を紹介するとともに、その戦闘力や結婚相手などの謎に迫ります。

パンの父はサイヤ人と地球人のハーフであり、かつては強敵セルを倒して地球を救ったこともあるほど高い戦闘力を持つ孫悟飯。母はかつて天才格闘少女として有名だった地球人のビーデルです。そのためパンの中の四分の一はサイヤ人の血が流れており、いわゆるクォーターとなります。高い戦闘力の期待できる血筋です。「ごはん」の娘なので「パン」というネーミングセンスは作者の鳥山明ならでは。

パンの父方の血縁関係を見ていくと、祖父は純血サイヤ人である孫悟空、祖母は地球人であるチチ。曽祖父・曾祖母はバーダック、ギネ、牛魔王の3人が判明しています。孫悟天は叔父、ラディッツは大伯父に当たります。いずれも武闘派揃いで、血筋の強さは間違いなし。一方、パンの母方の血縁関係は、祖父のミスターサタンと、故人である祖母のミゲルしか判明していませんが、サタンには溺愛されている様子が見て取れます。

「週刊少年ジャンプ」にて連載されていた、鳥山明による原作「ドラゴンボール」に初めてパンが登場したのは、「魔人ブウ編」が終わってすぐの其之五百十八「そして10年後」です。わずか4歳ながら舞空術で地球をひと回りできるほどの実力を持ち、悟空からは「今うちで一番根性ある」と言われています。周りが平和ボケしている中、おじいちゃんの下でひたむきに修行に励んでいる様子が窺えます。

この時代の天下一武道会は少年の部が廃止されてしまっていますが、パンは大人に混じって参加し予選を通過。画像のシーンでは、2メートル30センチの巨体を持つ「猛血虎」にあっさり勝利するほどの戦闘力を披露しました。猛血虎は前回の大会では準決勝まで進んだという実力者らしく、周囲の驚きっぷりも大変なもの。残念ながら原作ではパンの他の試合が描かれることはなく、戦闘力も不明なままでした。

アニメ版「ドラゴンボールZ」では其之289から、最終話である其之291に登場。母ビーデルと同じく声優・皆口裕子がセリフを担当することに。アニメオリジナル描写として、画像のシーンでは13歳も年上の叔父・悟天と戦い勝利してしまっています。悟天の修行不足もあるでしょうが、それだけでなくパンが相当な戦闘力を秘めている証と言ってもよいでしょう。

パンについて語る上で外せないのが、Zのあとに放映されたアニメオリジナルエピソード「ドラゴンボールGT」でしょう。悟空・パン・トランクスの3人が宇宙船に乗って旅をするというストーリーであり、パンはメインキャラクターとして大活躍しています。各種ゲーム作品でも、このときのオレンジのバンダナ姿のパンが登場することが多くなっています。画像で一緒にいるロボット「ギル」とのコンビも印象的。

ドラゴンボールGTは原作の最終回から5年後のエイジ789年の話で、エイジ779年生まれのパンの年齢でいうと10歳前後の頃に当たります。背が低いことを気にしており、ひとつ年下のブラと比べて子供っぽく見えます。画像のように悟空おじいちゃんが小さくなってしまったことを嫌がりながらも、持ち前の気の強さと行動力がストーリーを動かすことも多々。また、トランクスからは「オレより強いかも」と評価されたことも。

ドラゴンボールGTでは「ベビー」「超17号」「一星龍」といったボスキャラが登場しますが、いずれも悟空の手によって倒されるため、残念ながらパンの戦闘相手はザコキャラが主。そのためパン本人は最後まで超サイヤ人に覚醒することもなく、その強さも予測しづらくなっています。この時代だと「戦闘力」という基準はとうの昔のものになっているため、戦闘力も相変わらず不明です。

ドラゴンボールGTでのパンの見せ場のひとつが、マシンミュータントとの戦いです。4体の「メガキャノン部隊」のうちの1体「ナット」を破壊したり、大勢の戦闘タイプM2（M2コマンドー）を吹き飛ばすなど子供ながらになかなかの強さ。また、惑星M2と一体化したリルド将軍（メタルリルド）を、悟空・トランクスと合わせて3人で放ったエネルギー波で撃破しています。

もうひとつ、パンの活躍シーンとして重要なのがこちら。「黄金の大猿」となり暴走した悟空ですが、パンの涙により理性を取り戻し、超サイヤ人4として覚醒。圧倒的な戦闘力で、強敵「ベジータベビー」を追いやることに成功しました。

アニメではパンのオリジナルの技名は出てきませんでしたが、先述のマシンミュータント戦で使用した技は、後にゲーム作品でそれぞれ「乙女の怒り」「乙女バースト」として実装されています。悟飯の娘というだけあって、感情によって戦闘力を爆発的に高めるのが得意なようです。他に「乙女ブラスト（ツインエネルギーボール）」という独自技を持っています。

また邪悪龍編では、画像のシーンで「六星龍」に対しパンが「かめはめ波」を使用。一部のゲーム作品では、祖父サタン譲りの「ローリングサタンパンチ」や「ダイナマイトキック」も会得しています。幼い頃から「舞空術」も使用可能です。

番外編「ドラゴンボールGT 悟空外伝!勇気の証しは四星球（スーシンチュウ）」は、パンが110歳になったエイジ889年ごろの話が描かれたTVスペシャルです。大変な長生きながらも元気たっぷりで、気の強さは健在どころかますます増しています。

悟空の昆孫（孫の孫の孫）である孫悟空Jr.に修行をつけながら2人で暮らしており、厳しくも優しい眼差しで次世代のことを見守っています。また、最終回となる第64話「さらば悟空…また逢う日まで」にも再びパンばあちゃんが登場。天下一武道会で悟空Jr.とベジータJr.の闘いを観戦していました。

「ドラゴンボールGT」の放映終了から十数年を経て新たに制作された「神と神」「復活のF」という2本の劇場版作品。また、それらのエピソードを再構成しつつ新たなエピソードも語られたテレビアニメ「ドラゴンボール超（スーパー）」。原作における魔人ブウ編から最終話に至るまでの空白の10年間を描いたこれらの作品では、母ビーデルの胎内にいるパンや、生まれたばかりの赤ん坊の頃のパンの姿が描かれています。

破壊神ビルスとの闘いを描いた劇場版作品「ドラゴンボールZ 神と神」。原作における魔人ブウ編から約4年後のエイジ778、つまりパンが生まれてくる前の話です。悟空が超サイヤ人ゴッドになるためには5人のサイヤ人の協力が必要でしたが1人足りず、そこへビーデルが悟飯との子を身ごもっていることを告白。まだ名前も決まっていない孫（パン）の協力のおかげで、悟空は超サイヤ人ゴッドになることができました。

「神と神」の続編で、ゴールデンフリーザの登場が話題となった劇場版「復活のF」では、無事生まれたパンが赤ん坊として登場しています。パイナップルのように縛った髪の毛がトレードマーク。ゆりかごの中ですやすやと眠るパンの子守りをしているのは、かつて悟飯の親代わりをしていたことで有名なピッコロ。親子二代に渡って面倒を見ていることになります。母ビーデルも安心して預けることができている様子です。

全131話となるテレビアニメ「ドラゴンボール超」では、第17話でパンが誕生。第43話では、ピッコロのことを「ピッコヨ」と呼ぶほどなついている赤ん坊のパンが登場。どうやらツナとオカラのベジタブルホットケーキを好んで食べ、夜泣きをするたびにピッコロの子守り歌であやしてもらっている様子。人見知りで、ピッコロ以外に抱かれると泣くということも語られます。

同じく第43話でパンはピラフ一味のマシンに乗せられに連れ去られてしまいますが、パンは気を放出してピラフマシンを破壊、そのまま舞空術にて帰還。母ビーデルによると、パンがいつの間にかどこかへ消えてしまうことは最近よくあるらしく、どうやら無意識のうちに飛べるようになっていたようです。悟天でさえ教えてもらうまでは飛べずにいたことを考えると、パンが大変な才能を持っていることがよくわかります。

サイヤ人クォーターであるパンは、残念ながらアニメでは超サイヤ人になった姿は一度も描かれていません。しかし一部のゲーム作品では、本来超サイヤ人3になれなかったはずのベジータ、悟飯、ラディッツ、ナッパといった面々が超サイヤ人3になった姿が登場しているなどのファンサービスが見られます。同じようにパンも超サイヤ人になる日がいつか訪れることが期待されています。

YouTubeでは、ゲーム「ドラゴンボールゼノバース2」にて超サイヤ人になっているパンの動画が公開されています。バンダナの下からなびく金髪が特徴的なほか、バンダナなしのバージョンも。ところがこれらはゲームのプレイヤーアバターの衣装を組み合わせて作られた姿であり、パン本人というわけではありません。それでも、パンが超サイヤ人になったらこんな感じになるという雰囲気だけでも感じることができます。

ドラゴンボールで戦闘力を大幅に上昇させることができるのは、超サイヤ人だけではありません。ゲーム作品では、ヤムチャと天津飯がフュージョンした「ヤム飯」をはじめ様々な合体キャラクターが登場しています。パンは数少ない少女戦士であるため、同じく女の子のビーデルやブラと「EXフュージョン」してそれぞれ「パンデル」「ブラパン」になることができます。

「EXフュージョン」とはニンテンドー3DS用ゲームソフト「ドラゴンボールフュージョンズ」で登場した概念で、ブルマによって作られた「メタモリング」という腕輪を使用することで2人のキャラクターが合体できます。原作やアニメで登場したゴテンクスやゴジータのように背丈や気の大きさを揃える必要がなく、時間制限もありません。その代わりに戦闘力はそこまで高くならず、またメタモル星人の衣装に包まれないのも特徴です。

パンが母ビーデルと親子でEXフュージョンした姿が、こちらの画像の「パンデル」です。髪型は天下一武道会時のビーデルやパンに近いですが、パンのトレードマークであるバンダナを彷彿とさせるオレンジのリボンでツーサイドアップにしているのが特徴。必殺技はパンと同じく「乙女バースト」。コラボキャラクターとして、スマートフォンアプリ「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」にも登場しました。

ベジータとブルマの娘で、トランクスの妹に当たるのがブラです。ブラはサイヤ人ハーフであるため潜在能力は高いと見られていますが、舞空術こそ使えるものの戦った描写はなく、ゲームに戦士として登場するのは初めてのことでした。

そんなブラとパンがEXフュージョンした姿が、こちらの画像の「ブラパン」。服装などはブラの影響が色濃くなっています。必殺技は「ぴちぴちセクシースマイル」。こちらも同じくコラボキャラとして「ドッカンバトル」に登場しました。

原作「ドラゴンボール」最終巻で登場したブラは約3歳で、ブタのウーロンと同じぐらいの身長でした。ところが9歳前後に成長した「GT」では、都会で育ったゆえか随分大人びた風貌に。ブラのひとつ年上のはずのパンは背が低いこともあり、2人の年齢を勘違いするファンもちらほら。「超」ではちゃんと先にパンが生まれ、その後でブルマがブラが身籠っている様子が描かれています。

気になるのが、パンの結婚相手。「GT」序盤ではボーイフレンドを募集しており、ポペルという少年とデートもしていたパン。しかしその戦闘力の高さのあまり、恋愛相手を見つけてもすぐに引かれてフラれてばかりのようです。100年後には孫の孫（玄孫）が登場していたことから、誰かと結婚して子供を生んだ可能性は高いと思われます。

パンの結婚相手として真っ先に挙げるファンが多いのがトランクスでしょう。「超」ではピラフ一味のマイとトランクスが親密になる様子も新たに描かれていましたが、一方で「GT」でのトランクスとパンの微妙な関係を支持し、結婚してほしいと望む声も根強くあります。

しかし、もしトランクスと結婚していたらパンは社長夫人。100年後のパンおばあちゃんは「ブルマさんのカプセルコーポレーション」というセリフがあったことから推測すると、2人は結婚することはなかったようです。他にこれといった有力なキャラクターもおらず、パンの結婚相手は不明となっています。

以上が、パンの画像や強さを見つつ、結婚相手などの謎に迫った結果です。ブルマ、ランチ、18号、ビーデルなど女性キャラクターが魅力的なドラゴンボールですが、メインキャラクターとして旅をしながら戦い続けた少女戦士はパンが初めて。ギネをはじめとした女サイヤ人たちに先駆けた存在となっています。幼い頃からとんでもない才能を秘めていたパンは、これからもゲームなどで活躍してくれることでしょう。