おそ松さん2期がつまらないという評価が?下品でひどい?理由を調査!

赤塚不二夫の名作『おそ松くん』がアニメ『おそ松さん』として復活し、女性を中心に爆発的な人気を獲得しました。しかしアニメ1期が驚くほど盛り上がったのに対し、期待されていたはずの2期はつまらない、ひどい、下品など散々な評価を受けているという話があります。本当に『おそ松さん』2期はつまらない作品だったのでしょうか?つまらないという評価を下した人たちは、どのような理由でつまらないと思ったのでしょうか?ここでは『おそ松さん』2期の低評価の真相に迫っていきます。

おそ松さん2期がつまらないという評価が?下品でひどい?理由を調査!のイメージ

目次

  1. おそ松さんとは?
  2. おそ松さん2期はつまらない?
  3. おそ松さん2期は下品でひどい?
  4. おそ松さん2期の評価が低い理由
  5. おそ松さん2期はオワコンで空回り?
  6. おそ松さんのブームは終了?
  7. おそ松さん2期に関する感想や評価
  8. おそ松さん2期が低評価でつまらない理由まとめ

おそ松さんとは?

『おそ松さん』は、赤塚不二夫の名作漫画『おそ松くん』が原作のテレビアニメです。『おそ松くん』の時は小学生だった六つ子が『おそ松さん』では成人として描かれており、しかもニートであるという斬新な設定がウケ、社会現象と言っていいほどの人気を博しました。つまらないと言われている問題のアニメ第2期に触れる前に、まずは『おそ松さん』の基本情報について見ておきましょう。

おそ松さんの原作はおそ松くん

前述の通り、アニメ『おそ松さん』は1962年に発表された赤塚不二夫の大人気ギャグ漫画『おそ松くん』を原作としています。『おそ松くん』は六つ子である松野兄弟を中心としたドタバタな日々を描いた作品で、その人気から『おそ松くん』としてアニメ化もされました。赤塚不二夫の漫画家としての地位を確立したヒット作です。

おそ松さんのアニメ概要

赤塚不二夫生誕80周年を記念して制作されたアニメで、2015年10月からに第1期が、2017年10月から第2期が放送されました。アニメ『おそ松さん』の製作は、アニメ『おそ松くん』第2作目を製作したstudioぴえろが担当しています。BD・DVDは1期、2期ともに全8巻が発売されました。

アニメ第1期でアニメファンから驚異的な支持を得た『おそ松さん』は、様々な形でメディアミックスされるようになります。漫画化や小説化、ゲーム化はもちろんのこと、2.5次元舞台化もされ話題となりました。2019年には劇場映画が放映され、未だに根強い人気を誇っています。

おそ松さんの1期は大好評

第2期はつまらないとの声が多く聞かれたアニメ『おそ松さん』ですが、第1期は驚くほど大好評でした。第1話から問題になるほど他作品のパロディネタをふんだんに使い、下ネタも入れてくる攻めの姿勢が、多くの人にウケたのです。また、『おそ松くん』の頃にはなかった個性が六つ子に生まれ、その六つ子たちを演じるのが今をときめく人気声優たちということも、『おそ松さん』の大ヒットに繋がりました。

『おそ松さん』はギャグアニメですが、ギャグ一辺倒になるのではなく合間に驚くほどシリアスな物語を挟むことでメリハリをつけていました。視聴者は時にお腹を抱えて爆笑し、時に思いもよらない真面目な展開に息を呑むなど、『おそ松さん』ワールドに振り回されることになります。その振り回し方が『おそ松さん』の第1期は絶妙だったのです。

数々の要素が組み合わさった結果、『おそ松さん』は社会現象とまで言われるほどの人気を博しました。DVD・BDは飛ぶように売れ、『おそ松さん』が表紙を飾ったアニメ雑誌は重版が次々と決まるほどです。発売される数々のグッズにも予約が殺到しました。第2期での失速が不思議なほど、『おそ松さん』の第1期は大好評だったのです。

おそ松さんの六つ子は顔がほぼ一緒

アニメ『おそ松さん』を語るうえで欠かせないのが、主役である六つ子たちです。六つ子と言うだけあって、彼らはほとんど同じ顔をしています。しかし顔も服装も全く一緒だった『おそ松くん』時代と比べると、それぞれが強い個性を獲得したため、見分けることができるようになったのです。

まず長男の松野おそ松は、六つ子全体のベースとなる顔をしています。ある意味一番『おそ松くん』時代から変わっていないのがおそ松なのです。性格はギャンブル好きで瞬間的な快楽に弱いクズです。イメージカラーは赤で、キャラクターボイスは櫻井孝宏が担当しました。長男のため、六つ子のリーダー的な存在として、キービジュアルでは中央にいることが多いです。

次男のカラ松は、ナルシストで痛い性格に変貌しました。キリッと格好つけた目元が見分けるポイントです。イメージカラーは青で、キャラクターボイスは中村悠一が担当しました。次男なのですが、六つ子の中のヒエラルキーでは一番下に置かれがちです。本人は格好いいと思っているようですが、周囲がひくようなとんでもないファッションセンスを発揮することがあります。

三男のチョロ松は、自由奔放な兄弟たちの中では比較的常識人であり、ツッコミ気質です。ニートのままでいいと考えている兄弟たちの中で唯一、定期的に仕事を探そうと努力する場面が見られます。イメージカラーは緑で、キャラクターボイスは神谷浩史が担当しました。見分けるポイントは、黒目が小さくへの字口をしているところ、アホ毛がないところです。アイドルオタクで、時折ツッコミを忘れて大暴走することがあります。

四男の一松は、ボサボサ頭に猫背、いつも気だるそうな半目をしています。常に陰鬱な雰囲気を醸し出しており、性格は卑屈で毒舌家、そしてマイペースです。兄弟たちの中で何故かカラ松にだけ特に当たりが強いことも特徴の1つとして挙げられます。イメージカラーは紫で、キャラクターボイスは福山潤が担当しました。人見知りで人間とは距離を置きますが、猫は大好きで仲良しです。

五男の十四松は、六つ子の中で最も謎めいたキャラクターです。バカ揃いの六つ子の中でも特にバカで、異常に明るく天真爛漫。焦点が合わない目をしており、大口を開けて常に笑っています。何を考えているのか基本読めませんが、実際はとても優しく、自分なりに物事を一生懸命考えているようです。イメージカラーは黄色で、キャラクターボイスは小野大輔が担当しました。彼だけアホ毛が1本です。

六男のトド松は、末っ子ということでとても甘え上手です。六つ子たちの中で一番コミュ力が高く、友人が多いのはトド松でしょう。見分けるポイントはぱっちりとした大きな黒目と、可愛らしいアヒル口です。イメージカラーはピンクで、キャラクターボイスは入野自由が担当しました。女子力が高く、他の兄弟たちとは違った女子っぽいクズさを発揮することがあります。

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おそ松さん2期はつまらない?

『おそ松さん』の基本情報と第1期に対する評価はおわかり頂けたと思います。ここからは本格的に、つまらないと問題になった第2期について触れていきます。第1期で爆発的な人気を獲得していながら、何故第2期ではつまらないと言われるようになってしまったのでしょうか。理由を詳しく見ていきましょう。

つまらない理由①共感し合うアニメへ変化

アニメ『おそ松さん』第2期のつまらない理由として、第1期の頃に比べると作品自体が「共感し合うアニメ」へ変化したということが挙げられます。この変化を説明するためにまず触れておきたいのだが、アニメファンやオタクという存在の過去との違いです。昔はアニメ好きに対する偏見が強かったため、アニメ好きは自身がアニメ好きであるということを隠し、ひっそりと活動していました。

しかし現在は、アニメ好き、キャラクター好きの人が増え、オタクという言葉からも蔑みの意味がほとんど抜け落ちています。オタクが別段珍しい存在でもなくなったため、彼らは表に出て堂々と他のアニメ好きたちと交流するようになったのです。平成においてアニメは、自分1人でひっそり楽しむものではなく、誰かと共感し合うものに変化しました。

それを踏まえたうえで、『おそ松さん』の話に戻りましょう。『おそ松さん』の第1期が決まった時、多くのアニメファンから興味の視線が注がれました。キャストが豪華男性声優陣であったことから、特に女性からの視線が熱かったようです。

そして実際に第1期が始まると、強烈な個性がついた六つ子に女性ファンが魅了され、六つ子の中で一番好きなキャラクター、いわゆる「推し」を決めてひたすらに追いかけるという現象が起きます。それによって、それぞれの推しを『おそ松さん』ファン同士で布教し合い、語り合うという楽しみ方が確立されました。

『おそ松さん』第1期が大好評だった理由は、同じコンテンツを大多数の人が愛し、共感し合うことで爆発的なエネルギーが生まれたからなのです。共感し合うことで作品への愛を強めるのは女性のファン層に多く、『おそ松さん』の第1期で上手く女性ファンを取り込めたことが成功に繋がりました。

しかし第2期になると、話が変わってきます。第1期からスパンが空いてしまい、作品への情熱が落ち着いていたファンが多かったことや、そもそも他のコンテンツに興味を移してしまっているファンが少なからずいたことで、第1期に比べると第2期はかなり失速してしまいました。

第1期の時は皆がほとんど同じタイミングで同じ熱量を持っていました。しかし第2期の開始時には、変わらず『おそ松さん』が好きな人、今は大分落ち着いたという人、『おそ松さん』への興味をなくし別のコンテンツに夢中な人、と分散していたのです。共感し合う人が減ったことで、『おそ松さん』が変わらず好きだという人すらも第1期の頃に比べるといまいち盛り上がれない、という状況になってしまいました。

その状況はさらなる『おそ松さん』離れを助長し、結果として第2期はつまらない、盛り上がれないという低評価がついてしまったのです。ファンが共感し合える環境が上手く整わなかったことが、第1期と第2期の大きな違いでした。

つまらない理由②放送時期が悪かった

第2期がつまらないとされた理由の2つ目が、放送時期が悪かったということです。まず前述の通り、第1期からスパンが空きすぎ、熱が冷めたファンが多い状態で第2期に突入してしまいました。さらにまずかったのは、同時期に放送されたアニメに強敵が多かったということです。

『おそ松さん』の第2期は、2017年の秋アニメに入ります。同じ2017年の秋アニメには、人気の若手男性声優が名を連ねさらに初のアニメ化ということで注目されていた『アイドルマスターSideM』や『TSUKIPRO THE ANIMATION』など、女性向けのビッグタイトルが目白押しでした。

ただでさえ人気が落ち着いていたところに、目移りしてしまうタイトルが同時期に並んでしまったため、なかなか視聴率が取りづらかったのです。元々注目度が高く新鮮な作品と比較されてしまったことも、第2期がつまらないと評された理由の1つです。

つまらない理由③期待値が高すぎた

『おそ松さん』の第2期がつまらないと言われた理由の3つ目が、期待値が高すぎたということです。『おそ松さん』は第1期であまりにもブレイクしすぎました。そのため『おそ松さん』熱が冷めていないファンからの期待値、求めるハードルが高すぎたのです。

『おそ松さん』を応援し続けるファンを満足させるためには、そして離れかけているファン、すでに離れてしまったファンの心を再び引き戻すためには、第1期を超えるストーリーで勝負しなくてはなりませんでした。しかし多くのファンは第2期を実際に見て、第1期を超えることはない、第1期の劣化版でつまらないと判断してしまったのです。高すぎる期待は大きな落胆に変わりました。

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おそ松さん2期は下品でひどい?

『おそ松さん』の第2期がつまらない理由としてよく見受けられたのが、ストーリー中のネタが下品でひどいということです。『おそ松さん』のネタが下品であることは、第1期からわかっていたことのはずです。何故第1期のネタはウケて、第2期のネタは下品でひどいと言われてしまったのでしょうか。

下品でひどい理由①女性ウケしない下ネタ

『おそ松さん』第2期が下品でひどいと言われた理由の1つ目は、女性ウケしない下ネタが多かったということです。第1期の際の下ネタは、まず秀逸なストーリーがあって、その中でスパイスのように使われるものでした。また下ネタに対し適切なツッコミがあったため、視聴する女性たちもネタの下品さを笑いとして受け止めていたのです。

イケメンキャラクターが登場する作品が多い中で、堂々と下ネタを言う六つ子たちが新鮮に映ったことも、下ネタがただの下品なものではないと見なされた理由の1つでした。つまり第1期は作品のクオリティーと、視聴者の注目度の高さゆえの寛容さがピタリとハマったため、下品な下ネタが受け入れられたのです。

第1期で予想外に女性が下品な下ネタを受け入れたことに味をしめたのか、第2期でも下品な下ネタが連発されることになります。しかし第2期の下ネタはストーリーありきの下ネタではなく、ストーリーの未完成さを誤魔化そうとするための下ネタに見られてしまいました。第1期の下ネタは良質なストーリーがあり、それをさらに面白くするための下ネタだったため、下品でも笑いに繋げられたのです。

ただ局部を露出したり、排泄物を映したりして、さらにそれに対しツッコミもないとなると、女性にとっては不愉快でしかありません。第1期の時に比べると、第2期の下ネタはまるでセクハラを受けているような不快さが纏わりつくものになってしまったのです。第1期では笑って見ていたはずの下ネタが、ただただ下品で不快なものに感じられるようになってしまい『おそ松さん』から距離を置いてしまったファンも少なからずいました。

下品でひどい理由②1期よりも過激な下ネタ

『おそ松さん』第2期が下品でひどいと言われた理由の2つ目は、第1期よりも過激な下ネタの存在です。第1期の下ネタがウケ、第2期でも下ネタを連発していたことは前述しました。その下ネタは女性ウケしないものであり、かつ第1期よりもかなり過激でひどいものだったのです。キャラクター同士の関係性のうえで成り立つ下ネタではなく、脈絡のないただただ下品で過激なだけの下ネタに、ついていけない視聴者が出てきました。

特に「げんし松」の話などは、非常に生々しいひどい下ネタが連発されたため、そこから一気に苦手になってしまったという人も見受けられました。第1期の下ネタは、際どいワードを口にするというものが多かったのですが、第2期の下ネタは直接的に描写するようになった、というのも視聴者が過激に感じた理由でしょう。

ストーリーの中の小道具ではなく、下ネタをメインとしてストーリーを作ってしまった結果、行き過ぎてしまった印象を世間に与えました。笑いを通り越して、視聴者をドン引きさせてしまったのです。もちろん、この過激でひどい下ネタこそ『おそ松さん』の真骨頂だと喜んで見ていた人もいます。

しかしストーリー構成やキャラクターたちの関係性に惹かれて『おそ松さん』にハマっていた人たちが、度重なる下ネタに疲弊してしまったことも事実なのです。製作者側は第1期に負けないような作品を作らなくてはいけない、というプレッシャーと戦っていたはずなので、その力みがひどい下ネタとして暴走してしまったのかもしれません。

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おそ松さん2期の評価が低い理由

アニメ『おそ松さん』第2期がつまらないと言われた理由や、下品でひどいと言われた理由について見てきました。ここからは『おそ松さん』第2期の評価が低かった理由を、前述の低評価要素以外の部分から考えていきます。

評価が低い理由①サプライズ演出の減少

『おそ松さん』第2期の評価が低い理由として、サプライズ演出の減少が挙げられます。第1期ではサプライズの連続でした。そもそも『おそ松くん』が『おそ松さん』としてアニメ化されること自体がサプライズだったのです。六つ子が揃ってニートになっているという設定、第1話からの怒涛のパロディラッシュ、所々に差し込まれるギャグアニメとは思えないシリアスストーリーなど、随所にサプライズが溢れていました。

逆に言えば、ファンが驚くサプライズ演出を第1期で出し尽くしてしまった感がありました。結果、ファンは先の展開がほぼほぼ読めてしまい、つまらないと思ってしまったようです。前述のつまらない理由の1つに「期待値が高かった」というのがありましたが、これがあったせいで少しのサプライズ演出はサプライズと見なされなかったのでした。

評価が低い理由②多すぎたコラボ

『おそ松さん』第2期の評価が低かった理由の2つ目は、多すぎたコラボです。第2期が始まって、製作サイドは今だとばかりにコラボ企画を次々と打ち出しました。コラボグッズも続々と発売され、ファンはアニメよりもコラボ企画を追いかけるほうが忙しくなってしまいます。それによりファンにコラボ疲れの色が見え始めました。

新しいグッズというのは、わくわくする一方、金銭的な負担がかかってしまうのです。欲しいグッズは次々と出るのに金銭的な事情で買えない、という状況はファンに強いフラストレーションを与えました。そのフラストレーションから逃れるために、ファンは意識的にしろ無意識的にしろ、グッズを買わなくていい理由を求め始めます。

その結果、グッズが欲しくならないように『おそ松さん』の情報を入れない、熱を少し冷まそうという動きが出てきたのです。疲弊したファンの心理はアニメ『おそ松さん』第2期にも影響し、つまらないのにファンから金を搾取する低評価アニメというレッテルが一部で貼られてしまいました。

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おそ松さん2期はオワコンで空回り?

下ネタ連発でオワコンに

「オワコン」とは「終わったコンテンツ」の略称、つまり人気のピークを過ぎてしまい注目されなくなったコンテンツのことを指します。『おそ松さん』は第1期と第2期の間が空いてしまったことで、第2期開始直前からオワコンであると噂されていました。製作サイドはその噂を吹き飛ばそうと考えて、第2期を作ったのでしょう。

コンテンツを蘇らせるためには、新鮮な気持ちでアニメを楽しんでくれるファン層の獲得が必要でした。また、詳細は後述しますが、腐女子の影響力が強いアニメになってしまったため、少し腐女子たちを落ち着かせたいという意図もあったのでしょう。

そのために男性ファンを意識した下ネタが量産されたようなのです。その戦略が空回ってしまい、既存のファンからひんしゅくを買うことになってしまいました。新規の男性ファンの獲得は失敗し、ひどい下ネタが連発されたことにより、既存のファン離れは悪化。『おそ松さん』はオワコンだと言う声を助長させることになってしまいました。

腐女子色に染まった2期

『おそ松さん』の第2期がつまらないと言われるようになった理由として、あまりにも腐女子色に染まりすぎてしまったからだというものがあります。『おそ松さん』の第1期は、腐女子に人気があるコンテンツのパロディから始まりました。腐女子層がアニメ業界で一定の影響力を持っていることとその生態を理解したうえで、ネタにして笑うというスタンスだったのです。

六つ子が「こういうのが好きなんでしょ?こういうのに踊らされるんだよね?」と言わんばかりのネタを連発し、それを当の腐女子たちは「そうそう、こういう感じ」と笑って受け止める。当初、腐女子という存在は『おそ松さん』をより面白くするためのネタの1つにすぎませんでした。それが第1期が終了する頃には、変わってしまっていたのです。

あくまで主導権は『おそ松さん』製作サイドにあったはずが、第1期1話ですっかり『おそ松さん』にハマってしまった腐女子の勢いに押され、パワーバランスが腐女子のほうに傾いてしまいました。結果何が起こったかというと、製作サイドの極端な腐女子層への擦り寄りです。キャラクターにハマって一喜一憂する腐女子たちをからかってネタにしていたはずが、いつしか腐女子が喜ぶようなネタやグッズ展開を考えだしたのです。

しかし極端に腐女子層に媚びてしまっては、第1期で生み出された『おそ松さん』の魅力が損なわれてしまいます。それを危惧した製作サイドが腐女子層を落ち着かせるために考えたのが下品な下ネタであり、それが行きすぎた結果、一般層からも腐女子層からもつまらないと言われてしまうに至ったのです。

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おそ松さんのブームは終了?

ファンが他のコンテンツへ移動

昨今は次々と魅力的なアニメが生み出されるようになり、ファンのコンテンツ移動速度もどんどん速くなってきています。『おそ松さん』ファンも例外ではなく、他のコンテンツへ移動する向きが第1期終了後からすでにありました。辛抱強く第2期の放送を待っていたファンも、実際に第2期を見てひどい下ネタに幻滅し、少なからず離れていっています。

失速した2期の視聴率

『おそ松さん』ファンが以前ほどの熱量を持っていなかったことがわかる数値が、視聴率です。第1期の最終回は3.0パーセントと、深夜アニメとしては驚くべき高さの数字を叩き出していました。しかし第2期の視聴率は、第1話で1.6パーセント。第2話からは1パーセントを切っています。第1期が1話から右肩上がりに視聴率を上げていったのに対し、第2期は視聴率が下がっていってしまいました。

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おそ松さん2期に関する感想や評価

第1期は面白くて全話見たのに、第2期は見始めてすぐに飽きてしまったという感想です。このタイプの人は、少なくありませんでした。とりあえず2期も見てみるものの、つまらないと感じてすぐに離れてしまったのです。

第1期を見ずに第2期から見始めた人は、普通に面白いと感じたようで高評価です。第1期を見ていないことによって先入観と過度な期待がなかったからでしょう。下品と言われたひどい下ネタも、赤塚不二夫作品ならではのものとして受け入れることができたようです。

ストーリー性がなくひどい下ネタで押し切るという内容に、製作サイドの手抜きを感じた人も多かったようです。キャラクター設定にも1期ほどの深みがなく、キャラクターがただ下ネタを繰り出すための存在になってしまった印象を視聴者に与えました。

一部のファンに忖度せず、むしろファンすらからかっていくスタイルがウケていた『おそ松さん』。第2期でそのスタイルが崩れてしまったと感じ、ガッカリしてしまった人が一定数いたようです。腐女子層はハマった作品に惜しみなく投資してくれるため、製作サイドにとってはありがたい存在かもしれません。しかしあまりにその層だけに擦り寄りすぎると、他のファン層からの評価が著しく下がってしまうようです。

第2期の途中で撤退したファンの意見です。ひどい下ネタがあまりにも増えてしまったため、笑えなくなってしまったということでした。キャラクターは好きなのにアニメが見れなくなってしまうというのは、辛いものがあります。

第2期では直接的で生々しい下ネタが多かったため、第1期では下ネタを許容していた人たちも嫌悪感を抱いてしまったようです。女性にウケる下ネタと、男性にウケる下ネタは違います。『おそ松さん』第2期の下ネタは、男性にはウケるかもしれないけど女性にはきつい、という下ネタが多かったようです。

第1期であらかたネタを出し尽くしてしまったため、第2期ではサプライズ演出が足りず、視聴者につまらないという印象を与えてしまったようです。下ネタも面白いと思えないタイプの下ネタだと受け止められてしまいました。

『おそ松さん』第2期はひどいという感想が多く見られますが、これは下ネタがひどいという意味と、褒め言葉としてのひどいがあるようです。第2期のぶっ飛んだ構成をひどいという言葉で絶賛している人は少なからずいました。

第2期に対する低評価の声に負けず、応援し続けた人も多くいます。アニメ第3期を待ち望む声も少なくありません。第1期の盛り上がりのせいで失速はしましたが、他のアニメに比べるとまだまだ影響力は大きいと感じられます。

感想は人それぞれですが、第1期からずっと変わらぬ熱量で応援している人、第2期が肌に合った人も大勢います。自分がつまらないと感じたから、他人から面白くないという噂を聞いたからといって、無闇にそれをファンに話すのはやめておいたほうがいいでしょう。低評価を力に変えて布教できるファンならいいですが、怒ってしまうファンもいるはずです。

第2期全体がつまらなかったのではなく、話によって面白さが大きく違ってくるという声も多数ありました。第1期は新鮮さゆえにほとんどの話が面白く感じられ、第2期は慣れてしまっていたことと過剰な下ネタのせいでつまらないと感じる話が多かったのでしょう。

『おそ松さん』第2期が面白くない理由として、笑いの違いを挙げている人もいます。誰かや何かを蔑んで生まれる笑いは、下ネタじゃなくても品のないものです。生理的に受けつけないという人が多数出ても不思議ではありません。また『おそ松さん』のアニメでありながら、松野家の六つ子の出番が大幅に削られているとこも残念だったようです。

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おそ松さん2期が低評価でつまらない理由まとめ

アニメ『おそ松さん』2期が低評価でつまらないと言われる理由をまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか?第1期が異常に盛り上がりすぎたため、第2期はより低評価が目立つ結果となってしまいました。しかし、第2期が終了した現在でも熱心に『おそ松さん』を応援しているファンは多くいますし、グッズなども数は減りましたが発売は継続されています。

第2期は『おそ松さん』と長く付き合えるファンと、周囲の熱に流されていたファンが上手く振り分けられるきっかにもなったのではないでしょうか。人気タイトルになればなるほど、高評価もつきますが多くの低評価もつきます。しかしどんなアニメを面白いと思うか、つまらないと思うかは人それぞれ。自分と違う意見の人を攻撃するのではなく、そういう意見もあるんだとお互いに流していくことが大切です。

ここでは低評価を中心に紹介しましたが、高評価があったことも事実です。自分が『おそ松さん』第2期にどんな感想を抱くのか、見たことがない人は一度見て確認してみるのもいいかもしれません。

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