2018年06月21日公開
2018年06月21日更新
おそ松さんの十四松の恋・彼女について考察!可愛いけれど闇が深い?
「おそ松さん」は、赤塚不二夫先生のギャグ漫画「おそ松くん」に登場する六つ子の兄弟たちの成人後の日常を描いたアニメ作品です。十四松は六つ子の兄弟の中で五男のポジションにいます。野球が大好きでとにかく明るい性格をしています。しかし、そんな明るい十四松でもショックだと思う出来事が起こります。それがおそ松さんのアニメ1期第9話に放送された「恋する十四松」です。この記事では、十四松の紹介と「恋する十四松」について画像とともに考察していきます。
目次
おそ松さんの「恋する十四松」の真実とは?
おそ松さんのアニメ作品の中で話題性の高いエピソード「恋する十四松」ですが、「おそ松さんでこんなに感動するなんて」「十四松の優しさに感動した」というように、視聴者の間では「感動する」という声が高いですが、実は感動の裏側に少し怖い真実が隠されているのではないかと言われています。画像を交えてその謎に迫ります。
「おそ松さん」とは?
赤塚不二夫先生のギャグ漫画「おそ松くん」のその後を描いた物語です。可愛い主要キャラは、顔は同じでも性格が全く異なる6人の兄弟です。彼らは六つ子であり、長男がおそ松、二男がカラ松、三男がチョロ松、四男が一松、五男が十四松、六男がトド松です。「おそ松くん」では、彼らが小学5年生の頃の日常を描いていましたが、彼らが成長し、成人後の物語を描いたのが「おそ松さん」です。
可愛い見た目ながらも強い個性を持つ6人の中でも一際強烈なキャラである五男の十四松の人物像や特徴、エピソード、画像などを紹介します。
おそ松さんの十四松とは?
十四松の名前の由来は鳥の名前「十姉妹」であり、小学5年生の設定である「おそ松くん」では、名前の由来通り鳥のようにピーチクパーチクうるさいという人物像になっています。成人後の設定の「おそ松さん」では、異常に明るく異常にバカという人物像になっています。とにかく元気がよく、明るく行動的なキャラクターです。「マッスルマッスル!ハッスルハッスル!」という掛け声をよく発しています。
おそ松さんの公式PVでは「明るい狂人」と表現されており、ピュアで天然のまま大人になったと言われています。子供の頃の明るさや元気さは健在で、さらに行動力に拍子がかかり、ムードメーカーとしておそ松さんの物語を盛り上げているキャラクターです。
異常な明るさを持つ五男
おそ松さんの主要キャラである六つ子は一卵性のため、皆同じ顔をしていますがよく見るとちゃんと特徴があり、それぞれのイメージカラーで見分けることができます。十四松のイメージカラーは黄色。特徴は大きな目と常に大きく笑っている口元です。野球が大好きでよく素振りの練習をしています。おそ松さんのファンの間では袖の長い黄色いパーカーが可愛いと言われています。
十四松は、おそ松さんの物語の中ではとにかくとんでもない行動をします。おそ松さんのファンの間でも「行動が異常すぎる」と言われており、おそ松さんのアニメ1期17話に放送された「十四松まつり」ではとにかく奇想天外の行動を繰り返し、やりたい放題の内容となっています。
また、十四松は閉鎖的な性格の四男の一松が唯一心を許している人物です。なので2人セットで行動するシーンが多いです。性格が真逆な2人なので馬が合わないように思えますが、細かいことを気にせずあまり干渉してこない十四松は、閉鎖的な性格の一松にとって居心地の良い存在なのではないかと言われています。
おそ松さん第9話に放送された「恋する十四松」
「恋する十四松」は、おそ松さんのアニメ1期の第9話に放送されました。題名の通り、十四松が恋をするのです。普段の異常な行動から、恋とは無縁に思える十四松ですが、このエピソードでは十四松が恋をしたことにより、普段見せない可愛い表情や感情を見ることができます。
「恋する十四松」のあらすじ
毎朝騒がしい挨拶から始まり、バクバクと飯を食べ、野球のバットに一松を縛り付けた状態で素振りをし、一日中野球に明け暮れ、銭湯で一日の疲れを泳いで癒すという破天荒な生活をしていた十四松ですが、ある日突然大人しくなり、落ち着きのある「普通の人間」のような振る舞いをし始めます。
十四松の突然変異に兄弟たちは戸惑います。ある日、十四松は大切そうに何かを握ったまま眠りについていました。それを兄弟たちがこっそり見ると、なんと十四松と可愛い女の子が2ショットで写っているプリクラでした!驚きとショックを隠し切れない5人の兄弟。
次の日、真相を確かめるべく、兄弟たちは出かけていく十四松の後をつけていきます。オープンテラスのカフェで十四松は誰かを待っているようです。すると、十四松の前に現れたのは、十四松の持っていたプリクラに写っていたあの可愛い女の子でした。衝撃な事実を目の当たりにした兄弟たちですが、中でも特に一番ショックを感じていたのは四男の一松でした。
十四松は会話どころか変顔をしたり面白い行動をしているため、「絶対に彼女に引かれている」と心配になった兄弟たちでしたが、なんと彼女は笑顔でした。彼女は笑いのツボがすごく浅いのか、ツボに入ると十四松の顔芸に失神するほど笑ってくれるのです。
その後も十四松と彼女は順調にデートを重ね、二人で楽しい時間を過ごしていました。十四松が充実した生活を送っているのをおもしろくないと感じたおそ松は、レンタルビデオ店に行き、成人向けビデオを借りようとしていました。どれを借りようか選んでいたおそ松は何かを発見します。「あれ?この子って…」というおそ松の台詞で場面は切り替わります。
十四松は、次に彼女に会う時に告白すると意気込んでいました。兄弟たちが応援する中、おそ松は十四松に何かを言いかけます。しかし結局何も告げず、十四松を送り出しました。実は、おそ松がレンタルビデオ屋で発見したのは、詳細は明らかになっていませんが、おそらく十四松の彼女が出ている成人向けビデオを発見してしまったのではないかという説が有力です。
おそ松はその事実を十四松に言うべきか悩んでいたようですが、結局言わずに自分の胸にしまっておくことを選んだのです。真実を知っているおそ松は、十四松を送り出す時も1人だけ浮かない表情をしていました。
兄弟たちの応援もむなしく、十四松は自分の想いを告げた後、彼女に振られてしまいます。普段は明るく笑顔を絶やさない十四松ですが、この時はさすがに涙を見せます。十四松の泣いている姿は、おそ松さんの作中ではかなりレアです。泣いている時、口の中のハートが割れています。
おそ松さんの十四松の彼女の闇が深い?
十四松を振ってしまった彼女ですが、なぜ十四松の気持ちに応えることができなかったのかというと、彼女は深い闇を抱えていたのではないかと言われています。その彼女の闇について画像とともに考察していきます。
自殺を図っていた彼女
実は彼女は1ヵ月前、崖から海へ飛び降りて命を絶とうとしていました。その時、十四松が現われ波打ち際で素振りをし始めます。そして波にさらわれ溺れてしまいます。彼女は急いで十四松の元へ行き、十四松を助けます。その時の十四松の表情がおかしく、彼女は笑顔になります。
実際に助けられたのは十四松のほうですが、彼女の自殺を食い止め、彼女の命を救った形になりました。このことがきっかけで二人は仲良くなり、会って楽しい時間を過ごすようになったのです。
彼女の手首に注目
よく見ると、彼女の手首には包帯が巻かれており、崖から飛び降りようとした時も左手を庇うようなしぐさをしていることから、リストカットをしていたのではないかと言われています。リストカットで死にきれなかったため、身投げをして命を絶とうとしていたのではないかと考察されています。
おそ松さんの十四松の彼女の秘密に気づいたのはおそ松
おそ松がレンタルビデオ屋で見つけたのはおそらく彼女が出ている成人向けビデオです。おそ松は彼女の秘密を十四松に言おうか悩みましたが、十四松が知ってしまったらショックだろうと思い、言わずに黙っていたのです。そして十四松の目に触れさせないために彼女が出ているビデオを全部借りたのではないかと言われています。十四松を気遣った兄の優しさが感じられます。
彼女が自殺を図ろうとした理由は明らかになっていませんが、おそらく過去に借金を抱えていたか、騙されたのか、何らかの理由でビデオに出てしまったのではないかと言われています。いずれにせよ自ら好んでビデオに出たわけではなく、そういった過去を悔やみ心を痛めていたのではないかと考察されています。十四松を振ったのも、いずれ自分の過去を知った十四松が傷つくのを恐れたからではないかと言われています。
実は十四松も彼女の秘密に気付いていた?
物語では十四松が彼女の過去の秘密に気付いている描写はありませんが、実は十四松は彼女の悲しい過去に気付いていたのではないかという説もあります。その理由は、最後の場面で彼女は「14」と書かれたリストバンドを左手に身に着けています。
十四松は彼女がリストカットをしていたことに気づいていたため、リストバンドを渡したのではないかと言われています。そして彼女がリストカットをしていた理由にも気づいていたとすると、十四松は全部知った上で彼女に恋をしていたことになります。
おそ松さんの9話「恋する十四松」感動のラストシーン!
「彼女は田舎に帰るって…もう会えない!」と大号泣する十四松に「まだ間に合う。会いにいけば?」とおそ松が背中を押します。しかし振られたことを気にする十四松。「でも、引っ越す日に誰かに会うってけっこうめんどくさいことだよ?」というおそ松の言葉が響いた十四松は、彼女の元へと走ります。ここでもおそ松の兄らしい姿が際立ちます。
場面は変わり、悲しそうに新幹線に乗る彼女。新幹線が発車する直前、何とか間に合った十四松に彼女は何かを言いかけます。しかし、十四松は「また会えマッスルマッスル!ハッスルハッスル!」といつものように彼女を笑わせようとします。彼女の目から涙が溢れます。彼女の涙に焦った十四松は「泣かないで」と様々な芸をして何とか彼女を笑わせようとします。
十四松の芸をよそに、残酷にも新幹線のドアは閉まり、発車してしまいます。十四松はあきらめずに新幹線を追い、芸をし続けます。彼女には最後まで笑顔でいてほしい。そんな十四松の優しい気持ちがひしひしと伝わってくるシーンです。その想いはしっかりと彼女に伝わり、最後に映った彼女の顔はたしかに笑っていました。
遠ざかる新幹線に十四松は「ありが特大サヨナラホームラン!」と叫び、地面に仰向けに倒れ、天を見上げ笑います。新幹線の中で彼女は泣いていました。その左手には十四松からもらったと思われるリストバンドが映っていました。ここで物語は終わります。十四松の健気で純粋な恋心がとても感動すると反響を呼んだエピソードでした。
おそ松さんの9話の崖の文字と駅名が怖い!
おそ松さんの第9話「恋する十四松」では、感動する裏面、所々に怖いポイントが隠されています。それが「崖に描かれた文字」と「十四松の彼女が向かう駅名」です。
崖にある「自決」の文字
まず、彼女が身投げをしようと崖に佇んでいるシーンですが、よく見ると崖には赤い文字で「自決」と書かれています。岩には青いリボンが結んであり、自殺の名所なのではないかと言われています。
「さいはて」という駅名
実は「おそ松さんは死後の世界の話なのでは?」という説があります。まず、キャラクターを描いている主線に注目すると、青色です。しかし、彼女が新幹線に乗る瞬間、主線は緑色になっています。そして新幹線が発車すると、彼女の主線は茶色になります。この世界では死者は青、現世の人間は茶色で描かれるという考察がされています。新幹線に乗る瞬間は中間色の緑です。そして彼女が新幹線で向かう駅名は「さいはて」。
これはつまり、心を病んでいた彼女が自殺を図ったことで死後の世界に迷い込み、完全に命を絶とうとしていたところを十四松に救われ、最後は現実の世界へ戻っていったのではないかと考察されています。彼女が向かう先である「さいはて」は、十四松たちが過ごす「おそ松さん」の世界と「現世」との区切りを意味している可能性があると言われているのです。
おそ松さんの十四松の可愛い画像3選!
十四松の可愛い画像を紹介します。十四松は、おそ松さんのファンの間でも無邪気な様子が可愛いと人気の高いキャラクターです。
こちらの画像は、十四松が赤ちゃんの頃の画像です。赤ちゃんの頃からもうすでに十四松という人物が完全に出来上がっています。目がぱっちりとしていて、今と変わらない無邪気な笑顔が可愛いです。
こちらの画像は、夜空を見上げる十四松です。目をキラキラと輝かせ、どこかうっとりしている様子です。年齢は成人済みですが、少年のような心を持つ十四松です。
こちらの画像は、十四松が鳥に変身した画像です。十四松は常日ごろから奇想天外な行動をするので、鳥に変身するのもお手の物です。
おそ松さんの「恋する十四松」には様々な考察がされていた!
ギャグ要素の高いおそ松さんにしては珍しい「感動回」と言われている「恋する十四松」についてでしたが、隠された闇の部分まで様々な考察がされています。しかし闇の部分があるにせよ、十四松の広い心と優しさ、そしておそ松の兄としての優しさが際立ったエピソードになっています。最後は完全なハッピーエンドにはなりませんでしたが、心温まる可愛い感動的な物語です。