2018年06月22日公開
2018年06月22日更新
おそ松さん2期の最終回をネタバレ!あらすじやおそ松が言おうとした内容を考察
大人気アニメ「おそ松さん」の第2期。その最終回も、自己責任アニメの名の通りとても衝撃的な展開でした。おそ松さんの最終回直前の24話である、「桜」でおそ松が弟たちに言おうとしていたことは何だったのでしょうか?最終回「地獄のおそ松さん」で6つ子が地獄に落ちた理由はなんだったのでしょうか?地獄にはあんな人もいました!6つ子はどうやって地獄から戻ってきたのでしょうか?怒涛の最終回のあらすじを振り返りながら考察し、謎に迫ります!
目次
おそ松さん第2期の最終回をネタバレ紹介!
この記事では、大人気の自己責任アニメ、「おそ松さん」第2期の最終回をネタバレ解説していきます!だらだらニート生活を送る6つ子(おそ松、カラ松、チョロ松、一松、十四松、トド松)の日常をシュールに、ハイテンションに描いた「おそ松さん」。まずは最終回の1話前、6つ子の生活に大きな変化が訪れるエピソードから紹介します。
おそ松さんの最終回までのおさらい!
原因は過労?松造が倒れてしまう
「おそ松さん」最終回の1話前、24話「桜」。相変わらずのん気に毎日を送る6つ子たちでしたが、突然父親の「松造」が倒れてしまいます。原因や病名は作中では明かされていませんが、チョロ松の「俺たちのせいだよな」「うちの家ってずっと父さんひとりに頼りきりだから…」というセリフから、原因は過労かストレスではないかと考えられています。
それぞれの新しい生き方…
6つ子たちはそれぞれ仕事や就職活動を始めます。おそ松は1期で登場した中華料理店。カラ松は同僚たちの服装から音楽系の仕事と推測されています。チョロ松はハロワに通って就職活動。一松はチビ太の屋台。十四松はアルバイト。トド松は友達に仕事を紹介してもらったようです。この友達が2期では名前のみ登場したアツシ君では?と言われています。
それぞれの職場では、名前ではなく名字の「松野」で呼ばれる6つ子たち。今までずっと一緒だった食事の時間もお風呂の時間もバラバラになりました。「ちゃんとした」結果、6つ子は今までのように一緒にはいられなくなってしまいました。
そのころイヤミは…?
イヤミは相変わらずです。「宝探しに行く!」と言っておそ松を誘いますが、「ちゃんとした大人」になったおそ松は一緒に行くことができません。手に入れたのは「お宝」ではなく給料袋。寂しそうにイヤミを見送ります。
これでいいのか?悩むおそ松
家族のために「ちゃんとした」はずなのに、気が付くと家族はバラバラ…おそ松は言います。「俺、自分のことは自分で決めたい。でもなんか、全然決められないんだよ、最近…」うなだれながらこぼします。
悩むおそ松の話を聞いてくれたのは幼馴染で6つ子のアイドル、トト子ちゃんでした。「自分で決めたら?おそ松くんさっき自分で言ってたよ、自分のことは自分で決めたいって」いつもはわがままで気ままなトト子ちゃんなりのエールでした。おそ松も、心境を吐き出せてようやくスッキリした様子です。
そして「おそ松さん」最終回へ
そしてある朝、おそ松は5人の弟たちを集めて言います。「そんな大したことじゃないんだけどさぁ…」「お前らにちょっと言っときたいことがあるんだよ―」そういって打ち明けはじめました。
おそ松さんの最終回のネタバレ!
イヤミの飛行機が松野家に墜落
そして最終回、25話。なんと、オープニングからイヤミの乗ったヘリコプターが松野家に墜落してしまいます。イヤミはお宝を独り占めしようと、仲間のデカパン、ダヨーン、ハタ坊たちを置いて飛び出してしまったのです。バチが当たったのか、ヘリはあっという間に真っ逆さまに落ちてしまいました。
地獄に落ちた6つ子
賽の河原と思われる場所にたどり着き、自分たちが死んでしまったことを知る6つ子たち。初めは何が起こったのかわからず慌てます。しかし一松の「最終回だし、しょうがないんじゃない?」という言葉を受けてあきらめがついたのか、いつものお気楽ぶりを発揮します。「三途の川」、「奪衣婆」など、いかにもあの世らしい場所を元気よく通り抜けていきます。ただ、おそ松だけは何かを忘れているようですっきりしない表情です。
閻魔大王はあの人!
死者が天国に行くか地獄に落ちるか決める閻魔大王は、なんとおなじみの聖澤庄之助でした。聖澤庄之助といえば、1期2話で十四松の「家宝にすっぺー!」発言以来、ある時はニューおそ松兄さんとして、またある時は「イヤミカート」の優勝者として、たびたび登場していた謎のおじさんです。
その正体は何と閻魔大王で、6つ子たちが天国に行くべきか地獄に落ちるべきか、近くで見張っていたというのです。ある意味「おそ松さん」最大の伏線回収かもしれません。その結果、ぐーたらでダメ人間な6つ子は全員地獄行きになります。6つ子は「自分だけは天国に行く!」とゴネますが、結局全員地獄へ落とされてしまいました。
女子高でヌードモデルになる地獄
6つ子の落ちた地獄はやっぱり普通ではありませんでした。チョロ松は鬼の女子高生にクスクス笑われながら「ヌードモデルになる地獄」、なんだかまんざらでもなさそうです。トド松と一松は「卒業文集を読み上げられる地獄」、トド松の作文タイトル『花のように生きたい』『あの日見た花は…』などのちょっとイタい感じは、「トド松もカラ松の弟なんだな…」と実感させられてしまいます。
ちなみに『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない』は、トド松役・入野自由さんの主演する名作アニメです。一松の作文タイトル『マイベストフレンド』も気になるタイトルです。兄弟からは「闇人形」「友達いないオーラ」などと言わている一松ですが、学生時代は友達がいたのでしょうか?それとも、猫のことかもしれません。
炎のノックを受け続ける地獄
十四松は「炎のノックを受け続ける地獄」ですが、こちらはちょっと楽しそうです。ボロボロになっても「まだまだー!」とノックを受けています。むしろ後ろで巻き添えになっている一松とチョロ松のほうが辛そうです。
十四松は野球が大好き、と言う設定ですが、1期の最終回で「試合はやったことがない」のが明らかになっています。このあたりも1期と対比させているのかもしれません。おそ松は「無限に乳首を引きちぎられる地獄」、痛そうですが、ちぎってもちぎっても、またはえてくるようです。
そのほかにも「ものすごく不利な麻雀を打つ地獄」「とんでもなく長いゴムパッチンをさせられる地獄」「女鬼に追いかけられる地獄」など、ツッコミどころ満載の地獄絵図が繰り広げられていきます。この地獄にあと8京6000億年もいなければいけないそうで、6つ子たちは絶望してしまいます。
おそ松さんの最終回は意外なキャラも登場!
幻の「おそ松さん」第1話で登場したF6
漫画でよく登場する大きな石臼のようなものを引かされているのは、今では幻になった1期・第1話に登場したF6でした。1期・第1話は凄まじいパロディと下ネタのため、再放送中止・DVDにも未収録となってしまったまさに「幻」エピソードです。F6は6つ子が現代に合わせてイケメンになった姿で、赤塚財閥の御曹司でアイドルの高校生、「びっくりするほどルックスがいい」という設定です。
「長い間見てないと思ったら、アイツら死んでたんだな…」というカラ松のセリフは、1期・第1話がお蔵入りになってしまったことの自虐ネタかもしれません。
実松も死んでいた!
こちらは衝撃の番外編「実松さん」に登場した実松。突然本編に挿入され、劇画タッチで人生の悲哀が描かれる、見る人によってはトラウマになるようなエピソードの主人公です。14話の次回予告が「実松死す」だったため、十四松が「君も死んでたんだ!そんな気はしてたけど!」と言っているようです。
まだいます!最終回に登場したキャラたち
他にもこれまでのおそ松さんに登場したキャラたちが続々登場します。右から、トト子ちゃんのお見合い相手の石油王、おそ松とトド松の合コン相手、曹操、助っ人外国人のマイコ松、1期最終回で登場したコーチ松、花の妖精2人などなど、中にはいい人もいたのですが、みんななぜ地獄に落ちてしまったのでしょうか?
6つ子の葬式に参列しているのは…
そのころ現世では6つ子のお葬式が開かれていました。いつもと髪型の違うトト子ちゃんをはじめ、チビ太やダヨーン、ハタ坊、デカパンなどいつもの仲間のほか、2期16話に登場したキンちゃん、チョロ松が追っかけをしているアイドルの橋本にゃーちゃんなど、こちらも歴代のキャラたちが参列してくれています。さらに、チビ太の後ろに髪の毛だけ見えているのは「十四松の彼女」では?と言われています。
祈りが通じた?助けて赤塚先生!
現世のチビ太たちはまだ6つ子が死んでしまったことが信じられません。一方、地獄のおそ松たちももう限界。こんな時、おそ松さんではいつもこの人に助けを呼んでいました。「助けて赤塚先生!」すると願いが通じたのか、地獄の空から光が降ってきて、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のように一本の命綱が降りてきました。これで地上に戻れる!喜ぶ6つ子でしたが、目の前には鬼が立ちふさがります。そんな大ピンチに登場したのは…。
最終回は大サービス?いつもの仲間が大活躍!
現れたのはいつもの仲間たち、ダヨーン、デカパン、チビ太、ハタ坊、トト子でした。6つ子が生き返れるように、赤塚先生の力で助けに来てくれたのです。バタバタ鬼を倒していくみんなは本当にかっこいいと評判になりました。
F6がチャントシターに乗り込む!
しかし、閻魔大王が道をふさぎます。そこに現れたのはF6です!2期1話に登場した合体ロボ「チャントシター」に乗り込んで、道を切り開きます。「君たちに終わられたら困るんだよ」「我々は一心同体」「私達にもう一度チャンスを!」と言うセリフから、通常のおそ松たちが死んでしまったことでF6も一緒に地獄に落ちた、おそ松たちが生き返ればF6も現世に戻れる…という考えもあるようです。
しかし、F6十四松が「生き返ってセクロス!」と言ってしまったことで、またF6はお蔵入りになってしまいそうだと言われています。とにかく、最後までF6とチャントシターの活躍で6つ子は現世に這い上がってくることができたのです。
よみがえった6つ子
なんとか現世に戻ってきた6つ子たち。両親に「ただいま!」と元気よく挨拶しますが、遺体はすでに火葬中。よみがえった6つ子は地獄にいた時以上にボロボロの状態でした。こうして、おそ松さんは大団円を迎えたのでした。
おそ松さんの最終回でおそ松が言おうとしたセリフを考察!
さて、結局おそ松が弟たちに「言っておきたいこと」ははっきり描かれずじまいでした。これは1期の最終回で、ひとり就職を決めたチョロ松が皆に手紙を書こうとするが燃えてしまって読めない…という展開と対になっているようです。1期同様、「わからないから想像の余地がある」とも言えますが、やっぱり気になるファンも多いようです。そこでいくつか仮説の仮設を調べてみました。
最終回では「俺達まだDTじゃなかったっけ?」
最終回でおそ松が「思い出した」と言い出したのは「俺たちって地獄に落とされてなんかいろいろ諦めちゃってたけど、まだ全員DTじゃなかった?」ということでした。おそ松の言葉を聞いた弟たちは奮起し、なんとか生き返らないと!とやる気を取り戻します。
とはいえ、あの朝言いたかったのも本当に「DTのままだとやばいよ!」ということだったのでしょうか。確かに「ニート、DT、ダメ人間」は6つ子の代名詞です。おそ松も何度も「卒業したい!」と言っていました。しかし、弟たちに行ったところでどうなるものでもありません。チョロ松が「大事なこと言おうとしてただろ!」と突っ込んだ通り、もっと別の何かを言いたかったのではないでしょうか。
こんなの俺達”らしく"ない
おそ松さん2期ではなんども「ちゃんとした」「ちゃんとしている」と言う言葉が出てきます。6人は仕事をみつけ、一人暮らしも考えて、「ちゃんとした大人」になろうとしています。世間的に見れば正しいことかもしれませんが、これまで自由に生きてきた6つ子の姿からはあまりにかけ離れています。
6つ子はもともと6人で一つ。ちゃんとすることばかり考えて、無理をして、バラバラになってしまった弟たちに、おそ松は何か言いたいことがあったのではないでしょうか。「無理して働くな」「そんなの俺たち”らしく”ない」あまりに無責任すぎる言葉ではありますが、おそ松なりに弟たちを思ってそんな言葉をかけようとしたのかもしれません。
宝探し行こうぜ!
おそ松は、イヤミの顔を見て「言い残していたことがあった」と思い出しています。だとすると、イヤミが宝探しに行くのを見て本当は自分も行きたかった、我慢するなんて自分たちらしくない、弟たちを誘って行こう!と言いたかったのかもしれません。
そんな風に仕事を放り出して宝探しに行くなんて、「ちゃんとした大人」はまずやらないことです。それでも、トト子ちゃんに「自分で決めたら?」と言われたおそ松は、ちゃんとすることよりも自分の思いに正直に生きることを選んだのではないでしょうか。
おそ松さんの怒涛の最終回をアニメでも見てみよう!
「おそ松さん」は最終回まで傑作ぞろい!
おそ松さんは、最終回までシュールでハイテンションでハチャメチャで、ちょっとハートウォーミングな世界観を守った名作アニメです。また、監督・藤田陽一さんはおそ松さんで「ダメ人間賛歌」「何のとりえもなくても、なんとかやっていこう」というテーマを描きたかった、と語っています。この「ダメ人間賛歌」が、日々「ちゃんとしなくちゃ」と時間や仕事に追われている人の心に響いて大ヒットにつながったのではないでしょうか。
まだアニメを見ていない方も、この機会にとってもおかしくてちょっと優しい世界を体験してみてはみてはいかがでしょう?