2019年08月13日公開
2019年08月13日更新
SSSS.GRIDMANの考察まとめ!最終回までの謎や伏線を徹底解説!
SSSS.GRIDMANはその構成に敢えて含みをもたせる事で様々な考察を生んだアニメです。最終回に至るまでの過程でネタバレされた考察から最後まで含みをもたせたまま終わらせているもの、原作を知っていれば分かる等の要素を多分に含んだ作品です。今回はSSSS.GRIDMANのアニメ放送中、放送後に行われた様々な考察を紹介しつつ、原作や登場人物の名言についても紹介していきます。
目次
SSSS.GRIDMANとは?
SSSS.GRIDMANのアニメ情報
SSSS.GRIDMANは2018年10月~12月にかけて放送されたアニメです。1993年から1994年に放送された特撮ドラマ「電光超人グリッドマン」を原作としたアニメですが原作のあらすじをそのままアニメ化というわけではなく完全新作の物語となっています。原作に携わったスタッフも関わる事で原作などの設定を上手く踏襲したアニメとなっています。
原作の設定を踏襲すると同時に現代風のデザインや設定も上手く織り交ぜたSSSS.GRIDMANは原作が特撮という特徴を意識したカメラワークや怪獣デザインなどの演出、シーンに合う劇中曲を上手く使いその表現力を活かし、人気と共に高い評価を受け前年度に発表・完結したSF作品に送られる第50回星雲賞のメディア部門を受賞するなど元々の特撮ファンはもちろん、それ以外の人からも高く評価された作品です。
SSSS.GRIDMANの各話あらすじ
SSSS.GRIDMANのアニメの物語は主人公裕太がクラスメイトである六花の家の前で倒れている所から始まります。六花の介抱を受けて無事に目を覚ました裕太でしたが、記憶を全て失った状態でした。六花の家から病院に向かおうとお店に降りた際、古いパソコンから裕太にだけグリッドマンという謎のヒーローから「使命を果たすように」と諭されます。しかしそれは裕太にしか見えず裕太は不思議な感覚を覚えます。
病院からコンビニによって帰宅した裕太。翌日には友人の内海が迎えに着て学校に行き日常生活に戻っていきます。記憶を失った原因も一切不明のまま友人らの力を借りてなんとか日常を取り戻していく裕太。しかしそんな時突然怪獣が現れます。裕太は語りかけてくるグリッドマンの声に導かれるようにグリッドマンと合体し六花のサポートも受けて怪獣を倒します。
こうしてグリッドマンとなった裕太は、立花と友人の内海と共に「グリッドマン同盟」を結成し、現れた怪獣たちと戦います。戦いの過程で裕太達は怪獣を作り出しているのがクラスメイトのアカネだという事、裕太がグリッドマン自身である事などが判明していきます。最終回には暴走して怪獣と化したアカネを倒す形で物語は幕を閉じています。
SSSS.GRIDMANのネタバレ考察
ネタバレ考察①OPとED
SSSS.GRIDMANはオープニングとエンディングにかなりのネタバレ要素が入れられています。もちろんこれはその時点では分からない物が多いですがあらすじを見ていくとネタバレになる要素が多いです。特に不思議だと言われたのが6話まで登場しなかったパーカーを着た謎の人物です。この人物は2代目怪獣少女アノシラスで1話からネタバレされていた事になります。
逆にエンディングはその演出から「現実世界のアカネ」説と「六花の回想」説などが唱えられる事になりました。オープニングは細かな演出で魅せるタイプの演出でしたが、エンディングは全体としていずれかの説のように見えるような演出になっています。ただ最終回までいずれかの説だと判断する事は出来ないまま終わっています。
ネタバレ考察②グリッドマンについて
そもそもグリッドマンの正体は誰なのかという声があります。アニメの中では裕太に乗り移ったグリッドマンの正体については描かれていません。原作からのファンの間の考察ではこのグリッドマンは特撮版のグリッドマンの正体である翔直人だとする考察が多くなっています。それは原作のグリッドマンの設定が関係しています。原作グリッドマンの戦いは全てコンピューターや電化製品の中で行われていたのです。
アニメSSSS.GRIDMANではこの原作の設定を活かし、特撮グリッドマンがアカネを救う為に入り込んだ1つの世界がアニメで描かれるコンピューターワールドなのではないかと考えられているのです。余談ですが原作ではグリッドマンは侵入しても記憶を失う事はありませんがアニメのグリッドマンが記憶を失ったのは侵入直後にアレクシスの妨害を受けて力を分散する必要があったからだと考えられています。
ネタバレ考察③第0話があるとしたら
SSSS.GRIDMANは第1話から既にコンピューターワールドの世界での物語になっていましたがもし0話があるとすればそれは現実世界でのアカネの物語になっていたのではないかと考察されています。現実世界を退屈で過ごしていたアカネにアレクシスが接触し街を創造させ、怪獣を作っては破壊させという行為を繰り返させ最終的にコンピューターワールドの世界に引き込むような1話に繋がる物語になっていたと考えられます。
そういう0話を描く事で「知っている状態で見る」という展開も面白かったのではないかという声がある一方で、最終回ラストの実写パートを考えると0話の実写パートで描く必要がある事から、インパクトが薄れるのではないかという声などもあり、結果としてコンピューターワールドの中から描く1話のスタートからで良かったという結論に落ち着いています。
ネタバレ考察④登場人物の目の色
SSSS.GRIDMANは印象的な程に登場人物の目の色に違いがあります。SSSS.GRIDMANは円谷プロの別作品や関連作品からインスパイアされている要素も多い事から敵味方が目の色で判別できるのではないかと考えられました。グリッドマンに対して協力関係、協力はしないもの敵対もしないものは青、敵対するものは赤という関係性にあります。ただ六花等基本は青ながら目の一部に赤が含まれるような例外があります。
ネタバレ考察⑤ケリヴの発言
本作の敵キャラであるアレクシス・ケリヴの言葉を全て信じるならという前提はありますがアレクシスの正体は不死の身体を持った者です。そして死ねない事で心が満たされないアレクシスが心を満たそうと動いたのがこのSSSS.GRIDMANのあらすじの一番の大筋と言えます。ただアレクシスがアカネを取り込んだ際に「ここにはもう用はない」と発言した理由に関しては不明のままです。
元々アレクシスはアカネの感情で心を満たそうとしていたというのが明らかになっているのでファンによる考察では「アカネの心はもうアレクシスを満たすには不十分になった」というアカネの心が壊れた説と「アレクシスには別の目的があってそれを達した」という目的達成説があります。
ネタバレ考察⑥新条アカネは人間
SSSS.GRIDMANの中でも衝撃的なネタバレだったのがアカネが人間であるという事実です。これは最終回で実写パートが描かれる形で実質的に描かれただけで明確にアカネは人間だと描かれているわけではありませんが実質的に描かれていると言えます。もちろんそれ以前からアカネだけが他の人々と違うと言われる要素は多く存在しており、アカネはこの世界での神様だとも言われています。
ネタバレ考察⑦アカネ以外の人々
上記のアカネが人間であるという事は裏を返せばアカネ以外の登場人物、裕太や内海、クラスメイト達は全て人間ではなくコンピューターワールドの世界の住人だという事でもあります。この事実は最終回のセリフの中でも確定しており、「アカネくんの怪物から生まれた贋造物」という衝撃的とも言えるセリフが登場しています。アカネ以外にコンピューターワールド以外の世界の住人といえるのはグリッドマンと新世紀中学生だけです。
ネタバレ考察⑧六花が発した最後の言葉
最終回のラスト2人きりになったアカネと六花の話すシーンがあります。このシーンの最後のセリフとなるのが「あたしはアカネと一緒にいたい。どうかこの願いがずっと叶いませんように」というセリフです。この時六花はアカネが神様である事を知っており、別れが迫っている事を認識しています。ですがアカネと六花がこのままずっと一緒にいるということはアカネが今の世界(現実ではない世界)にとどまる事を意味しています。
その事からこのセリフは六花なりのアカネの背中を押すセリフだったのではないかと考えられています。
ネタバレ考察⑨コンピューター世界
原作である電光超人グリッドマンの設定を知らずにSSSS.GRIDMANを視聴した人からはこの世界がコンピューターワールドであるという認識を持ちにくいという声もあります。最終回最後の演出からもある種の夢オチのような形にも見える為です。しかしこれは上記でもネタバレしたように原作の電光超人グリッドマンを知っていると違ってみえる設定でもあり原作リスペクトを象徴する設定と言えます。
また上記のアカネを始めとしたこの世界の住人の設定も組み合わせるとアカネが他の者から見ると創造主という意味で神様と言われる事、他の者が一種のプログラムのような存在であり、アカネがそれを組み上げるプログラマーのような立ち位置であるとも言えます。
ネタバレ考察⑩裕太に宿ったグリッドマン
最終回でアニメの中でも言われる考察が何故裕太にグリッドマンが宿った理由です。アニメでは明確な答えは示唆されていませんがそれまでの描写からファンの間ではコンピューターワールドの中で唯一裕太がアカネを一番好きではなかった為だと考えられています。このコンピューターワールドでは基本的に全ての登場人物がアカネが一番好きになるはずなのですが裕太は六花が一番好きだったのです。
アレクシスのセリフで創造主であるアカネもイレギュラーなど制御下におけない存在がある事もわかっています。そんなイレギュラーの1人が「アカネが一番好き」という理から外れた裕太であり、そんな裕太だからこそグリッドマンが宿る事が出来たのだと考察されています。
ネタバレ考察⑪実写シーンについて
SSSS.GRIDMANはアニメ作品でありながら最終回のラストを実写シーンで終わらせるというこれまでには考えられない終わり方をしています。描かれるアイテムなどからこの実写シーンが現実世界でのアカネを描いているのだという事は比較的簡単に想像出来ますが、1点分からないと言われる事があります。それは現実世界でアカネを演じた女優さんが六花似であるという点です。
この最終回のシーンを見た直後には「実は六花とアカネのキャラデザは逆だったのではないか」説が唱えられましたが現在ではコンピューターワールドでの六花は現実世界のアカネが理想とした自分を乖離させていたのではないかと考察されています。またこの実写のシーンを指して最終回のサブタイトルが「覚醒」だったのではないかとも考えられています。
ネタバレ考察⑫ビー玉は何だったのか?
早い段階から考察されていた内容の中でも最終回まで視聴しても答えが分からなかったものもいくつかあります。その1つが作中意味深に登場していたビー玉の意味です。OPや本編の中でも度々描かれ、最終回ではグリッドマンがお別れする際に内海に渡しているのが最後の描写です。最終回終了以降も様々な考察がなされていますが明確なものはない状態です。
ネタバレ考察⑬第1話冒頭シーンの会話
同じく最後まで不明だったのが第1話の冒頭での会話シーンです。意味深なシーンである故に第1話放送終了後様々な考察が行われましたが答えが出ないままになってしまいました。一応ファンによる考察では最終的には裕太が六花を好きであるというイレギュラーを明示する要素ではないかという結論に落ち着いていますがそれもあくまでも1つの考察に過ぎない状態です。
ネタバレ考察⑭六花ママの正体について
主要な登場人物の中でも最終回が終わってもその正体が不明だと言われているのが六花のママです。六花のママはまず目が黄色で上記でも紹介した登場人物の目の色が関係性を示す例に該当しません。また黄色の目のキャラクターは他にもいますが六花ママを除けば「怪獣の犠牲者になるキャラ」と共通点がありますが六花のママは最終回の最後まで犠牲になる事はなく六花のママ以上でも以下でもないまま存命しました。
またアレクシスや11話でグリッドマンとして目覚めた裕太が黄色の目になっている事から黄色の目はこの世界からみた部外者、この世界の住人ではない者の目ではないかという説もあります。そこから派生して六花ママの正体は特撮版でグリッドマンを支えるヒロイン、井上ゆかがこの世界に入る為の姿ではないかという予想もされました。しかし結局最後まで六花ママの正体が判明するような描写はないままです。
SSSS.GRIDMANの最終回ネタバレ
最終回ネタバレ①アカネの誘拐
最終回となる12話では11話にてアレクシスによって誘拐されたアカネが怪獣にされてしまう所から始まります。アカネがなった怪獣は怪獣ゼッガーと呼ばれる怪獣です。誘拐と言っても元々アカネとアレクシスは協力関係にあるのですが、アカネの意志に関係なくアカネ自身を怪獣化させられてしまっています。
最終回ネタバレ②足りないメンバー
前回共闘したグリッドマンとグリッドナイト。裕太がアンチにお礼を伝えます。グリッドマンが本来の力を発揮するには意識を統合する必要があります。アレクシスを倒すにはこの意識の統合が必要でしたが六花と内海がいません。このような会話をしている中で裕太達はアカネが怪獣となって暴れている事に気が付きます。裕太はアンチにアカネを任せ別行動します。
最終回ネタバレ③六花の想い
その頃、六花はアレクシスと会話をしていました。ここでアレクシスは六花にこの世界が作られたものである事などを六花に伝えます。事実を知った六花ですが、アカネへの思いは変わりませんでした。裕太が迎えに着て2人は内海の元に向かいます。
最終回ネタバレ④攻撃を受けるアンチ
裕太達の合流の裏ではアンチがグリッドナイトとなってアカネこと怪獣ゼッガーと戦います。戦いの中で変身が解けたアンチは怪獣ゼッガーの内部に入り込みアカネを救い出そうとします。あらすじは裕太のエピソードと前後しますがアカネの元にたどり着いたアンチ。しかしアカネを救い出そうとした所をアレクシスに強襲されてしまいます。アレクシスはアカネを取り込み巨大化してしまいました。
最終回ネタバレ⑤全員のパワー
裕太と六花が病院に訪れるも内海は「自分は何の役にもたてないから」と消極的になっている内海。しかし六花が喝を入れた事で再び協力する事を決めます。こうして裕太達グリッドマン同盟、そして新世紀中学生らがジャンクの前に勢揃い。アンチを含む全員でアクセルフラッシュをしてついに特撮版と同じグリッドマンとして変身する事が出来ました。
最終回ネタバレ⑥アレクシスの心
そしてグリッドマンとアレクシスの戦闘になります。戦闘の中でアレクシスは自身の真意を語っていきます。アレクシスは心を満たす為に人間の情動が必要だった事。アカネも望んでアレクシスに協力していた事。アカネはイレギュラーな存在には関与できず、怪獣を通しての間接的な関与しかできなかった事などが語られていきます。そのような思いを語りながら戦闘は徐々にアレクシス有利になっていきます。
最終回ネタバレ⑦修復される世界
グリッドマンが敗れるかと思われた直前、グリッドマンにキラキラした光が収束し始めます。特撮版グリッドマンの必殺技とも言えるグリッドフィクサービームでアレクシスを倒したのでした。このグリッドフィクサービームには世界を修復する力が秘められており、アレクシスを倒した事で世界が修復されていきます。
SSSS.GRIDMANの名言
響裕太の名言
主人公である裕太は本編放送前のPVから名言が生まれています。「俺にしかできないこと。それが、俺のやるべきこと」というフレーズでキャッチコピーであると同時に裕太の名言としても紹介される事が多い名言です。本編内の名言ではアカネとのやりとりの中で強い意志を示すシーンなどが名言としてピックアップされています。
グリッドマンの名言
裕太と対話する形で登場するグリッドマン。そんな彼にも名言が多いです。アカネが宣戦布告してきた際、異なる意見を持つ内海と六花に対して、裕太がグリッドマンにも意見を求めた際には「どちらの意見も正しい。だからこそぶつかってしまうのかもしれない」と中立の姿勢を示しました。
宝多六花の名言
六花の名言はその描写の特徴である葛藤を現した名言が多いです。裕太にみんなを守って欲しいと思いながらも裕太にも無理をしてほしくないというような相反する思いを六花らしい言葉で表現しています。同時にその言葉をなかなか本人に向かって直接言えず、第三者に向かって言う事が多いのも1つの特徴となっています。
内海将の名言
内海の名言は友達思いな彼の性格を体現した名言が多いです。ただ同時に自身を一般人であるとも思っており、アンチからの「誰だお前は?」という問に対して答えた「一般人だよ。お前達がいつも足で踏み潰している、一般人の代表だよ!」という名言を残しています。
アンチの名言
アンチは怪獣でありながら心を持ち、その心のあり方を示す名言を多く残しています。「俺に与えられた命の意味を、俺は探す。俺は、お前を倒すために生まれ、お前を倒すために生きている。お前を倒すために、俺は、お前と、共に闘う!」という名言と共にグリッドマンを助けたシーンなどは名言・名シーンと言われるシーンになっています。
新条アカネの名言
アカネはあらすじの中で心情が変化していくキャラクターなのでその時の心情を表現した様々な名言を残しています。特に時折魅せるサイコパスなセリフも名言として扱われる事が多くなっています。また裕太や内海の意志を確認する場面やこの世界の真実を最初から知っている故の名言も多い登場人物です。
キャリバーの名言
新世紀中学生の中でも一番直接的な活躍が多かったといえるのがキャリバーです。人間の姿での活躍が多い分、六花やアンチ等との会話の中で多くの名言を残しています。特にアンチとの会話の中での「勝ってどうするつもりだ? その顔、考えたこともないようだな。人間と怪獣の間でブレている奴が勝てると思うな」はキャリバー屈指の名言です。
はっすの名言
はっすはモブとは言い切れないが主要な登場人物とも言えない立ち位置にいるキャラクターなので本編以外で目立つ事が多くその名言の多くもYoutube等で配信されたSSSS.GRIDMANのボイスドラマなどでの活躍が目立っています友達という側面が強いはっすは「友達だからって、全部話さなきゃいけないわけじゃないし」など友達に関する名言が多いです。
SSSS.GRIDMANの原作
原作は電光超人グリッドマン
ここからはSSSS.GRIDMANの原作である電光超人グリッドマンについても簡単に紹介していきます。電光超人グリッドマンは1993年から1994年にかけて放送された特撮ドラマで、円谷プロ30周年記念作品として作られた作品です。内容的な大きな特徴といえるのが放送当時まだ一般的とは言えないコンピューターを題材にしている事、主要な登場人物が14歳と若年層で構成されている事などチャレンジ精神の強い作品として人気を集めました。
電光超人グリッドマンのあらすじ
電光超人グリッドマンの基本的なあらすじは主人公でグリッドマンとなる翔直人と友人の馬場一平、井上ゆかの3人が機械の中の世界、コンピューターワールドでの戦いに巻き込まれていくというあらすじです。3人が秘密基地で中古パーツをかき集めて作ったコンピューター「ジャンク」など原作の設定がそのままSSSS.GRIDMANの中で使われていたりもします。
電光超人グリッドマンのスタッフ
SSSS.GRIDMANは電光超人グリッドマンのスタッフの一部が製作に関わる事で作られた作品でもあります。電光超人グリッドマンで製作進行だった渋谷浩康さんが企画監修、音響効果を担当した森川永子さんが引き続き音響効果としてSSSS.GRIDMANのスタッフとしても参加しました。余談ですがスタッフではありませんがグリッドマンの声の声優を努めた緑川光さんもSSSS.GRIDMANで引き続きグリッドマンの声優を担当しています。
SSSS.GRIDMANの登場人物
登場人物①響裕太
出典: https://anibu.jp
SSSS.GRIDMANの主人公でグリッドマンをその身に宿す事になるのが響裕太です。元々友人である内海からも「普通」と表現されるように特徴的な性格はしていませんがここぞという時の心の強さを持ったキャラクターです。余談ですがSSSS.GRIDMANに登場している裕太はグリッドマンの精神の一部であり、物語上、グリッドマンが宿ってから去る直前までしか描かれていないので「本物の裕太」は登場していない事になります。
登場人物②新条アカネ
SSSS.GRIDMANの敵であり同時に救うべき人でもあるのが新条アカネです。元々は裕太達のクラスメイトとして登場し、才色兼備で人気が高いという位置づけでしたがその裏には狂気的な一面も持ち合わせている二面性があるキャラクターでもあります。SSSS.GRIDMANのあらすじの中でアカネはその心情に大きな変化があるキャラクターであり、友達として敵として様々な側面を魅せてくれる登場人物でもあります。
登場人物③宝多六花
裕太に協力的な立場のヒロインといえる登場人物が宝多六花です。元々自宅が近いアカネと懇意にしていた事もあって物語の中でのアカネの心に大きく関与し、最終的にアカネの心を救う事に最も貢献したキャラクターであるとも言えます。怪獣と戦う事に対する葛藤が多く、特にその創造主がアカネだと知ってからの変化などが如実に描かれるキャラクターでもあります。
登場人物④アンチ
SSSS.GRIDMANにおいても不思議な存在といえるのがアンチです。アンチは怪獣であると同時に他の怪獣が持たない心を持ち合わせています。普段は比較的人型といえる状態ですが、その正体はアカネが対グリッドマン用に作り上げた存在で、グリッドマンが現れると青い怪獣に変身する能力を持っていました。そんな心を持っている故に最終的には自身をグリッドナイトへと変貌させグリッドマンと共闘する道を選びました。
登場人物⑤はっす
いわゆる一般人枠として六花の仲の良い友だちの1人として登場するのがはっすです。しかしYoutuberとして活動している設定があるなどかなり設定が凝られている登場人物でもあり、「友達」という側面を強く表現した登場人物でもあります。
登場人物⑥その他の人々
SSSS.GRIDMANには上記以外にも魅力的なキャラクターが多いです。グリッドマンの協力者である新世紀中学生や、大きな要素となった怪獣少女アノシラス(2代目)など登場人物にも気になる設定が多いのが1つの特徴になっています。
SSSS.GRIDMANのエピローグ
エピローグは主題歌「ユニオン」のMVで公開
SSSS.GRIDMANの最終回の実写パートのその後が描かれたエピローグになっているとして注目を集めたのが2019年3月に発売された主題歌「ユニオン」のCDのCM用ミュージックビデオです。その構成から実質的にアニメの13話といえるような内容になっています。最終回のラストが実写だったからこそできる展開として評価されました。
主題歌を歌うOxTとは?
SSSS.GRIDMANの主題歌を謳うOxT(オクト)は「ダイヤのA」のオープニング主題歌をきっかけに結成されたデジタルロックユニットです。結成のきっかけとなった「ダイヤのA」のアニメを始め、「オーバーロード」「プリンス・オブ・ストライド オルタナティブ」「ハンドシェイカー」などでそれぞれオープニング主題歌やエンディングテーマを担当しています。
SSSS.GRIDMANに関する感想や評価
近年原作愛に満ちていた作品と言えば、個人的にはSSSS.GRIDMANだなー。
— 津久井箇人 a.k.a. そそそ (@sososo291) August 5, 2019
ただのアニメ化ともリメイクともちょっと違うけど。
ここからは既にSSSS.GRIDMANを視聴した人の感想を紹介していきます。SSSS.GRIDMANの感想で多いのが原作に対してのリスペクトの強さにふれる感想です。現代に合わせた改変を取り入れながらも原作の設定でそのまま使える所はそのまま使い、しっかりとその世界観を踏襲している所が良いという声が多いです。
特にSSSS.GRIDMANは原作である電光超人グリッドマンのあらすじをそのままアニメ化しただけの作品ではないだけに原作リスペクトの姿勢の多さに驚いたという声も多くなっています。
SSSS.GRIDMAN 絵の動きがいいなぁ
— 凪面翠人(なぐもみと) (@nagumo_mito) August 7, 2019
SSSS.GRIDMANには演出面、登場人物の動きに対しての感想も多いです。原作が特撮であるという事を意識した動き、また怪獣もどこか気ぐるみ感のあるデザインになっているなど単純な一枚絵としても特撮好きが満足できるような形になっています。同時に現代風の演出を取り入れこれまで特撮を見た事がないという人でも楽しめるように配慮された作品と言えます。
ssss.GRIDMANで、劇中に合唱曲入れてくるのは素晴らしい!特に最終回のビリーブは泣けた!
— ユウハ@みかくとー (@jikkyo_yuuha) July 27, 2019
またSSSS.GRIDMANは演出や展開に合わせた楽曲の良さを感想に上げる人も多いです。主題歌の使用はもちろん原作、電光超人グリッドマンの主題歌「夢のヒーロー」を劇中曲として使ったり、卒業ソングとして有名な「Believe」を使用したりと場面に合わせて幅広い楽曲を取り入れた事で演出に共感しやすく特に最終回では泣いてしまったという声も多くなっています。
SSSS.GRIDMANのネタバレ考察や最終回まとめ
SSSS.GRIDMANは特撮ドラマを原作にするという斬新なアニメとして展開されたアニメです。その演出や音楽で高い評価を受け、そのあらすじの上手く要素を隠し徐々に明かしていく構成は多くの考察が行われる結果となりました。それらの考察は最終回までに明確に答えが描かれたものから最終回を迎えても答えの分からないもの、原作を知っている等アニメ以外の部分を知っている事で答えが分かるもの等様々な要素があります。
これらの要素はあくまでもSSSS.GRIDMANを構成する一要素でしかなく原作のあらすじやその他の作品を知っていてもその演出や音楽、SSSS.GRIDMAN自体のあらすじだけでも十分以上に楽しめる作品になっています。特撮を見たことがないという人への入り口にもなり得る作品なのでまだSSSS.GRIDMANを視聴した事がないという人はぜひ1度視聴してみてはいかがでしょうか?