バナナフィッシュのアニメ最終回の感想まとめ!原作との違いは?結末をネタバレ考察

バナナフィッシュ(BANANA FISH)は2018年のアニメ化に伴い、ファンの間で喜びを表す感想が飛び交いました。最終回はファンの心を大きく揺さぶり、SNS上では様々な感想が流れました。最終回の感想が人によって違うのは、ファンそれぞれが異なる想いをバナナフィッシュ(BANANA FISH)に抱いているためです。この記事ではバナナフィッシュ(BANANA FISH)の最終回のあらすじをネタバレ考察し、原作との違いや感想・評価を紹介します。最終回のあらすじを見て、どう思うのかは皆さん次第です。

バナナフィッシュのアニメ最終回の感想まとめ!原作との違いは?結末をネタバレ考察のイメージ

目次

  1. バナナフィッシュ(BANANA FISH)とは?
  2. バナナフィッシュのアニメと原作の違い
  3. バナナフィッシュのアニメ最終回ネタバレ考察
  4. バナナフィッシュのアニメ声優
  5. バナナフィッシュのアニメ最終回に関する感想や評価
  6. バナナフィッシュのアニメ最終回の感想まとめ

バナナフィッシュ(BANANA FISH)とは?

バナナフィッシュ(BANANA FISH)の主人公は2人います。主人公の1人はアメリカ人の少年・アッシュ・リンクス。もう1人は日本人の青年・奥村英二です。この記事では、主にアッシュと英二の2人にフォーカスを当てながら、アニメ最終回のあらすじをネタバレ考察します。最終回を観てファンは何を思い、どのような感想を発したのか、バナナフィッシュ(BANANA FISH)の複雑で繊細な世界観と共にお届けします。

バナナフィッシュの作品情報

スリリングな描写とリアルな心理描写が特徴的なバナナフィッシュ(BANANA FISH)は、1985年から1994年まで「別冊少女コミック」で連載され、多くのファンを獲得しました。原作者・吉田秋生さんは、「少女漫画=恋愛中心」という印象を打破した革命的な漫画家だと評価されています。2018年にアニメ化されると同時に、新規ファンも続々と増え、さらに愛される作品へと進化を遂げました。

バナナフィッシュのあらすじ

バナナフィッシュ(BANANA FISH)のあらすじですが、ここではアッシュと英二に焦点を当てながらお届けします。アメリカのニューヨーク。主人公の1人・アッシュ・リンクスは、まるで神に愛されたような美しい容姿を持っている少年でした。そんなアッシュは、人々の上に立つこと、銃やナイフの扱いについても天賦の才能を有していました。

アッシュの兄は戦争で心身を病んでおり、廃人同然でしたが、「バナナフィッシュ」という謎めいた言葉を時々呟くのでした。もう1人の主人公・奥村英二は穏やかな青年で、カメラマンの助手としてニューヨークに訪れました。ストリートギャングの取材に訪れた英二は、そこでアッシュと運命の出会いを果たします。この出会いによって、アッシュと英二の運命は大きく変わり、お互いの人生に深く関わり合うのでした…。

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バナナフィッシュのアニメと原作の違い

バナナフィッシュ(BANANA FISH)のあらすじは、アニメ・原作共に大きな変更点はありません。そのため、「同じあらすじなのか…」と、アッシュの死について再び向き合うことになった原作ファンも少なくありません。しかし、あらすじはほとんど同じでも、細部にはアニメ特有の仕掛けが施してあり、原作にはない要素も存在します。こちらでは、バナナフィッシュ(BANANA FISH)のアニメと原作の違いを紹介します。

アニメのわかりやすさ

「バナナフィッシュ(BANANA FISH)のアニメ内で一番印象に残るシーンは?」とファンに質問したら、十人十色の答えが返ってくるかもしれません。印象深いシーンが多数あるバナナフィッシュ(BANANA FISH)ですが、アニメ全体を通して描かれたのはアッシュと英二の強い絆(愛情)でした。最初に出会った時からアッシュは英二の純粋さに魅かれていました。初めて握る銃に目を輝かせる英二。

鳥のように羽ばたき壁を飛び越えた英二。アッシュにはそんな英二の姿が「自由」そのものに見えたのです。英二と2人で過ごす時間は、アッシュにとってかけがえのない時間でした。英二と一緒にいると、アッシュは年相応の少年に戻ることができました。そして、この上ない自由と愛情を英二から感じるのでした。

「アマデウス」という比喩

バナナフィッシュ(BANANA FISH)のアニメでは、「アマデウス」という言葉が2回登場します。アマデウスはピーター・シェーファーによって制作された戯曲で、神に愛された才能の所持者(ギフテッド)とその才能に嫉妬する者を中心に物語が展開されます。

「天才」は有名な作曲家・ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトを指し、「嫉妬する者」は同じく作曲家のアントニオ・サリエリを指します。サリエリはモーツァルト(アマデウス)の才能を誰よりも理解していたと同時に、激しい嫉妬心も抱いていました。

アッシュはアマデウスだった?

モーツァルトとサリエリの関係をバナナフィッシュ(BANANA FISH)のキャラクターで置き換えます。天才(アマデウス)はアッシュを指し、嫉妬する者(サリエリ)はゴルツィネ、月龍、オーサーなどが当てはまるでしょう。ゴルツィネ達はアッシュの生まれ持った美貌と才能を愛しつつも、憎まずにはいられず、彼を傷つけてしまう。アッシュはアマデウスであるが故に、波乱万丈な人生を強いられたのです。

英二もアマデウス?

実は英二と伊部さんの関係にもアマデウスを思わせるような部分があります。伊部さんは、自由な鳥のように羽ばたく英二の写真を撮影したことで、有名なカメラマンとしての地位を築くことができました。

しかし、英二の棒高跳びの才能は、伊部さんにとって嫉妬の対象でもあったのです。伊部さんは英二の天賦の才能を憎しみましたが、彼の場合は加護欲という形でそれが現れていたため、ゴルツィネのように暴力的には至りませんでした。アッシュと英二はアマデウスそのもので、人々の憧れと嫉妬の対象だったのです。

万人向けに昇華

アッシュと英二の関係を具体的に述べる場合、どの言葉が相当に値するのでしょうか?まず、親友であることは間違いないでしょう。しかし、2人は親友以上の愛をお互いに抱き、時には恋人、家族のように支え合うこともありました。幼いアッシュが性的暴行をされた際、助けてくれる人物はいませんでした。

アッシュには優しい兄・グリフィンがいましたが、アッシュが暴行を受けた際、グリフィンは兵士として戦地に赴いていたため、アッシュを守ることができませんでした。そのグリフィンも亡くなってしまい、アッシュは再び絶望と孤独に襲われます。

過去のトラウマに悩まされるアッシュは、英二と2人きりになったある晩、全てのことを彼に打ち明けました。英二は静かに話を聞くと、傷ついたアッシュの側から離れず、優しく彼に寄り添いました。英二は実の兄、または母親のような優しさでアッシュを包み込み、彼の心の支えとなるのでした。その後、アッシュはからかうように英二を「お兄ちゃん」と呼んだり、少年のような無邪気さを彼に向けます。

アニメでは、この「お兄ちゃん」というセリフが原作よりも強調されている印象を受けます。そのため、アニメのアッシュと英二の関係性は兄弟としての側面が強いと考えることができます。同性愛としての側面を否定するのではなく、あくまで兄弟愛(家族愛)、友情描写を強めただけであって、本質(大切な面)はアニメも原作も変わらないのです。つまり、強調する側面を変えたと考えることが妥当でしょう。

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バナナフィッシュのアニメ最終回ネタバレ考察

この項目では、バナナフィッシュ(BANANA FISH)のアニメ最終回(24話)のあらすじをネタバレし、気になるシーンをピックアップして考察を行います。バナナフィッシュ(BANANA FISH)の世界観、そしてアニメ最終回に張り巡らされた考察し甲斐のある場面を4つ紹介します。

バナナフィッシュのアニメ最終回あらすじ

こちらのあらすじはネタバレ込みです。アッシュと対峙するフォックスは、雇い主のゴルツィネを裏切り、彼に重傷を負わせます。アッシュもフォックスの力に押され、麻酔で眠らされてしまいました。しかし、アッシュは自力で目を覚まし、シンやブランカの協力も得て、フォックスとの最終決戦に臨みます。フォックスはいやらしい言葉を投げかけ、一旦はアッシュを追い詰めたものの、アッシュの本気には叶わず、無残に敗北します。

「バナナフィッシュ」が入ったケース、そして勝負に負けたフォックスは、ビルの高い位置から落下し、火の海へと消えていきました。アッシュへの執着が尽きなかったゴルツィネも、自ら火の海に飛び込み、死を迎えました。最後の戦いが終わった瞬間でした。一方、英二は病院のベッドでずっとアッシュのことを気にかけていました。アッシュは英二の幸せを守りたい一心で、「英二とはもう会わない」と決意していました。

そんなアッシュの心を察していた英二は、アメリカを発つ際に手紙と日本行きの航空券をアッシュに渡すよう、シンに頼みました。アッシュはシンから手紙を受け取ると、中を開封しました。英二が書いた手紙の内容は、彼の温かさそのものでした。アッシュはその内容に心を大きく揺さぶられ、急いで空港に向かおうとします。

しかし、そこにシンの兄・ラオが現れ、アッシュの体をナイフで突き刺しました。重傷を負ったアッシュは行きつけの図書館へと向かいました。アッシュは手紙を最後まで読むと、幸福に包まれた微笑を浮かべ、永い眠りにつくのでした。「ぼくの魂はいつも君とともにある」、手紙にはそう書いてありました。

ネタバレ考察①英二のセリフ

上記のあらすじでも登場した「ぼくの魂はいつも君とともにある」という英二の言葉は、アッシュにとって心の救いそのものでした。原作でもアニメでも印象的に描かれたラストシーンは、このセリフがあってこそ成立するものだと考えられます。

アッシュの死にショックを受けたファンは多く、バッドエンドと見なす方もいるかもしれません。しかし、英二のセリフによって救われたファンも多く、生き地獄を経験してきたアッシュにとって、この終わり方はある意味ハッピーエンドなのでは?と主張するファンも少なくありません。

ネタバレ考察②ラオがアッシュを刺した理由

ラオがアッシュを刺した理由は、弟・シンを守るためでした。同胞のショーターが亡くなってから、ラオはずっとアッシュに不信感を抱き続けていました。ついには弟・シンがアッシュに殺されるという絶望的なシナリオが頭から離れなくなり、このような凶行を繰り出してしまったのです。

一方、シンはこのことをずっと悔やみ続け、英二にも真実を話せずにいましたが、シンとアッシュのその後を描いた話「光の庭」では、アッシュの死に向き合う2人の葛藤が描かれています。

ネタバレ考察③OPの最後

最終回のOPの最後にとある言葉が載せられていました。それは「石塚運昇氏に感謝を込めて」という謝辞でした。何故この言葉が載せられたのかというと、ゴルツィネ役の声優・石塚運昇さんが、バナナフィッシュ(BANANA FISH)の放送期間中に亡くなったためです。最後の最後まで声優人生を突き進んだ石塚運昇さんへの尊敬の念が感じられる演出でした。

ネタバレ考察④最終回タイトルの意味

「ライ麦畑でつかまえて(The Catcher in the Rye)」は、J・D・サリンジャーによる小説の題名で、バナナフィッシュ(BANANA FISH)の最終回のタイトルでもあります。「ライ麦畑でつかまえて」の主人公は、アッシュと同様17歳の少年で、ずる賢い大人達を憎んでいます。

深い孤独を感じ、純粋な人物(子供)を愛するところも共通点だと言えるでしょう。ライ麦畑で無邪気に遊ぶ子供達が崖から落ちた時、心は闇に染まります。もしも、幼少期のアッシュが崖から落ちる前に、ライ麦畑で英二と出会っていたら、きっと人生は大きく変わっていたでしょう。

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バナナフィッシュのアニメ声優

バナナフィッシュ(BANANA FISH)の声優陣はとても豪華で、アニメ化の際にとても話題になりました。こちらでは、作品に命を吹き込んだ豪華声優陣のプロフィールやその他のアニメ出演作品を紹介します。

アッシュ・リンクス役/内田雄馬

内田雄馬さんは東京都出身の声優・歌手で、所属事務所はアイムエンタープライズです。1992年9月21日生まれ。実姉に声優の内田真礼がおり、2人の仲良しぶりは声優ファンの間でも有名です。代表作品には、『ダイヤのA』の奥村光舟役、『東京喰種トーキョーグール:re』の不知吟士役、『アイドルマスター SideM』の桜庭薫役などがあります。

奥村英二役/野島健児

野島健児さんは東京都杉並区出身の声優・ナレーターで、所属事務所は青二プロダクションです。1976年3月16日生まれ、東京都杉並区出身。父の野島昭生さん、兄の野島裕史さんも声優で、親族が声優という点は内田雄馬さんと共通しています。

一方、弟の野島智司さんは作家で、タレント性溢れる一家であることが象徴されています。野島健児さんの代表作品は、『美少女戦士セーラームーンCrystal』の地場衛/タキシード仮面役、『弱虫ペダル』の黒田雪成役、『PSYCHO-PASS サイコパス』の宜野座伸元役などがあります。

フレデリック・オーサー役/細谷佳正

細谷佳正さんはフリーの声優で、他にもナレーター、歌手としての面も持ち併せています。1982年2月10日生まれ、広島県尾道市出身。『テニスの王子様』の白石蔵ノ介役を演じたことで有名となり、人気声優の仲間入りを果たしました。代表作品には、『進撃の巨人』のライナー・ブラウン役、『ハイキュー!!』の東峰旭役、『アルスラーン戦記』のダリューン役などがあります。

ディノ・フランシス・ゴルツィネ役/石塚運昇

1951年5月16日生まれ、福井県勝山市出身。『ポケットモンスター』シリーズのオーキド博士役などで知られている石塚運昇さん。晩年は食道癌と闘いながらも仕事を続け、2018年8月13日に逝去した際は、多くの声優やファンから死を惜しまれました。

その他の代表作品としては、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズのジョセフ・ジョースター役、『ヨルムンガンド』のレーム役、『カウボーイビバップ』のジェット・ブラック役などが挙げられます。

ブランカ役/森川智之

森川智之さんは声優以外にも歌手・タレント・ナレーターと幅広い分野で活躍するマルチタレント声優です。ディズニー映画『ズートピア』で、声優ファン以外にも名が知れ渡り、一躍有名となりました。所属事務所はアクセルワンです。1967年1月26日生まれ、東京都出身。

2016年に国民的アニメ『クレヨンしんちゃん』の野原ひろし役を引き継いだことでも話題になりました。代表作品には、『地獄先生ぬ〜べ〜』の玉藻京介役、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』の吉良吉影/川尻浩作役などがあります。

李月龍役/福山潤

福山潤さんは大阪府高槻市出身(出生は広島県福山市)の声優・歌手・ナレーターです。1978年11月26日生まれ。2018年に声優の立花慎之介さんと共に声優事務所「BLACK SHIP」を立ち上げ、代表取締役として活動。元々はアクセルワン所属。代表作品には、『コードギアス 反逆のルルーシュ』のルルーシュ役、『ぬらりひょんの孫』の奴良リクオ役、『おそ松さん』の松野一松役などがあります。

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バナナフィッシュのアニメ最終回に関する感想や評価

この項目では、バナナフィッシュ(BANANA FISH)の最終回についてのファンの感想を紹介します。アッシュの死についての感想、アッシュを支えた英二への感想、またはファン自身の感情を綴った感想など、ファンそれぞれの感想をお届けします。

感想や評価①アッシュへの感謝

感想の中で一番目立ったものはアッシュの死を悲しむ声、そして彼への感謝の気持ちでした。英二と共にずっと生きていてほしかったと願う声も多く、アッシュがどれだけファンから愛されているキャラクターなのかが分かります。アッシュへの感謝の言葉は、ファンがアッシュに対して抱いた愛情の表れだと言えるでしょう。

感想や評価②衝撃が頭から離れない

本作の主人公であり、ファンを魅了し続けてきたアッシュが死ぬこと、それは視聴者にとって衝撃のエンディングでした。アッシュの死に対するショックは切ない余韻を残し、何日も思い悩むファンも少なくありません。しかし、英二の中でアッシュが生き続けるように、ファンの中でもアッシュは生き続けるのです。

感想や評価③英二がいてくれて良かった

アッシュの死は自分のせいだと、自身を責め続けた英二でしたが、登場人物達を含め誰も彼を咎めたりしていません。アッシュは人々から狙われ続け、英二を守ることを信念にしていたからこそ、数々の困難を乗り越えられたのです。最期を迎えたアッシュは、英二の優しさに包まれて旅立ち、その表情も幸福そのものでした。

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バナナフィッシュのアニメ最終回の感想まとめ

上記で紹介したように、バナナフィッシュ(BANANA FISH)の最終回は衝撃的なものでした。アッシュや英二への愛が込められた感想はもちろん、作品自体への好意的な感想も目立ちました。

ファンの感想を見ることで、バナナフィッシュ(BANANA FISH)はたくさんのファンから支持され、愛されている作品だということが分かりました。バナナフィッシュ(BANANA FISH)をもっと知りたいと思った方は、原作とアニメ両方を観賞することをおすすめします!

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