2018年05月15日公開
2018年05月15日更新
デスノート・映画版のネタバレあらすじ!出演キャストや評価まとめ
2003年から2006年まで週刊少年ジャンプで連載され、大きな反響を巻き起こした「DEATHNOTE(デスノート)」。アニメ、実写映画、ドラマ、ミュージカルと幅広いメディアミックス展開が行われ、社会現象と言っても過言ではない人気となりました。今回は数あるDEATHNOTEの中から、映画「デスノート」に注目しネタバレ込みのあらすじ、キャスト、評価を紹介します。ネタバレに繋がる記述も多く含まれますのでネタバレを見たくないという方はご注意ください。
目次
- DEATHNOTEとは?
- DEATHNOTEの世界観
- DEATHNOTEの主な登場人物①主人公の夜神月
- DEATHNOTEの主な登場人物②死神のリューク
- DEATHNOTEの主な登場人物③ライバルのL
- DEATHNOTEの主な登場人物④ヒロインの弥海砂
- 映画「デスノート」
- 映画「デスノート the Last name」
- 映画「デスノート」キャスト①夜神月役の藤原竜也さん
- 映画「デスノート」キャスト②L役の松山ケンイチさん
- 映画「デスノート」キャスト③弥海砂役の戸田恵梨香さん
- 映画「デスノート」キャスト④その他
- 映画「デスノート」の評価
- 映画「L change the WorLd」
- 映画「L change the World」をネタバレ紹介!Lの本名が明らかに?
- 映画「L change the WorLd」評価
- 映画「デスノート Light up the NEW wolrld」
- 映画「デスノート Light up the NEW wolrld」キャスト①三島創役の東出昌大さん
- 映画「デスノート Light up the NEW wolrld」キャスト②竜崎役の池松壮亮さん
- 映画「デスノート Light up the NEW wolrld」キャスト③紫苑優輝役の菅田将暉さん
- 映画「デスノート Light up the NEW wolrld」のネタバレ紹介!大人になったミサが登場?
- 映画「デスノート Light up the NEW wolrld」10年後の世界のライトとLをネタバレ紹介?
- 映画「デスノート Light up the NEW wolrld」の評価
- 映画「デスノート」ネタバレあらすじやキャスト・評価まとめ
DEATHNOTEとは?
DEATHNOTEは大場つぐみ先生原作、小畑健先生作画による漫画。名前を書かれた人間は死に至るという死神のノート・デスノートを使って世界中の犯罪者を抹殺し、新世界の神・キラとして理想の世界を築き上げようとする夜神月(やがみライト)と、数々の迷宮入り事件を解決に導いた世界一の名探偵・L(エル)の頭脳戦が描かれます。
DEATHNOTEの世界観
DEATHNOTEの最大の面白さはライトとLの駆け引きにあります。そこで、DEATHNOTEをより理解するため、ノートと死神に関わるルールを解説します。ストーリーの展開や作品によっては新たなルールが明かされたり、相手を騙すため嘘のルールが公表されることもありますが、ここで紹介するのは基本的なものです(ネタバレに繋がる可能性のある項目もありますのでご注意ください)
デスノートのルール①名前を書かれた人間は死ぬ
まずはDEATHNOTEの世界の根幹を成す、デスノートに名前を書かれた人間は死ぬという設定。ただし本名でないと効果は得られず、ペンネームやニックネームでは殺せません。また、相手の顔を知っている必要があるので、同姓同名の別人には効果がありません。
デスノートのルール②死因を書くとその通りになる
デスノートに名前を書いてから40秒以内に死因を書くとその通りになり、さらに6分40秒の間詳しい死の状況を書く時間が得られます。ただし物理的に不可能なもの、対象の人間が考えもしないような行動に基づくものは無効となり、心臓麻痺で死亡します。何も書かなかった場合も死因は心臓麻痺となります。
デスノートのルール③死神とノートの所有権
デスノートを所有する人間は、元々の持ち主であった死神に憑かれその姿が見えるようになります。デスノートの所有権を放棄するとデスノートの記憶を失い、再度所有権を得ると記憶が戻ります。
所有者以外の人間でもデスノートに触れると死神が見えるようになり、デスノートを使うことができます。ライトはこれを利用してFBI捜査官のレイ・ベンパーにレイ自身と仲間の捜査官の名前をデスノートの紙片に書くよう誘導し、捜査官を全員殺害するという手段も使っています。
デスノートの所有者同士であっても、相手のデスノートに触れなければ相手に憑いている死神の姿は見えません。
デスノートのルール④死神の目
デスノートの所有者は、残りの寿命の半分と引き換えに「死神の目」を得ることができます。死神の目を持つ人間は、人間の顔を見るだけでその名前と寿命が見えるようになります。ただし、相手がデスノートの所有者の場合は寿命は見えず、名前だけしか見ることができません。
デスノートの所有権を放棄すると死神の目を失い、所有権を取り戻しても死神の目は戻りません。もう一度死神の目を得るためには、さらに寿命の半分を死神に差し出す必要があります。
DEATHNOTEの主な登場人物①主人公の夜神月
DEATHNOTEの主人公である夜神月は、警視庁刑事局長を父にもつエリートです。優秀な頭脳と卓越した運動神経に加え、容姿にも恵まれた非の打ち所のない優等生です。本来は純粋で正義感が強い性格ですが、ある日校庭でデスノートを拾ったことからライトの運命は大きく変化していきます。
出典: http://festy.jp
ライトはデスノートを使い、世界中の犯罪者たちを次々と殺害していきます。自身が認めた「真面目で心の優しい人間だけの世界」を作り、自ら新世界の神になると宣言したライトは、次第に独善的な思考と歪んだ正義感に支配されていきます。やがて世間は犯罪者をこの世から消していく謎の存在を「キラ(=Killer)」と呼び、信奉者も現れるようになります。
出典: http://festy.jp
キラの存在を危険視したインターポール(国際刑事警察機構)は世界一の名探偵・Lに協力を依頼。しかし、ライトはLに送り込まれたFBI捜査官レイ・ベンパーを仲間の捜査官もろとも始末してします。そこでLはライトの父である総一郎らとキラ捜査本部を結成し、自らライトの在籍する東応大学に潜入してきました。ライトは捜査情報を得るため、またLを監視するために捜査本部に協力し、熾烈な頭脳戦、心理戦を繰り広げます。
冷酷かつ打算的に、他人を利用することすら厭わず新世界の創造を目指すライトですが、本性は極度の負けず嫌いでたびたび顔芸を披露しています。
「くそっやられた」、「計画通り」などの場面はネットのやりとりの中で引用されることも多いので、DEATHNOTEを読んだことがなくても一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
DEATHNOTEの主な登場人物②死神のリューク
ライトの拾ったデスノートの本来の持ち主である死神リューク。退屈だったからという理由でわざと人間界にデスノートを落とし、ライトの行為を面白がりながら傍観する快楽主義者で、DEATHNOTEの物語の元凶と言える存在です。
灰色の肌に大きな目と裂けた口と禍々しい見た目ですが、リンゴが大好物だったり、ライトとゲームをしたがったりと可愛らしい一面もあり、意外と萌えキャラという声もあります。殺伐とした物語の中で笑いを誘う清涼剤的な存在です。
DEATHNOTEの主な登場人物③ライバルのL
DEATHNOTEにおいて、ライトの前に立ちふさがるのが世界一の探偵の異名を持つLです。目の下のクマに伸ばしっぱなしの髪、膝を抱えて椅子に座る、極度の甘党、潔癖症など相当癖の強い人物ですが、その一方でいくつもの迷宮入り事件を解決し、全世界の警察を動かす権力を持つ存在で「影のトップ」、「最後の切り札」などとも呼ばれています。
キラが日本の関東地方にいること、学生であること、殺すためには名前と顔を知っている必要があることなどを早々に見抜き、自らライトに接触してくるなど、ライトにひけをとらない頭脳と行動力の持ち主です。また、見た目に反して運動も得意で、中学時代に全国大会2連覇を成し遂げたライトと互角のテニス勝負を繰り広げる場面も見られました。
性格はライトと同じくかなりの負けず嫌いで捜査の手段を選びません。盗聴や盗撮といった行為も平然と提案し、捜査員の反発を招くこともあります。
捜査本部では竜崎、東応大学に潜入する際には流河早樹と名乗っていますが、本名は作中では明かされず公式解析ブック「DEATHNOTE HOW TO READ13」及び映画「デスノート Light up the NEW world」で明らかになります。正体も秘匿されており、捜査本部に姿を現す前は常に従えている品の良い老紳士ワタリが代理人として各地に出向いていました。
DEATHNOTEの主な登場人物④ヒロインの弥海砂
金髪のツーサイドアップとゴスロリファッションが特徴的な弥海砂は、DEATHNOTEのヒロインです。ティーンズ雑誌の人気モデルも努めている美少女ですが、キラの信奉者であり「第二のキラ」を名乗るデスノートの所有者でもあります。明るく無邪気な反面、思い込みが激しく自己中心的でデスノートを使うことに対する罪悪感は希薄です。
ミサがキラを崇拝するのは、1年前に両親を殺した強盗にキラが裁きを下してくれたという理由からです。ライトがイケメンだったことから一目惚れして以降は狂信的なまでにライトに尽くし、2度にわたって死神の目の取引までしています。ライトからはバカだと評価されていますが、女優業もこなす度胸と演技力で潜入捜査を行ったり、捜査本部を相手にキラを演じたりと活躍を見せることもあります。
ミサは死神レムと行動を共にしていますが、持っているデスノートはレムの知り合いだったジェラスのものです。ジェラスはストーカーに殺されそうになっていたミサを助けるために禁を破ってデスノートを使ったため消滅し、そのノートはレムを通してミサの手に渡りました。
映画「デスノート」
2006年6月17日、DEATHNOTEを原作とする映画「デスノート」が公開されました。ライトの幼馴染の秋野詩織など一部オリジナルの要素や改変を加えつつ、ライトがデスノートを入手にしたところから南空ナオミとの対決までのストーリーを映像化しています。詳しいストーリーやキャストは次項以降で紹介しますが、ネタバレになりますので未見の方はご注意ください。
映画「デスノート」のあらすじをネタバレ紹介
ある雨の夜、夜神月は道端に落ちていた黒いノートを拾います。それは名前を書かれた人間は死に至るというデスノートでした。最初は半信半疑だったライトですが、デスノートの持ち主である死神リュークとの出会いと検証によってその効力が本物であることを確信し、世界中の犯罪者を次々に始末していきます。世間は犯罪者を葬る謎の存在をキラと呼び、神のように崇める者も現れるようになります。
犯罪者の連続不審死を問題視したインターポールは、世界一の探偵と言われるLに調査を依頼。Lは犯罪者の死の時間帯と、全世界生中継と偽ったテレビ放送へのキラの反応から、キラが日本の関東地方の学生だと推測します。一方、何者かに尾行されていることに気付いたライトは逃亡中の犯罪者を使ってバスジャック事件を起こし、それに乗じて尾行者がFBI捜査官のレイ・イワマツ(原作のレイ・ベンパー)だという情報を掴みます。
ライトはデスノートでレイの行動を操り、デスノートの紙片に仲間の名前を書くように仕向け捜査官全員を殺害します。Lはライトの父で警視庁刑事局長の総一郎らとキラ捜査本部を結成し、夜神家と北村警視庁次官の家に監視カメラと盗聴器を仕掛けると言い出します。Lはキラが捜査情報を掴める立場にいると考えており、総一郎と北村次官を特に怪しんでいました。しかし、ライトは監視を掻い潜って犯罪者を殺し、疑いを晴らします。
レイの婚約者だった南空ナオミは、レイの死に不審を覚え独自に調査を進めていました。ナオミはライトの幼馴染で恋人の詩織を人質にしてライトを美術館に呼び出し、自ら本名を明かして自分を殺すよう挑発します。ところが、逃げ出した詩織に発砲してしまったことで錯乱したナオミは、その場で頭部を打ち抜いて自殺してしまいました。
全てはライトがデスノートを使って仕組んだことでした。ライトはレイの死の現場に居合わせたナオミの持ち物から彼女の本名を既に割り出していました。ライトはデスノートに書き込まれた人間の運命が不自然でない形で捻じ曲げられることを理解し、ナオミは人質を取って発砲した末に自殺、詩織は事件に巻き込まれ殺害されるよう書き込んでいたのです。恋人を殺された被害者を装ったライトは捜査本部に加わり、Lと対面します。
一方、タレントの弥海砂は番組のスタッフの男に付きまとわれ、殺されそうになっていました。しかし、男は突然苦しみだして死んでしまいます。倒れた男のそばには一冊のデスノートが落ちていました。
映画「デスノート the Last name」
2006年11月3日、映画デスノートの後編にあたる「デスノート the Last name」が公開されました。キラ捜査本部に加わったライトとLの頭脳戦と心理戦が、前作「デスノート」以上に熾烈に描かれます。次項であらすじを紹介しますが、こちらもネタバレですので未見の方はご注意ください。
映画「デスノート the Last name」のあらすじをネタバレ紹介
捜査本部への潜入に成功し、表向きはキラの捜査に協力しつつ犯罪者を抹殺する生活を続けていたライトの前に、第2のキラを名乗る者が現れました。第2のキラはさくらTVに送り付けたビデオレターで自分は「目」を持っている、もしキラがこれを見ていたらここに来てほしいと告げ、キラを批判する者を次々に殺害していきます。
ライトはさくらTVのイベントに参加していた妹の粧裕と、粧裕の保護に向かった総一郎を迎えに行くふりをしてさくらTVに入り込みます。その様子をミサが見つめていました。第2のキラの正体はミサでした。死神の目の契約をしていたミサは、ライトの寿命が見えないことからライトがデスノートを持っていることを見抜きます。
ミサはネットを使ってライトの素性を調べあげ、家に押し掛けます。ライトはミサを利用してLを始末することを思いつき、二人を引き合わせました。しかし、捜査本部はミサを第2のキラ容疑で確保し、監禁します。ミサの身を案じた死神レムはデスノートを放棄させ、ミサはデスノートにまつわる記憶を失います。
ミサを助けないと殺すとレムに脅されたライトは、自分のデスノートを山奥に隠した上で所有権を放棄し、自らをLに監禁させます。そして、さくらTVキャスターの高田清美にキラの代理をさせることで潔白を証明し、記憶を失った状態で高田がキラであるという事実を突き止めました。高田から押収したデスノートに触れて記憶を取り戻したライトは、あらかじめ隠し持っていたデスノートの切れ端に名前を書いて高田を殺してしまいます。
一方、解放されたミサはライトに命じられ、山奥に隠したデスノートを掘り起こしに行きます。ミサもまた記憶を取り戻し、ライトからの手紙で竜崎がLであることを知りますが、本名を思い出すことができません。再び死神の目の契約を行ったミサはLに呼び出され、Lをの本名を知るため捜査本部に向かいますが、それはLの罠でした。Lは必ずミサが自分を殺そうとすると考え、デスノートを使う瞬間に取り押さえるつもりだったのです。
レムはミサを救うためLとワタリの名前を書き、デスノートと共に消滅しました。ライトは最後の仕上げとして父の総一郎の名前をデスノートに書き別れの言葉をかけますが、何故か総一郎は死にません。困惑するライトの前に死んだはずのLが現れ、ミサのデスノートをすり替えていたこと、先手を打って自分の名前と23日後に心不全で死ぬという死因を書きこんでいたことを告げます。
包囲されたライトはリュークに全員の名前を書くよう命じます。しかし、リュークが書いたのはライトの名前でした。「俺に頼るようじゃお前もおしまいだな」とリュークは嘲笑し、ライトは絶命します。2冊のデスノートは焼却され、記憶を失ったミサは釈放されました。そして20日の後、Lも眠るように静かにこの世を去りました。
映画「デスノート」キャスト①夜神月役の藤原竜也さん
映画「デスノート」で夜神月役を演じたのは藤原竜也さん。デビュー作となった舞台「身毒丸」では天才新人との評価をえた演技力と存在感で、異色の主人公であるライトを演じました。今や「藤原さんが出演した実写化作品は名作」という意見もあるほど、実写映画には欠かせない俳優です。
映画「デスノート」キャスト②L役の松山ケンイチさん
映画「デスノート」でLを演じたのは松山ケンイチさん。藤原さんにひけをとらない再現度で高い評価を得て、一躍知名度を上げました。2016年に公開された続編「デスノート Light up the NEW world」への出演が発表されたときの反響の大きさからも、その評価の高さが分かります。
映画「デスノート」キャスト③弥海砂役の戸田恵梨香さん
本格的な登場は後編「デスノート the Last name」からとなる弥海砂を演じたのは戸田恵梨香さん。現在では数々の作品でメインキャストを務める戸田さんの映画デビュー作はこの「デスノート」でした。ビジュアルの可愛さはさることながら、過激な監禁シーンも見事に演じました。
映画「デスノート」キャスト④その他
DEATHNOTEの映画化あたって気になる死神はCGでリアルに再現され、声はリュークを中村獅童さん、レムを池畑慎之介さんが担当しました。また、夜神総一郎役に鹿賀丈史さん、夜神粧裕(さゆ)役に満島ひかりさん、ワタリ役に藤村俊二さん、南空ナオミ役に瀬戸朝香さん、レイ・イワマツ役に細川茂樹さん、高田清美役に片瀬那奈さん、映画オリジナルキャラクターの秋野詩織役に香椎由宇さんと豪華キャストが揃い踏みしています。
映画「デスノート」の評価
映画「デスノート」は223万人、「デスノート the Last name」は430万人を動員し、2008年のヒット作となりました。「デスノート the Last name」は第25回ゴールデンクロス賞日本映画部門の優秀・銀賞を受賞した他、L役の松山ケンイチさんは第30回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞しました。
結論から言うと藤原竜也さん×松山ケンイチさんの映画デスノートが最高だったってことよ
— こまり🐬🌺 (@8_eight_45_c_17) May 11, 2018
公開から10年以上が経った現在でも、デスノートの映画は2006年版が好きという意見も多く、長年にわたり評価され続けていることがわかります。
映画「L change the WorLd」
2008年2月9日、Lを主人公とする映画デスノートのスピンオフ作品「L change the WorLd」が公開されました。L役の松山さんはもちろんワタリ役の藤村さんが続投、ライト役の藤原さん、ミサ役の戸田さん、レイ役の細川さん、ナオミ役の瀬戸さんも友情出演しており前作のファンには嬉しいキャストです。以下であらすじを解説しますが、こちらもネタバレになっています。
映画「L change the WorLd」あらすじをネタバレ紹介
Lがデスノートをめぐってライトと熾烈な頭脳戦を繰り広げていた頃、タイでは恐ろしい疫病が流行していました。アジア感染症センター所長の二階堂公彦は、それがインフルエンザウイルスとエボラウイルスを掛け合わせたウイルス兵器であることを突き止めます。実は、ウイルスを作ったのは二階堂の部下の九條希実子でした。九條はLの仲間の一人・Kであると同時に、環境保護団体ブルーシップのメンバーでもあります。
九條の目的は環境保護のため増えすぎた人類の数を減らすことでした。九條の企みに気づいた二階堂は娘の真希にワクチンを託し、「あの人」に届けるよう告げて自らウイルスを打って死亡します。二階堂は真希にいつも宿題を出しており、その答えが「あの人」の名前になっていたのです。真希はタクシーに飛び乗り、「あの人」ワタリを探します。
その頃、Lはタイで唯一発症しなかったBOYという少年を引き取ります。BOYはLの仲間・Fに助けられ、疫病やブルーシップの情報が入ったメモリーカードを託されていました。真希もまたLの元にたどり着きますが、ワクチンだと思っていたものはウイルスのデータでした。一方、ワクチンを狙う九條もLのところに乗り込んできますが、父の死を目の当たりにした真希はウイルスを自分に打ち、九條に感染させて殺そうとします。
しかし、何故か真希は発症しませんでした。Lは真希とBOYを連れて逃げ、ウイルス研究者の松戸幸一のところに向かいます。そこでウイルスのエネルギーが糖であること、真希は病気で低血糖だったため発症が遅らされていると判明します。さらにBOYが真希が二階堂から託されていた宿題を解き、ワクチンの作成にミッドカインという物質が必要であることが分かりました。そこで、松戸は発症しなかったBOYの体を検査します。
ワクチンの開発を待つ間、L、真希、BOYは屋上でパーティーをしていました。真希は九條を殺すためこっそり松戸の研究所を抜け出しますが、逆に九條に捕えられてしまいます。真希がさらわれたことに気付いたLは、松戸が開発したワクチンを持って九條を追います。九條は真希を連れてアメリカに渡り、バイオテロを起こそうとしていました。ところが、飛行機の中で真希が発症し、機内にウイルスが蔓延します。
間一髪のところで飛行機に乗り込んでいたLは、乗客にワクチンを打つように指示し、発症しはじめていた九條を説得します。Lが2日後に死ぬことを知り、「あなたは生きなさい」と告げられた九條は涙を流し、自らの行いを悔やみます。それでも真希は九條を殺そうとしますが、Lに「殺しますか?」と問われると「もういい」と言ってナイフを手放します。Lはそんな真希を「よく頑張りましたね」と言って抱きしめます。
LはBOYをある養護施設に預け、「ニア」という名前を与えます。ニアと別れたLは、今は亡きワタリに向けて「この世界でもう少しだけ生きてみたくなりました」と呟きました。エンドロールの後、「L Lawliet 安らかに眠る」の一文が流れ、Lは永遠の眠りにつきます。
映画「L change the World」をネタバレ紹介!Lの本名が明らかに?
Lの本名は、DEATHNOTEという作品における大きなネタバレの1つだと言えるでしょう。映画「デスノート the Last name」では、デスノートに書かれたLの本名は見えないように編集されていましたが、この作品の同じシーンではLの本名が公開されています。それによるとLの本名は「L Lawliet(エル・ローライト)」。これは公式解析ブック「DEATHNOTE HOW TO READ13」にも掲載されている公式設定です。
映画「L change the WorLd」評価
前作キャストの続投、ビジュアルブック、小説との連動と話題性は充分の「L change the WorLd」ですが、その評価は賛否両論のようです。その年度最低の映画を選出する第5回蛇いちご賞を受賞するなど、不名誉な評価も得てしまっています。
デスノート原作もアニメも一作目と二作目の映画も見たし、スピンオフのロサンゼルスBB連続殺人事件も好きだし、L change the worldも好きだし、とにかく私はLローライトが好きで仕方ない
— N!NA (@nina_xq) April 25, 2018
しかし、デスノート本編では謎めいた存在だったLの人間としての成長や他人との交流が描かれ、新たな一面が見られることから、Lのファンには嬉しい作品だったと言えるでしょう。
L change the world
— ひとくち映画bot (@1gyoueiga) April 23, 2018
・デスノートのスピンオフ。
何故作ったのかわからない。
デスノートである必要性を感じない。
その一方で、デスノートの存在が本筋に全く絡んでこないため、デスノートである必要性がないという評価も見られます。
映画「デスノート Light up the NEW wolrld」
2015年9月13日、「デスノート2016」というタイトルで映画デスノートの新作映画が製作、公開されることが発表されました。この日はドラマ版の最終回放映日でしたが、ドラマ版とはリンクしておらず、映画「デスノート the Last name」の正統な続編という位置づけです。
映画「デスノート Light un the NEW world」では、原作の時点ですでに存在していながら詳しく触れられることのなかった「人間界に同時に存在していいデスノートは6冊まで」というルールがピックアップされ、6冊のデスノートをめぐって激しい争奪戦が繰り広げられます。以下であらすじやキャストを紹介しますが、映画オリジナル作品のため特にネタバレが多くなっています。
映画「デスノート Light up the NEW wolrld」あらすじをネタバレ紹介
キラを名乗り多くの犯罪者を葬り去った夜神月と、それを阻止すべく立ち向かった名探偵Lの命を懸けた戦いから10年、デスノートは焼却され既にこの世には存在しないはずでした。ところが、世界各国でデスノートによるものと思われる殺人が多発するようになります。日本警察はデスノート対策本部を結成して捜査に乗り出し、青井さくらという女性が容疑者として浮上します。
対策本部特別チームの三島創(みしまつくる)とLの後継者・竜崎は青井の逮捕に踏み切りますが、青井はその場で心臓麻痺で死んでしまいました。押収したデスノートに触れると青井に憑いていた死神ベポが現れ、人間界には6冊のデスノートが存在すること、7冊目が持ち込まれてもそれは無効になることを告げます。6冊のデスノートを確保できれば大量殺人は起こらないと考えた対策本部は、他のデスノートの行方を追いました。
かつて第2のキラとして大量殺人を行った弥海砂は、現在は女優として成功をおさめていました。デスノートの所有権を失ったミサに当時の記憶はありません。しかし、ある日プレゼントとして送られてきたデスノートに触れたミサは全てを思い出します。そして、キラの使者を自称する紫苑優輝(しおんゆうき)が現れ、10年前のライトとの「約束の地」を教えてほしいと頼み込みます。
世界的なサイバーテロリストでもある紫苑は、幼い頃に家族を惨殺した犯人を裁いてくれたキラを信奉しています。紫苑の目的は、6冊のデスノートを集めキラを蘇らせることでした。紫苑はミサを利用して他の所有者たちを排除し、4冊のデスノートを手に入れます。
残りの1冊のデスノートの所有者は、実は竜崎でした。紫苑はデスノートを奪うため竜崎に接触を図り、竜崎も紫苑を確保するためそれに応じますが、待ち合わせ場所に現れたのはミサでした。三度死神の目の契約をしたミサは竜崎の名前をデスノートに書き、続いて自分の名前を書き加えます。ミサは死神の目の力でライトが既に死んだことを知ったのでした。全てのノートを手に入れた紫苑は、ミサから聞いた「約束の地」に向かいます。
「約束の地」でキラを待つ紫苑のもとに現れたのは三島でした。さらに死んだはずの竜崎まで現れ、三島がキラであると断定します。三島は所有権を放棄していましたが、その場でデスノートに触れ、記憶と共に衝撃の事実が明らかになります。
ライトには息子がおり、検事の魅上照に秘密裏に育てられていました。しかし、疑心暗鬼に陥った魅上は息子に託されていたデスノートを使って彼を殺害し、デスノートはその事件の捜査をしていた三島の手に渡りました。三島は新生キラとして犯罪者の粛清を行い、死神の目で知った竜崎の名前を書き込んだ上で所有権を放棄、紫苑にデスノートを送ったのです。ミサに名前を書かれたにも関わらず、竜崎が死ななかったのはこのためでした。
その時、特殊部隊の銃撃を受け紫苑は射殺されます。三島と竜崎は逃げおおせますが、三島は留置所に送られました。竜崎は定められた死の日に三島のもとを訪れ、警察に護送されていたデスノートが奪われたことを伝えます。竜崎は三島としてここで死ぬと告げ、三島は竜崎として留置所から去りました。三島は新たな竜崎としてデスノートの行方を追うことになるのでした。
映画「デスノート Light up the NEW wolrld」キャスト①三島創役の東出昌大さん
キラ対策のエキスパートとしてデスノートの行方を追う捜査官・三島創を演じたのは東出昌大さん。2012年に桐嶋、部活やめるってよでモデルから俳優に転身し、クローズEXPLODE、アオハライドなど複数の映画で主演を務めてきた俳優です。朝の連続テレビ小説ごちそうさんで共演した杏さんと結婚したことでも話題になりました。
映画「デスノート Light up the NEW wolrld」キャスト②竜崎役の池松壮亮さん
Lの後継者として、前作Lと同じ名前を名乗る竜崎を演じたのは池松壮亮さん。10歳で舞台ライオン・キングのヤングシンバ役に選ばれ、2013年に第5回TAMA映画賞最優秀新進男優賞、2014年に第38回日本アカデミー賞新人俳優賞など複数の賞を受賞している、演技派と評価の高い俳優です。
映画「デスノート Light up the NEW wolrld」キャスト③紫苑優輝役の菅田将暉さん
キラの信奉者であり、世界的なサイバーテロリストでもある紫苑優輝を演じたのは菅田将輝さん。桐山漣さんとW主演を務めたデビュー作・仮面ライダーWから高い評価を得、第37回日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめとする数々の賞を獲得しています。2017年からは歌手としての活動もスタートし、さらなる活躍が期待されています。
映画「デスノート Light up the NEW wolrld」のネタバレ紹介!大人になったミサが登場?
「デスノート Light up the NEW World」には、何と29歳になったミサが登場します。キャストはもちろん戸田恵梨香さんです。大人の女性の美しさを備え、「夜神月の腕の中で死ぬ」と自らデスノートに名前を書いて自殺を遂げるというミサの悲しい最後までも演じ切りました。
映画「デスノート Light up the NEW wolrld」10年後の世界のライトとLをネタバレ紹介?
10年前に既に死亡したライトとLですが、「デスノート Light up the NEW world」のキャストには藤原竜也さんと松山ケンイチさんの名前もあります。この作品におけるライトは紫苑が作った映像で登場し、キラウイルスとして全世界のネットワークをジャックします。Lもまた後継者である竜崎の作ったCG映像として登場しています。
映画「デスノート Light up the NEW wolrld」の評価
話題性の高いメインキャストに加え、2006年版のキャストの出演もあった映画「デスノート Light up the NEW World」ですが、評価は芳しくありません。
バカノートすごく見たいけど
— 美少女力士 (@bisyoujorikisi) November 1, 2016
売り上げに貢献してしまうのがシャクなんだよなあ……。
登場人物がことごとく知性に欠けることから「バカノート」という異名を得て、辛辣な評価を受けてしまっています。
デスノート、馬鹿しか出てこないとか逆に観たいわ。
— シン・電葬人間 (@do_su0079) October 31, 2016
しかし、怖いもの見たさで逆に観たくなるといった意見もあり、ツッコミどころのある作品をあえて選ぶという楽しみ方をする人もいるようです。
わかるわかる。わたし的には高校生どころか凡人の役が無理ある(笑)帝一みたいに癖のある感じとか、溺れるのコウちゃんみたいに神々しい感じとか、デスノートの紫苑みたいにサイバーテロリストとか、なんか誰かに崇拝されてそうなそういう神的存在の役がよき。菅田将暉の良さが最大限に発揮される。
— ぴかーる♀ (@xxxx_pika_xxxx) April 25, 2018
また、注目の集まる若手キャストが揃っているだけあって、キャストの熱演を評価する声も見られます。
映画「デスノート」ネタバレあらすじやキャスト・評価まとめ
緻密にストーリーが構成されたデスノートは、ネタバレを知った上で2度、3度と見ても面白く、公開から10年以上が経過した現在でも高い人気と評価を誇るのが納得の作品です。未見の方も既に見た方も、ネタバレを踏まえた上でどのように伏線が回収されていくかを楽しむのも良いのではないでしょうか。