ハンターハンターのウイングの能力・強さを紹介！ノヴとどっちが優秀な師匠？

ここからは「ハンターハンター」に登場するウイングについて紹介していきますが、まずは「ハンターハンター」の作品情報について紹介していきます。そしてその後、ウイングが「ハンターハンター」の中でどのような役割がある人物なのかについて触れていきます。

週刊少年ジャンプで1998年から連載を続けている、富樫義博先生による人気少年漫画「HUNTER×HUNTER（ハンターハンター）」。休載が多いことでも有名な「ハンターハンター」ですが、魅力的なキャラが多い上にバトルや世界観などの設定が細かく作り込まれているため、国内外問わず絶大な人気を誇っている作品です。1999年にはテレビアニメ化され続編がOVA化、2011年にはリメイク版が2014年まで放送されました。

「ハンターハンター」は映画化もされています。2013年には初の劇場作品「ハンターハンター緋色の幻影」が公開され、2014年には2作目になる「ハンターハンターThe LAST MISSION」が公開されました。また、「ハンターハンター」のゲームも家庭用ゲーム機、携帯型ゲーム機、アプリなど数多く発売されています。

「ハンターハンター」は、主人公の少年ゴン＝フリークスが一度も会ったことのない父親を探すため、ハンターになることを決意し旅に出る物語です。ハンター試験で出会った仲間たちと共に、試練を受け合格。その後も仲間との絆を強めながら、父親と出会うまでに様々な強敵と対峙し成長していきます。ウイングとの出会いは、ゴンがハンター試験合格後キルアと合流し、腕試しと小遣い稼ぎを兼ねて挑戦した天空闘技場でした。

ハンター試験後天空闘技場に出向いたゴンとキルアが、初めて念能力の存在を知ります。念は「ハンターハンター」の中でも重要な特殊能力です。その念について教えてくれた人物がウイングです。

寝癖がついた髪に眼鏡をかけた優男風の男性ですが、ずぼんからシャツが片側だけはみ出しているなどずぼらな一面もあります。弟子の本を破り弟子のジュース缶をダメにするなど、天然っぽい失態も見せることがあります。性格は優しく真面目で温厚ですが、約束事には厳しく弟子を恫喝した場面もあります。

ウイングはハンター協会の会長だったネテロが創設した心源流拳法の師範代です。心源流拳法は念を使うため、弟子には念を基礎から教えます。そのためウイングは、ハンター試験を終えた者が何らかの形で適正に念能力を習得したかを確認する、裏ハンター試験の試験官でもあります。

原作やアニメで、ウイングが天空闘技場のフロアマスターだとする場面は明確にはありません。ただ、携帯ゲーム機ワンダースワン用のゲーム「ハンターハンター～それぞれの決意～ 」では、ウイングがフロアマスターで登場します。ゲーム上の設定ではありますが、新源流拳法の師範という強さがあり天空闘技場を弟子の修行の場に選んでいることからも、ウイングがフロアマスターというキャラ設定でもおかしくはありません。

ウイングの念能力は強化系です。強化系とはもののもつ働きや力を強くする性質があり、ウイングは本のページを破って刃に変えジュース缶を切り落としたり、壁に手を当て力をこめただけで壁に大きなヒビを入れました。また念能力の系統を調べるための水見式では、水がすごい勢いで溢れだしていました。

ウイングは弟子の育成に力を入れているため、天空闘技場で戦うのは弟子だけです。指導時に念を使う事はありますが、「ハンターハンター」の作中ではウイング本人が戦う描写はありません。

ウイングが戦う姿を見せるのは、今のところゲームの世界だけです。フロアマスターとして登場したゲーム「ハンターハンター～それぞれの決意～ 」では、ヒソカとも戦い互角の試合をしています。ゲーム内での設定ではありますが、ヒソカと戦えるだけでの実力を持たせていることから、「ハンターハンター」に登場するキャラ中でもかなりの実力を秘めていることが分かります。

天空競技場の200階でヒソカと戦い敗れたカストロですが、その実力はフロアマスター級と言われていました。ではウイングはカストロよりも強いでしょうか？作中でウイングは、ゴンとキルアにカストロの能力について分析するとともに、カストロがヒソカに勝てなかった理由も説明しています。相手の念能力の正体が分かれば対応できると言われているので、ウイングがカストロと戦った場合優位に立てるのではないでしょうか。

ウイングはゴンとキルアの師匠ですが、「ハンターハンター」ではその他にも多くの師弟関係が描かれています。その中でもウイングと見た目が似ているノヴの師弟関係にも着目し、ウイングとノヴはどちらが優秀な師匠なのかを分析していきます。

ノヴは「ハンターハンター」キメラアント編で登場した人物で、黒髪に眼鏡、スーツ姿のエリート社員のような雰囲気があり、丁寧口調で話す事が多いクールな人です。冷静に振る舞う様子や言動から冷たい性格に見えますが、仲間思いで優しい人です。

キメラアントに脅かされている閉鎖国家「NGL（ネオグリーンライフ自治国）」に送り込んだ、ハンター協会の精鋭3人の内の1人がノヴでした。ネテロ、モラウ、ノヴの3人はキメラアント討伐隊であり、ノヴは自身の能力で仲間のサポートを行っていました。

ノヴは具現化系の能力者で、マンション型の念空間を作りだせる「4次元マンション（ハイドアンドシーク）」と、手のひらに念空間の入り口を開き触れたものを念空間に飛ばせる「窓を開く者（スクリーム）」という能力の持ち主です。「4次元マンション」の能力は「ハンターハンター」に登場するキャラの能力の中でも特殊な念能力であり、敵地に赴くというキメラアント討伐作戦において重要な能力でした。

念能力で作り出したマンションには21室の部屋が独立して存在し、部屋から部屋への移動はできません。ノヴが設置した入口から部屋に入るとその穴は消え、部屋にある出口の扉から入って来た場所に出ることしかできませんが、ノヴだけは設定した全ての場所に出るためのマスターキーを持っています。

ウイングとノヴは見た目が似ています。黒髪で眼鏡をかけている細身の男性で、外見からはクールでインテリ風な印象を持ちます。相手の能力や戦術の分析など、「ハンターハンター」の難しい設定を説明するポジションにいることも似ています。

ウイングは元々ズシに念能力を教えていましたが、天空闘技場でゴンとキルアにも念能力を教え、3人同時に修行させていたこともあります。ウイングの指導により、ゴンとキルアは念の基礎をマスターし、念能力者同士の戦いが繰り広げられる200階でのバトルも、数カ月で他者を圧倒するところまで強くなりました。適切な指導により、ゴンとキルアの能力がさらに高くなったことは間違いありません。

念の指導においても、強化系の能力者であるウイングは同じ強化系のゴンを教えるだけではなく、操作系のズシや変化系のキルアといった系統の違う相手にも的確に指導しています。キルアが素直に指導を受けていることからも、弟子からの信頼が厚いことが分かります。

一方ノヴの弟子は、「ハンターハンター」キメラアント編で登場した黒髪の女性パームです。不気味な外見で病んでいる印象が強いパームは強化系の能力者ですが、自分の目で見た相手を水晶に映すことができる能力「淋しい深海魚（ウィンクブルー）」を持っています。師匠のノヴと相性が良い能力ですが、強化系の能力ではないようです。

ノヴの弟子であるパームの強化系の能力が強化されたのは、皮肉にもキメラアント化された後でした。強化系の能力である「暗黒の鬼婦神（ブラックウィドウ）」は、キルアですら苦戦を強いられたほどです。ノヴの元ではパームは、強化系の能力を底上げするような指導を受けていなかったようです。

一方ウイングは、短期間でゴンとキルアの能力を引き上げています。更にゴンが必殺技で悩んだ際、電話越しに相談を受け適切なアドバイスをしています。これらのことからウイングのほうが師匠として優秀と言われています。

ゴンとキルアは、「ハンターハンター」天空闘技場編でウイングと一緒にいる少年と出会います。少年の名はズシ。小さい体ながら天空闘技場の初戦を、ゴンやキルアと同じく圧倒的な力で勝ちました。50階でキルアと対戦したときには、キルアの攻撃に何度も耐えるなど修行の成果を発揮しています。ここからはズシについて紹介していきます。

ズシは普段から道着を着ており頭は坊主で、自分の事を「自分」と言ったり挨拶が「押忍」と言うなど、見るからに武道家のキャラ設定の少年です。

ズシは心源流拳法の門下生です。そのため、心源流拳法の師範代であるウイングに指導を受けています。ズシはウイングから10万人に1人の才能と言われています。

ズシの念能力は、水見式で操作系であることが明らかになっていますが、残念ながら「ハンターハンター」内ではズシの操作系の能力は出てきません。しかし修行を重ね成長した姿が「ハンターハンター」劇場版の「The LAST MISSION」で見ることができ、この作品ではズシはフロアマスターになっています。ズシとの更なる再会を待ち望んでいる読者も多いようです。

ウイングのシャツが出ていることを度々指摘するズシですが、ウイングとは良い師弟関係を築いています。キルアと対戦しウイングとの約束を破りそうになったことを止められた時には、ウイングに土下座をして謝っていました。ズシは少しずつ力がついていることを実感しながら、尊敬するウイングからの教えには素直に従っています。

ゴンとキルアは天空闘技場で初めて念の存在を知り、念を習得するための基礎をウイングから教わりました。ゴンも念の師匠はウイングだと話しています。しかし、その後「ハンターハンター」グリードアイランド編で知り合ったビスケから修行を受け師事しますが、その時ビスケからウイングは自分の弟子だと言われます。このことから、ビスケを師事するゴンとキルアは、ウイングの弟弟子にあたることが分かります。

ここからは、アニメ「ハンターハンター」のウイングの声優について紹介していきます。ウイングの声優ですが、作品ごとに3人の声優が務めています。

1999年放送されたテレビアニメ「ハンターハンター」1作目に登場したウイングの声優は、菊池正美さんが務めています。1630年生まれで長野県出身の菊池さんは、ケンユウオフィス所属の声優です。1983年に放送された「聖戦士ダンバイン」の戦士役で声優デビューし、アニメ以外にも洋画の吹き替えやナレーションなど幅広く活躍しています。

菊池さんの主なアニメの出演作は、「ちびまる子ちゃん」の花輪くん役や「デジモンアドベンチャー」の城戸丈役、「ああっ女神さまっ」の森里蛍一役、「機動戦士ガンダムΖΖ」のイーノ・アッバーブ役など。元気なキャラから大人しいキャラ、サディストキャラまで様々なキャラを演じているベテラン声優です。

「ハンターハンター」1作目は62話までで、63話以降はOVA化されました。この「ハンターハンター」OVAで登場するウイングの声優は、遊佐浩二さんが務めています。1968年生まれで京都府出身の遊佐さんは、フリーで活動している声優です。1995年に放送された「黄金勇者ゴルドラン」で声優デビューし、アニメ以外にも洋画の吹き替えやドラマＣＤ、ナレーション、ラジオなど幅広い分野で活躍しています。

遊佐さんの主なアニメの出演作は、「BLEACH」の市丸ギン役や「アイシールド21」の葉柱ルイ役、「東京喰種」のタタラ役、「名探偵コナン」では犯人役として何度も出演するなど、好青年から冷酷な悪役まで様々な役を演じています。

2011年に放送されたテレビアニメ「ハンターハンター」2作目に登場したウイングの声優は、関俊彦さんが務めています。1962年生まれで栃木県出身の関さんは、81プロデュース所属の声優で、1983年放送の「太陽の子エステバン」の兵士役で声優デビューしました。歌が上手いことでも有名で、NHK音楽教育番組ではお兄さん役を務めました。その他にも洋画の吹き替えやナレーション、ドラマCDやラジオでも活躍しています。

関さんの主なアニメの出演作は、「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」のシャア・アズナブル役、「忍たま乱太郎」の土井半助役、「NARUTO」のうみのイルカ役、「毀滅の刃」の鬼舞辻無惨役などを演じており、主人公から三枚目まで、幅広い役柄をこなしているベテラン声優です。

1作目のアニメ「ハンターハンター」を見た人のコメントです。この感想以外にも。ウイングに念を教わりたい、良い師匠だとするコメントが多く、ウイングの師匠としての姿勢に共感を持つ人が多いことが分かります。

「ハンターハンター」には多くの名言がありますが、ウイングも多くの名言、名セリフを残しています。この名言以外にも「ガンガン鍛錬に励み、同じくらい遊んで人生を楽しみなさい」とか、「どんな経験をするのか全てが未来を形作るのと同様に、あなた達に最もふさわしい念の形を示してくれる」というものもあります。

アニメ「ハンターハンター」１作目のウイングの声優についての感想です。優しいお父さんのようなウイング師匠と、「ちびまる子ちゃん」の花輪くんや「金色のガッシュ」のキャンチョメなど個性的なキャラの声が同一人物によるものだと聞くと、声優の凄さを改めて思い知ることができます。ウイングは「ハンターハンター」の作品別に3人の声優が務めているので、ファンの中でも好みの声が分かれているようです。

ゴンとキルアに念能力を教えた師匠として「ハンターハンター」に登場するウイングの魅力と強さについて、同じように弟子を持つノヴと比べながら考察してきましたが、いかがだったでしょうか。ウイングの師匠としての姿勢やセリフは見習うものがあります。本記事で気になった方はぜひ、「ハンターハンター」を手に取ってみてはいかがでしょうか。