【ガルパン】歴女チームことカバさんチームのメンバーと活躍を紹介！かわいいし有能！

「ガルパン」は日本のアニメ制作会社アクタスによるオリジナルアニメ作品で、正式名称は「ガールズ&パンツァー」。2012年にテレビアニメシリーズが始まり、2015年にはガルパン劇場版が、2017年からは映画での新シリーズ最終章も始まり、最終章第2話は2019年6月に公開されています。またほかにも数々のガルパンのスピンオフ作品が展開されている人気作品で、海外からも評価されています。

「ガルパン」の魅力は、女子高校生たちが戦車を乗り回して戦うという設定にあります。「ガルパン」の世界では、戦車を用いて戦う模擬戦が競技化され、華道や茶道と並ぶ女性向けの伝統的な武芸「戦車道」として認められています。また「戦車道」は部活ではなく、履修授業のひとつです。戦車道を極めることは、大和撫子を育成する上で重要とされ、専門誌「月刊戦車道」も存在するほど広く世間に認知されています。

戦車を使用するとはいえあくまでも競技の一環であり、スポーツと同じように大会にはルールや形式が決められています。ここからは戦車道のルールについて説明していきます。

戦車を動かすために必要な人員は、使用する戦車ごとに異なります。戦車本来の定員と戦車内での役割により異なるからです。一般的な戦車では最低でも車長、砲手、操縦手の3名は必要です。3名だけだとその他の役割（装填手や通信手など）を兼任することになるので、戦闘能力を向上させるためには、人数を増やして役割分担を明確化することが大切なようです。

試合形式は2種類あります。相手チームの全ての車両を行動不能または撃破させる殲滅戦と、相手チームのフラッグ車を先に撃破した方が勝ちとなるフラッグ戦です。殲滅戦には時間制限はありませんが、時間制限のあるフラッグ戦の場合は、時間内に決着がつかなかった場合、両チームの代表の一騎打ちにより勝敗を決めます。

学校によって戦車道への力の入れ方が異なるため、保有する車両数や車両の能力、人員数の違いによる戦力差が大きいことから、全国大会では戦術で戦力差をカバーできるフラッグ戦が用いられています。この形式の指定は、日本戦車道連盟によって決定されています。

参加車両数や参加可能な戦車についてもルール化されています。全国大会では、準決勝までは10両までで、準決勝では15両まで、決勝戦では20両までと決められています。逆に、最低参加車両は5両なので、4両以下では参加できません。また。使用できる戦車は、第二次世界大戦終戦までに戦線で活躍、もしくは試作されていた車両やそれらに搭載予定だった部材を使用したもののみ、という規定があります。

また、競技者への安全を考慮し、走行不能を判断できる白旗判定装置、乗員室を特殊カーボンの装甲材で覆う事への義務付けや、さらに使用される砲弾なども殺傷能力のない連盟公認のもののみとするなど、様々なルールがあります。

県立大洗女子学園の戦車道チームには、それぞれチームネームとエンブレムが付けられています。2年生の歴女チームのチームネームはカバさんで、エンブレムはお尻を向け口を開けたまま振り向いた青灰色のカバです。

歴女チームの使用車両は、大洗女子学園内で水没しているのを発見されたドイツの主力装甲戦車量のひとつであるIII号突撃砲F型、通称三突です。歩行兵への直接火力支援を目的に第二次世界大戦中に開発された車両で、火力が高いことから大洗チームの攻撃の主力を担っています。

もともとはドイツ軍標準色のジャーマングレーでしたが、歴女4名の好みの色や装飾品が付けられ派手な戦車を乗り回していました。しかし聖グロリアーナ女学院との親善試合でその派手さから目立ち、撃破されます。その教訓を生かし、公式戦では元の状態に戻すというエピソードもありました。

歴女チームの4名は、それぞれ好みの歴史上の人物に関連した魂の名前（ソウルネーム）で呼び合い仮装しています。また、共同で住んでいるシェアハウスの表札もソウルネームで書いているという徹底ぶりです。全員が歴史全般について知識がありますが、中でも自分のソウルネームに関連した時代や言語に関しては絶対の自信があり、今の状況を歴史関連の言葉に例え最も適した言葉が出た時に「それだ」と声を合わせるのが特徴です。

歴女チームのリーダーで戦車内では装填手を務め、古代ローマの英雄ガイウス・ユリウス・カエサルをソウルネームにしている鈴木貴子。古代ローマ史を得意とし、ラテン語やイタリア語も得意で、古代ローマ人と同じように軍神マルスの赤色を好み、マフラーをトガのように見立て制服の上から羽織っています。

歴女チームのまとめ役として車長と通信手を務め、第二次世界大戦時代ドイツ陸軍で驚異的な戦果を挙げた指揮官であり砂漠の狐の異名を持つエルヴィン・ロンメルをソウルネームにしている松本理子。そのため、得意としている欧州史の中でも特にドイツに関して強い思い入れがあり、ドイツ国防陸軍のジャケットと軍帽を身に着けています。金髪ショートカットのエルヴィンは、海外のガルパンファンからも人気のキャラです。

歴女チームでは砲手を務め、真田幸村の元となった歴史上の人物真田左衛門佐信繁をソウルネームにしている杉山清美。赤茶色のロングの髪に真田家の家紋である六文銭が描かれた赤い鉢巻をしており、隻眼となった幸村の映画を見ての影響からか、普段から左眼を閉じて隻眼を演じています。真田幸村が活躍した戦国時代史が得意です。

歴女チームでは操縦手を務め、坂本龍馬の妻の楢崎龍をソウルネームにしている野上武子。坂本龍馬を尊敬し髪形や立ち姿も真似ており、語尾も「ぜよ」と付ける徹底ぶりです。坂本家の家紋である組み合わせ桝に桔梗を描いた紋付を制服の上に羽織っています。坂本龍馬が活躍した幕末史が得意です。

殲滅戦で行われた聖グロリアーナ女学院との親善試合で見られた、歴女チームの有能でかわいい活躍とは、歴女チームの戦車三突の特徴を生かした戦いです。車体の低さを活用し、市外戦で敵チームを待ち伏せします。その際、車両につけていた自身のソウルネームを表す旗を路上の旗の中に紛れさせ注意を逸らしつつ、敵チームの車両を撃破するという有能な活躍を見せました。

しかし、その後かわいいドジっ子ぶりを発揮します。敵チームと遭遇し車高の低さを生かそうと裏路地の狭い通路に逃げ込みますが、車両に付けていた旗が目印となり塀越しに横から砲弾を撃ち込まれ、歴女チームは行動不能になりました。この敗北を受け、有能な作戦を生かすために三突の塗装を元の姿に戻すことに決めた歴女チームでした。

公式戦である戦車道高校生大会の1回戦目の相手は、サンダース大学付属高校でした。この戦いでも歴女チームの有能でかわいい活躍が見られました。西住みほの指示を受け、草むらに隠れていた歴女チームは現れた敵チームの車両1台を撃破。その後、敵のフラッグ車を追跡しながら敵チームに追撃されるという状態になり、味方のフラッグ車を守るため自身の判断で最後尾に付き、フラッグ車を守る盾として有能な活躍を見せました。

この戦いで見せたかわいい面は、お決まりの「それだ」を見せる場面や、盾になりながら敵からのあまりにも激しい砲撃を受けた時「蜂の巣に　されてボコボコ　さようなら」とおりょうが辞世の句のような言葉を呟いた場面でした。

二回戦はカエサルの親友がいる、アンツィオ高校戦でした。この戦いでも歴女チームの有能でかわいい活躍が見られました。カバさんチームはあんこうチームとともにフラッグ車のカメさんチームを護衛しながら行動していましたが、敵チームのフラッグ車とカエサルの親友が乗る戦車セモベンテと遭遇。カバさんチームはセモベンテと一騎討ちとなり、車体をぶつけながら砲弾を打つという至近戦闘を繰り広げ、最後は相打ちになりました。

剣戟のような激しく有能な戦いぶりをを見せた歴女チームですが、試合前には女子高生らしいかわいい一面も見ることができました。試合前、親友と名前で呼び合い再会を喜んだカエサルとアンツィオ高校副隊長のカルパッチョ。「ひなちゃん」「たかちゃん」と呼び合う2人の様子を見ていた他の歴女たちからからかわれた時には、カエサルの照れたかわいい顔を見ることができました。

大会の決勝戦の相手は、西住みほの姉まほが率いる黒森峰女学園でした。20両という戦力差で圧倒的優位に立つ黒森峰女学園に対し山頂を陣取る作戦を取り、現れた敵チームを迎撃し、カバさんチームは敵車両を2両撃破するという有能ぶりを発揮。その後市街地戦になり、敵の超重戦車マウスに撃破されたカモさんチームの仇を討とうしますが、マウスの装甲には敵わず、逆に至近砲撃を受け戦闘不能になりました。

敗北が決まり車両内ではそれぞれに「我らの」「歴史に」「今」「幕が下りた」と語るなど、無念そうな顔を見せた歴女チームですが、決勝戦前には4人でゲン担ぎの為にカツどんを食べたり、優勝したあとには勝どきを上げるなど、かわいい一面を見ることができました。

カエサルの声優は仙台エリさんが務めています。仙台エリさんの声優デビューは、1997年公開のオリジナルビデオアニメ「ジャングルDEいこう！」で主人公の六道那柘美（ろくどう なつみ） 役でした。ドラマ、ラジオでも活躍し、声優として活躍した作品には「プリキュアシリーズ」や「メダロット」、「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」、「まほうつかいの箱」などがあります。

エルヴィン役の声優は森谷里美さんが務めています。森谷里美さんの声優デビューは、アニメ漫画形式の「清く正しく美しく」で、旭山つかさ役でした。マウスプロモーションに所属し、吹き替えでも活躍しています。声優として出演した作品には、「宇宙戦艦ヤマト2199」や「イナズマイレブン」、「アイカツ！」などがあります。

左衛門佐役の声優は井上優佳さんが務めています。洋画の吹き替えやナレーション以外に、女優として舞台でも活躍しています。ゆーりんプロに所属後フリーになっており、アニメ声優としてはガルパン以外務めてはいないようです。

おりょう役の声優は大橋歩夕さんが務めています。マウスプロモーションに所属し、2005年から声優として活動。ラジオでも活躍していますが、声優として出演した作品には、「ストライクウィッチーズ」や「ラブライブ!」、「めだかボックス」などがあります。

親善試合時の歴女チームの車両Ⅲ号突撃砲F型の塗装や装飾に対しての感想です。うさぎさんチームのピンクに塗装した戦車もそうですが、女子高生の手にかかればいかつい車両も可愛く見えます。カエサル役を演じた声優の仙台エリさんも、新選組の旗が立っているこの車両がいい、とコメントしています。「ガルパン」のプラモデルでも、この時の塗装や装飾のままのⅢ号突撃砲F型カバさんチームver.として売られるほど人気があります。

歴女チームは一軒家を4人でシェアして住むほど仲が良く、作中では家でくつろいでいる姿も描かれています。4人は私服姿でもソウルネームに基づいた服装をしていますが、普段は額につけている鉢巻を私服時にはポニーテールのリボンに使用している左衛門佐や、エルヴィンが座布団の上で正座しているかわいい姿をオフ時には見ることが出来ます。

ソウルネームに基づいた言動や姿勢を取り続ける歴女チームですが、驚いたり感動したりすると普通の女子の反応に戻ることがあります。普段は隻眼を装っている左衛門佐も両目を開いたり、おりょうも「ぜよ」の語尾を忘れたりと、素の女子学生の姿が垣間見れる点も、歴女チームの魅力の一つになっています。

ソウルネームで生きる歴女チームことカバさんチーム。個性あふれる4人のメンバーについて、ソウルネームの由来や本名、エンブレムや使用車両についても紹介してきました。歴女チームらしく戦いを歴史上の出来事に例えたり、彼女たちが使うちょっとした小道具にも歴史を感じさせるものがあります。各戦いでの有能な活躍を振り返りながら、歴女チームの言動や小道具にも注目して「ガルパン」を観るのはいかがでしょうか。