ガルパンの戦車一覧まとめ!強さや種類を徹底解説【ガールズ&パンツァー】

美少女と戦車という異色の組み合わせで人気を博したガールズ&パンツァー通称「ガルパン」。戦車道という架空のスポーツ競技で母校を救おうとする姿が描かれたアニメです。多数のキャラクターが登場すると同時にガルパンに数多く登場する戦車はアニメオリジナルではなく、実在する戦車をベースにしています。今回はガルパンに登場する戦車を一覧として並べ、その強さや種類などを紹介していきます。

ガルパンの戦車一覧まとめ!強さや種類を徹底解説【ガールズ&パンツァー】のイメージ

目次

  1. ガルパンの戦車一覧をまとめ!強さと種類について解説!
  2. ガルパン(ガールズ&パンツァー)とは?
  3. ガルパン(ガールズ&パンツァー)のあらすじ
  4. ガルパンの戦車を一覧で紹介!強さや種類も解説
  5. ガルパンの戦車の強さランキングTOP3!
  6. ガルパンの戦車の評価は?
  7. ガルパンの戦車一覧紹介!強さや種類を解説まとめ

ガルパンの戦車一覧をまとめ!強さと種類について解説!

美少女と戦車と言う異色の組み合わせで人気を博したオリジナルアニメ、ガールズ&パンツァー通称「ガルパン」。戦車同士の模擬戦が伝統的な武道「戦車道」として競技化された世界を舞台に、戦車道の全国大会の優勝を目指す少女達を中心とした物語です。戦車をテーマとしたミリタリー色の強い作品ながら、スポーツとして競技化する事で、戦争や死と言った部分から切り離されているとして安心して見られるのがガルパンの特徴です。

戦車という複数人で動かすのが当然の物を題材とする事でかなりの数のキャラクターが登場する事でも有名なガルパンですが、戦車同士の模擬戦を行う以上、複数の戦車が入り乱れる形を描くべく、キャラクター数に負けず戦車の数も非常に多いのが特徴でもあります。ガールズ&パンツァー作中に登場する戦車は実在する戦車をベースにしており、その事がまたミリタリー好きをガルパンに取り込む大きな要因となりました。

今回はガールズ&パンツァーのパンツァー(パンツァーはドイツ語で戦車という意味)部分、にスポットを当て、ガールズ&パンツァー作中で登場した戦車を一覧にして紹介し、その種類や強さについて紹介していきます。

ガルパン(ガールズ&パンツァー)とは?

戦車について紹介する前にガールズ&パンツァーの全体のテーマなどについても触れていきます。ガルパンの世界は大和撫子の嗜みであるとされる「華道」や「茶道」に並ぶ物として戦車同士の模擬戦が伝統的な女性向けの武道として認知されている世界です。「学園艦」と呼ばれる船上学校同士での対抗戦などが行われ、主人公達はそれらの大会で全国優勝を目指すという形で物語が進行します。

ガールズ&パンツァーはアニメとして1クール12話で放送されると、OVAとしてアニメ本編では省略された2回戦アンツィオ戦を描く物語、さらにアニメ以降の物語を描く劇場版ガールズ&パンツァー、劇場版ガールズ&パンツァーのさらにその後を描くOVA、そしてガールズ&パンツァー最終章が公開されると同時に小説化、漫画化、ゲーム化もされ、ミリタリー要素を取り入れた作品の流行という波もあって高い人気を誇る作品です。

ガルパン(ガールズ&パンツァー)のあらすじ

ここからはガールズ&パンツァー関連作品の原点となるアニメ版の序盤のあらすじを少し紹介しておきます。物語は西住みほが女子高大洗女子学園に転校してくるところから始まります。みほは西住流戦車道の家元の娘であり、彼女は前年に全国大会で準優勝した戦車道の名門黒森峰女学園に通っており1年生にして戦車道にて副隊長を務めていましたが、みほの判断により決勝戦で敗れた事、西住流との考えの違いから転校してきたのでした。

大洗女子学園はみほの転校時点では戦車道が行われておらず、みほは戦車道を辞めるつもり転校しましたが、そんなみほの思いに反して大洗女子学園は文部省からの要請を受けて戦車道を履修科目として復活させる事にします。経験者である事を理由に生徒会から履修を求められるみほでしたが、上記の理由でなんとか断ろうとします。しかし仲良くなった友人らのかばう思いを受けて、最後には戦車道を履修する事にするのです。

大洗女子学園の戦車道はみほ以外に経験者がいない、しかも戦車の動かし方も分からない初心者の集まりという状態からスタートします。しかしみほを隊長に校内対抗戦、聖グロリアーナ女学院との練習試合などを経て経験を積み、戦車道全国高校生大会にエントリーする事になるのです。ガルパンのアニメでは全国大会の決勝戦までが描かれる事になります。

ガルパンの戦車を一覧で紹介!強さや種類も解説

ここからはいよいよガールズ&パンツァーに登場する戦車を一覧で紹介していきます。ガルパンの世界では高校毎に種類の異なる戦車を保有しており、それらを用いて戦車道が行われます。また戦車道のルールとして、1945年8月15日までに設計が完了して試作されていた車両を用いるという物があるので、登場する戦車の多くは第二次世界大戦などで開発された戦車になっています。

一方で「設計が完了していればいい」ので、アニメガルパンの続編である劇場版ガールズ&パンツァーで大洗女子学園に立ちはだかる大学選抜の戦車は「設計したのは戦時中、でも完成し配備され実際に活躍したのは戦後」という車両も多くなっています。

ガルパン登場戦車1:ドイツ/Ⅳ号戦車

ガルパンで最初に登場した大洗女子学園が所持する戦車で、主人公みほのチーム「あんこうチーム」が搭乗する事になる戦車がドイツのⅣ号戦車です。ガルパン登場時はD型でしたが全国大会のプラウダ戦を前にF2型、決勝戦黒森峰戦の前にH型仕様に変更されて利用されました。また全国大会はフラッグ車を定め、先にフラッグ車を倒した方が勝ちになる「フラッグ戦」形式で行われる為にフラッグ車を務めた事もありました。

史実では1935年にドイツ軍によって正式採用されるとドイツ軍の主力戦車として長期に渡って活躍した戦車でもあります。比較的早い時期に製造された事、ドイツ軍の以降の戦車の方針などが大量生産に上手く繋がらなかった事も受けてドイツ軍によって最も生産された戦車にもなりました。みほという強力な乗り手によってガルパンの作中でも活躍が目立った戦車です。

ガルパン登場戦車2:チェコ/38t戦車

ガルパンにてみほを戦車道に引き戻した張本人である生徒会メンバーで構成される「カメさんチーム」が搭乗したのが38t戦車です。全国大会でも当初はこの38t戦車をフラッグ車として登録しています。またガルパンで搭乗した際には、38t戦車の初期型をベースに、本作オリジナルの仕様になっています。決勝戦の黒森峰戦を前に義援金でヘッツァー改造キットを購入した事で後述するヘッツァーへと生まれ変わりました。

史実では元々はチェコ軍が1934年に開発指示を出した車両でしたが、1939年にドイツ軍がチェコを併合、元々ドイツ軍が戦車の大量生産を苦手としていた事も受けてそのままドイツ軍にて使用されました。非常に小型であるが故に改造がしにくいのが難点であり、後述するヘッツァーなどを含めて自走砲などに姿を変えていきました。ガルパンにおけるヘッツァーへの改良もこのエピソードから来ています。

ガルパン登場戦車3:ドイツ・チェコスロバニア/ヘッツァー

ガルパンにおいて上記のように黒森峰戦を前に戦力強化の為に38t戦車をベースに改造された大洗女子学園カメさんチームの新車両がヘッツァーです。その黒森峰戦ではマウスを倒す足掛かりを作る活躍を見せましたが、その影響で駆動部分に致命傷を受けて戦線離脱を余儀なくされてしまいました。

史実ではまだ開発中だった38t戦車の足周りをベースにして開発されました。元々小さい38t戦車を無理矢理改造しているので、車内が狭く非常に不評な戦車だったようです。またベースこそ38t戦車であり、足回りも非常に似ていますが、実際にはサイズなどが変更されている事から同一では無く、ガルパンのヘッツァーも無理矢理改造する形と言う史実を設定を再現するような形で装着されています。

ガルパン登場戦車4:日本/八九式中戦車

ガルパンにおいては大洗女子学園の廃部になったバレー部のメンバーがバレー部の復活を条件に結成した「アヒルさんチーム」が搭乗するのが日本の八九式中戦車です。元々歩兵支援を目的とする戦車である為に元々戦車の質では圧倒的に他校に劣る大洗女子学園の中においても最弱の戦車という位置づけをされています。しかし中戦車という特性を生かし陽動や視認妨害、索敵を担当する事で、他の戦車に負けない活躍をしました。

史実では日本陸軍初の国産戦車です。製造開始は1928年とガルパン作中に登場する戦車の中でもかなり古い戦車です。初めての国産戦車という事もあり、機動性や装甲などまだまだ不十分な部分も多く、この戦車の製造で得た経験を武器にさらなる戦車が開発されるとすぐに主力の座を譲る事になった戦車でもあります。そう言った意味では史実以上にガルパンの世界で活躍をしたといえる戦車の筆頭格です。

ガルパン登場戦車5:ドイツ/Ⅲ号突撃砲F型

ガルパンにおいて大洗女子学園の歴女4人組で構成される「カバさんチーム」が搭乗する戦車がドイツ製のⅢ号突撃砲F型です。発見当時はジャーマングレイ塗装がされていましたが、メンバーそれぞれの主張するカラーリングを施した事で非常に派手なカラーリーングになりました。しかし親善試合にて低車高で見つかりにくいという特性を潰したそのカラーリングで発見されて撃破された事で元のカラーリングに戻されています。

史実では1936年に元のⅢ号戦車をベースに歩兵と共に進軍して敵防衛拠点を破壊する戦車として開発されました。対戦車戦が増えると装甲強化などが行われましたが、元々の製造目的が防衛拠点という動かない敵を想定している事から攻撃範囲が限定的であるという弱点を持っていました。しかし攻撃力は高く、また生産性にも優れていた事からドイツ軍では重宝された戦車でもあります。

ガルパン登場戦車6:アメリカ/M3中戦車リー

ガルパンにおいて大洗女子学園の1年生6人で構成されるウサギさんチームの搭乗戦車がアメリカ製のM3中戦車リーです。全員が1年生である事もありガルパン作中では活躍よりも撃破の方が描かれる機会が多い車両でしたが、黒森峰戦では戦車の強さ的にも格上である2つの戦車を撃破した実績も残しています。しかし基本的には終始車両性能を生かされる事が無かった少し残念な戦車です。

史実では第二次世界大戦勃発、フランス陥落を受けてアメリカ軍により、急遽作り上げられた戦車です。アメリカ軍には大型の砲台を作るノウハウがなかった為に本体に直接75mm砲が取り付けられています。多くがイギリス軍に譲渡されて改造されてグラントとなりましたが、アメリカ仕様のまま利用された車両をリーと呼び分けられています。

ガルパン登場戦車7:フランス/ルノーB1bis

ガルパン作中ではアンツィオ戦を前に新しく発見された戦車がフランス製のルノーB1bisです。風紀委員で構成された「カモさんチーム」が搭乗する事になります。しかし急造チームであった事もあって作中ではあまり目立つ事が無かったです。

史実ではドイツの動きを警戒したフランスによってドイツ軍の主力砲台に耐えられるように設計されたB1をベースに改良された車両です。実際にドイツによって西方電撃戦が行われると実践に参加しました。対ドイツ設計をされていた事でドイツ軍を恐慌状態に陥れるなどの戦火を上げています。

ガルパン登場戦車8:日本/三式中戦車

ガルパンにおいて決勝戦黒森峰戦を前に結成された新チーム「アリクイさんチーム」が搭乗するのが日本製の三式中戦車です。アリクイさんチームはオンライン戦車ゲームの仲間で結成されたチームであり、ゲームとしての知識はあっても実践は黒森峰戦が初めてという事で操作にてこずる間に撃破されてしまいました。しかし劇場版のエキシビジョンマッチで初撃破を経験、大学選抜戦でも活躍するなどアニメ以降に活躍が目立った戦車です。

史実ではアメリカ軍のM4シャーマンに対抗する為に製造が予定されていた四式中戦車と五式中戦車の中継ぎとして一式中戦車をベースに開発された車両です。この三式中戦車により、日本陸軍は確実ではないもののM4シャーマンにダメージを与える事ができる戦車を手にする事になりました。

ガルパン登場戦車9:ドイツ/ティーガーⅠ

ガルパンにおいて黒森峰女学園が保有する戦車の1つがドイツ製のティーガーⅠです。同時にアニメ版ガルパンにおいて主人公みほの前に立ちはだかる姉、まほの搭乗戦車でもありフラッグ車を務めていました。また劇場版ガルパンにおいてもまほの私物として大洗女子学園に持ち込まれて活躍しました。

史実において大洗女子学園のポルシェティーガーとドイツ戦車制式採用の座を争い、その座を勝ち取りました。ドイツの主力戦車として長期的に活躍しただけでなく、各国の戦車作りの1つの基準ともなった車両です。まともに撃ち合いをすれば第二次世界大戦当時には勝てる戦車がないと言われた車両であり、量産されて活躍した車両という意味ではガルパン登場車両の中でも上位に位置する車両です。

ガルパン登場戦車10:ドイツ/ティーガーⅡ

同じくガルパンにおいて黒森峰女学園が保有するのが史実においてティーガーⅠの後継機として登場したティーガーⅡです。戦時中には配備されなかった車両を除けば第二次世界大戦最強の戦車であるとする人もいる程の強さを誇る重戦車になっています。しかし、敗北を重ねる中で製造された事もあり、故障も多かった事から活躍したという意味ではティーガーⅠには劣ります。

ガルパン登場戦車11:ドイツ/パンターG型

史実において上記のティーガーがドイツ軍主力重戦車の種類に当たる戦車だとすればドイツ軍主力中戦車に種類分けされるのがパンターです。しかしその形状は重戦車に近い形状となっており、主にロシア軍との戦いで利用されました。

ティーガーが優秀でありながら故障も多かった事もあり、パンターこそが第二次世界大戦中製造の戦車の中で最も信頼でき強さを発揮できる戦車であるとも言われています。ガルパンでは黒森峰女学園が保有する戦車として登場する戦車です。

ガルパン登場戦車12:ドイツ/Ⅲ号戦車J型

基本的にドイツ軍の戦車を重用する黒森峰学園は、以降のドイツ戦車の基礎とも言えるⅢ号戦車も保有しています。パンターも種類分けすると中戦車ですが、その外見は重戦車である事を考えると黒森峰女学園が保有する唯一まともな中戦車と言える戦車です。史実では主力として活躍した期間は短かったものの、その基本設計の有用性から自走砲などに転用されるなどして関連パーツ単位でみれば終戦間際まで製造されていた車両です。

ガルパン登場戦車13:ドイツ/Ⅳ号駆逐戦車70Vラング

ティーガーやパンター登場前までドイツ軍の主力として活躍した戦車の1つが70Vラングです。より高い火力を発揮する為に70口径の砲台が換装されており、ラング(ドイツ後で長いという意味)という相性はそこから付けられています。ガルパンでは黒森峰女学園が保有する戦車として登場します。

ガルパン登場戦車14:ドイツ/駆逐戦車ヤークトパンター

史実ではパンターをベースにさらに改良を加えられた車両がヤークトパンターです。戦時中どんどん厚くなる敵戦車の装甲に合わせてより攻撃力の高い砲を搭載しながらもパンター戦車の特徴である機動力なども両立した非常に優れた戦車です。同時に防御力にも優れており、戦争がもっと長引き活躍する期間が長ければさらなる活躍を期待できた車両になっています。ガルパンでは黒森峰女学園が保有する戦車として登場します。

ガルパン登場戦車15:ドイツ/駆逐戦車ヤークトティーガー

史実ではティーガーⅡをベースにさらに長い距離の射撃を可能にするべく開発された戦車がヤークトティーガーです。その距離は3kmにも及ぶと言われ高い防御力も有していましたが、その威力と飛距離から自車を守るべく非常に重量の重く故障がちで残念ながらあまり活躍しなかった車両です。ガルパンでは黒森峰女学園が保有する戦車として登場する戦車です。

ガルパン登場戦車16:ドイツ/重駆逐戦車エレファント

史実では制式採用を見送られたポルシェティーガーの事前に準備していた車台や装甲板を流用して開発されたのが重駆逐戦車エレファントです。有り合わせを無駄にしない為に設計されたという背景がある為か、失敗兵器という烙印を押されがちですが、近年評価が見直されている戦車です。ガルパンでは黒森峰女学園が保有する戦車として登場する戦車です。

ガルパン登場戦車17:ドイツ/カール自走臼砲

アメリカ製の車両を多く要する大学選抜において、唯一ドイツ製の戦車として導入されたのがカール自走臼砲です。劇場版ガールズ&パンツァーでは「装軌車で密閉された戦闘室を作れば元が無蓋であっても戦車として扱う」という大洗女子学園の廃止をしたい役人の差し金によって運用が可能になった少しいわくつきの車両です。そんな車両であるが故か、大学選抜でも1両のみがカール自走臼砲になるに留まりました。

史実でも砲兵が利用するような自走砲として開発が開始されましたが、完成したのは1940年の秋頃でした。その頃には本来利用するつもりだったフランス侵攻が終了していましたが、セバストポリ要塞にてその真価を発揮する事になります。製造されたのは6台のみであり、そういう意味では大学選抜が入手できたのをほめるべき希少性のある物にはなっています。

ガルパン登場戦車18:アメリカ/T28重戦車

劇場版ガールズ&パンツァーにてセンチュリオンと同じく大学選抜においても1両のみが搭載されたのがT28重戦車です。設計こそ戦時中に行われましたが、完成した時には既に第二次世界大戦が終わった後であり、実践投入される事はありませんでしたが、ガルパンの戦車道のルール上では使用できる範囲を満たしているので利用される事になりました。

ガルパン登場戦車19:アメリカ/M24チャーフィー軽戦車

大学選抜の重戦車で固められた構成において数少ない軽戦車がM24チャーフィー軽戦車です。大学選抜では30両の車両の内、3両がこのM24チャーフィー軽戦車になっています。大学選抜の構成を種類分けすると唯一の軽戦車に種類分けされる戦車でもあります。後継機となるM41軽戦車は戦車道のルール上ガルパンの世界では登場しないのでアメリカ製の軽戦車のガルパン世界最終形態です。

史実では第二次世界大戦末期から朝鮮戦争にて活躍したM24チャーフィー軽戦車は、戦時中に開発された車両としては各戦線で活躍しながらも朝鮮戦争では以降に開発されたM41軽戦車に主力の座を譲る事になります。また日本においても警察予備隊発足時に「特車」として供与され利用されました。

ガルパン登場戦車20:アメリカ/M26パーシング重戦車

劇場版ガールズ&パンツァーにて大学選抜の戦車の1つとして登場したのがアメリカ製のM26パーシング重戦車です。殲滅戦形式で行われる大学選抜戦の大学選抜が要する全30車両の戦車の内、24車両がこのM26パーシング重戦車でした。

史実ではM4中戦車の光景として1945年4月に制式採用した重戦車でした。しかし重戦車でありながら元々は中戦車として開発しておりM4中戦車と同程度のエンジンしか搭載していなかった事で、機動力や登坂力に大きな問題がありました。それでもアメリカ製戦車としては非常に強力であり、2000車両以上が製造されています。

ガルパンの戦車の強さランキングTOP3!

戦車はその運用方法や搭乗者の実力などで大きくその戦果が変わる兵器です。操縦さえも複数人数で行わなければいけない車両もあるので単純に性能だけで強さを決めにくい兵器でもあります。そこで今回はガルパン作中での活躍なども含めて、あくまでもガルパンで行われる戦車道において強さを発揮した戦車を種類分けしランキング形式で紹介します。

戦車道の試合は基本的には実際の戦場を模した場所で行われますがあくまでも模した場所であり、実際の戦場とは異なりますし、ガルパンの世界での道路などは戦車も走る事を想定している固い道路になっていたりと、史実での活躍などとは違った活躍をしている戦車が多い点も留意する事が必要です。

第3位:ドイツ/VIII号戦車マウス

黒森峰女学園の誇るドイツ軍戦車隊の中でも高い存在感を発揮したのがマウスです。その防御力たるや、大洗女子学園最強の火力を誇るポルシェティーガーが至近距離で砲撃してもビクともしない程の防御力を見せています。最終的には大洗女子学園のド級の離れ業によって撃破される事になってしまいますが、それまでは大洗側を逃げまどわせ、事実上なす術の無い状態に単騎で追いこむ程の活躍をするなど無類の強さを発揮しています。

史実ではソ連の高い性能を誇る戦車KV-1とKV-2を見たドイツ軍が、さらにその上の性能を誇る戦車を作りだした時の対応策としてそれを凌ぐ最強戦車となるべく開発されました。ガルパンに登場する戦車の中でも最強クラスの武装を誇りましたが、やはりドイツ軍の抱える機関部分の不調により破棄されています。超重量級戦車と種類分けできるのはガルパン作中では本作だけとなっています。

第2位:イギリス/巡航戦車A41センチュリオン

ガルパンでも強さを発揮したという意味では大学選抜の大隊長島田が乗るセンチュリオンも非常にその強さを発揮しています。ただセンチュリオンは史実では試作された段階で終戦を迎え量産型が配備されたのは1945年11月でした。このギリギリのラインとイギリスの戦車設計の基本であった、「これまでの技術の集大成」を忠実に再現している戦車なのでガルパンの世界においては最強と言える存在の戦車です。

史実においてもどちらかと言えば第二次世界大戦後に活躍した第一世代の戦車としての側面が強く、性能面では他の車両に比べても抜きん出いています。その性能的な強さを発揮したという意味でセンチュリオンを2位とします。単純な性能さであれば1位でもおかしくないですが、どうしても作中の活躍という意味ではその座をポルシェティーガーに譲る事になります。またガルパンの大学選抜において唯一のイギリス戦車です。

第1位:ドイツ/ポルシェティーガー VK4501

ガルパン作中での強さを発揮した車両という意味で1位は大洗女子学園レオポンさんチームが搭乗したポルシェティーガーVK4501がダントツではないでしょうか。ガルパン作中での登場したのは全国大会決勝の黒森峰戦からでしたが、その黒森峰戦での盾役、車重量を生かした石橋破壊による進路妨害、一騎討ちの為に黒森峰側のフラッグ車以外を単独で止め続けるというガルパン作中でも屈指の離れ業をやりとげて遂げています。

もちろんこれらの活躍は搭乗するレオポンさんチームのガルパンの作中でも屈指の実力あってこそではあります。しかし元々旧式の車両が多い大洗女子学園の中では最強と言える強さを誇り、上記の黒森峰を単独で止め続ける際の相手はどれもが単独で相応の強さを持つ車両であり、黒森峰もまた全国屈指の強さを誇る高校だという事を考えてもチームの実力も含めて、ガルパンの中で最も強さを発揮した戦車だと言えます。

ガルパンの戦車の評価は?

しっかりした戦車戦が描かれていてびっくり

上記でも触れたように戦車とは本来複数人が協力して操作するという性質上、創作作品には不向きであり、登場しても本来戦車が登場しない世界に唯一存在するような兵器として描かれたり、魔法などの力で1人で操作するようなとてもリアルな状態とは言えない兵器として描かれてきました。戦車同士の戦いである戦車戦が描かれるような事も非常に稀な事でした。

それがガルパンの世界では敵味方共に多数の戦車が登場するまさに戦車戦と言える戦いが描かれています。もちろんガルパンの戦車戦は競技であり死人は出ませんし、戦車の動かし方など完全に省略されていないわけではありません。しかし美少女と組み合わされた事で「戦車を題材としながらも本質は日常メインなのでは?」という予想を見事に覆す事になり人気を勝ち得る要因となりました。

妙にリアルな部分とアニメならではの要素が堪らない

戦車内部の構造など外見だけではなく内部に至るまでしっかりと再現されているなどミリタリー好きをも納得させるだけのリアリティーがガルパンの魅力でもあります。一方でそれぞれの戦車の特徴的な部分を強調して個性化する事で、分かりにくいと言われる戦車の違いなどもしっかりと表現する事でミリタリーが分からないという人にも入り込みやすい世界観がガルパンでは作られています。

また改造なども史実で行われた物がベースになっており、ガルパンの作中オリジナルのトンデモ設定の戦車などはほぼありません。一方でポルシェティーガーを操る自動車部のようにルールの穴を付いて出力を上げるようなアニメ的な展開もしっかり用意されています。それもそれまでの活躍を見れば納得できる改造であり、自動車部としての個性の1つとも言えます。

上記のようにガルパンの世界は戦車のリアリティーさとアニメ的な演出のバランスが非常に取れており、違和感の非常に少ない作品になっています。もちろん戦車を動かすキャラクター達の個性が反映された結果もありますが、そのバランスもしっかり取れているからこそガルパンの作品としての質が向上しています。

戦車の種類も考えられた活躍が良い

戦車には歩兵を相手にする事を想定している戦車から対戦車を想定している戦車などいくつもの種類がありますが、特に大洗女子学園の戦車は火力において重戦車に及ばない中戦車に種類分けされる戦車が多いのも特徴の1つです。しかし、それぞれに合った戦術を見出して活躍する場面が描かれています。

ガルパンにおいて八九式中戦車を要するアヒルさんチームは対戦車戦においては非力ですが、その分小回りが利き、準決勝ではフラッグ車を務めてプラウダ高校の集中砲火を避け続けるなどの活躍を見せています。もちろん種類分けだけでなく、それぞれの戦車の特性さえも把握して製作されているからこそガルパンがこれだけの作品になったと言えます。

またドイツの重戦車を多数要する黒森峰女学園はドイツが得意としていた電撃戦を得意とするなど、ガルパンではチームの戦術にも合った戦車が利用されています。これらの戦車の種類ごとの特性を把握し、それらの種類ごとが活躍できる場面を作りだしているという点もミリタリー好きにもガルパンが人気を集める要素になっています。

ガルパンの戦車一覧紹介!強さや種類を解説まとめ

今回はガルパンの中でも活躍の目立つ主人公みほの所属する大洗女子学園、アニメ版ガルパンでのライバルの黒森峰女学園、そして劇場版ガルパンの大学選抜の所持する戦車を一覧にして紹介しました。ガルパン作中にそれぞれ登場する学校はその他にも各国の特徴を取り入れたようなキャラクターと同時にそれぞれの国を代表する戦車が多数登場しています。

ガルパンには知っている人が見るとニヤニヤしてしまうような過去の戦争作品や史実のエピソードを上手く取り入れており、それらは戦車の特徴としても表現されています。戦車毎の史実や活躍した年代などを把握しておくといかに大洗女子学園の活躍が奇跡的かを把握する事もできます。そのようにして楽しめるのも実際の戦車を作品に取り入れているガルパンならではの楽しみ方と言えるのではないでしょうか。

ガルパン自体は既に公開されており、ソフト発売が待たれる「ガールズ&パンツァー最終章」を持ってアニメ作品自体は終了すると考えられています。作品数も多くはなく、基本的な部分は映像化されている作品をこれから追いかけても充分に楽しめる作品です。ぜひ今回紹介した戦車にも注目しつつ、ガルパンを視聴してみてはいかがでしょうか。

関連するまとめ

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ