【東京喰種:re】アオギリの樹のメンバー一覧！目的は？ヤモリとタタラ・ノロとナキを紹介

「アオギリの樹」とは『東京喰種:re』に登場する喰種による謎の集団です。ヒロイン・トーカの弟である霧島絢都（キリシマ・アヤト）が所属している事でも有名で、後にあんていくの仲間である笛口雛実（フエグチ・ヒナミ）も所属する事になりました。

『東京喰種:re』は前作である『東京喰種』の続編です。主人公・金木研（カネキ・ケン）が行方不明となった後、佐々木排世（ササキ・ハイセ）として喰種捜査官になったところから物語が始まります。半喰種であったカネキがハイセとして、喰種を駆逐する側に回り、かつての仲間達と対峙しながら記憶を取り戻していくストーリーとなっています。

『東京喰種:re』は2014年から2018年まで連載され、全16巻の単行本が発売されています。2018年4月からはアニメが公開され第3期として4月から6月まで、最終章として同年10月から12月まで放送されました。『東京喰種』の続編として連載され、カネキやトーカといったキャラクター達のその後の物語が描かれており、続編を望んでいたファンの間で大人気となりました。

前作の主人公・カネキは「20区隻眼の梟討伐戦」以後行方を眩まし、約2年後CCGの真戸暁（マド・アキラ）の元で佐々木拝世（ササキ・ハイセ）として喰種捜査官になっていました。ハイセはカネキであった時の記憶をなくしており、クインクスという赫子（カグネ）を駆使して喰種と戦う人工的に喰種の力を手にした捜査官の指揮をとっていました。

ハイセはかつての仲間達と対峙するうちにカネキであった時の記憶が少しずつ戻っていきます。やがて完全にカネキの記憶を取り戻したハイセは自らの師である有馬貴将（アリマ・キショウ）の死を乗り越え、彼の望んだ「隻眼の王」として喰種を率いる事になります。カネキは喰種と人間の為、より良い世界の構築を目指し奮闘していきます。

「アオギリの樹」とは喰種で組織された謎の集団です。「隻眼の王」を筆頭に、SSレート級の喰種が多く在籍し、CCGと敵対していました。非常に戦闘能力の高い組織で、その目的は不明とされていますが、医師・嘉納（カノウ）の協力によってカネキのような人工的な半喰種を生み出しています。

「アオギリの樹」には”隻眼の王”と呼ばれるリーダーが存在しました。”隻眼の王”の正体は謎とされ明かされていませんでしたが、物語が進むにつれ”隻眼の王”の正体が明らかとなりました。

「アオギリの樹」の”隻眼の王”はCCGエリート捜査官である有馬でした。有馬はCCGに身を置きながら、喰種であるエトの野望に興味を持ち協力者となりました。有馬を”隻眼の王”とし、絶対的な王座に君臨させ、喰種の統率を図っていました。

有馬は”自分を倒す事ができる喰種”を探しており、カネキを見つけました。カネキを次代の”隻眼の王”とする事が有馬の目的でした。彼は自分の人生を悲観し、次代の王に遺志を継いでもらう事を望みました。望み通り、カネキは有馬の遺志を継ぐ事になりました。

有馬の死を見届けたカネキは、次代の”隻眼の王”として、有馬の遺志を継ぎ即位します。カネキが王となるのは有馬やエトの悲願であり目的で、カネキは見事に王にふさわしい力を手にしました。絶対的な力と、喰種と人間の双方の世界を知るカネキは”隻眼の王”にふさわしく、”喰種が生きやすい世界”を望む喰種の希望となりました。

「アオギリの樹」のメンバーはそれぞれ戦闘能力の高い喰種が所属していますが、中でも幹部のメンバーは桁違いに戦闘能力が高く、SSレートの喰種も在籍しています。次に「アオギリの樹」の幹部メンバーについてご紹介していきます。

エトは人間と喰種の間に生まれた半喰種です。半喰種で隻眼である事から、当初「アオギリの樹」の”隻眼の王”はエトではないかと言われていました。しかしエトは王ではなく、有馬という協力者とともに「アオギリの樹」を組織した創設者です。”世界を滅茶苦茶に直したい”という目的の元、有馬とともにカネキを王にするべく画策していました。

羽赫を持つ喰種でCCGから「最強の喰種」と認識され、SSSレートとされています。全身を包帯で覆った姿をしており、エトの表の顔は「高槻泉」という小説家でした。喰種である事を隠し、人間世界で大成功を納めていたエトは、後に自らを「喰種である」と暴露しCCGに拘束された事もありました。エトは”隻眼の梟”という呼び名を持ち、その絶対的な力と驚異の再生能力でカネキやCCGを翻弄した重要なキャラクターです。

霧島絢都はヒロイン・トーカの弟です。幼少期に人間に裏切られ、強い憎悪を抱いています。その思いの違いからトーカとは違う道を歩み、力で支配をする「アオギリの樹」に所属する事になりました。戦闘能力が高く、トーカと同じ羽赫の持ち主で、SSレートとされています。元来の性格はとても優しく、陰ながらトーカが殺されないように画策していたりと、姉想いな一面があります。

タタラは尾赫の赫者でSS+レートです。”隻眼の王”の側近で、常に鉄のマスクで口元を覆っています。タタラは冷酷な性格をしていますが、行動を共にしているエトに対しては当たりが柔らかく、エトには特別な対応をしています。正体は中国の喰種戦闘集団「赤舌連」の首領の実弟で、CCGによって仲間を皆殺しにされた事で深い恨みを持っています。

流島の襲撃で、法寺班を一人で迎え撃ちますが、復讐の為寝返ったオウルの攻撃により死亡します。死の間際エトの名前を呼んだ事から、エトに対し特別な感情を持っていたのではと言われています。

ノロはSSレートの尾赫の赫者です。タタラと同じく”隻眼の王”の側近で、終始無言で謎が多いキャラクターです。ノロの正体は24区出身の喰種・ノロイで、かつてあんていくのマスター・芳村（ヨシムラ）に愛娘のエトを預けられ、エトの育ての親となりました。ノロはエトの赫子を体内に取り込んでいる為、驚異的な再生能力を持っており、独特な形の赫子で戦います。

クインクス班のシラズと戦い、彼に致命傷を与えたものの、ノロ自らも致命傷を負います。再生しようとしますが、間に合わず同じくクインクス班であるウリエの攻撃により絶命します。死の間際、エトに対し「先に逝く」と告げ、生き絶えたノロのマスクは外れます。ノロのマスクの下は白骨化した顔が覗いていました。

瓶兄弟は尾赫の喰種で、二人ともマスクを付けています。CCGからは「しっぽブラザーズ」や「尾赫兄弟」等と呼ばれていました。”隻眼の王”に忠誠を誓っており、性格は「アオギリの樹」のメンバーの中では穏健な方でした。「11区アオギリ戦」で亜門鋼太郎（アモン・コウタロウ）の手により駆逐されました。そして瓶兄弟の赫子は後に亜門のクインケの材料となりました。

神代叉栄（カミシロ・マサタカ）は元6区のリーダーで尾赫を持つ喰種です。レートはSSSでCCGではエトと同じように「最強の喰種」と認識されていました。23区の喰種収容所に拘束されていましたが脱獄し、「アオギリの樹」に所属していました。組織から逃げていた幼少期のリゼを保護して、義父として育てた人物です。

リゼを探す為「アオギリの樹」に所属し、嘉納を探していましたが、ヨモによりリゼが救出された為、「アオギリの樹」からは離脱しています。その後リゼと再会し、リゼを守る為有馬と対峙しました。「最強の喰種」と言われた鯱でしたが、”死神”有馬には敵わず、敗北し駆逐されました。

ナキは13区出身のSレートの喰種です。赫子は甲赫で、鯱と同じように23区喰種収容所にいましたが、脱獄しました。とても純粋な性格で、十分な教育を受けていない為、読み書きが苦手な一面があります。同じく喰種のヤモリを「あにき」と慕っており、ヤモリはまるで父親のようにナキを可愛がっていました。「アオギリの樹」メンバーのアヤトとも仲が良く、アヤトは兄のようにナキの面倒を見ていました。

ヤモリの仇を討つ為カネキの命を狙っていましたが、仇と知らずにカネキと出会い文字を教えてくれたカネキに対し好意を抱いていました。幼いながらもヤモリ一門の兄貴分として活躍し、流島後に「アオギリの樹」が壊滅した際はカネキ率いる「黒山羊」に所属する事になりました。そして、カネキがヤモリの仇と気付き、戦いを挑みましたが敗北し、カネキに忠誠を誓うようになりました。

「黒山羊」としてカネキの力となり尽力したナキは、旧多による「黒山羊殲滅作戦」時に、仲間を守る為自身が昏倒する程命懸けで戦い、重傷を負いました。竜戦に於いても援軍として活躍しています。6年後に同じく「アオギリの樹」のメンバーである草刈ミザと結婚し、9人の子宝に恵まれ、「共同戦線」として喰種の遺児に対する教育や、戦線への参加希望喰種の育成に努めるようになりました。

ヒナミは父を亡くし、母親と共にあんていくに保護されていました。その母親もCCGによって駆逐され、悲しみの底にいた時にカネキにより励まされ、「お兄ちゃん」と慕うようになります。カネキが行方を眩ました後は「アオギリの樹」に所属し、カネキを探すようになりました。ヒナミは父と母両方の赫子を受け継いでおり、計り知れない戦闘能力と、研ぎ澄まされた感知能力を有しています。

その能力の高さから「アオギリの樹」では”ヨツメ”と呼ばれ、司令役や情報収集等の役割を担うようになりました。ハイセがカネキであると確信し、ハイセを守ろうと戦った後にCCGに拘束され、23区喰種収容所に収監されます。そこでハイセと交流を持っていましたが、カネキの記憶が戻った事で疎遠となりました。しかし廃棄処分が決定された際に、ハイセの起こした反乱に乗じ脱獄に成功します。

脱獄後は”隻眼の王”を支持し、「黒山羊」に所属する事になりました。カネキに対し好意を抱いていますが、同時にトーカに対しても憧れを抱いている為、二人を見守るようなポジションになります。その後の戦いでも甲赫と鱗赫を駆使し、カネキに貢献しています。

ミザは尾赫の喰種でSレートです。『東京喰種:re』からの登場で、その見た目とは裏腹に年齢は31歳と年上で、ナキからは「ババァ」と呼ばれています。3本に分かれた尾赫の為CCGからは「三枚刃」と呼ばれていました。かつては18区で「刃」のリーダーを務めていました。

仲間思いな性格で、同じように仲間思いなナキに好意を抱いています。流島戦では深手を負ってしまいましたが、ナキ等の助けにより無事脱出し、「黒山羊」の傘下につきました。その後もヒナミと共にエトを操るピエロを感知する等戦いに貢献し、後にナキと結婚し9人の子宝に恵まれました。

滝澤は20区担当のCCG捜査官として任務についていた際に「20区隻眼の梟討伐戦」でタタラやノロと交戦し、死亡扱いとなりました。実際には「アオギリの樹」に実験体として回収され、芳村の赫子を使用した半喰種化施術により「オウル」となりました。赫子は芳村と同じ羽赫で、左目が赫眼の半喰種です。嘉納の手による拷問の末、毛髪は白く変色し、爪や唇まで赤黒く変色した姿で登場します。

『東京喰種:re』で登場したオウルは以前の面影はなく、性格も狂気に満ちた恐ろしい喰種と化していました。戦闘能力も高く、レートはSS+です。「アオギリの樹」のメンバーとしてカネキ達の前に立ちはだかりますが、オウルは捜査官時代の記憶を失ってはいませんでした。

流島の「アオギリの樹」殲滅作戦で法寺班とタタラの戦いに乱入し、法寺とアキラを救う為、また「20区隻眼の梟討伐戦」の復讐も兼ねて「アオギリの樹」を裏切り、タタラと交戦し勝利しました。直後に法寺が攻撃命令を出した事で激情し法寺を殺害、アキラも手にかけようとしますが亜門によって制止されます。その後はアキラの為にカネキと共闘し暴走した亜門を制圧する等活躍しました。

ヤモリは鱗赫子の喰種でSレートです。拷問が趣味のサディストで、相当数の共喰いにより半赫者として覚醒し、複数の赫包が発達しています。CCGからは「ジェイソン」と呼ばれていました。カネキの驚異的な再生能力に目をつけ、執拗に拷問を行いますが、覚醒したカネキにより反撃に遭い瀕死となります。その後、ジューゾーにより駆逐され、以後はカネキの妄想の中で登場する事になりました。

「アオギリの樹」には幹部以外にも多くの喰種が在籍しています。個性的なキャラクターも多い為、幹部以外でも人気のあるキャラクターも存在します。次は「アオギリの樹」の残りのメンバーもご紹介していきます。

ナキに付き添っている双子で、赫子を出す事が出来ない為肉弾戦で戦います。『東京喰種:re』ではオークション掃討戦で駆逐されそうになっていたナキを身を挺して守り、二人とも命を落としてしまいます。

『東京喰種:re』から登場するA+レートの喰種でヤモリ一門の一人です。カナエに依頼され、クインクス達を襲撃しましたがハイセの圧倒的な力に敵わず逃走します。竜戦後は「共同戦線」としてナキに忠誠を誓い、喰種の教育に努めました。

『東京喰種:re』から登場し、A+レートの鱗赫の喰種です。彼もヤモリ一門の一人で、承正と引き分けて加入しました。承正同様にハイセから敗走し、後に「共同戦線」として活動します。その際に出会った人間の女性と恋に落ち、婚姻関係を結びました。

『東京喰種:re』から登場しA~レートの喰種です。知能があまり高くない喰種ですが、捕食した喰種のRc細胞を取り込む事で、自らの赫子として形成する事ができる特殊な赫包を持っています。謎の多いキャラクターですが、その正体はかつて「ジェイル」と呼ばれたSSレートの喰種がCCG捜査官キジマの拷問によって発狂した姿でした。

『東京喰種:re』から登場し、瓶兄弟の妹分とされています。その為、瓶兄弟を駆逐した亜門を恨んでいます。本名は「巴ユミツ」でA+レートの尾赫の喰種です。CCG捜査官から奪ったクインケを使用して戦う珍しい戦法をとります。流島で「アオギリの樹」を裏切ってタタラを駆逐したオウルと交戦しますが敗北し、オウルの手によって流島から脱出します。

元傭兵の喰種で凄腕のスナイパーとされていましたが、「アオギリの樹拠点攻略戦」でCCGの侵入を銃撃で防いでいましたが、ジューゾーがバイクで特攻し、スコープさんは駆逐されました。詳細が明かされていない謎の多い喰種です。

『東京喰種:re』から登場し、タクシー運転手をしながら人間を捕食していた喰種です。傷のある女性の胴体に執着していた為「トルソー」の名で呼ばれていました。クインクス班の六月透（ムツキ・トオル）に異常な執着を見せ、トオルに接近するという目的の為「アオギリの樹」に所属しました。流島へ調査に来たトオルを拉致し、四肢を切断しますが反撃に遭い、自身も四肢を捥がれた胴体のみの姿になってしまいました。

謎の喰種集団「アオギリの樹」ですが、果たしてその目的とは何だったのでしょうか？「アオギリの樹」創始者であるエトと”隻眼の王”有馬の目的とは何だったのかを考察していきます。

「アオギリの樹」の目的は「力によって弱い喰種や人間を支配する事」と言われており、それはCCGの壊滅と、CCGの裏に潜む「歪んだ鳥籠」を破壊し世界を作り直す事が目的でした。CCGを誘い出す事で23区喰種収容所を襲撃したり、負傷したCCG捜査官を拉致し半喰種化の実験を行ったりと、CCGや人間にとって脅威となる組織でした。

エトは「世界を滅茶苦茶に直したい」と言っています。そしてそんなエトの目的に対し、有馬は賛同します。二人は「アオギリの樹」を組織し、”世界を均衡に正す”為に”隻眼の王”を探していました。それは”死神”と呼ばれる有馬を倒す程の喰種である必要があり、その為に有馬は仮の”隻眼の王”となりました。やがて二人は真の”隻眼の王”カネキに出会い、有馬は自身の目的を達成する事ができました。

この方はナキだけでなく、「アオギリの樹」のメンバーであるタタラも好きとの事でした。「アオギリの樹」にはアヤトやタタラ、ノロといった魅力的なキャラクターが多く、そのそれぞれに物語やエピソードが考えられている事で、より一層メンバーに対し感情移入する事が可能になっています。当初は敵対組織でしたが、「アオギリの樹」が好きなファンは多くいます。

この方は「アオギリの樹」に入りたいそうです。喰種の集団である「アオギリの樹」ですが、喰種になってアヤトやタタラ達と共に戦いたいとの事でした。喰種の中でも最強クラスのタタラやノロといった「アオギリの樹」の幹部達に憧れるファンも多くいました。

こちらも「アオギリの樹」のメンバーがかっこいいという声です。特に幹部であるエトやアヤト、タタラ、ノロといったキャラクターはデザインもよく、目を惹くかっこよさがあります。そんな「アオギリの樹」のかっこよさに惹かれるファンは多くいました。

今回は「アオギリの樹」について解説してきました。幹部のエトやアヤト、タタラ、ノロに始まり数多くの喰種が在籍する「アオギリの樹」ですが、一人一人に夢や目的、目標があり描かれています。その一つ一つに読者は心惹かれ、当初は敵組織であったものの、ファンになる人は多くいました。

「アオギリの樹」壊滅後カネキによって組織された「黒山羊」の活躍もあり、かつて「アオギリの樹」が夢見た世界は実現しつつある事が『東京喰種:re』最終回では明かされています。タタラやノロ、エト等のメンバーの死は無駄ではなく、生き残ったメンバーによって生かされています。

エトと有馬の望む「均衡のとれた世界」の実現に向けて、残された喰種や人間達が試行錯誤しながら明るい未来を描いていく最終話は、とても感慨深く、多くの読者を感動させています。