幼女戦記が面白い!ターニャへ転生した主人公は存在Xが求める信仰心を得るのか?

カルロ・ゼン先生原作のライトノベル『幼女戦記』とその小説から連なるアニメ、劇場版が面白いと話題になっています!今回はその『幼女戦記』の面白い魅力について徹底解説!主人公「ターニャ・フォン・デグレチャフ」少佐とターニャを転生させた「存在X」についても考察していきましょう。神と目される「存在X」はターニャに転生の先で信仰心を植え付けることが出来るのか?ターニャと存在Xの駆け引きも交錯する『幼女戦記』の面白い見所もチェックしていきましょう。

幼女戦記が面白い!ターニャへ転生した主人公は存在Xが求める信仰心を得るのか?のイメージ

目次

  1. 幼女戦記とは?
  2. 幼女戦記の面白い理由
  3. 幼女戦記の主人公は存在Xが求める信仰心を得る?
  4. 幼女戦記の劇場版は面白い?
  5. 幼女戦記に関する感想や評価
  6. 幼女戦記の面白い理由まとめ

幼女戦記とは?

幼女戦記の作品情報

カルロ・ゼン先生原作の『幼女戦記』という作品をみなさまご存知でしょうか?『幼女戦記』は転生もののなかでも異例のミリタリー要素に極振りされたストーリーラインと「存在X」や信仰心などが絡んでくる魔術設定が面白いと話題の作品になっており、2017年にはアニメ化、2018年にはアニメ映画が放映されたことでも話題になりました。今回はその『幼女戦記』の面白い魅力について解説していきましょう!

幼女戦記の原作情報

『幼女戦記』の原作はカルロ・ゼン先生原作のライトノベルになります。2011年にWeb投稿型ノベルサイト「Arcadia」に連載されはじめ、2013年にはエンターブレイン(KADOKAWA) からノベル版『幼女戦記』(以降原作)が敢行されはじめました。2019年2月には11巻が発売されまだまだ展開され続けるミリタリー転生ものの作品です。

表紙やカバーイラストは『幼女戦記』『逆成長チートで世界最強』でもおなじみの篠月しのぶ先生が担当し、主人公である「ターニャ・フォン・デグレチャフ」少佐の狂気的な表情などが目を惹く作品になっています。

幼女戦記のアニメ情報

『幼女戦記』のアニメ版は2017年1月から放映され、原作小説の3巻『The Finest Hour』までが全12話にまとめられています。

監督は『パンチライン』(2015)や『フリクリ オルタナ』(2018)でもお馴染みの上村泰監督がつとめ、アニメーションは『幼女戦記』が初となるNUTが請け負いました。主人公のターニャ・フォン・デグレチャフの声優を悠木碧さんが担当し、早見沙織さんや三木眞一郎さん、玄田哲章さん、大塚芳忠さんなど豪華キャストが揃ったことでも有名です。

悠木碧さん演じるターニャ・フォン・デグレチャフの台詞回しやギャップやダイナミックな戦闘シーンに壮大な音楽などミリタリーファン、転生ものファン、声優ファンなど様々なファンの方々から「面白い!」と絶賛されており、その人気から『幼女戦記』はアニメ映画も放映されました。

Tips:異世界かるてっと

また地上波公開だけでなくyoutubeのオリジナルコンテンツとしてKADOKAWAの「異世界転生もの」をデフォルメキャラたちがクロスオーバーものとしてコミカルに行き来する「異世界かるてっと」というプチ番組が2019年から配信されています。「異世界かるてっと」は『幼女戦記』『オーバーロード』『この素晴らしい世界に祝福を!』『Re:ゼロから始める異世界生活』の4作品をクロスオーバーしたもので小ネタが面白いと話題です。

コミカライズ版情報

コミック版『幼女戦記』は2016年から『コードギアス双貌のオズ』などでもお馴染みの東條チカ先生によってコミカライズがはじまりました。2019年の5月末現在14巻までコミック版『幼女戦記』は敢行され、最新刊の試し読みなどは「コンプエース」などで試みられます。

可愛い絵柄から繰り出される原作『幼女戦記』のもつ狂気的でかっこいい台詞回しや顔芸など、『幼女戦記』の魅力が詰まった作品でコミック版は「可愛い!」「面白い!」など『幼女戦記』ブームを後押しする話題になっているのです。

幼女戦記のあらすじ

『幼女戦記』は、現代日本で同僚から恨みを買い命を落とすことになった合理主義者のエリートサラリーマン「主人公」が、神を名乗る「存在X」によって信仰心のなさを諌められ孤児の少女「ターニャ・フォン・デグレチャフ」に転生させられるところからはじまる戦記ものです。

『幼女戦記』の転生先の世界観は「存在X」(神)によって調律された近代のヨーロッパのような世界であり、世界ではじめて世界大戦が勃発する直前から戦乱期という激動の時代のなかを持ち前の「合理主義的な思考」と「信仰心を露わにすればするほど強力になる底なしの魔力」によって軍人として謀略を巡らしつつ歴史の糸を引きながら「存在X」によって仕向けられる困難を切り抜けていく様が描かれています。

「劇場版 幼女戦記」アニメ公式サイト

幼女戦記の面白い理由

この章では、アニメ版『幼女戦記』・アニメ映画版『劇場版 幼女戦記』にフォーカスを絞りつつ『幼女戦記』の「面白い!」と評価されるポイントについて合理的にご紹介しましょう。『幼女戦記』を見たことがない方向けにネタバレはほとんど含んでおりませんので、『幼女戦記』に触れたい方にもおすすめです!

面白い理由①ただの萌え系転生アニメではない

『幼女戦記』のタイトルから「幼女が活躍する戦記もの」と捉えがちな上に、『幼女戦記』のあらすじだけを斜め読みすると「戦火の中で転生した幼女が頑張る作品」と捉えがちですが、『幼女戦記』では異世界転生に登場する神(存在X)の存在や権能を逆手に取ったシニカルな作風が「面白い!」と評価を得ています。

特に異世界転生ものの定番である「転生先でヒロインや仲間たちと協力しながら世界を変えてゆく」という型にはまらず、『幼女戦記』は「自分がロリになる」という展開が用意されており、痛快さとシニカルさによって築かれたストーリーラインは新鮮さを持ってファンに「面白い!」と太鼓判を押されるのです。

面白い理由②実力はあるのにドジ

『幼女戦記』が「面白い!」と評価される大きなポイントのふたつ目は「主人公がただ強いだけでないコミカルな空回りを必ずする」という展開力にあります。

主人公であるターニャ・フォン・デグレチャフにはその類稀なる能力と知性がありますが、この『幼女戦記』はある意味、神(存在X)によって造られた「主人公に信仰心を植え付けるためのお説教部屋」でもあるため、ターニャが打った策は落語のように取り違えられ過大評価され彼女の目指す「楽隠居」からどんどんと遠ざかっていき、どんどんと状況は苦難の道へと突き進まされていくのです。

面白い理由③ターニャの圧倒的存在感

『幼女戦記』を「面白い!」と言わしめる理由のなかでもアニメ版でしか味わえない楽しいポイントはやはり悠木碧さん演じる主人公のターニャ・フォン・デグレチャフの存在感の濃さにあると言わざるを得ないでしょう。

『幼女戦記』の原作でもおなじみの顔芸のような狂気的な笑みや可愛らしい声色、そして淡々とした悪役のようなセリフまで演じきる悠木碧さんの魅力が『幼女戦記』を「面白い!」とファンに言わしめる一因になっているのです。

面白い理由④セリフの言い回し

『幼女戦記』の台詞回しは短いものから長いものまで「面白い!」と評価があがっています。豪華な声優陣が送る多彩な演技が耳に楽しく時にプロパガンダのようなシニカルなシーンを時に日常アニメのようなコミカルなシーンを演出しているのです。

『幼女戦記』の魅力的な台詞回しは転生もとの「主人公」が弁の立つエリートサラリーマンであるという点と転生先のターニャ・フォン・デグレチャフが幼い少女であるという点からギャップが生まれ、痛快なセリフとして心に響くのです。

面白い理由⑤戦闘シーン

『幼女戦記』の戦闘シーンの主戦場は戦闘機によるドッグファイトのような空中戦にあります。魔術によるダイナミックなエフェクトと高速で移動し続けるキャラクターたちとそれを追うカメラワークがミリタリーファンすらも唸らせる「『幼女戦記』の戦闘シーンは面白い!」に繋がっているのです。

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幼女戦記の主人公は存在Xが求める信仰心を得る?

ここでは世界観の補足と「面白い!」に繋がる『幼女戦記』の世界観ギミックとして「謎の存在X」と世界で信仰される神、そして『幼女戦記』の主人公であるターニャ・フォン・デグレチャフとの関係性について解説しましょう。

存在Xの正体は神?

『幼女戦記』の転生のきっかけはエリートサラリーマンである「主人公」が同僚に逆恨みされ死亡したことにあります。この際に、神のような超自然的な存在により「主人公」は改心の機会を与えられますが、神よりも合理主義的な判断をこそ重んじ神も信仰心も信用しない「主人公」は撥ね付けそうして転生させられることになるのです。

この転生の際に、神と名乗る存在を「主人公」は「存在X」と呼び「悪魔に類するもの」として目の敵にするのです。これに対して、『幼女戦記』の世界において転生を司る神(存在X)は生き残るための最大の武器として「信仰心を口にすることで発露する奇蹟的な魔術量」をターニャ・フォン・デグレチャフに与えたのです。これが『幼女戦記』の物語がスタートする直接的なきっかけであり前提になっていきます。

ターニャは存在Xが求める信仰心を得る?

またこの悪魔のようなあるいは神のような存在Xとの一方的な契約には『幼女戦記』ならではの面白いギミックが潜んでいます。それは転生した先の世界で死ねば「永久に存在が消滅する」ことです。この転生ものとしては面白い条件によって片道切符を握らされた「主人公」は、『幼女戦記』の世界のなかで死から逃れるために「絶対的な勝利」と「合理的に調律し直した情勢」を信仰心を口にしつつも自分の手で作り出していこうとするのです。

つまり『幼女戦記』における魔術の根源は科学であると同時に「信仰心に対して与えられる神から奇蹟(ギフト)」や「意志力の強さ」でもあり、「主人公」が闘わねばならない対象は純粋な敵国の情勢や不運だけでなく存在Xが送り込む使徒のような奇蹟を与えられた者たちや信仰心によって合理的ではない選択をとる有象無象の人々も含まれているのです。この面白い仕組みが『幼女戦記』をよりシニカルにしています。

アニメ版『幼女戦記』や原作の『幼女戦記』の風向きを見る限り、当分は「主人公」が神に膝を折り心の底から信仰心に目覚めることはなさそうですが、次章で紹介する『劇場版 幼女戦記』のように桁違いの奇蹟を携えている敵が増え続ければ何か転機が起きることは考察できます。

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幼女戦記の劇場版は面白い?

幼女戦記の劇場版の概要

『幼女戦記』のアニメ映画版は2019年2月に『劇場版 幼女戦記』というタイトルで公開されました。監督はアニメ版に引き続き上村泰監督がつとめ、声優陣なども同じ顔ぶれが並んでいます。アニメ『幼女戦記』の終盤に撃破した協商連合軍の魔導士官「アンソン・スー」の娘である「メアリー・スー」も登場し、より苛烈でシニカルな戦場をターニャ・フォン・デグレチャフ少佐とピクシー大隊に襲い掛かります。

幼女戦記の劇場版あらすじ

『劇場版 幼女戦記』は連邦の首都、モスコーへのピクシー大隊の襲撃から幕を開け、物語はモスコーへの大規模な攻撃とプロパガンダめいた戦闘シーンからスタートします。

そして連邦首都モスコーに集結していた多国籍義勇兵とそのなかの「メアリー・スー」少尉も含まれており、このメアリー・スー少尉が第二の主人公としてピクシー大隊とターニャ・フォン・デグレチャフ少佐へと牙を剥くのです。アニメ版では出てこなかった「損得勘定や合理的な政治行為として戦争をする」敵ではなく私怨でどこまでも襲ってくる敵にターニャはどのように対処するのかというのが『劇場版 幼女戦記』での主眼になっています。

幼女戦記の劇場版が面白い理由

シニカルでコミカルなシーンや壮大なアクションシーンに紛れがちですが、12歳以下視聴禁止という札が伊達ではないプロパガンダ要素や信仰心などといった人の心理をつく描写が『劇場版 幼女戦記』の「面白い!」を支えています。

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幼女戦記に関する感想や評価

この章では最後に『幼女戦記』の魅力ある感想についてご紹介して『幼女戦記』の世界観や見所をピックアップしていきましょう!

『幼女戦記』は小説だけでなくアニメなど多くの切り口を持っているため、アニメ版『幼女戦記』から入った方でも楽しめる内容になっているのが魅力という声もあります。

『幼女戦記』は単なる異世界転生ものとしてだけではなく現実の史実に対する社会風刺やシニカルなプロパガンダについての考察なども含まれているため、歴史好きやミリタリー好きにも『幼女戦記』は楽しめると人気の作品になっているのです。

また『幼女戦記』は「Amazonプライム」や「Netflix」などのストリーミング配信も多方面で展開しているため忙しくて定期的に見られない方にも年齢層など問わずに楽しめるのが魅力のひとつとなっていると言えます。『幼女戦記』を70代の方が見るとまた違う感覚が味わえるのかもしれません。

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幼女戦記の面白い理由まとめ

『幼女戦記』のあらすじやマルチメディアの紹介、『幼女戦記』の世界観ギミックの解説などはいかがでしたか?『劇場版 幼女戦記』から次に繋がるアニメ『幼女戦記』続編や、もちろん原作小説、コミカライズなどまだまだ多方面での展開が期待されている『幼女戦記』を今のうちにチェックしておくと楽しいかもしれません!

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