2019年06月19日公開
2019年06月19日更新
【GGO】神崎エルザの正体はピトフーイ?声や歌を担当した中の人はだれ?
ソードアート・オンラインオルタナティブガンゲイル・オンライン(SAOAGGO)の中でも正体不明な存在で様々な考察が行われたのがピトフーイの正体です。作中では当初ピトフーイと神崎エルザは別々の形で登場する事になりますが後に神崎エルザがピトフーイの正体だった事が明らかになっています。今回はSAOAGGOに登場する神崎エルザについてその正体から声優、歌を担当した人まで紹介していきます。
神崎エルザとは?
SAOAGGOの作品情報
神崎エルザについて紹介する前にソードアート・オンラインオルタナティブガンゲイル・オンライン(SAOAGGO)についても簡単に紹介していきます。
SAOAGGOの概要
SAOAGGOはオンラインゲームを題材にして高い人気を集めているソードアート・オンラインのファントム・バレット編で登場した作中ゲーム、ガンゲイル・オンラインを舞台とした本編とは違う物語です。書いているのもSAOの作者である川原礫さんではなく「キノの旅」シリーズなどで知られる時雨沢恵一さんで公式二次創作作品と言える作品です。
SAO関連作品で唯一、世界観を共有しながらも登場人物が切り離されており、例えSAO本編を知らなくても楽しめる内容になっています。SAO本編ファントム・バレット編のヒロインでGGOで有名プレイヤーであるシノンの名前やSAO本編で語られたガンゲイル・オンラインの設定、SAO事件等の出来事等も一応は反映されていますが大筋は完全に独立した作品となっています。
SAOAGGOのあらすじ
SAOAGGOの時間軸はSAO本編のガンゲイル・オンラインを舞台としたファントム・バレット編の少し後の物語になっています。SAO本編で行われた第3回バレット・オブ・バレッツ(BoB)でのキリトとシノンの協力プレイを見たとあるプレイヤーからBoBのチーム戦をやってほしいという要望から行われる事になったチーム戦大会、スクワッド・ジャムをメインの舞台としています。
主人公のレンはそれまでVRゲームをプレイした事がないながらも内向的な自分を変えたいとVRゲームの世界に飛び込みます。リアルでの身長というコンプレックスと対象的な小柄なアバターを手に入れるべくコンバートを繰り返し辿り着いたのがガンゲイル・オンラインでした。ゲーム内でも内向的な部分は変わらずソロプレイを続けるレンの前に現れたのがピトフーイでした。
神崎エルザはレンの好きな歌姫
SAOAGGOで神崎エルザの名前は主人公レンが好きなシンガーソングライターとして登場します。レンは現実はもちろん、GGO内でも神崎エルザの曲を聞く程のファンです。作中では出会ったばかりのピトフーイに正体を知らずに勧めてしまう程です。アニメでは実際に劇中歌として神崎エルザの楽曲が作られて流されており、人気の高いシンガーソングライターです。
ちなみに作中ではレンこと小比類巻香蓮以外にもその友人であるフカ次郎こと篠原美優もそのライブのチケットを欲しがるなどファンである事が分かっています。神崎エルザの方針として大規模な会場ではライブをしておらず会場はいつも中小規模という事もありそのライブチケットの入手は困難で実際に第1回スクワッド・ジャムの際にはレンが抽選に落選してしまった程です。
神崎エルザの正体
神崎エルザの正体はピトフーイだった
ピトフーイはレンがGGOで初めて出会った女性プレイヤーで、初めてフレンドになった相手でもあります。レンはピトフーイの正体を知らないまま話をしているわけですが、その正体は神崎エルザその人です。神崎エルザとしても自分のファンと言いおすすめされるのだからきっとびっくりした事でしょう。とは言ってもピトフーイと神崎エルザのイメージは大きくかけ離れている事からレンが気づけないのも無理はありません。
ピトフーイは長身で細身の身体に黒髪ロングのポニテール、両頬にあるタトゥーが特徴的で大人の女性らしい雰囲気を醸し出しており、戦闘になれば戦闘狂と言っても差し支えない程大暴れするのがピトフーイなので神崎エルザとイメージが繋がらないのも当たり前と言えます。加えて神崎エルザも自身の立場からバレないようにしていたので気づけるはずもありません。
神崎エルザとSAOの関係
神崎エルザは元々ゲーマーでありSAOの世界で初のVRMMORPGであるSAOのβテスターでもありました。しかし正式サービス開始の日、神崎エルザの人生にとって重大な事があってログインしませんでした。SAOの正式サービス開始の日はつまりSAO本編におけるゲーム内での死がそのまま現実での死につながるデスゲーム「SAO事件」が始まった日でもあります。神崎エルザは幸運にもSAO事件に巻き込まれなかったのです。
しかし神崎エルザの心境は違いました。元々「命がけのゲーム」に対して強く渇望していた神崎エルザは本当のデスゲームとなったSAOに参加出来なかった事を「本当に命がけのゲームをプレイする機会を逃した」不幸だと思い情緒不安定になってしまいます。自傷行為に走り、剛志を骨折させる程に大荒れした事から剛志は「SAO失敗者(ルーザー)」と表現する程になっています。
最終的には仕事や他のVRゲームに打ち込む事でなんとか精神を落ち着けましたがSAO事件解決後、SAO内にPK集団(ラフィン・コフィン)がおりPKが行われていた事を知って再び情緒不安定さが爆発してしまいます。
ピトフーイの名前の由来
ちなみにアバターネームであるピトフーイの名前の由来は同名の鳥類から取られています。しかもこの鳥は世界初の有毒鳥類です。鳥のピトフーイの名前の由来はその鳴き声からきているもので、ニューギニア島固有の鳥です。見た目は可愛らしい鳥ですが持っている毒は猛毒であるという鳥のピトフーイから取るというのは神崎エルザがまさに心の闇をぶつけるように付けた名前と言えます。
神崎エルザの声優
ピトフーイの声優は元々日笠陽子さんと発表されていましたがピトフーイの中の人である神崎エルザの声優も日笠陽子さんが務めています。
日笠陽子のプロフィール
神崎エルザ及びピトフーイの声優を担当したのが日笠陽子さんです。2007年から声優として活動し同年「スケッチブック~fullcolor's~」にてアニメ声優としてもデビューしました。2009年にアニメ「けいおん」の秋山澪役でブレイクし、主要なキャラクターを演じる事が多くなりました。声優としてはブレイクのきっかけとなった秋山澪のイメージもあってか黒髪ロングなキャラや凛々しい声の役どころを演じる事が多いです。
元々歌唱力に定評があり、けいおんで結成したバンドでは右利きにも関わらず作中の秋山澪の設定に合わせてレフティモデルでベースを担当するなどの器用さも持ち合わせています。2013年に「進撃の巨人」にてエンディングテーマを歌い、歌手としてもデビューし以降は声優と歌手の両方で活動をしています。また「女子中学生ケータイ流行語大賞」でも金賞を受賞した「てへぺろ」の生みの親としても知られています。
日笠陽子の主な出演作
日笠陽子さんがこれまでに声優として出演した作品としては上記の代表作といえる「けいおん」の秋山澪役の他、アニメ初主演となった「世紀末オカルト学院」の神城マヤ役、「ISーインフィニット・ストラトス」の篠ノ之箒役、「ロウきゅーぶ!」の永塚紗季役、「ハイスクールD×D」のリアス・グレモリー役、「キングダム」の羌瘣役、「戦姫絶唱シンフォギア」シリーズのマリア・カデンツァヴナ・イヴ役などがあります。
近年では、「ドメスティックな彼女」の橘陽菜役、「ありふれた職業で世界最強」のティオクラルス役、「かつて神だった獣たちへ」のライザ役、「マテリアフレンズ」のアン役、「グラムベルム」のアンナ・フーゴ役、「アイカツフレンズ」の天翔ひびき役等、数々の作品で主要なキャラクターを演じています。アニメ以外にもゲームや映画、ナレーターなどとしても幅広く活動していますがアニメへの出演作は年々増えています。
神崎エルザの歌唱担当
神崎エルザの歌唱担当はReoNa
神崎エルザの声優は上記でも紹介した通り日笠陽子さんですが、日笠陽子さんがピトフーイの歌唱を担当している事、作中でも長く正体が不明にする構成になっている事から神崎エルザの歌唱は声優とは別に歌唱担当をつける体制となっています。神崎エルザの歌唱を担当したのが歌手のReoNaさんです。当初この歌唱担当については公表されておらず様々な考察が行われていました。
ファンの予想では「CHE.R.RY」「Good-bye days」などの楽曲で知られるYUIさんや「Fate/stay night」のOP「Brave Shine」「甲鉄城のカバネリ」の「ninelie」等のアニソンアーティストで知られるAimerさんなのではないかという意見が多数を占めていましたがSAOAGGOのアニメ5話放送終了後に公式サイト上にて歌唱担当をしているのがReoNaさんだと発表されました。
ReoNaはハッピーシュガーライフも担当
ReoNaさんは2017年に開催された「SACRA MUSICオーディション」のファイナリストで神崎エルザの歌唱担当をした際にはまだ正式にデビューはしていませんでした。「神崎エルザ starring ReoNa名義」でミニアルバムを発売した後、ソロデビューを果たしたのがアニメ「ハッピーシュガーライフ」のエンディングテーマ「SWEET HURT」です。
神崎エルザのピルグリム歌詞が凄い
神崎エルザの楽曲の1つとして劇中歌で登場したのがピルグリムという楽曲です。ピルグリムとは巡礼者や方両者、旅人という意味の言葉で本来の自分とファンなどからイメージされる神崎エルザのイメージの乖離がストレスになっている神崎エルザが歌うと考えるとその境遇を反映した歌詞の曲として劇中歌の中でも高い人気を獲得しています。
神崎エルザ(ピトフーイ)の魅力
魅力①レンとの関係
レンは元々内向的でGGOでも1人で遊んでいました。そのレンがゲーム内で初めて出会った女性プレイヤーがピトフーイです。先輩プレイヤーであるピトフーイが導く形でレンはその実力をメキメキと高めていくのです。2人だけでGGOにおけるギルドシステムである「スコードロン」を組んでおりレンにとっては数少ないフレンドでもあります。一方でピトフーイはレンの事を心身ともに自分より勝る相手だと思っています。
上記でも書いた情緒不安定になった神崎エルザはさらに自らレンを誘ったスクワッド・ジャムの日が自身のライブとかぶってしまい参加出来ませんでした。これによってピトフーイはこれまで溜め込んだストレスを爆発させてしまい敗北したら現実でも死ぬという決断をして自身がスポンサーとなった第2回スクワッド・ジャムを開催させます。死ぬ事を前提としたこの振る舞いを止めたのが他ならぬレンなのです。
レンは以前にピトフーイと勝負に負けたら素性を明かすとピトフーイと約束していました。その約束を知ったエムがレンにピトフーイを倒すように依頼しレンはそれを果たします。この約束から神崎エルザは死ぬ事を思いとどまるのです。この経験から自分よりも腕が立ち意志が強いゲーマーとしてレンを認識するようになります。そしてそのレンと対決して勝つ為にあの手この手を使うようになります。
余談ですが上記の約束を守ってレンを自分のライブに招待しその正体を明かしており、リアルでもレンこと小比類巻香蓮を気に入って目を付けており、ファーストキスを奪ってしまっていたりしています。あまりにも過激な発言を繰り返した事から小比類巻香蓮からはレンとピトフーイとしての友達関係は継続するもののリアルではもう会わないようにしようと思われています。友達でありライバルであるのが2人の関係性です。
魅力②エムとの関係
第1回スクワッド・ジャムにおいて出場できないピトフーイの代わりとしてレンが紹介されたのがエムです。エムこと阿僧祇豪志は神崎エルザの恋人であり、同時に上司と部下の関係でもあります。神崎エルザの激情が向かう矛先であり、サディスクティックで暴力的な本来の自分らしい姿を見せられる相手でもあります。愛情故に暴力的になってしまうというのが神崎エルザです。しかしそれも2人の出会いを思えば当然とも言えます。
なんと2人の出会いは神崎エルザに対して豪志がストーカーを仕掛けた事から始まっているのです。当時の豪志は根暗で肥満で自分に自信がない大学生でしたが別のストーカーに襲われている所を助けた事から恋人という名の下僕になったのです。そんな異常性を持っている豪志から見ても神崎エルザの異常性は高すぎるというのだから神崎エルザが如何に異常性を抱えているかが分かります。
ただ豪志にとっては下僕となってから人生は好転し、歌手である神崎エルザのハードスケジュールに付き合ううちに痩せた上に、現在でも神崎エルザに付き合って共にエクササイズを行っており、神崎エルザの傍にいても違和感がないようにファッションセンスを磨いた結果、現実でレンに初めて出会った際にも「良い体格のイケメン」と思われる程に様変わりしています。
リアル、ゲーム問わず神崎エルザ/ピトフーイの豪志/エムの基本的な扱いはぞんざいで暴言や暴力も辞さないですが、「悪い奴ではない」と評価もしており、GGOでの作戦立案や指示を一任するなど信頼している事を示すような姿勢もあります。一方で豪志は常識を弁えつつも基本的に神崎エルザを優先する思考をしているので神崎エルザと豪志の関係性は色々な意味で2人だからこそ成り立つ関係です。
魅力③多用な武装
ピトフーイの特徴の1つと言えるのが多用な武装を持っている事にあります。主人公であるレンがP90にこだわるのに対して、ピトフーイはアサルトライフル、拳銃、ショットガン、マシンガン、ナイフ、SAO本編でキリトが使っていた光剣なども使用して戦う事が出来ます。実際に作中で使った中ではHK69A1、KTR09などを使用している場面が見られます。
これらの多用な武器を使いこなす為、ピトフーイのステータスはSTRを高めにしてある為、現実では両手じゃなければ撃てない銃を片手で撃ち、2丁拳銃で戦うと言った技も見せています。ちなみにこれらの武器はRMTで購入しています。ちなみに交渉は決裂していますがこのRMTの対象には過去にSAO本編でファントム・バレット編のヒロインだったシノンのヘカート2も選んだ事があるようです。
神崎エルザに関する感想や評価
ここからは既にSAOAGGOを視聴した人の神崎エルザ、ピトフーイに関しての感想を紹介していきます。神崎エルザに関しては特にその正体を伏せた状態だった事からその正体を予想する感想が多くなっています。
「ガンゲイルオンライン」のピトフィーってリアルは神崎エルザじゃなかろうか?レンがフカ次郎に褒美は何がいい?って聞いて「神埼エルザのライブの特等席」って応えたの伏線臭いもんな。対戦終えてピトからチケット送られて来るのに1万ペリカ。
— みやてぃーゆ (@miyabvita) June 10, 2015
元々作中ではピトフーイ=神崎エルザと正体が判明するまでにはスクワッド・ジャム2大会分があり、それまでに長くピトフーイの正体について色々な考察が行われていました。特にアニメでは最終話まで一応はその正体を伏せられていた事、声優やアーティストなどでバレないように配慮されていた事もあり、SAO本編のキャラ説からSAOAGGOで不自然な程に名前が登場していた神崎エルザ説などが唱えられていました。
神埼エルザって何歳設定なんだろう
— ひゃくろくすけ (@hyaku6) September 16, 2018
ピトフーイはレンには現実について色々語らせるにも関わらず自分はあまり語らないといういじわるな一面を持っており、2019年6月現在もまだ不明な点も多く、プロフィールの代表的なものと言える年齢も不明なままです。シンガーソングライターとしての事務所で自分で社長をしている事などからは相応な年齢だと思われますがそのビジュアルはあまり大人には見えないという声も多くなっています。
またアニメでは神崎エルザはずっと歌声だけの登場でクレジットでも声優が伏せられていた事からその声優を予想する考察もかなり多くありました。また歌に関しても誰が歌っているかは5話終了時まで伏せられるなど本編のネタバレにならないように配慮していた事もあって様々な考察が行われるなどしています。
なんでこのタイミングで神埼エルザ名義で…GGO2期ワンチャン?
— You@carmanion (@carmanion) April 21, 2019
SAOAGGOのアニメは第2回スクワッド・ジャム終了までが描かれておりキリが良い終わり方をしてますが原作は2019年6月現在も刊行中で、アニメ2期を期待する声も多いです。その期待を後押ししているのが2019年6月に神崎エルザ名義で新しい楽曲は発売する事が発表されている事にあります。アニメが終わってから時間が経っている事からGGO2期に向けて動いているのではないかという声が多くなっています。
神崎エルザの正体まとめ
神崎エルザはSAOAGGOに登場するシンガーソングライターで、同時にピトフーイのいわゆる中の人でもあるキャラクターです。シンガーソングライターとしては主人公であるレンやその友達であるフカ次郎がファンと公言する程に人気が高く、実際に劇中歌も複数登場しアニメを盛り上げています。一方でピトフーイとしてはレンの友達として、或いは敵として立ちはだかる名脇役でもあります。
アニメでは神崎エルザ=ピトフーイという事を伏せる為、ピトフーイの声優は日笠陽子さんで発表されていましたが、神崎エルザの声優は最終話まで不明のままで劇中歌も歌唱担当としてReoNaさんを立てるなど徹底した伏せ方がされています。神崎エルザ=ピトフーイと知っていると楽しめる伏線も多いのでぜひ1度SAOAGGOを視聴してみてはいかがでしょうか?