2019年06月22日公開
2019年06月22日更新
【ハンターハンター】ネテロVSメルエム戦の結末は?強さ・念応力の比較と最後も紹介
ネテロVSメルエム戦は人気漫画『ハンターハンター』屈指の名バトルとしてファンに語り継がれています。ネテロはハンター協会の会長として、メルエムはキメラアントの王として負けられない戦いに挑んでいました。ネテロは現在持っている能力をすべて出し尽くし、衝撃の結末を迎えたこの戦いはファンの印象に強く残っています。今回は『ハンターハンター』屈指の名バトル・ネテロVSメルエム戦について彼らの念能力や強さ、声優、最後の結末まで紹介していきます。
目次
ネテロとメルエムとは?
ハンター協会会長であるアイザック・ネテロと危険生物「キメラアント」の王・メルエムの戦いは今でもファンに語り継がれている一戦として知られています。長年なぞに包まれていたネテロ会長の圧倒的な身体能力と鍛錬された念能力はファンの予想を大きく超えるものであり、圧倒的なセンスと絶望的とも言える強さを持っているメルエム相手に、壮絶な戦いを繰り広げました。
ここではネテロ会長とメルエムの戦いを詳しく見ていく前に、人気漫画『ハンターハンター』やネテロ会長、エルエムの基本情報について見ていきましょう。
ハンターハンターの作品情報
『ハンターハンター』は連載開始から20年経った今でも連載が続けられている人気漫画であり、多くの伏線や魅力的な能力、個性的なキャラクターなどで高い人気を誇っています。後世の作品への影響も強く、多くの著名人がファンであることを公言しています。特にネテロとメルエムが壮絶なバトルを繰り広げた『キメラアント編』はファンの中でも名作と評判の高いエピソードとなっています。
ハンターハンターの概要
『ハンターハンター』は人気漫画家・冨樫義博によって1998年から『週刊少年ジャンプ』で連載されている人気バトル漫画です。作者の代表作である『幽遊白書』の終了直後から連載が開始され、『ハンター』や『念脳能力』、『オーラ』など多くの用語や概念を生み出しました。
原作の大ヒットを受けて、二度のアニメ化が実現しています。二度目のアニメ化の際には一度目のアニメ化では実現できなかった「キメラアント編」と「会長選編」までを映像化しており、ネテロ会長とメルエムの戦いは大好評を博しました。
ハンターハンターのあらすじ
主人公のゴン・フリークスは幼いころに自分を置いて島を出た父親のジン・フリークスを見つけるために、父と同じ職業の『プロハンター』になることを決意します。ゴンは多くの鍛錬を積み、プロハンターとなって父の残したゲーム『グリードアイランド』をクリアします。そのクリア報酬としてジンに会えると思ったゴンですが、彼がジンだと思って出会った相手はジンの弟子である『カイト』でした。
カイトは未知の生物を追うハンターであり、ゴンと友人・キルアは彼の仕事に同行して様々な経験をしていました。そんな中、危険度B級の危険生物『キメラアント』がある国に上陸したことを知り、カイトはゴンとキルアを連れて、『キメラアント』のハントに動き出します。
ネテロのプロフィール
ここでは世界中のプロハンターがすべて在籍している『ハンター協会』の会長であるアイザック・ネテロについて見ていきましょう。彼は『ハンター試験編』から登場しており、時に温かくハンターを見守り、時に冷酷にハンターを追い詰める油断ならない人物として信頼と畏怖を抱かれています。
今では高齢の好々爺ですが、全盛期には『世界最強のハンター』であり、現在でも世界屈指の強さを誇っているため『キメラアント』の討伐へと会長自ら動き出しました。アイザック・ネテロのプロフィールは下記にまとめておきます。
- 名前:アイザック・ネテロ
- 肩書:ハンター協会および審査委員会の第12代会長・心源流拳法師範
- 年齢:100歳以上
- 念系統:強化系
- 家族:ビヨンド・ネテロ(実子かは不明)
- 担当声優:外波山文明(フジテレビ版)・永井一郎(日本テレビ版初代)・銀河万丈(日本テレビ版二代目)
メルエムのプロフィール
メルエムは危険生物『キメラアント』の王であり、最初に上陸した女王の腹を破って出てきた最強のキメラアントです。女王が生み出したすべてのキメラアントの頂点に立つ存在であり、生まれながらに念能力を使用することができます。肉体の強さと思考力の高さはキメラアントの中でも圧倒的であり、並みのハンターでは全く歯が立たないほどの戦闘力の高さを持っています。メルエムの簡単なプロフィールは下記にまとめておきました。
- 名前:メルエム
- 肩書:キメラアントの王
- 年齢:生後40日
- 系統:不明
- 家族:キメラアントの女王
- 担当声優:内山昂輝
ネテロVSメルエム戦の結末は?
ここでは『キメラアント編』最大の戦いであるネテロVSメルエム戦について見ていきましょう。『ハンターハンター』の中でも最も人気の高い戦いのひとつであり、ネテロ会長の驚異的な強さやメルエムの圧倒的な戦闘力が話題となっています。ここではネテロとメルエムの能力の比較や最後の戦いの詳細、最後の結末を紹介します。漫画史上に残る結末が待っており、この結末には多くの読者から絶賛の声が集まりました。
ネテロVSメルエム戦
ネテロはキルアの祖父・ゼノに依頼をし、メルエムと王直属護衛団と引き離すことに成功します。しかし、メルエムの様子はネテロとゼノの予想とは違うものでした。明らかに、残虐性は薄れ人間に近い考え方をするようになってたのです。
そのことにネテロは多少の動揺を感じますが、ハンター協会のバックにいる権力者たちにはこうした事情は通用しないことも分かっていました。そしてネテロは自分の気持ちがぶれる前に、倒してしまうと考えます。
しかしメルエムはネテロを前にしても、戦う意思は見せずに対話をするように促します。ネテロはメルエムの気持ちを察しながらも、メルエムを挑発しネテロにとって最後の戦闘となる戦いを開始します。
ネテロのスピードの秘密
戦いが始まると、ついにネテロは能力を発動します。ネテロの能力『百式観音』はメルエムの反応速度を大幅に上回り、メルエムは攻撃をことごとく食らってしまいます。
この常識を遥かに越えたスピードはネテロが長年積んだ鍛練の賜物でした。ネテロは元々、体術を得意としており向かうところ敵なしの男でした。そして46歳の冬、鍛錬に限界を感じたネテロがたどり着いた境地は『感謝』でした。そしてネテロが始めたのが『一日一万回、感謝の正拳突き』です。
当初、これを一万回の正拳突きを終えるのに18時間以上かかりましたが、二年後には日が沈むまでに終わるようになりました。さらに50歳になるころには正拳突きを一万回終えるのに一時間かからないという驚異のスピードを手に入れていました。狂気にも似た鍛錬への執念は、50歳にしてネテロの強さを極限まで高める事になりました。
キルアの祖父がネテロを語る
作中でも最強クラスのキルアの祖父・ゼノがネテロについて語ったことがあります。ゼノはネテロの特徴について『念が恐ろしく静か』という点を挙げています。念の発動があまりにも静かなため、オーラの動きからネテロの攻撃を先読みすることは不可能であると明かしています。
さらにゼノをして最も厄介と言わしめるのは『百式観音』です。『百式観音』はネテロの能力であり、その攻撃スピードはメルエムですら防御することが不可能でした。
強さ・念応力の比較
ここではネテロとメルエムの強さ・念能力の比較を見ていきましょう。まずメルエムとネテロ会長では肉体の構造が違います。メルエムは圧倒的な肉体の強さを持っており、キメラアントの中でも最も強い体で生まれています。この硬さは驚異的でネテロの全力の一撃ですら、最後までほとんどダメージを与えることができませんでした。肉体の強さでは圧倒的にメルエムが有利でした。
一方で、念能力ではネテロに分があります。彼の『百式観音』の前にはメルエムは手も足も出ませんでした。メルエムの念能力は能力者を食う事で相手の能力を奪うことができます。生後間もないメルエムの念能力では、狂気的な鍛錬を積んだネテロには全く歯が立ちませんでした。最後まで念能力では圧倒し続けていました。
攻防戦
ここではネテロとメルエムの攻防戦を見ていきましょう。最初に優勢だったのはネテロでした。圧倒的な攻撃スピードを誇るネテロの攻撃をメルエムはひたすらに受けました。しかしネテロの攻撃力はメルエムの肉体の強さを越えることができませんでした。
ひたすらに攻撃を受け続けるメルエムは、無限とも思える『百式観音』の攻撃パターンに偏りがあることに気づきます。それは癖とも言えないほど微細な偏りでしたが、コムギとの『軍議』で予知能力のような先読みを可能にしていました。
そして、ついにメルエムは『百式観音』の攻略に成功します。初めは足を、二度目は腕を切り落とすことに成功します。しかし、ネテロはまったく動じることなく、奥の手『百式・零』を直撃させます。そして、ネテロとメルエムの戦いは誰にも予想のつかない決着を見せることになります。
戦いの結末・最後
百式の零はネテロの全オーラを放出系のオーラに変え、敵の背後から回避不能の攻撃をぶつけるものでした。しかし、この攻撃でもメルエムを倒すことはできませんでした。
メルエムはネテロに賛辞の言葉を送りますが、ネテロにはまだ攻撃の手段が残っていました。そのことに気が付いたメルエムは恐怖を感じましたが、すでに回避は不可能でした。
ネテロの心臓が止まると同時に、ネテロの体内に仕掛けていた爆弾が爆発しメルエムもろとも周辺は火の海になってしまいました。ネテロは勝っても負けても、最後には勝利する方法でメルエムとの勝負に挑んでいたのです。
戦いの裏設定
『キメラアント編』には様々な裏設定があるとされています。『キメラアント』が人々を次々とさらい、キメラアントに変えていく様は『北朝鮮の拉致問題』を表していると言われており、王や護衛軍の顔色をうかがうキメラアントたちの様子は『働きアリ』と揶揄されることもある日本社会を表しているとされています。
メルエムの言葉
メルエムがネテロとの戦いを始める際に発した『飛車角落ち』という言葉はハンディありの勝負という意味で発していますが、『筆者、核、オチ』という筆者(冨樫義博)が核爆弾(ミニチュアローズ)で終わらせるという意味になっていると言われています。
ネテロの言葉
ネテロの言葉が発する言葉の節々には「武士道」の精神であり、『敗色濃い難敵にこそ全霊を以って挑むこと』という言葉は第二次世界大戦中の特攻隊の思想を表していると考えるファンもいます。こうした言葉には死ぬことを想定して戦いに挑んだネテロの末路が暗示されています。
貧者の薔薇の設定
ネテロが体内に仕込んでいた爆弾『貧者の薔薇(ミニチュアローズ)』は明らかに核爆弾が元ネタになっています。『貧者の薔薇(ミニチュアローズ)』は核爆弾よりも毒性が強められており、原爆の後遺症が差別されていたころの偏見をそのまま兵器にしたような強力な兵器として登場します。
ネテロはキメラアントを1人で殲滅するつもりだった?
ネテロは元々カイトの要請でキメラアント討伐に来てました。その際にモラウとノヴの二人を連れてきたものの、彼らはサポートメンバーでネテロは1人でキメラアントを殲滅するつもりでした。ハンター協会は当初キメラアントの危険性を軽く見ており、その危険性を理解していたのはネテロを含めた数名でした。特に念能力を会得してからのキメラアントの危険性はネテロにとっても誤算でした。
途中まで1人で戦っていた
当初の計画ではキメラアントの王が生まれる前に殲滅する計画でした。そのためネテロはこうした多人数の敵との戦闘に向いているモラウとノヴを連れてきました。モラウは陽動、ノヴは戦闘場所の提供とサポート役としての役割が決まっていました。
実際にキメラアントを倒すのはネテロ会長のみで、王の誕生までに徐々にキメラアントの数を減らしていく戦略でした。ネテロ会長たちの誤算は『キメラアントの念能力の取得』と『想定より早い王の誕生』でした。この二つがネテロ会長たちの戦略を大きく変えていくことになりました。
残滅は1人では不可能
『王の誕生』と『王直属護衛団』の登場はネテロ会長たちにとっては大誤算でした。さらに、連れてきたメンバーでは王と護衛団の戦力には及ばないと考えて、キルアやゴン、さらにはキルアの祖父ゼノ・ゾルディックを仲間に引き入れました。
最終的には王を倒せる戦略は立てられるまで、監視を続けながら情報収集に努めるという作戦になりました。ネテロ会長は仲間の誰かを犠牲にしなければ達成できないと考えており、自分自身が犠牲になる戦略を選択しました。
討伐隊メンバー
当初、ネテロが連れてきた討伐隊はモラウとノヴでした。その後、モラウの部下であるナックルとシュート、ノヴの部下のパーム、そしてプロハンターになりたてのゴンとキルアという国をひとつ掌握している危険生物相手には頼りないメンバーばかりとなっていました。
メンバーは限られていた
メルエムや王直属護衛団たちの強さを把握した時に、戦闘に特化したハンターを連れてくることができればネテロの死は避けられたと考えられています。しかし、この裏にはハンター協会副会長・パリストンがおり、情報規制をかけて戦闘タイプのハンターを集めにくくしていました。こうした協会内の駆け引きで討伐メンバーの選択肢は限られてしまいました。
ネテロとメルエムの声優
ここではアニメ『ハンターハンター』でネテロとメルエムの声優を担当した声優を見ていきましょう。ネテロはこれまで全部で三人の声優が声を担当しており、登場シーンも多いためベテラン俳優が起用されています。
ネテロの声優
ネテロの声優は三人担当しており、特に日本テレビ版の声優交代は話題になりました。序盤から重要な役として登場するため、ネテロの声優はアニメ『ハンターハンター』の中でも重要な要素となっています。
フジテレビ版『ハンターハンター』
出典: https://frequ.jp
フジテレビ版『ハンターハンター』でネテロ会長の声優を務めたのは外波山文明です。『ハンターハンター』ファンの中ではネテロといえば、外波山文明の声というくらい定番の声となっています。フジテレビ版『ハンターハンター』では戦闘シーンも少ないので、好々爺の印象が強い声となっています。
日本テレビ版『ハンターハンター』初代声優
出典: https://frequ.jp
日本テレビ版『ハンターハンター』初代声優は永井一郎です。フジテレビ版から声優が交代したことが大きな話題となりましたが、ネテロ役の声優を担当した永井一郎はファンにも好評でした。永井一郎は『ハリーポッター』シリーズのダンブルドア役や『スターウォーズ』シリーズのヨーダ役など最強の老人役を演じることも多いので最適的な配役と言われています。
日本テレビ版『ハンターハンター』二代目声優
2014年1月に永井一郎が急死したために、急所ネテロ役にも代役が立てられました。日本テレビ版『ハンターハンター』二代目声優に選ばれたのは、ナレーターとしても活躍する声優・銀河万丈です。声優交代の時はちょうどネテロVSメルエムの真っ最中であり、ネテロの力強い声が評判になりました。
メルエムの声優
圧倒的な強さを誇るキメラアントのメルエムの声優を務めたのは若手声優・内山昂輝です。冷徹で残酷でありながら、徐々に人としての感情を手に入れていくメルエムの声をしっかりと表現したことで高い評価を得ました。
ネテロとメルエムに関する感想や評価
ここではネット上でも大きな話題となったネテロとメルエムの壮絶な戦いについての感想やネテロ、メルエムについての感想などを紹介していきます。『ハンターハンター』はネット上でも人気が高いため、ネテロやメルエムについても数多くの意見が上がっています。
ネテロ、強すぎる!
ネテロさん強いわー!
— 松本浩輝『テト』 (@HSoccer12mf) December 17, 2017
ホラーちっくで怖いけど! pic.twitter.com/fMStLvvLTO
長年ファンの中で話題になっていたネテロの強さがついに明らかになったことで、ネテロの強さにも多くの感想が集まっています。ネテロの最後の戦いは多くの印象を残しており、衝撃の結末なども話題になっています。ネット上にも『ネテロさん強い』という声や『最後の表情が怖すぎる』という声などネテロの最後の戦いには様々な意見がありました。
メルエムの哀しい最期…
https://t.co/nEVdTGFjF6
— たかひと (@TKjim_urusi) August 17, 2018
メルエムの最期程、なんとも言えない哀しいシーンはやっぱり無いわ
メルエムが迎える悲しい結末にも多くの感想が集まっています。ネテロとの最後の激闘やコムギとの結末は多くの読者を魅了しています。特にメルエムの最後の結末は涙を誘い、ネット上にも『これほどなんとも言えない哀しいシーン他にない』という声や『メルエムの最期が悲しすぎる』という声などが挙がっていました。『キメラアント編』が名作といわれる所以であるメルエムの結末は今でも語り継がれています。
ネテロVSメルエムは最高!
ハンターハンター
— 多分使わない。 (@s_tsunban) April 29, 2014
ネテロVSメルエム、最高。 pic.twitter.com/QIpWKL38XH
『ハンターハンター』のネテロVSメルエムは漫画史上に残る一戦として語り継がれています。圧倒的な肉体の強さを誇るメルエムと圧倒的な身体能力を誇るネテロの激突は多くの読者に絶賛されており、様々な声が挙がっています。ネット上には『ネテロVSメルエム、最高』という声や『ネテロVSメルエムを越える戦いはない』という声が挙がり、いまだに絶賛されている一戦となっています。
メルエムは声優も好評!
メルエムの声ってカッコいいよね😳内山昂輝さん好き pic.twitter.com/mZapSs8cA1
— りー (@monstzaka) November 19, 2017
キメラアントの王にして、作品でも屈指の人気キャラクターとなったメルエムの声優・内山昂輝にも称賛の声が集まっています。悲しい結末を迎えるメルエムの声は、深みがあり表現力のある内山昂輝の声がピッタリだったと絶賛されました。ネット上にも『メルエムの声ってカッコいいよね』という声や『メルエムの声が内山昂輝でよかった』という声が挙がるなど多くの読者から絶賛されています。
ネテロVSメルエム戦の結末や強さまとめ
今回は『ハンターハンター』の史上最高の一戦と言われるネテロVSメルエム戦について、戦いの詳細や二人の強さなどを紹介してきました。二人の強さは規格外であり、多くのファンを魅了しています。今後もこうしたバトルを生み出すことも予想されている『ハンターハンター』をぜひ一度ご覧ください。