2019年06月06日公開
2019年06月06日更新
【ジョジョ】ブラック・サバスはポルポのスタンド!強さやかっこいい能力を紹介
ブラック・サバスとは、『ジョジョの奇妙な冒険』の第5部『黄金の風』の作中に登場したイタリアで最大のギャング組織『パッショーネ』の幹部であるポルポのスタンドです。黒い衣装に身を包んでいるブラック・サバスは、そのルックスと矢を使用するというかっこいい能力によってファンから人気のスタンドとなっています。今回はブラック・サバスの能力を含めた強さを詳しく紹介していきます!
目次
ブラック・サバスを使うポルポとは?
ジョジョの奇妙な冒険の作品情報
『ジョジョの奇妙な冒険』とは荒木飛呂彦が『週刊少年ジャンプ』で1987年から連載開始した漫画作品です。タイトルやサブタイトルを変えながら2019年現在も連載が続いており、累計発行部数は1億部を超えているという大人気漫画で、2006年に行われた『日本のメディア芸術100選 マンガ部門』では2位に選ばれるほどとなっています。物語の黒幕を倒して決着がつく毎に舞台を移して主人公が変わる事も大きな魅力です。
第1部の主人公であるジョナサン・ジョースターや第2部の主人公であるジョセフ・ジョースターの名前からも分かるように名前に2つの『ジョ』が入っている事が『ジョジョの奇妙な冒険』の主人公の証となっています。また、第3部で主人公が空条承太郎となってからは、守護霊のような存在である能力・スタンドが新たに登場した事で戦闘シーンの面白さや奥深さが増し、作品の人気を爆発的に上げる事に繋がりました。
何度もアニメへの映像化も果たしており、1993年には第3部の後半部分、2000年からは第3部の前半部分を描いているOVAが発売され、2007年には第1部を描いているアニメ映画作品『ジョジョの奇妙な冒険 ファントム・ブラッド』が公開されました。2012年からはテレビアニメ化も果たし、第1部から順番に放送され続け、2019年6月現在は今回紹介するポルポのブラック・サバスも登場する第5部『黄金の風』が放送中となっています。
実写映画化もされており、第4部を描いている『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』が2017年8月4日に公開されました。主演は山崎賢人で、監督は『クローズZERO』シリーズや『ゼブラーマン』シリーズなどで知られている三池崇史が務めています。タイトルに第一章とつけているのは原作を映画の2時間の尺に収める事が困難だったからだという事で、ファンの応援次第で第4部をすべて映画化したいという事でした。
ポルポの特徴
ポルポの特徴①スタンド能力者を発掘
ポルポはギャング組織『パッショーネ』の幹部です。身体は肥満体という言葉では収まりきらないほどに大きいため歩く事が出来ず、普段は刑務所の独房に収監されています。懲役は15年だという事ですが、これは幹部という立場から命を狙われる事が多いため、自分の身を守るために自ら進んで捕まり収監されたという事です。ポルポのいる独房は高級食材や絵画、銃器なども完備されているため、スイートルームと言った方が似合います。
そんなポルポは幹部という立場のため重要な仕事もこなしており、ボスからはスタンドに関する仕事を与えられていたようです。またポルポは『パッショーネ』への入団希望者の面接も行なっていて、ジョルノがブチャラティを通してポルポを紹介された時にはピッツァやバナナを食べながら入団の課題を課していました。ポルポがジョルノに与えた入団試験とは『点火しているライターの炎を24時間消化しないように守る』というものです。
出典: https://festy.jp
ジョルノは自分の夢のために何としてでも入団試験に合格しなくてはなりませんでしたが、火のついたライターを持って道を歩いていると清掃員の老人が撒いた水を浴びてしまい、火が消えてしまいます。愕然とするジョルノでしたが、その老人がライターのスイッチを押すと何事も無かったかのように再点火する事が出来ました。ジョルノがどういう事か考えていると、老人の前にポルポのスタンド『ブラック・サバス』が現れました。
『ブラック・サバス』はライターの再点火によって現れる自動操縦タイプのスタンドで、相手の魂かスタンドを引っ張り出して口から出す矢で貫く事によって『才能のある者をスタンド使いにする』か『才能の無い者を殺す』という2つの目的を持っていました。ポルポはこの試験によって組織の役に立つスタンド使いを発掘していたのです。しかし、ポルポは罪の無い老人を殺した事でジョルノの怒りを買い、ジョルノに抹殺されました。
ポルポの特徴②隠し財産6億
ポルポはさすが『パッショーネ』の幹部というだけあって、6億円というとてつもない金額の隠し財産を持っており、部下であるブチャラティに安全な場所に隠させていました。ブチャラティはポルポの死後、この隠し財産を組織に献上する事によって幹部の座へとのし上がり、ポルポの後釜となって仕事を引き継ぎました。テレビアニメ版によると、ポルポは賭博の運営もこなしていたため麻薬チームに次いで資産を持っていたという事です。
6億円の隠し場所は公衆トイレで、ブチャラティのスタンド能力によって便器の中に隠されていました。ポルポの財産は組織の中でも有名で、ポルポの死後に隠し財産を手に入れて幹部の座を得ようとしていた組織の一員・サーレーによると、『組織にも預けられないほどヤバイ金』と述べていた頃から、組織とは関係ないところでもかなりの悪事を働いており、その結果得た金であるという事が分かります。
ポルポの特徴③トリッシュの護衛
ポルポは組織のボスの娘であるトリッシュを命がけで護衛するという任務に就いていました。ボスは誰にも自分の正体を明かさずに組織を動かしているという秘密主義者であったため、娘の存在は最重要機密にしていたと言えます。その娘であるトリッシュの護衛をポルポに任せていたのですから、ポルポはボスにかなり信頼されていたと考えられますが、実はそうではありません。
これはボスが『スタンドに関する事』と『スタンド使いに関する事』のみの案件をポルポに任せていたというだけで、トリッシュを狙っているのは必ずと言ってもよいほどスタンド使いであった事から、必然的にポルポがトリッシュの護衛をする事が多かっただけという事になります。ポルポはその身体の大きさから動く事は出来ないため、部下を動かすか自分のスタンド『ブラック・サバス』を使用して任務をこなしていたと考えられます。
ブラック・サバスはポルポのかっこいいスタンド
ポルポのスタンド能力はブラック・サバス
『パッショーネ』の幹部・ポルポのスタンドは『ブラック・サバス』です。かっこいい見た目も魅力ですが最大の特徴はその能力で、組織への入団試験を任されているポルポはこの『ブラック・サバス』を使って才能のある者にスタンド能力を授けています。攻撃する際は口から出る矢によって相手の魂を貫きますが、この時に才能のある者は矢の力によってスタンド能力が発言し、才能の無い者は矢の殺傷力によって死亡します。
試験中のライターの再点火によって発動するためポルポの意志とは関係無く発動し、完全な自動操縦である事から『ブラック・サバス』が戦闘を行ったとしてもポルポはその事を知りません。また、もし他のスタンドに負けて消滅したとしてもポルポ本体にダメージは無く、またスタンドを再発動する事が出来ます。この能力が人気となって多くのファンから『かっこいい』と言われ続けています。
ブラック・サバスの元ネタ
出典: http://amass.jp
ポルポのスタンド『ブラック・サバス』の元ネタとなっているのはイングランド出身のロックバンド『ブラック・サバス』です。『ブラック・サバス』は1968年から約50年もの間メンバー交代を繰り返しながら活動を続けていましたが、2017年2月に行われたラストライブにてその活動に終止符を打ちました。ちなみにこのバンド名の由来となっているのは、1964年に公開された映画『ブラック・サバス/恐怖!三つの顔』です。
ブラック・サバスの強さや能力考察
強さや能力考察①黄金の矢を射出
ポルポのスタンド『ブラック・サバス』は口から『黄金の矢』を射出する事が最大の特徴です。この『黄金の矢』とはジョジョシリーズを通しての重要アイテムで、3部に登場したディオの部下であるエンヤ婆が持っていいたものと同じものとなっており、矢によって傷つけられた者にスタンド能力を与える事が出来ます。スタンド能力を生まれながらに持っている者もいますが、この『黄金の矢』は無理やりスタンドを引き出す事が出来ます。
『黄金の矢』によって少しでも傷つけられた者は高熱が発生するなどしてたいていが亡くなってしまうため『ブラック・サバス』の強さにも繋がっていますが、何とか生き残った者は必ずスタンド能力が発現します。つまり『ブラック・サバス』の持つ『黄金の矢』とは『スタンド能力者製造機』なのです。
強さや能力考察②一定の制御の法則
『ブラック・サバス』はポルポの意志とは関係なく発動する遠隔自動操縦型のスタンドなため、一定の制御の法則に縛られています。ポルポはライターを再点火した者に『黄金の矢』を射出するようにプログラムしているため、『黄金の矢』の殺傷力による強さを持っているものの、一定の行動しかしないという弱点があります。戦闘タイプのスタンドというわけではないため、他のスタンドとの強さの比較はしにくくなっています。
しかし近距離タイプのスタンドとは違って遠隔自動操縦タイプのスタンド特有の『スタンドがやられても本体にダメージが無い』という特徴はかなり役立ち、スタンドが負けても何度でも発動する事が出来る事は『ブラック・サバス』の強さにも繋がっています。
強さや能力考察③日光が弱点
ポルポのスタンド『ブラック・サバス』は影の中を自由に移動する事が出来るため、鳥の影を利用して高速で移動するなどしてジョルノを苦しめました。しかし逆に日光に当たると蒸発しながら大ダメージを受けてしまうという弱点があります。ジョルノは『ブラック・サバス』を日陰の無い場所におびき寄せ、日光を浴びさせる事によって勝利していました。しかし『ブラック・サバス』はライターを再点火する事で何度でも発動します。
ブラック・サバスがレクイエム化しない理由
レクイエム化しない理由①レプリカ説
『ジョジョの奇妙な冒険』の第5部『黄金の風』の終盤で、ジョルノは自分のスタンド『ゴールド・エクスペリエンス』に『黄金の矢』を刺した事でレクイエム化し、『ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム』に進化して最強のスタンドといっても過言では無いほどの強さを得ました。しかし『ブラック・サバス』は『黄金の矢』を体内に入れているにも関わらずレクイエム化していません。
さらに作中で『ゴールド・エクスペリエンス』が矢で貫かれている描写がありますが、こちらも同じくレクイエム化していないため、この事についてファンによる様々な考察が浮上しました。まず1つは『ブラック・サバス』が持つ『黄金の矢』がレプリカなのではないかという説です。こちらは単行本の『ブラック・サバス』の説明に『矢のようなもの』と記述してあり、オリジナルではないのではないかという考察から生まれた説です。
レクイエム化しない理由②矢が違う説
『ブラック・サバス』の矢がレプリカ説の他に、そもそも違う矢なのではないかという説もあります。ポルポがジョルノの作戦によって拳銃自殺した時に『ブラック・サバス』も一緒に消滅していましたが、この時に『ブラック・サバス』の矢も一緒に消滅していました。そのため『ブラック・サバス』の矢はレクイエム化のための『黄金の矢』とは違うものなのではないかというファンによる考察です。
ブラック・サバスに関する感想や評価は?
アニメジョジョ5部3話観ました
— シンヤ (@shin8ka2) October 23, 2018
ブラック・サバスかっこいい#jojo_anime #ブラック・サバス pic.twitter.com/qjPW8AbbZe
『ジョジョの奇妙な冒険』第5部『黄金の風』は2018年からアニメがスタートした事によって人気が再燃し、キャラやスタンドにも注目が集まっています。それによって『ブラック・サバス』のファンも増え、『かっこいい!』という感想を述べる視聴者が急増しています。『ブラック・サバス』はかっこいいと能力であるため、本体であるポルポを差し置いて人気になっているという珍しいパターンです。
ブラック・サバスのジョルノです。ブラック・サバスは、スタンドの中でも抜群にビジュアルがカッコ良いですよね。#ジョジョ #アナログ絵 pic.twitter.com/Dy8ci2Pqcv
— ari (@TytB99vx7OOfaqT) May 30, 2019
『ブラック・サバス』の服装は1976年に公開された映画『カナノバ』に登場するヴェネツィアの仮装カーニバルの衣装をモチーフにしており、時代を感じさせるかっこいいものとなっています。そのため、多くの絵師が他のキャラに『ブラック・サバス』の衣装を着せてTwitterにアップするなどして楽しんでいます。能力もさることながら服装やビジュアルもかっこいいというところも『ブラック・サバス』の魅力です。
ブラックサバスのバーニングアート第2段です!向かって右目が変とか、ポルポの顎ラインが要らないかな?とか…が、それ以前に額の上下が逆さに((゚□゚;))ライターをイメージしたのに残念。でも意外と逆さでも良い感じだったのでポルポのボタン?を回転して飾る事にします。#ジョジョの奇妙な冒険 pic.twitter.com/MiOKDtNGgR
— ますこ (@youdai821) June 2, 2019
『ブラック・サバス』のバーニングアートを製作したジョジョファンがいます。作中に登場するスタンドは醜悪な見た目のものも少なくない中、『ブラック・サバス』は見た目が非常にかっこいいため、インテリアとしてアートさ作品を製作し、部屋に飾るというファンは多くいます。
日差し強くて外出られず。
— タイムマシーン3号 関 太 (@timeseki) May 30, 2019
ジョジョ第5部
ポルポのブラック・サバスのように影だけを移動したい。 pic.twitter.com/ygbbFQ2hwW
ジョジョファンの間では、作中で起こった出来事や名言をTwitterにアップする事は珍しくありませんが、かっこいい事で人気の『ブラック・サバス』の特徴を述べているファンもいます。『ブラック・サバス』は影の中を移動するという能力を持っているため、夏の暑い日などに『ブラック・サバスのように影を移動したい』というユーモアたっぷりのツイートがありました。
ブラック・サバスについてまとめ
『ジョジョの奇妙な冒険』の第5部『黄金の風』に登場するスタンド『ブラック・サバス』の強さや能力について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?『かっこいい!』『能力がシブい!』などといった意見でファンから人気となっている『ブラック・サバス』は、これからも愛され続けていく事でしょう。