ジョジョ4部のトニオ・トラサルディーのスタンド能力は？登場した料理・レシピも紹介

大人気アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」は、1986年から『週刊少年ジャンプ』で連載されている荒木飛呂彦さん原作の漫画です。第4部「ダイヤモンドは砕けない」は1992年から1995年に『週刊少年ジャンプ』で連載されていました。2005年からは『ウルトラジャンプ』に誌面が変わり、現在8部「ジョジョリオン」が『ウルトラジャンプ』で連載されています。

ジャンルは、アクション・アドベンチャー、ホラーサスペンスに分類されるストーリーで構成されています。漫画単行本の累計発行部数は、現在が国内外で1億部を超える大人気漫画となりました。『ジョジョの奇妙な冒険』は、シリーズトータル100巻を超えています。

「ジョジョの奇妙な冒険」は様々なメディアミックスがされており、第4部「ダイヤモンドは砕けない」は2016年にアニメ化、2017年には山﨑賢人さん主演で実写映画化がされています。メディアミックスをすることによって、「ジョジョの奇妙な冒険」を知らない層にも知られるキッカケとなりました。

また、「ジョジョの奇妙な冒険」は様々な外伝作品もあり、中でも第4部の人気キャラクター岸辺露伴が主人公になり展開される『岸辺露伴は動かない』や『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』、『岸部露伴 グッチへ行く』などは人気のある作品です。「ジョジョの奇妙な冒険」の第4部「ダイヤモンドは砕けない」は、原作漫画の29巻～47巻に収録されています。

第4部の連載時は「第4部 東方仗助」だったのが単行本刊行時には「ダイヤモンドは砕けない」に変わりました。また、第4部ではジョセフの隠し子である東方仗助（ひがしかたじょうすけ）が主人公になります。第3部の主人公・承太郎も引き続き登場しています。「ジョジョの奇妙な冒険」は、パートごとにストーリーが分かれているのが特徴でその人気はますます高まっています。

今回紹介するトニオ・トラサルディーは、「ジョジョの奇妙な冒険」のその第4部「ダイヤモンドは砕けない」に登場する独特なスタンド使いとして知られているキャラクターです。劇中では4話しか登場してないにもかかわらず大変人気の高いキャラクターとなったトニオに注目していきます。

「ダイヤモンドは砕けない」は、承太郎がDIOを倒したエジプト遠征から10年ほど時が経過した1999年の日本を舞台に繰り広げられる東方仗助の日常を中心に描かれました。舞台となるM県S市杜王町に住む男子高校生・広瀬康一視点の切り口でストーリーは展開されていきます。3部に引き続き、承太郎も登場します。

祖父ジョセフ・ジョースターの遺産分配の調査をしていた承太郎は、その頃ジョセフの隠し子が杜王町にいることを知ります。その隠し子こそがS市杜王町に住む男子高校生・東方仗助だったのです。承太郎は仗助を訪ね杜王町に赴きます。ですが、その頃既に仗助の母方の祖父が何者かによるスタンドによって殺害されていました。

悔しさと闘争心に燃える仗助は、承太郎に出会い杜王町には邪悪なスタンドが蔓延っていることや、何者かによって意図的にスタンド使いが増えていることを知らされます。仗助は、スタンド能力を目覚めさせる「弓と矢」を探し、蠢く邪悪なスタンド使いを退治しようと奔走するのでした。

第4部「ダイヤモンドは砕けない」で異彩を放ったスタンド使いトニオ・トラサルディーのプロフィールを紹介していきます。トニオ・トラサルディーは、杜王町でイタリア料理店「トラサルディー」のオーナーシェフとして1人で経営するイタリア人のスタンド使いです。食品を扱うため、衛生には常に敏感です。生まれつきのスタンド使いであり、料理修行の旅をしている時にスタンド能力に気がついたと言っています。

普段は物腰柔らかな温厚な紳士的な性格をしていますが、怒ると豹変し包丁を投げつけるなど狂気的な一面を見せることがあります。イタリアでは若いというだけで認めてもらえなかったため、異国の料理に寛容な日本ならということでやってきました。杜王町では、新鮮な海・山の幸が獲れるため「素晴らしい所」として気に入っている様子です。億泰からは、「天使のような料理人」と言わせるほどの腕の持ち主です。

「トラサルディー」には、決まったメニューが存在しておらず、トニオの特技と言ってもいい「手のひらを見ただけで体調を完璧に見抜く」という能力によって、それぞれのお客さんの体調に気遣ったレシピを考案し料理を提供しています。当初、仗助はトニオを敵ではないかと疑っていましたが、トニオは純粋に料理が上手かつ殺人鬼・吉良吉影についての集会にも顔をみせるなど味方のキャラクターとしての立ち位置も確立しています。

トニオのスタンド能力は「パール・ジャム」です。スタンドとしての能力は、トニオの作った料理に混入してその料理を食べた人の身体的不調を治すという能力を持ちます。そのため、基本的には「無害なスタンド」として仗助や億泰とも戦うことはありませんでした。ただし、「パール・ジャム」で治せる不調や病気は、料理の栄養価・薬効が影響するため重篤な病気などは治癒不可となり、効果はお客さん次第であると言います。

「パール・ジャム」の効果は凄まじく、例えば睡眠不足の人だったら目から涙が滝のように流れたあと睡眠不足が解消されるといった異常なまでのリアクションをみせます。ですが、トニオは対象となったお客さんの体調に合った料理を提供するため、対象以外の者がその料理を食べても何の効果も現れません。

スタンド「パール・ジャム」は、顔のついたミニトマトような姿をしており両サイド右には腕が生えた奇妙で不気味な見た目をしています。また、「パール・ジャム」の大きさはとても小さいため、数が沢山います。また、アメリカのバンド「パール・ジャム」がスタンド名の由来となっています。

「パール・ジャム」の体調を治す能力は、中国で存在する「医食同源」が影響したとされています。また、「パール・ジャム」の能力によって体調を治癒する際、涙を滝のように流したり虫歯が抜けた後に健康な歯が凄まじいスピードで生えてくるといったエピソードを振り返ると、使い方によっては身体の内側から破壊することも可能ではないだろうかと言われています。

トニオは善良な人間だったためそのような使いかたをしませんでしたが、凶悪なスタンド使いであったならば「治癒する能力」ではなく「破壊する能力」であった可能性もあるのです。

トニオのスタンド能力は、不調な身体を治療するといった効果をもたらすスタンドと説明してきましたが、もしトニオが敵だったらと考えると恐ろしい人物だと言われています。作中では、身体が不調な人物を善意の治療目的で料理を提供していますが、仗助が当初警戒していた通りの敵であった場合、トニオは料理を食べた後に身体機能を奪われるといったことも無きにしも非ずということです。

作中で登場したトニオの料理のレシピを紹介していきます。前菜の「モッツァレッラチーズとトマトのサラダ」は有名ではないでしょうか？材料はモッツァレラチーズを4枚とトマトを5枚に薄切りにしていきます。そして、この料理の肝は、「トニオ特製ドレッシング」です。こちらのレシピは、アンチョビフィレを1枚、ワカメ、オリーブオイル、白ワインビネガー、レモン汁、塩、コショウ、バジリコ葉を少々で作ります。

そして、焼いたパンとレタスを添えて完成です。この「モッツァレラチーズとトマトのサラダ」は、比較的挑戦しやすいとジョジョファンの間でも再現されることの多い料理レシピですので、ぜひ皆さんも挑戦してみてはいかがでしょうか？

次に出したのは、パスタ料理「娼婦風スパゲティー」です。こちらも再現しいやすい料理レシピではないでしょうか？材料は、スパゲティーに種なし黒オリーブオイル、オリーブオイル、アンチョビフィレ、にんにく、赤トウガラシ、プチトマトの他、出来上がったらその上にパセリ、塩、ペッパー、パルメザンチーズを振りかけて完成です。

メインディッシュとして出したのは、「小羊背肉のリンゴソースかけ」です。こちらは、他の料理に比べて高度な料理とされ再現をすることは難しいと言われています。「味つけは秘密ネ！」とトニオは作中では内緒にしていました。イタリア料理には、ラム肉にリンゴソースをかけるイタリア料理はないので、「小羊背肉のリンゴソースかけ」はトニオの完全オリジナル料理として振舞われました。

ゲーム「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」及び「ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン」でトニオの声優を担当したのは、声優の松原大典さんです。

松原大典さんは、1984年10月4日生まれのAB型、北海道出身です。青二プロダクションに所属しています。アミューズメントメディア総合学院を卒業後声優としてデビューをしました。それでは、松原さんは他にはどんな作品に出演しているのでしょうか？

松原大典さんの主な出演作は、テレビアニメ「のだめカンタービレ 巴里編」、「北斗の拳 ラオウ外伝 天の覇王」、「魔法遣いに大切なこと〜夏のソラ〜」、「戦場のヴァルキュリア」、「セキレイ〜Pure Engagement〜」、「伝説の勇者の伝説」、「エスカ&ロジーのアトリエ 〜黄昏の空の錬金術士〜」、「目玉焼きの黄身 いつつぶす?」、ゲーム「xxxHOLiC 〜四月一日の十六夜草話〜」、「ポイズンピンク」などがあります。

「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」でトニオの声優を担当したのは、声優の川島得愛（かわしまとくよし）さんです。川島さんは、アニメキャラクターよりも洋画吹き替えのキャリアが多くあります。

川島得愛さんは、1973年2月8日生まれのA型、東京都出身です。声優の他にナレーターとしても活動しています。事務所は81プロデュースに所属しています。代々木アニメーション学院東京校を卒業後、声優としてデビューしました。また、ドラマティックカンパニーのメンバーの一員でもあります。悪党から二枚目と役の幅が広いことでも知られています。

川島得愛さんの主な出演作は、テレビアニメ「電脳冒険記ウェブダイバー」、「金色のガッシュベル!!」、「モンキーターン」、「ロックマンエグゼStream」、「英國戀物語エマ」、「D.Gray-man」、「機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン」、「屍姫 赫」、「GIANT KILLING」、「心霊探偵 八雲」、「コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜」、「銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅」などがあります。

「ジョジョの奇妙な冒険」の中でもスタンド能力を巡るバトルに加え日常が描かれる4部の人気が高く、その中でもトニオの「トラサルディー」で出される料理には定評がありました。

ジョジョに登場する料理は全てが美味しそうだと人気があります。その中でもトニオの作るイタリアン料理は人気で、レシピでも紹介したようにトニオの料理を再現する人も多くいらっしゃいました。

NHKのテレビ番組「グレーテルのかまど」では、トニオが作中で作った「ごま蜜だんご」が放送されたことで、再びトニオに注目が集まりました。ジョジョで登場する料理は、主にトニオの作る料理が目立ちます。

以上、「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」に登場するトニオ・トラサルディーのスタンド能力まとめでした。トニオのスタンド能力やレシピなどを紹介してきました。ジョジョ4部では登場回数が少ないながらに人気を獲得したトニオの理由が分かったことでしょう。サイト内には、ジョジョに関する他のまとめもありますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。