2019年05月31日公開
2021年07月28日更新
魔法科高校の劣等生の司波深雪が兄・達也と結婚?二人の関係や出生の秘密とは
魔法科高校の劣等生でその関係性に兄妹以上の何かを感じさせていた司波深雪と司波達也。謎めいた関係を見せるその秘密はなんと出生時からの物である事が判明し、さらには深雪と竜也が結婚・婚約までしてしまう展開になっています。今回は魔法科高校の劣等生の司波深雪を中心に深雪の出生の秘密から兄であるはずの達也と婚約・結婚に至るまでの経緯、アニメの際の声優などをまとめていきます。
目次
魔法科高校の劣等生の司波深雪とは
魔法科高校の作品情報
司波深雪について紹介する前にまずは司波深雪が登場する魔法科高校の劣等生についても簡単に紹介しておきます。
魔法科高校の概要
魔法科高校の劣等生は2008年からwebサイト「小説家になろう」にて連載されていた学園バトルアクション小説です。同サイトにて高い人気を獲得し長くランキング1位を維持し続け書籍化されました。書籍化後も高い人気は鰻登りで2014年にはアニメ化、2017年には劇場版が制作されるなど高い人気を誇る作品になっています。
魔法科高校のあらすじ
魔法科高校の劣等生は主人公の司波達也と妹の司波深雪がそろって国立魔法大学付属第一高校に入学する所から始まります。2人はそれぞれのクラスメイトと仲良くなりますが達也は二等生でありながら学内では優等生である先輩の乱闘騒ぎを制圧してしまった事で注目を集める事になってしまいます。
司波深雪とは
司波深雪は主人公司波達也の妹で学園的には劣等生でさる司波達也と対象的に1年生の代表を務めるような優等生として登場します。
司波深雪のプロフィール
司波深雪は容姿端麗で成績優秀な妹として登場します。姫カットの黒髪ロングが特徴的で同級生はもちろん上級生からも、男女問わず認める「校内一の美少女」です。その他一般的なプロフィールとしては誕生日は2080年3月25日で身長は160cmです。さらに母親の教育によって完璧な礼儀作法を身に着けているお嬢様でもあります。
司波深雪は優等生
司波深雪の特徴と言えばその優等生振りです。主人公で兄である司波達也が学園の成績的には二等生であるのに対し入学試験をトップ合格して新入生の総代を務めるなどしています。入学時から生徒会に所属し、初期から副会長、最後には生徒会長にまで不満なく順当に上り詰めました。
司波深雪の魔法力
さらに優れているのが実技である魔法力です。基本的には冷却系の魔法をベースにしながらもその影響を広い範囲に与える事が出来る「ニブルヘイム」や「インフェルノ」など高位の魔法師でも難しいと言われる魔法を若干15歳の身にして体現しています。さらには使い手自体が少ない精神干渉系の魔法も使う事ができ、精神干渉系最上位魔法と言われる「コキュートス」を唯一使う事ができます。
さらに達也程ではないですが身体能力も高めで同世代の女子よりも高くなっています。学業、身体能力、そして魔法と何をとってもずば抜けて高い存在。それが深雪です。イレギュラー的な意味合いの強さを持つ達也と正統の強さを持つ深雪が兄妹と考えるとかなり最強なコンビだと言えます。
魔法科高校の劣等生の深雪と兄・達也は婚約・結婚?
司波達也とは
そんな完璧が服を着て歩いているような司波深雪が「お兄様」と呼び慕っているのが兄司波達也です。
司波達也のプロフィール
司波達也は魔法科高校の劣等生の主人公にしてその能力を持って史上最強の主人公と言われる程の能力を持ったキャラクターです。達也は4月24日生まれである為、兄妹でありながら同じ学年で魔法科高校に入学しています。その他分かっているプロフィールとしては身長は178cmで筋肉質で肩幅がある為ゴツいといわれる体型ながらもかなり着痩せするタイプだとも言われています。
司波達也は極悪主人公
司波達也は作者をして極悪主人公と言わしめる程に高いスペックを有しています。確かに魔法の実技という面では他よりも劣りますがその弱点を補って余りある特化魔法を持ち、さらにはエンジニアとして自分で武器を調整でき、体術も習得している為、実際に戦うとなると手の打ちようがない程にオールマイティの強さを発揮します。
ただし達也のこれら能力はほぼ全てが四葉家の意向で普段はふせられており、それは同級生や他の家はもちろん四葉家内でも徹底されています。達也や深雪の出生について知るものは四葉家でもごく一部であり、厳格な序列を持つ四葉家において達也は低い地位に置かれていました。
極度のシスコン
自他共に認める感情を荒立てない達観した性格である司波達也ですがそんな達也が唯一感情を表にすると言っても良いのが深雪に対しての感情です。普段のクールな雰囲気とは裏腹に深雪を溺愛しており、人目もはばからず万が一深雪が傷つけられようものなら相手が例え軍隊であろうとも殲滅してしまう程です。
深雪は極度のブラコン
対する深雪の方も達也に対して兄以上の感情を抱いています。元々、母から達也との接触を禁止されていた事、母も深雪の前では冷淡な態度を達也にとっていたのもあって深雪も達也を「気味が悪い」と思っていましたがとある事件をきっかけに敬愛を抱きます。そしてその感情は度を超えるようになっていき、物語時点でのブラコン状態になっていったのです。
深雪にとって兄の名前は名声
深雪の感情を現した明言があります。それが「私にとって、お兄様の名前は名声なのです」というセリフです。風紀委員としての活動を褒められ謙遜する達也に対していうセリフなのですが、普通なら「謙遜しないでください」で済むセリフをここまでの物にしてしまうあたり深雪の達也へのブラコン度合いが測りしれます。
達也に想いを告げた深雪
周囲から見れば完全に恋愛感情を有している深雪ですが、本人はあくまでも「敬愛」だとしていました。兄と妹であるが故に許されるはずがないと自分を抑えていたのでしょう。一種の枷だったのかもしれません。事実、原作16巻にて結ばれても何も問題がないと知った深雪は混乱しつつも自身の想いを抑える事が出来なくなり達也に自身の抱く感情を伝えています。
2人は正式に婚約
さらには深雪が四葉家の次期当主に正式に任命された事も合わさって2人は正式に婚約する事になります。原作ではまだ結婚とまでいっておらずあくまでも婚約という状態ですが深雪と達也の想いだけでなく家の思惑も関わっての婚約なので最終的には結婚する事になるのではないかと思われます。ただ2019年5月現在28巻まで発売している原作でも婚約状態は維持されていますが、結婚までは至っていません。
ちなみにこの2人の婚約に待ったをかけたのが九校戦の時から深雪に惚れている一条将輝です。達也と深雪が婚約した事を知ると一条将輝も深雪に婚約を申し込みます。しかも正規の手段に則って第一高校に転校するなど彼も少し行き過ぎてしまっています。とはいえ既に相思相愛である達也と深雪の間には全くもって割り込めていません。
子供を作れる関係だった?
四葉家という魔法師の名門一族を継ぐ事になった深雪。確かに家の思惑もあって達也と婚約したわけですが家の血を絶やさない為にも子供を作らないといけません。これが深雪の想いにストップをかけていた要因でもあります。しかし深雪の出生の秘密から2人は兄妹でありながら子供を作れる事も説明されています。
魔法科高校の劣等生の二人の関係
2人の血の繋がりとは
原作16巻にて説明された内容としては深雪はその出生の関係上、達也と血縁関係はあるもののその血は遠くなってしまっていると説明されています。それを理由に2人の婚約・結婚は認められたのです。元々魔法科高校の劣等生において2人の母親は徹底されて不明となっており、調べようとしても調べられないようにされていました。
叔母・真夜の嘘
この事実を説明したのは達也と深雪の叔母で現四葉家の当主である真夜ですが、実はこの説明には嘘が含まれています。それは達也と深雪に血縁関係がないという事です。実際2人は真夜の姉である司波深夜の子供であり、明確に血縁関係があります。しかし達也と深雪が四葉家に対して叛意を抱いている事もあって達也を自身の息子であるとして深雪と結ばせる為に嘘を付いたのです。
とはいっても深雪の出生の関係から血筋的な血縁関係はあっても遺伝子はかけ離れたものとなっている為、実際に婚約・結婚しても子供ができない事はないと考えられています。
深雪は達也のストッパー
達也は過去に真夜から受けた実験によって真夜の標榜する力を持つ存在として生まれました。それ故に真夜は達也を自身の息子としたのです。達也はその実験によって原作で見せているような異次元の強さを発揮しています。しかしそれは真夜にとってもリスクのある事で達也が自身の元を離れ暴走した時の抑えとして容易されたのが深雪です。
深雪のCAD調整係りは兄・達也
そんなストッパーとしての役割を持つ深雪ですがその深雪の力を引き出す為のCADをいじっているのも抑えられる側である達也だというのだから皮肉な物です。しかし達也はエンジニアとしてもそれだけで十分に優秀な人材なので魔力が多い深雪の調整の難しいCADも調整できてしまいます。
魔法科高校の劣等生の深雪の出生の秘密
人間ではなかった深雪
上記で紹介した真夜の嘘などと共に明らかになったのが深雪の出生の秘密です。実は深雪は生まれる前に遺伝子を操作された状態の「調整体」と言われるいってしまえば人造人間なのです。調整体自体は魔法科高校の劣等生においてはそこまで珍しい存在でもなく故人も含まれば関係者は多く主にドイツや日本に登場しています。これは深雪自身にも隠された出生の秘密となっています。
ちなみに調整体であっても人間である事に変わりはないので子供を作る事も可能で、調整体自身を「第一世代」としてその子を「第二世代」などと分類されるなどしています。その為調整体=結婚できないというわけでもないです。ちなみに自身が調整体であるかどうか知っているかどうかはその人によって異なり、深雪のように出生の一切をふせられている例もあります。
深雪は完全調整体だった
調整体は魔法適正が高い代わりに寿命の短さなど欠点も多いのですが、深雪はそれらの欠点を四葉の科学と技術を総動員して克服した「完全調整体」という存在です。遺伝子操作されたという出生がバックボーンにあるからこそ深雪が他者を寄せ付けない程の美貌を持ち魔法師としても破格と言える能力を持ち合わせているのです。
深雪の出生の秘密が深雪自身にも伏せられていたのはその技術が四葉家にとっても秘匿したい技術であった為で四葉家の最高傑作と言える存在であると説明されました。
深雪は達也のストッパー
そうまでして深雪が作られたのは一重に達也の暴走を抑える為です。このストッパーとしての役割は暴走した際に魔法力を持って抑える物理的な面はもちろん、精神的な面でも達也を抑える役割を担っています。達也が感情をほとんど見せないにも関わらず深雪が関係する事に対して過剰な程に反応するのは実験によって達也に残された感情が「深雪への兄妹愛」だけだからです。
ちなみに間違えてはいけませんが感情を欠落させているのは達也側だけで深雪が達也に兄以上の感情を抱いているのは深雪自身の意志です。現に深雪はある時点まで達也の事を「気味が悪い」と思っており深雪がここまでこじらせているのも深雪の性格の問題です。ただその容姿に関しては達也の関心が向いても違和感がないようにある程度操作されているかもしれません。
魔法科高校の劣等生の司波深雪はヤンデレ?
深雪はヤンデレブラコン
深雪は達也への想いを募らせながらも同時に叶う事がないという事も認識していた故か単純なお兄様へのブラコン的態度は既にヤンデレの域に達しています。しかも深雪自身はあくまでも敬愛しているだけでブラコンともヤンデレとも自覚がないのだから周囲は大変です。そのヤンデレっぷりは達也と敵対した相手を目の前にしても発揮されます。持ち前の魔法力をフル動員して最上位といえる「ニブルヘイム」すらも使って撃退しています。
怒りで周囲を凍らせる
深雪には「氷の女王様」というあだ名がついていますがこれは深雪が冷却魔法を得意としているからだけではありません。深雪はその膨大な魔力量と、達也の力を抑え込む事に魔法制御能力の半分を使っている事が重なって感情が高ぶると物理的に周囲を凍らせてしまいます。実際にあだ名を付けられたのも深雪が全校生徒の前で周囲を凍てつかせてしまった事がきっかけだったりします。
これだけしても深雪は自身のブラコンを認めない為、一度エリカが深雪に直接「あんたには言われたくないわよ、このブラコン娘!!」と怒鳴った時には深雪の感情が爆発してしまった事もあります。
嫉妬で兄を殺す
深雪のヤンデレ度合いは時にはその対象であるはずの達也にも牙を向きます。達也はアニメにもなっているエピソードの中で1度深雪に殺されているのです。理由は達也と他の女の子との関係に深雪が嫉妬したからです。達也は魔法によって復活出来るのですぐに復活し、深雪もそれを理解しているからこその行動と言えますが完全に異常です。しかも達也も深雪の行動に対して咎めたりしないのでどっちも異常です。
魔法科高校の劣等生の司波深雪の声優
深雪の声優担当ははやみん
そんな深雪の人気を後押ししているのがアニメ化された際の声優です。深雪の声優ははやみんの愛称で知られる早見沙織さんが担当しています。
早見沙織のプロフィール
早見沙織さんは2007年に「桃華月憚」の川壁桃花役でデビューした声優さんです。透明感のある声質が特徴的でアニメを中心に吹き替えやナレーターを担当。さらにはデビュー時から歌手としても活動し、出演した作品の主題歌や演じたキャラクターのキャラクターソングも積極的に担当するなど高い歌唱力を持っています。
早見沙織の主な出演作
デビュー以来主要なキャラを演じる事が多い早見沙織さんは「我が家のお稲荷さま。」のコウ役、「東のエデン」の森美咲役、「バクマン」の亜豆美保役、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の鶴見知利子役、「えむえむっ!」の結野嵐子役、「神のみぞ知るセカイ」のハクア・ド・ロット・ヘルミニウム役、「機動戦士ガンダムAGE」のユリン・ルシェル役などで知られています。
近年の出演作としては「彼方のアストラ」のユンファ・ルー役、「異世界かるてっと」のヴィーシャ役、「エガオノダイカ」のステラ・シャイニング役、「はたらく細胞」の制御性T細胞役、「みっちりねこ」のリボン役、「宇宙よりも遠い場所」の白石結月役、「幼女戦記」のヴィーシャ役、「覆面系ノイズ」お有栖川仁乃役、「賭ケグルイ」の蛇喰夢子役、「宝石の国」のゴーシェナイト役などがあります。
はやみんは海外でも人気
海外でも人気の高い作品に多数出演している事もあってはやみんは海外でも特に人気の高い声優さんでもあります。演じているキャラクターの幅は幼女から成人女性、活発な子からミステリアスなキャラ、人外まで幅が広いですが本人は大和撫子な雰囲気が強い事もあって高い人気を獲得しています。
はやみんはお嬢様
大和撫子な雰囲気で人気を集めるはやみんですが実際に高校まではカトリック系の「白百合学園」に通っていた生粋のお嬢様でもあります。それらの共通点もあってか魔法科高校の劣等生の司波深雪役はベストマッチと言われ、その人気を押し上げる結果となっています。
魔法科高校の劣等生の司波深雪に関する感想や評価は?
ここからは既に魔法科高校の劣等生を読んでいる人の司波深雪に関しての感想を紹介していきます。深雪の能力に関しては主人公であり兄の達也が史上でもトンデモな能力を複数保有する最強主人公であるが故に目立ちにくいですが深雪を主人公としても十分以上の最強主人公系作品になったと言われています。
未だに司波深雪と司波達也が婚約者になった経緯がわからない
— ゲラ@取引垢 (@Tal___Palx) July 3, 2017
あの2人血は繋がってないの???あれ????
上記で紹介した司波達也と司波深雪の関係性ですが原作では同じ16巻で深雪の出生の秘密から達也との血縁関係、さらには婚約する場面までが描かれており、さらにはそこに真夜の嘘も含まれているので非常に分かりにくいという声が多くなっています。実際には血縁関係はあるもののどちらも実験を受けており出生などから結婚しても問題ないと思わされている状態です。
司波達也と妹の婚約がお正月の親戚の集まりで発表されるとき、司波達也と妹が祝言用の着物で出てきて囃し立ての人が「次期当主候補司、波深雪様、及びその御兄上、司馬達也様のおなーりー」って言ってるシーン、どうしてもアニメで観たい
— 昇竜 (@SyoryuSoft) January 6, 2017
またこのシーンでは単に出生を話し、婚約を約束しただけでなく魔法師として名門である四葉家らしく婚約と将来の結婚のお披露目まで行われています。これらの展開は2019年5月現在、まだアニメ化はされていない内容でぜひアニメで見てみたいという声が多いシーンでもあります。
司波深雪のはやみんボイスの嚙み合いっぷりはやはり異常だ
— オサレ番長 えきちー (@EkitaiT) May 9, 2017
魔法科高校の劣等生のアニメで深雪の声優を務めたはやみんこと早見沙織さんですが、どのシーンにおいても深雪っぽさがしっかり演じられていると魔法科高校の劣等生だけで見てもかなり高い評価を受けています。深雪とはやみんの余りの噛み合いっぷりに驚いたという声も多いです。
魔法科高校の劣等生の司波深雪が兄・達也と結婚まとめ
魔法科高校の劣等生は基本的には学園バトルものでありながら主人公の達也と妹の深雪の不可思議な関係が注目されていた作品です。達也と深雪の相思相愛っぷりはいずれ結婚が描かれるんだろうと思われていたものの実際にどのような展開になるのかを考察する声は多くなっていました。ライトノベルにおいては相思相愛でしっかりと婚約まで描かれた珍しい例とも言えます。
2人の結婚には兄妹関係である事以上に障壁も多くお互いの出生の秘密まで絡むなど難解なものでしたが結果として深雪は達也に自身の想いを伝えて婚約するに至っています。原作はまだ連載中で今後の展開は不明ですが、最終的には結婚まで描かれても不思議ではない展開になっています。今後も魔法科高校の劣等生の深雪と達也の関係に注目してみてはいかがでしょうか?