アンパンマンの古い顔の秘密・公式設定まとめ！気になる顔交換の行方を考察

アンパンマンとは、やなせたかしが描いた原作絵本を元に制作された関連作品全般の総称です。また、それらの作品の主人公の名前の事でもあります。アニメーション作品の正式なタイトルは「それいけ！アンパンマン」で、アンパンのヒーローであるアンパンマンが、町の平和を守る為にパトロールをしながら、お腹が減って困っている人を助けたり、ばいきんまんと戦うストーリーです。

アンパンマンの顔は美味しいアンパンで出来ており、顔の中身には、やなせたかしが好む粒あんが詰められています。アンパンマンの顔のアンパンは、あんこがアンパンマン自身のエネルギーの源になっている為、ばいきんまんとの戦いなどで顔が濡れて汚れたり、お腹がすいた人に分け与えすぎると力が出なくなってしまいます。

ばいきんまんとの戦いではほぼ毎回顔が汚れてピンチに陥る展開になりますが、ばいきんまんが油断している隙に、ジャムおじさんが焼いてきてくれた新しい顔と交換をして力を取り戻し、最後はばいきんまんをやっつけてハッピーエンドの結末を迎えます。

長期間にわたるテレビアニメの放送や、一貫している主題歌で子供から大人まで幅広い世代からの人気や認知度が高いアンパンマン。自分の頭をちぎって食べさせるという独特のストーリーには、やなせたかしが太平洋戦争の中で貧困を経験し、「食べ物を食べられないほど苦しいことはない」という考えに至った事が影響しているものと考えられます。

アニメや映画だけに留まらず、ゲームや公式のおもちゃ・グッズなども大人気のアンパンマンには、高知県の「香美市立やなせたかし記念館」や、「アンパンマンこどもミュージアム」などの関連施設もあり、人気の観光スポットとなっています。

そんな大人気のアンパンマンですが、顔交換した後の古い顔がその後どうなっているのか知らないという人が多いのではないでしょうか。今回は、アンパンマンの古い顔の秘密や公式設定、気になる顔交換後の古い顔の行方について、まとめて紹介していきます。

1973年のアンパンマンの原作絵本が出る4年前、作者のやなせたかしが「PHP」誌の「こどもの絵本」という名前の大人向け童話で、普通の人間を主人公とした「アンパンマン」という作品を発表しています。この作品の時のアンパンマンは、特にヒーローという設定ではなかった為、顔もパンではなく、ちょっとメタボ気味の団子っ鼻の普通の人間のおじさんでした。

不恰好な姿でフラフラ飛びながら、空腹で困っている人々にアンパンを配るおじさんのアンパンマンは、子供達にもあまり喜ばれず、世間から不評でした。

それでも世界中の飢えた子供達にあんパンを届け続けていましたが、最後は許可なく国境を越えてしまった事により、飛行機と間違えられて撃ち落されるという悲しい結末を迎えてしまいます。このストーリーには、力でしか解決が出来ないという、やなせたかしのヒーローに対する皮肉が込められていました。

1973年、人間のおじさんだったアンパンマンを発展させたキャラクターとして、頭がアンパンで出来たアンパンマンが幼児向け絵本「キンダーおはなしえほん」10月号に登場しました。絵本化された当初、アンパンマンは人間の時の名残なのか、8頭身でスタイリッシュな体型をしていました。

1975年には、キャラクター名を片仮名に変更した「それいけ!アンパンマン」を出版し、メインの読者である2.3歳児に好まれるように、アンパンマンの体型も3頭身へと変化させました。

絵本シリーズの増加に伴い、アンパンマン内での敵役やキャラクターもどんどん増えていきました。中でも、ばいきんまんやドキンちゃん・しょくぱんまんは、有名作品の「風と共に去りぬ」の登場人物をモデルに作られたとされています。

アンパンマンは、ジャムおじさんがパンを作っている時に、「命の星」という名前の流れ星が落ちてきた事により、パンに命が宿って誕生しました。初めて登場した時には、アンパンマンは赤ちゃんのような姿や性格をしていました。その後は幼少期を経て、現在のヒーローの姿に成長しています。

「アンパンマン」という名前は、命が宿って一番最初に、「ぼくアンパンマンでちゅ」と、ジャムおじさんにアンパンマンが自らが名乗りました。アンパンマン誕生の時には、ジャムおじさんは既に現在のジャムおじさんと同じおじいさんの姿をしていました。その為、この公式設定からアンパンマンの年齢を割り出すのは難しいようです。

一見、見た目だけでは人間だと思われている事が多いジャムおじさんとバタコさんですが、公式設定では「妖精」だとされています。アニメ版の中では、「過去に人間だった」という設定になっていましたが、本来アンパンマンワールドには人間は居ないという設定になっている為、アンパンマンの登場人物はすべて妖精であるという事になります。

親子だと思われている事の多いジャムおじさんとバタコさんですが、実は二人には血縁関係はありません。恋愛関係や不倫関係なども全くなく、ただの仲良しの同僚で、同居人という事になります。

ここまでは、アンパンマンの原点や、ジャムおじさんやバタコさんの基本情報について紹介してきました。ここからは、顔交換後のアンパンマンの古い顔に隠された秘密や、公式設定について詳しくまとめて紹介していきます。

公式設定によると、ばいきんまんとの戦いで汚れたり、誰かに顔を分け与えた後の役目を終えたアンパンマンの古い顔は、その後どこかに飛んで行って自然消滅するものとされています。消えて無くなるという事から推測すると、アンパンマンの顔についているアンパンは、ただの普通のアンパンとは異なる、何か特別なものであると考えられます。

公式設定上はすぐに消え去ることになっている古い顔ですが、アニメ初期の頃にはまだきちんと設定が定まっていなかったのか、「チャンピオンだルマン」の話の時には、顔交換後も消えないで古い顔が残っていました。

アンパンマンの古い顔が現在のように消えて無くなるようになったのは、おおそ2000年前後からだと思われます。それまでは、度々古い顔が残っている事もありました。

ここからは、視聴者が最も気になる、顔交換後のアンパンマンの古い顔のその後の行方について考察していきます。

巷では、公式設定では自然消滅するとされているアンパンマンの古い顔のその後が予想されています。

アンパンマンには、古い顔のその後の行方について予想される漫画がありました。公式設定では消えて無くなるという曖昧なストーリーになっていますが、漫画の中では、古い顔がアンパンマンと離れても意思を持ち、独自に喋ったり出来ると想像されています。

漫画によると、アンパンマンの古い顔は、顔交換後にその場に放置さてしまうようです。だんだんとカビが生えている様子が衝撃的です。

退屈健さんの創作漫画によると、放置されてカビが生え、変色してしまったアンパンマンの古い顔をばいきんまんが持ち帰り、古い顔にはえたカビから「かびるんるん」を作っています。バイキンマン城に大量にいる「かびるんるん」達が全てアンパンマンの古い顔のその後の姿なのだとしたら驚きです。

中には、アンパンマンの古い顔は、全てジャムおじさんが持ち帰っているという説もありました。もし本当にジャムおじさんが全てを持ち帰っていたとしたら、ジャムおじさんのパン工場はアンパンマンの古い顔で溢れて大変なことになりそうです。

アンパンマンが新しい顔になった場合、古い顔の時の記憶はどうなってしまうのでしょうか？ここからは、古い顔のその後の記憶について考察していきます。

先ほどの顔交換後の古い顔の行方同様に、古い顔のその後の記憶について予想されている漫画もあります。

漫画によると、アンパンマンの古い顔の記憶は、新しい顔に完全移行するわけではなく、コピー＆ペーストされているのではないかと予想されています。もしこの予想が当たっているならば、古い顔は新しい顔とは別に「生きている」という事になるでしょう…。

アンパンマンの顔交換の際に記憶の完全移行が出来ないことを悟られない為に、ジャムおじさんはチーズを使ってアンパンマンの古い顔を始末し、証拠隠滅を図ろうとしている模様です。アニメの印象と異なり、ジャムおじさんもチーズもダークで怖い印象キャラになっています。

アニメの中では自分の顔を少しちぎってお腹がすいた子供達に分け与えている優しいアンパンマンですが、原作の中でのアンパンマンは、アニメとは比べられないほどの量の顔のアンパンを皆に分け与え、顔が半分無くなったり、ひどい時にはには全ての顔をあげてしまって顔無しになってしまうこともしばしばありました。

ここからは、顔をあげすぎてしまった、シュールなアンパンマンの絵本画像をまとめて紹介していきます。

こちらは、みんなに全ての顔をあげてしまい、顔が無くなった状態でパン工場に帰って来たアンパンマンです。顔無しのアンパンマンはとても不気味です…。

こちらは、顔を半分あげてしまった状態なのにそのままパトロールを続けるアンパンマンです。やたらスタイルが良いのも余計に気持ち悪さを増長しています。

顔が無くなるとパワーも減ってしまう設定のはずですが、顔が半分でも背中に子供を乗せて飛ぶことが出来たようです。

公式設定では犬が苦手とされていたアンパンマン。今となってはジャムおじさんのパン工場のペットとしてお馴染みの「チーズ」ですが、実は初期の段階ではチーズはばいきんまんの手下でした。犬嫌いのアンパンマンをやっつけようとチーズに乗って攻撃をしかけたばいきんまんでしたが、バタコさんが好物のチーズで手なずけて、チーズはあっけなくパン工場のペットに…。

とにかく困っている人を放置できないアンパンマンは、お腹をすかせた子供達のみならず、猿の群れや、ペットのチーズの餌になってあげることもありました。

頭部が消え去った頭のないヒーローが空を飛んでいる、というシュールな挿絵が目立つアンパンマンの原作絵本は、現在のアンパンマンしか知らない人達にとってはとてもショッキングな内容だったといえます。

ここからは、アンパンマンの古い顔についてのツイッターの感想や評価をまとめて紹介していきます。

ツイッター上でも、視聴者からのアンパンマンの古い顔のその後が気になるという声が溢れていました。

現代社会のフードロス問題を元に、独自の発想で、アンパンマンの古い顔たちのゲリラ・テロを予想している方もいました。

いつも新しい顔と顔交換するアンパンマンに、再度古い顔を投げた場合どうなるのか？という疑問の声が多数寄せられていました。

視聴者の中では、やはりアンパンマンの古い顔は、チーズが食べていると疑う人が多いようです。

新しい顔にチェンジされた時、古い顔が最後に見るものを予想すると恐怖を覚える人が多いようです。新しい自分に伝えたい事は何なのでしょうか…？

アンパンマンの顔交換の際に割って入る事が出来れば、ばいきんまんがアンパンマンに勝つことが出来るのではないかと予想している方もいました。

アンパンマンの顔交換後にも、食べ物の番組同様に「後でスタッフが美味しく頂きました」というテロップを出したら良いのではないか？というユーモア溢れるツイートも目立ちました。

アニメの中で毎回登場するアンパンマンの顔交換シーン。しかしながら、しょくぱんまんやカレーパンマンが顔交換するシーンは誰も見たことがありません。アンパンマン以外のキャラクターの顔交換が気になっているという声もありました。

今回は、長年愛される大人気アニメのアンパンマンの古い顔について、原作絵本の秘密や公式設定、顔交換した後の古い顔のその後の行方について詳しくまとめて紹介してきました。公式では顔交換後には自然消滅するとされている古い顔ですが、「古い顔にも記憶があり生きている」「古い顔からかびるんるんが生まれる」など、様々な憶測が生まれ、その後を予想した創作漫画も出ていました。

実は妖精だったジャムおじさんやバタコさんなど、知れば知るほど楽しくなる秘密が隠されたアンパンマン。毎回見ているという人も、お久しぶりと言う方も、この機会に顔交換後の古い顔の行方に注目してアンパンマンのアニメを見直してみてはいかがでしょうか。これからも、毎回欠かさず登場するアンパンマンの顔交換シーンから目が離せません。