2018年09月05日公開
2018年09月05日更新
アンパンマンの初期設定がすごい!初代の原画はメタボのおじさんだった?
皆さんもご存じ、アニメ「それいけ!アンパンマン」は漫画家で絵本作家である、やなせたかしの作品の一つです。そしてこの記事では、初期の「アンパンマン」の絵本などについて紹介していきます。初期の「アンパンマン」は、現在テレビで放送されている「アンパンマン」とは姿や、設定など大きく異なる部分がいくつかあります。そんな{アンパンマン」の初期設定や初代の姿などを紹介していきます!
目次
アンパンマンの初期設定がすごい!メタボのおじさんといわれる画像も紹介
この記事では、「アンパンマン」の初期設定やメタボのおじさんといわれる初期のアンパンマンの姿などを、画像とともに紹介していきます。現在の「アンパンマン」とは異なる初期設定とはどのようなものだったのでしょうか?そして、メタボのおじさんといわれるその姿とはどのような姿だったのでしょうか?初期の画像を探っていきます。
アニメ「それいけ!アンパンマン」は2018年現在、日本テレビにて放送されている国民的人気アニメです。そして今回は、そんな国民的人気アニメ「それいけ!アンパンマン」の原作絵本の初期設定や現在とは大きく異なる初期の「アンパンマン」の姿の画像、作者やなせたかしの思うヒーローへの思いなどを紹介していきます。
アンパンマンとは?
「アンパンマン」は、漫画家で絵本作家である、やなせたかしの絵本シリーズの代表作品です。1988年10月3日、日本テレビよりアニメ「それいけ!アンパンマン」のタイトルで放送が開始されました。ですが当初は、東京ローカルのみの放送で、それも2クールで終了する予定だったそうです。ですが、好評につき放送を延長し、現在まで続く長寿番組となりました。
1969年にPHP誌にてひそかに連載されていたこども絵本の第10回連載「アンパンマン」。1973年に、頭がまるごとあんぱんでできたヒーロー「あんぱんまん」が登場したそうです。ちなみにこちらの作品は、やなせたかしの初の幼児向け絵本だそうです。初めの頃は、ひらがな表記で「あんぱんまん」でしたが、1975年に登場人物の名前をカタカナのタイトルに変更し、続編の絵本「それいけ!アンパンマン」を出版しました。
絵本シリーズの「アンパンマン」は当初、貧困に苦しむ人たちを助けていくという内容だったそうです。そのため、子供たちには内容の理解が難しく、編集部や幼稚園の先生などからは酷評されていたそうです。ですが、次第に子供たちからの人気を集め、幼稚園や保育園などからの注文が殺到したそうです。その時に、読者(2、3才)が親しみやすいよう「アンパンマン」の体型を8頭身から3頭身にしたそうです。
2018年現在、「アンパンマン」は子供たちからの絶大な人気を誇る国民的人気キャラクターとなりました。そして、小説とともに「それいけ!アンパンマン」のタイトルでテレビアニメ化されるほかにも、映画化や漫画化、ゲーム化なども多くしています。
また、キャラクターが多いのも特徴です。1500種類以上ものキャラクターが登場していると発表されています。変装なども含めると、2000種類以上にもなるそうです。2009年には「単独のアニメーション・シリーズでのキャラクター数」で、ギネス・ワールドレコーズに世界記録認定を受けたそうです。
2018年現在の「アンパンマン」は、困っている人やお腹を空かせている人がいないかパトロールをしたり、仲間たちとパン工場のパンを町に届けたりしています。また、お腹を空かせた人にはあんぱんでできている自分の顔を与えたりしています。そして、誰にでも優しく、みんなのことが大好き。そんな「アンパンマン」ですが、初期ではどのような設定だったのでしょうか。現在とは異なる初期の「アンパンマン」を探っていきます。
アンパンマンの初期設定とは?絵本を紹介!
さて、「アンパンマン」の初期設定とはいったいどのようなものだったのでしょうか?こちらでは、絵本の紹介や現在とは異なる初期設定、主人公である「アンパンマン」の当初の姿なども画像とともに紹介していきます。
はじめに
2018年現在放送されているアニメ「それいけ!アンパンマン」では、「アンパンマン」は、お腹を空かせた人や困っている人などに、あんぱんでできている自分の顔をちぎって食べさせてあげています。そしてそのあんぱんを食べると決まって、みんなは元気になります。
「アンパンマン」にとって、自分の顔であるあんぱんを食べて元気になってもらうことはとてもうれしいことです。そんな心優しい「アンパンマン」ですが実は、顔が欠けてしまったり、濡れて汚れてしまったりすると自分自身の力が出なくなってしまいます。
そうなってしまったときは、ジャムおじさんやバタコさんたちが新しい「アンパンマン」の顔を焼いて作ってくれます。その新しい顔に交換すると、誰もが聞いたことのあるあのきめ台詞「元気100倍アンパンマン」といい、元気な姿に戻ります。
このようにして現在の「アンパンマン」は、世界の平和を守ってくれています。では、初期設定ではどのようにして世界の平和を守っていたのでしょうか?大きく異なるといわれる「アンパンマン」の姿やストーリーはどのようになっているのでしょうか?
アンパンマンの初期設定はメタボの汚いおじさんだった!
2018年現在放送されているアニメ「それいけ!アンパンマン」では、「アンパンマン」の顔はあんぱんでできていて、3頭身ほどの大人から子供まで親しみやすいキャラクターとなっています。ですが、初期設定では、顔はあんぱんですらなかったようです。では、そちらの姿とはどのような姿なのでしょうか?
顔があんぱんではないといわれる初期の「アンパンマン」の姿は、1969年にPHP誌にて収録されている「十二の真珠」という童話集に登場しています。当時の「アンパンマン」は、空は飛べるが姿は普通の人間でメタボの汚いおじさんだったのです。なのでもちろん、顔もあんぱんではありませんでした。
2018年現在放送されている「アンパンマン」の姿とは大きく異なります。メタボの汚いおじさんは人間の姿ですので、顔はあんぱんでできてはいません。なので、現在の「アンパンマン」のように顔を配るのではなく、焼き立てのあんぱんを配っていました。
アンパンマンの初期の絵本のストーリーとは?
メタボの汚いおじさんといわれる「アンパンマン」は、貧困に苦しむ人たちにあんぱんを配り、世界平和のために働きかけていました。ですが、世界中の人たちには、戦う力を持たない薄気味悪いおじさん呼ばれ、配るのならあんぱんではなくソフトクリームがいいと言われる始末でした。それでも焼き立てのあんぱんを配って回りました。
いつかこの行為が報われ世界に平和が訪れるとメタボの汚いおじさんといわれる「アンパンマン」は自分を信じ、雨の日も風の日も、来る日も来る日も焼き立てのあんぱんを配り続けました。ですがそんなある日、悲しく、残酷な出来事が起きてしまいます。
いつものように焼き立てのあんぱんを配っているとき、国境を越えたところで未確認飛行物体と間違われてしまい爆撃されてしまうのです。このことはだれにも知られることはなく、メタボの汚いおじさんといわれる「アンパンマン」は、ひとり虚しく逝ってしまいます。初期設定では、最後はこのように悲しく残酷な物語で終末を迎えます。
アンパンマンの初期設定がメタボの汚いおじさんだった理由とは?
初期の「アンパンマン」は、メタボで汚いおじさんでした。現在と初期を比べてみると、とてもヒーローとは思えない姿をしていました。ですがなぜ、このようなヒーローらしからぬ姿のヒーローを描いたのでしょうか?やなせたかしの「アンパンマン」への思いとは何なのでしょうか?
やなせたかしの思い描くヒーローとはどのようなものなのか、なぜこんなにもヒーローとは思えない姿で表現をしたのでしょうか?それらの理由などを、やなせたかしの「あんぱんまん」あとがきより紹介していきます!
作者やなせたかしも子供たちと同じく、スーパーマンや仮面ものヒーローが大好きだったそうです。ですがそんなヒーローたちが大格闘しているのに、着ているものが汚れたり破けたりしないことに疑問を持っていたそうです。このヒーローたちはだれのために、何のために戦っているのかわからなかったそうです。本当の正義とは、かっこいいものではなく、自らも傷つくのが正義なんだ、と思ったそうです。
そして、私たちが現在本当に困っていて悩んでいるのは、物価高や公害、飢えでだということで、正義のヒーローとはこのようなことのために戦わなくてはならないと、作者やなせたかしは思ったそうです。だからこそ、作中に登場するヒーロー「アンパンマン」は、自らの顔を食べさせて飢えているひとたちを救っているそうです。そしてその姿もけっしてきれいではありません。ボロボロのマント姿です。ですが、顔は笑っています。
こんな「アンパンマン」でも子供たちは好きになってくれるのか?それとも、テレビの人気者のようにかっこいいヒーローたちのほうが好きなのか?とのように、やなせたかし「あんぱんまん」のあとがきを参考に作者やなせたかしの思いを紹介しました。作中では、ヒーローだからって完璧ではなく、汚れ、自らも深く傷つくのだということを描いたそうです。
アンパンマンの初期の怖い画像を紹介!
ここでは、メタボの汚いおじさんと話題になった「アンパンマン」の画像や、怖いといわれている初期の「アンパンマン」の画像などを紹介していきます。現在では子供から大人まで親しみやすいキャラクターになっていますが、怖い「アンパンマン」とは、いったいどのようなものなのでしょうか?
みんなに親しまれ、愛され続けている「アンパンマン」ですが、初期の姿は、現在の「アンパンマン」の姿と比べ、メタボの汚いおじさんや、ボロボロ、怖いなどあまり良い印象がないみたいです。それらのヒーローらしからぬ姿の「アンパンマン」の画像を探っていき、紹介していきます。
メタボのおじさんといわれる問題の画像
まずは、メタボの汚いおじさんといわれ話題になった初期の「アンパンマン」の画像です。こちらの画像は、空を飛んでパトロールをしているヒーローらしい「アンパンマン」の姿です。ですが確かに顔が丸くてお腹ポッコリしているようにみえます。
こちらの「アンパンマン」は、貧困に苦しむひとたちのために、焼き立てのあんぱんを地上に向かって配ってくれていました。こちらの初期の「アンパンマン」は、人間の姿でしかもお腹がポッコリしているようにみえますが、ヒーローなので空は飛べる設定になっています。
マントがボロボロの画像
そしてこちらの画像は、マントがボロボロの初期の「アンパンマン」の画像です。こちらの「アンパンマン」は、顔をあんぱんにして描いた初期の絵本の「アンパンマン」です。当時の姿は8頭身で描かれていたため、現在の3頭身の姿とは大きく異なります。
やなせたかしの「あんぱんまん」あとがきでも紹介しましたが、ヒーローは汚れ、自らも傷つくというのが、この画像をみただけでもしっかりと伝わってきます。ですが、こちらの画像の「アンパンマン」は、ヒーローだといわれても、やはりどこか不気味で怖いという印象を受けてしまうような気がします。
こちらの画像は、顔をすべて配り終えた「アンパンマン」が、ジャムおじさんに新しい顔を作ってもらっているのを待っているところだと思われます。それにしても、ボロボロのマントで頭部がない状態になっていると、やはり怖いです。
出典: https://gori.me
こちらの画像は、一見お辞儀をしているようにも見えなくはないですが、実はお腹を空かせてしまった人に、あんぱんでできている自分の頭部を差し出しているところなのです。そして、お腹を空かせていた人が「アンパンマン」の頭部にかじりつくというシーンです。現在ではちぎって渡しますが、初期は頭部にかじりついていたのでしょうか?よく考えるとなかなか怖い画像です。
アンパンマンの初期設定はただ怖いだけではなく作者の想いが詰まっていた!
こちらでは、「アンパンマン」の初期設定やメタボの汚いおじさんといわれていた姿の画像、怖いと恐れられていた初期の「アンパンマン」の姿の画像などをを紹介していきました。ご覧になっていかがだったでしょうか?作中で紹介しましたが、初期の「アンパンマン」は、ヒーローらしくない姿でした。ですが、その姿にも理由があったことがわかりました。
初期の絵本「アンパンマン」には、作者やなせたかしのヒーローに対する思いや、やなせたかしの思い描くヒーローが描かれていました。ヒーローだってみんなと同じように、汚れるしボロボロにもなる、と。それでも自らを傷つけてでも世界平和のために働きかけてくれるのがやなせたかしの思い描くヒーローであり、それが「アンパンマン」でした。
こちらの記事をご覧になっていかがだったでしょうか?初期と現在では、設定も描かれていた主人公「アンパンマン」も大きく異なることがわかりました。そして、画像を見るだけではわからない、作中に込められた作者やなせたかしの思いも伝わりました。今後ご覧になるときは、このようなことも含めてご覧になってはいかがでしょうか?