2019年05月23日公開
2019年05月23日更新
【アルスラーン戦記】シャプールの最期と名言を紹介!弟・イスファーンとの関係は?
シャプールとは漫画アルスラーン戦記に登場するキャラクターの一人です。シャプールはパルス国万騎長(マルズバーン)を務める強さを持つキャラクターであり、国を想う誇り高い意思を持ったかっこいい人物です。しかしシャプールは漫画アルスラーン戦記の序盤で壮絶な最期を迎え、退場することになりました。本記事ではそんな早々に最期を迎えたシャプールについてその最期やかっこいい名言、弟であるイスファーンとの関係などをまとめてご紹介します。
シャプールとは
パルス国の万騎長
本記事の主役であるシャプールはパルス国の王であるアンドラゴラス3世に忠誠を誓う36歳の男性です。このパルス国というのは漫画アルスラーン戦記の舞台の中心となっている土地であり、戦いが度々行われる激戦区です。そんなパルス国において王であるアンドラゴラス3世に仕えるシャプールは万騎長(マルズバーン)という地位が与えられている優れた武将です。
この万騎兵(マルズバーン)という地位はパルス国の武将に与えられる官職であり、1万騎の部隊を率いることができます。他にも千騎長や百騎長などの官職があるのですが、シャプールに与えられた万騎兵(マルズバーン)はパルス国において優れた武力と統率力が無ければ就くことが出来ません。これにより万騎兵(マルズバーン)という官職はシャプールを含めてパルス国の武将にとって非常に名誉な位といわれています。
サラブレッドの騎士
アルスラーン戦記に登場するシャプールは常に騎士道を重んじているキャラクターであり、非常に真面目な性格をしています。このためシャプールはたびたび堅物なキャラクターとして扱われています。このシャプールの騎士道を重んじる真面目すぎる性格はシャプールの生まれが大きく関係しています。シャプールの母親は父親の正室であり、嫡男として騎士の名門で生まれたサラブレッドのキャラクターという設定が設けられています。
アルスラーン戦記の物語は出身や階級が大きく関係しています。奴隷で生まれた者は蔑まれ、平民として生まれた者は例外を除いて平民として生きていかなければなりません。一方騎士の名門に生まれた者は特別であり、いわば特権階級が与えられる存在です。なので騎士の名門出身のサラブレッドであるシャプールは万騎長としてアンドラゴラス3世の下で力を振るうことになりました。
クバートと仲が悪い
上述でご紹介した通りシャプールは騎士階級の中でも特に名門の家に生まれたサラブレッドの騎士であり、堅苦しい印象を与えるほど真面目な性格をしています。このことからシャプールは快活な性格をした平民出身の万騎長クバートと非常に仲が悪いです。クバートは非常に強い力を持ったキャラクターであり、平民として生まれたにも関わらずその剛勇から万騎長の官職が与えられています。
シャプールにとって平民出身で適当な性格をしたクバートは気に入らない存在です。シャプールはクバートを常に敵視しており、それは戦の際全く逆の方向に立つほどであり、シャプールとクバートの二人は非常に険悪な関係にあります。
シャプールの容姿
パルス国万騎兵であるシャプールはかっこいい容姿も魅力の一つとなっています。まずシャプールの髪型は後ろ髪だけ長く伸ばし、前髪を短くしています。そして長い後ろ髪ですが、2本の三つ編みでまとめ、髪の毛の長さのわりにすっきりとした印象を与えています。次にシャプールの顔の形ですが、シャプールは整った形をした大きな鼻をしており、目は鋭くとがった目つきをしています。
その目つきを見ると戦場に赴く騎士であることが分かります。そして口の口角は少し下がっており、顔全体は整った形をしています。若くして万騎兵を務めていることもそうですが、このかっこいい容姿もシャプールが人気を集める理由となっています。
シャプールの声優
アニメ版アルスラーン戦記でかっこいいシャプールの声優を務めたのは日本の男性声優である小西克幸です。小西克幸はゲームの声優としてデビューし、「勇者王ガオガイガー」で初めてレギュラーを務めました。その後小西克幸は2001年のアニメ「魔法戦士リウイ」で主役を務めたことで大ブレイクし、「ジョジョの奇妙な冒険黄金の嵐」や「監獄学園」など多数の有名作品で声優を務めることになりました。
そんな多数の作品に出演しているベテラン声優小西克幸は非常に優れた演技力の持ち主であり、それを証明するようにアニメ「D.Gray-man」のコムイを演じた際、「確実にコムイが憑いていた」と評価されました。また小西克幸は若者から老人まで様々な役どころをこなせる声優であり、アルスラーン戦記でもかっこいい魅力溢れるシャプールを見事に演じました。
シャプールの最期は?
戦いに敗れる
ここからはかっこいい容姿を持つシャプールの最期をご紹介します。アルスラーン戦記においてパルス国王アンドラゴラス3世はルシタニアを打倒するために出陣します。この戦は後に第1次アトロパテネの会戦と名付けられ、万騎長であるシャプールも出陣していました。しかしこの第1次アトロパテネの会戦はルシタニアの罠に嵌ったことでパルス国は敗北し、シャプールはこの戦いで最期を迎えることになります。
シャプールはルシタニアに敗北し、敵の捕虜となってしまいます。ルシタニアは捕虜にしたシャプールを利用してパルス国を降伏させようと企み、シャプールはパルス国の城門の前で磔にされ、拷問を受けてしまいます。するとシャプールは騎士としての誇りを貫くため、自身の最期を味方に頼みます。すると一本の矢がシャプールの額を貫き、シャプールは凄惨な最期を迎え、アルスラーン戦記から姿を消すのでした。
ギーヴの登場で姿を消す
シャプールの最期となった一本の矢はギーヴが放った矢でした。ギーヴは後にアルスラーン戦記の主人公アルスラーンに仕える人物であり、優れた弓術を持っていました。パルス国の兵士たちがシャプールを殺すことに苦戦する中、ギーヴは持ち前の弓術で簡単にシャプールの最期を迎えさせます。そしてギーヴの登場により、シャプールは自身の願いであった敵ではなく味方に殺されたいという思いが叶ったのでした。
その後ギーヴですが、矢を放ってシャプールの最期を迎えさせたことで恩賞が与えられ、タハミーネの元を訪ねます。そしてただの旅人であったギーヴはパルス国に大きく関わっていくことになり、アルスラーン戦記の主人公であるアルスラーンと共に強大な相手と戦っていくことになるのでした。
シャプールの生き様がかっこいい
シャプールは容姿もかっこいいのですが、最期に見せたシャプールの生き様も非常にかっこいいです。シャプールは第1次アトロパテネの会戦でルシタニア重傷を負い、捕虜となってしまいます。そして捕虜となったシャプールは磔にされ、パルス国の前で拷問を受けます。普通であれば諦めるか殺されることを望みます。
しかしシャプールはそう思いませんでした。シャプールは騎士道精神を重んじ、敵に殺されるより味方に殺されたいとパルス国に叫びました。そしてシャプールはギーヴの弓矢で最期を遂げ、自身の生き様を最期まで貫きました。このかっこいい生き様は敵であるルシタニアの兵でさえも褒めたたえました。
シャプールの名言
名言がかっこいい
エクバターナの人々よ 俺のことを思ってくれるなら おれを矢で殺してくれ どうせおれは助からぬ ルシタニアの蛮人になぶり殺されるより 味方の矢で死にたい
シャプールはアルスラーン戦記の作中においてルシタニアとの戦いに敗れ、捕虜となります。そして捕虜となったシャプールは杖で殴られるなどの拷問を受け、騎士として恥ずべき屈辱を味わいます。しかしシャプールは最期まで自身の生き様を忘れることはありませんでした。そしてシャプールは自身の生き様と誇りを貫くために自信の国であるパルス国目掛けてこの名言を言い放ちました。
パルスへの忠誠心を抱く
アンドラゴラス3世に仕え、万騎兵として戦場を駆けるシャプールはパルス国に強い忠誠心を抱いています。この忠誠心の大きさはシャプールの最期を見るとより分かるものになっています。シャプールはルシタニアの捕虜となり、屈辱ともいえる拷問を受けることになりました。しかしシャプールは最期までパルス国への忠誠を捨てることなく、敵に殺されるより味方に殺されたいと味方に叫びました。
あっぱれな勇者と評価される
シャプールは最期まで自身の誇りと強い忠誠心を貫いてこの世を去りました。この姿を見たルシタニアの兵士たちは感銘を受け、最期まで誇りを貫いたシャプールを「あっぱれな勇者」と評価し、褒めたたえました。ルシタニアという国は宗教国家であり、異教徒に容赦しない残忍な性質を持っていました。そんなルシタニアの兵士たちさえも褒めたたえたシャプールは真の騎士であるといえるでしょう。
シャプールと弟・イスファーンとの関係は?
イスファーンは義母弟
アルスラーン戦記に登場するパルス国の万騎長(マルズバーン)を務めるシャプールにはイスファーンという弟がいます。このイスファーンというキャラクターはシャプールの義母弟にあたる男性であり、武将としてパルス国に仕えています。しかしイスファーンの母親はシャプールとは違い、奴隷という身分でした。この身分からイスファーンは母親と共にシャプールの母親に冬山へ捨てられてしまいます。
一方その頃シャプールは自らの弟であるイスファーンと奴隷であるイスファーンの母が冬山に捨てられたことを知り、ショックを受けます。そしてシャプールは冬山に捨てられた弟イスファーンを助けるために母親へ抗議します。その後シャプールはイスファーンを助けに行くために単騎冬山へ足を運びます。
母親の死で狼に育てられる?
イスファーンが捨てられた冬山に到着したシャプールはそこで弟であるイスファーンを発見します。しかし凍てつくほどの寒さがある冬山で弟イスファーンの母である女性は残念ながら凍死してしまっていました。一方弟のイスファーン本人は辛うじて生きており、シャプールは弟イスファーンを救出します。元々今回の事件は二人の母親が招いたものでした。そこでシャプールは弟を救うため、イスファーンを生家に迎えることにしました。
しかしなぜイスファーンの母が凍死するほどの過酷な環境の中でまだ子供のイスファーンが生きていたのでしょうか。実はシャプールの弟イスファーンは狼に守られたことで凍えるほどの寒さがある冬山で生き残っていたのです。この狼から守られたという経験からシャプールの弟イスファーンは「ファルハーディン」という狼に育てられた人間という意味のあだ名が付けられることになりました。
性格はシャプールに似ている
イスファーンとシャプールは兄弟という関係にあるのですが、母親が違う異母兄弟です。イスファーンは奴隷の母に育てられ、シャプールは父の正室である母に育てられました。普通であればこの階級の落差は兄弟の関係に大きく響くでしょう。またシャプールの母は奴隷の身分であったイスファーンの母を息子と共に冬山に捨てれるという横暴を働きました。
しかしシャプールとイスファーンの二人は母親が違えど非常に似た兄弟として生まれ育ちました。イスファーンは兄シャプールと同じように筋肉質の体を持ち、非常に真面目な性格をしています。さらにイスファーンはシャプール顔負けの勇敢さを兼ね備えており、勇気と優しさ溢れる人物です。またイスファーンは非常に澄んだ綺麗な琥珀色の瞳をしており、性格以外に容姿もかっこいいキャラクターです。
シャプールをリスペクト
兄シャプールに救われたイスファーンはシャプールのことを強くリスペクトしていました。シャプールのことをリスペクトしているイスファーンは非常に勇敢な心を持った人物であり、第1次アトロパテネの会戦で落ち延びたアルスラーンと合流し、憎きルシタニアと戦います。そしてルシタニアを打ち破った後、イスファーンは国王となったアルスラーンに統制官という官職を授与され、立派な騎士として成長を遂げました。
そんなイスファーンですが、リスペクトしている兄シャプールを討ったギーヴに対し複雑な感情を抱いてしまいます。シャプールの意思とはいえ、ギーヴがシャプールを殺したことには変わりはないからです。このことでイスファーンは当初、シャプールを討ったとしてギーヴに斬りかかってしまいます。
シャプールに関する感想や評価は?
シャプールさんめっちゃ好みやったのにソッコー亡くなられたから本当に残念でならない
— 🍌れいれん🐠 (@r_reiren) May 19, 2019
アルスラーン戦記に登場するシャプールに関する感想では物語序盤で退場したことが残念だという感想が非常に多く寄せられていました。シャプールはパルス国の万騎長として登場し、そのかっこいい姿から人気を集めていました。しかしシャプールは序盤の第1次アトロパテネの会戦で捕虜となり、予想外な最期を迎えることになりました。
ちなみにアルスラーン戦記での私の推しはシャプールさんです。
— 【伽耶諸国】 (@MiinaFT) February 27, 2019
死に様かっこよすぎて惚れました。もう出てきません。お疲れ様でした。弟を応援します。
シャプールに関する感想では最期の死に様がかっこいいという感想も寄せられていました。第1次アトロパテネの会戦で敗北したことでシャプールはルシタニアの捕虜となり、屈辱ともいえる拷問を受けます。しかしシャプールは最期まで自身の誇りを貫き、仲間に殺されることを望みました。
シャプールさんが味方の矢で死にたいっていうのにも泣いたし、届かないとわかってても頑張って射ようとするエクバターナの皆さんにも泣いた
— きんつば (@sumikko_saizo) October 9, 2017
シャプールに関する感想ではシャプールの最期に泣いたという感想も数多く見受けられました。シャプールは上述でご紹介した通り非常に人気が高いキャラクタです。そんな人気の高いシャプールが物語序盤で凄惨な最期を迎え、多くのファンは涙することになりました。さらにパルス国の兵士が苦しむシャプールの願いを叶えるために矢を射るシーンはよりその悲しみを強めることになりました。
シャプールの最期と名言がとにかくかっこよかった
本記事ではアルスラーン戦記に登場するシャプールについてかっこいい魅力や名言、最期などをまとめてご紹介しました。シャプールはアルスラーン戦記序盤に死亡し、物語序盤で退場してしまいます。しかしシャプールは騎士道精神を重んじるキャラクターであり、非常い人気を集めるキャラクターです。なのでシャプールが序盤で退場してことにより、多くのファンは悲しむことになりました。