リゼロのアル（アルデバラン）の声優は？スバルとの関係や過去・正体を考察

リゼロとは長月達平さんが書いたライトノベル作品のことであり、正式タイトルを「Re:ゼロから始める異世界生活」といいます。日本の高校生の少年ナツキ・スバルがひょんなことから異世界に迷い込み、サテラなどと出会うなかで物語は展開していきます。リゼロはジャンルでいうとダークファンタジーやループものに当たる作品です。
 

リゼロの原作小説は「小説家になろう」という小説投稿サイトで、2012年4月から連載されました。2014年1月にはMF文庫J「KADOKAWA」から出版が始まります。2014年には書き下ろしの短編小説「Re:ゼロから始める異世界生活 外伝」が、月刊コミックアライブ6月号で書かれています。リゼロは19巻の時点で累計発行部数が550万部を超えるほど人気があります。

また2017年版「このライトノベルがすごい！」の文庫部門では、リゼロが2位に輝きました。リゼロは「SUGOI JAPAN Award 2017」という賞で、アニメとラノベ部門同時に1位になるという快挙も達成しています。リゼロのイラストを描いているのは大塚真一郎さんです。リゼロの短編集3は楓月誠さん、短編集4はイセ川ヤスタカさんがイラストを描きました。

リゼロはテレビアニメにもなっています。リゼロのアニメ第1期は2016年4月～9月に、テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、AT-Xで放送されています。リゼロのアニメで、1話のみは1時間の尺で作られました。第1期アニメ放送前の2016年4月3日には「Re:ゼロから始める異世界体験」という特番が、日曜日の2時10分～2字35分の時間帯で放送されています。

リゼロでアルの声優を担当しているのが藤原啓治さんです。藤原さんは中年世代のキャラクターを演じることの多い声優です。中年世代の他にも青年、老人、クール系、おとぼけ者、狂人系など、様々なタイプのキャラクターを演じ分けられる声優です。

藤原さんが担当した声優の代表作に、クレヨンしんちゃんの野原ひろし役があります。ひろし役の印象がとても強いため、藤原さんが演じるキャラクターにはひろしというあだ名がつけられることがあるようです。

藤原啓治さんは1964年10月5日に東京都で生まれて、岩手県で育ちました。俳優や声優、音響監督、ナレーターなどの仕事をしています。藤原さんの所属事務所はAIR AGENCYで、日本芸術専門学校の講師でもあります。

文学座付属劇団研究所から劇団木山事務所、賢プロダクションと渡り歩いた末、2006年に藤原さんはAIR AGENCYを立ち上げています。藤原さんは声優としてデビューした作品については、忘れてしまったようです。

藤原さんは声優として初めての仕事をする時、業界内のルールや言葉を理解するのに苦労したとコメントしています。2010年に藤原さんは、「サキよみジャンBANG！」内で放送されていた「カッコカワイイ宣言！」で、音響監督として初仕事をしました。2011年10月には「Newtype×マチ★アソビ アニメアワード2」で声優助演男優賞を獲得して、声優としての実力を示しています。

しかしその後藤原さんは病気にかかってしまい、2016年8月8日から仕事を休養することを発表しました。レギュラー出演していたクレヨンしんちゃんは同年8月26日放送分まで藤原さんが声優を担当します。Amazonプライムビデオで当時配信されていた「クレヨンしんちゃん外伝エイリアンVSしんのすけ」では、9月28日に配信された9話から代役があてがわれることが発表されました。

藤原さんは「人気声優200人が本気で選んだ！声優総選挙！3時間SP」(2017年1月9日放送)で3位になっており、声優からも高く評価されています。2017年6月16日より、体調管理をしつつ仕事再開に向けて少しずつ動き出していくことが、藤原さんの事務所を通して発表されました。

藤原さんが復帰して初めて担当した声優の仕事が2017年8月11日に公開された「スパイダーマン：ホームカミング」の吹き替えです。藤原さんが何の病気にかかったのかについては発表されていません。
 

藤原さんの声優としての仕事で有名なものには「鋼の錬金術師」シリーズでのマース・ヒューズ役、「交響詩篇エウレカセブン」のホランド・ノヴァク役、「ゾイド -ZOIDS-」のアーバイン役、「チャーリーとチョコレート工場」のウィリー・ウォンカ役などがあります。藤原さんは原恵一監督の作品によく出演している声優でもあります。

リゼロのアルデバランことアルは、スバルと同じく日本からやってきたといわれています。アル本人が異世界に召喚されたのは18年前だと言っており、40手前のおっさんと自分のことを称しています。ここから判断するに、アルは30代後半のアラフォー世代で、だいたい年齢は36歳くらいだと考察されています。

アルが日本のどこから来たのかはわかりませんが、日本のことをよく知っているので日本出身者である可能性が非常に高いキャラクターです。

アルがスバルの父親だとする説も浮上しています。アルとスバルにはいろいろと共通点があります。例えば同じ日本から来たらしいこと、顔を指でかくクセがあること、しゃべり方が似ていること、能力が似ていること、広範囲な特技があることなどです。

またスバルとアルは年齢的に親と子供くらいの離れがあります。このことからアルはスバルの父親なのではないかという考察が出ているようです。アルがリゼロの父親だという決定的的な証拠はないのですが、上の共通点をみると、父親の可能性はあるかもしれません。

リゼロでアルの名前はアルデバランといいます。アルデバランとはおうし座a星(a-Tau)のことで、アラビア語で訳すと「あとに従う者」という意味になります。リゼロのキャラクターには星の名前が使われることが多くあり、アルはアルデバランの名前を与えられていたのです。リゼロでアルが登場した短編集のタイトルは「後追い星をやめた日」です。

このタイトルからして、アルデバランの星の意味をくみ取った使い方がされています。果たしてアルは星の名前についてどのような思いを抱いているのでしょうか？そのヒントはリゼロの番外編にあります。番外編ではアルとレムが結婚する物語が描かれました。アルとレムの間に生まれてきた子供に対してアルは星の名前を付けています。

自分の子供の名前に星の名前を使っているので、アルにとって星の名前は重要なものだと考察できるでしょう。アルは番外編で、たとえ偽名であっても子供には星の名前を使うと言っているので、本人なりの星に対する思いがありそうです。

アルとスバルには共通点が多いですが、なかでも能力が似ています。それは死に戻りの能力です。スバルとアルでは、死に戻りの能力に微妙な違いはあります。しかし同じ死に戻るという能力の性質が似ているのが特徴です。
 

スバルと同じように、アルも死に戻りを使えます。スバルの死に戻りは、死ぬと確定した時間や場所に戻っていきます。しかしアルの死に戻りは、条件をクリアすることで能力が発動します。アルの場合は本人以外の人が死んだときでも、死に戻りが発動します。アルの死に戻りは何度でも発動できるので、相手の戦う気力を喪失させることも可能です。

アルの発言によると、死に戻りをする回数は、2桁の数ではおさまらないとされています。例えば100回以上死に戻りを受けることもあるわけなので、相手はアルと戦う気力をなくしても不思議はありません。同じ死に戻りでも、スバルの場合はスバルだけが記憶を保持します。しかしアルの死に戻りは、相手の記憶が残っていることもあります。

このアルの死に戻りの能力が、彼を長い間生き残らせてくれたという考察があります。リゼロのなかでアルは、驚異的な生き残り能力にたけています。アルはそれほど強いキャラクターではないですが、奇跡的に生き延びる力があるのは死に戻りの能力のおかげだといわれています。スバルと能力が似ているので、アルの正体はスバルと関連性があることを感じさせます。
 

現時点で分かっている限り、リゼロで異世界に来ている日本人はスバルとアルがいます。この2名が異世界にいるのであれば、ほかの日本人がいてもおかしくはないでしょう。まだリゼロ本編に登場していないだけで、実際には別の日本人が異世界に来ている可能性はあります。その証拠にプリシラは以下のような証言をしています。

大陸のかなたにある大瀑布から、たまに人が来ていると、プリシラが言っているのです。このことからも、アルやスバル以外の日本人が、異世界へ来ている可能性が高いのです。

リゼロでアルはスバル自身の姿だといわれることがあります。なぜなら2人は共通点が多いからです。スバルはよく顔を指でかくことがありますが、アルも同じようなしぐさで兜をかきます。スバルは一時期不登校だったことがあり、その時に色々な趣味にとりくんでいました。例えばアコースティックギターの演奏や、裁縫、筋トレなどです。

一方アルは、似顔絵や、日曜大工、手品、折り紙といった特技があります。スバルとアルはこのように、多くの特技を持つ点でも似ています。またアルとスバルは能力も似ています。両者の能力は全く同じではないものの、死に戻っていく能力となっています。他にも軽い感じのしゃべり方もそっくりです。これらの事から、アルはスバル自身なのではないかという考察がされています。

もともとスバルは2人いるのではという説がネットでささやかれていました。その状況でアルの存在をみると、スバルの分身だと感じてしまうのかもしれません。
 

アルは18年前に異世界へ来たと自分で発言しています。アルの年齢はだいたい30代後半だといわれています。そうなると10代後半から20代前半にかけて、アルは異世界に召喚されてきたと考察できます。異世界へ来て18年後にスバルと出会うまで、スバル以外の異世界人を一人も見たことがないとアルは発言しています。
 

アルの名前「アルデバラン」は、星の名前だということは上に書きました。おうし座α星のアルデバランはアラビア語で「あとに従う者」と訳されるので、これがアルの名前の由来となります。アルの名前の由来は意味深な感があります。名前の由来がスバルのあとに従うものだとすれば、スバルとアルには何らかの関係がありそうです。

プレアデス星雲を和名にするとスバルとなります。そしてアルデバランが「あとに従うもの」とあるので、異世界にやってきたアルとスバルを感じさせます。ただし、これらは時代的なズレがあります。プレアデス星団はずっと昔に誕生していたのです。

一方、スバルがプレアデス星団と対面したときに、団員は意味深なことを言いました。まるで団員はスバルのことを前から知っているような話し方をしています。このため、スバルは別の時代にも何人か存在している可能性があるとされています。スバルやアルのように、リゼロではキャラクターに星の名前をあてて、意味深な伏線を感じさせてくれます。

リゼロのアルは関西弁が分からないような描き方をされています。アルは本編で関西弁について触れており、関西弁のことを見たことはないけど珍奇なしゃべり方と形容しています。もしアルの正体が日本人で関西弁を知っていれば、珍奇なしゃべり方といういい方はしないでしょう。

アルの正体が日本からやってきた人物だとすれば、関西弁が分からないのは不思議です。しかしアルが日本から来た可能性は濃厚なので、何らか理由で関西弁を知れなかったのかもしれません。関西弁が分からないというだけで、アルの正体は日本人であることは濃厚です。

アルはレムとラムと初めて会ったときに、不思議な発言をしています。アルはレムとラムを間違えているのです。アルはレムとラムから勘違いを正されています。しかしアルはレムとラムについて間違ったことが嘘のような反応をしました。

アルはラムが生きているかどうかをレムに聞いています。ラムが生きていることが分かると、アルは不機嫌になったところも不思議です。このレムとラムに関するアルの反応には、何か意味がありそうです。もしかしたらこの出来事が、アルの正体をほのめかすヒントになっているかもしれません。

アルは謎めいたセリフを残しています。レムとラムが去っていくときに、アルは不思議なことを言いました。アルはレムやラムの言ったことが信じがたい様子で、反吐が出るぜと吐き捨てたのです。アルの中ではラムだけが存在していて、レムなんて知らなかったかのような口調です。アルはレムとラムの存在を納得できないので、正体はまるで別世界から来たかのような気さえします。

リゼロではタイムパラドクスが働いているという説があります。スバルとアルは死に戻りの能力で関連性があるので、アルはスバルの別の未来からやってきたという説です。例えばアルが体験した世界では、レムは亡くなっており、ラムだけが存在します。またアルの世界では、初めからラムだけしかいなかったとも考察できるでしょう。これらはスバルの死に戻り能力による、反作用の効果だという意見がありました。

スバルが使う死に戻りの能力は、反作用がまだわかりません。スバルの死に戻りは回数の限界がなく、死ねば何度でもやり直しがききます。このような能力を持つスバルには、反作用となる力が働いていてもおかしくはないでしょう。スバルの能力の反作用が出たからアルが登場したという説がネット上にあります。スバルが死に戻りを使うと、もともとの時間軸に戻っていくスバルと別の時間軸に戻っていくスバルがいるのかもしれません。

こうして能力を使うたびに、色々な時間軸にスバルが誕生していきます。もし複数の時間や場所にスバルが生み出されていくというのが能力の反作用だとすれば、アルの不思議な言葉にも納得がいきそうです。アルの死に戻りの能力にも反作用がありました。それは死に戻りを使うと、記憶が少しだけ消えてしまうというものです。アルにも能力の反作用が存在するので、スバルに反作用があってもおかしくはありません。

これらの考察からアルはスバル自身である、などの説が出てくることになります。アルが関西弁を知らない理由も、上の説で考えると腑に落ちるかもしれません。リゼロではよく「荒れ地のホーシン」という言葉が登場します。ホーシンとは中国名の星を表す言葉です。またリゼロでは、西のカララギを関西弁としてとらえている節があります。

リゼロの本編で、カララギとは新たにできた国の名前であることが明かされています。これらの事柄はスバルとの関連性を感じさせる要素だという意見がありました。

リゼロといえば、顔に鉄仮面をかぶっているところが特徴のキャラクターです。ではなぜアルはいつも鉄仮面で顔を隠しているのでしょうか？その理由は顔がボロボロだといわれているからです。アルは異世界に召喚されてから何らかの危機に遭遇し、腕をなくすことになります。

それだけでなく、顔もボロボロになるという体験をしたようです。そんなボロボロの顔を見られたくないために、アルはいつも鉄仮面をかぶっていると考察できるでしょう。

ここではツイッターでのアルの感想や評価について見ていきます。まずアルがプリシラの下僕のような役目を楽しそうにやっている姿が印象的だという感想がありました。プリシラはただでさえ傍若無人な性格をしています。そんなプリシラの元で喜びながら働いているアルが視聴者の記憶に残っているようです。

また水門都市でデュフォンが亡くなったことをどうしてアルが知っていたのか不思議という感想もありました。この謎からひょっとしたらアルは傲慢の魔女因子なのではないかと考える人もいるようです。またアルは意味深なセリフを言うことが多いので、いったい何者なのか？とアルの正体が気になっている人がいます。

アルはスバルとの何らかの関係が指摘されているので、正体がなおさら気になっているようです。リゼロのなかでアルの正体は物語のカギを握る重要人物だと感じる人が少なからずいるようです。

ここまでリゼロのアルデバラン、ことアルの正体や声優について見てきました。アルの声優を担当する藤原さんは、クレヨンしんちゃんの野原ひろし役の声優で有名な人であり、声優業界のなかでも人気のある存在だと分かりました。またアルは意味深な発言をすることが多く、その正体が気になるキャラクターです。とくにスバルとの共通点が多いので、正体はスバルの父親だという説まで出ていました。

またアルは初対面であるはずのレムとラムを間違えています。レムとラムを間違えていることから、アルは別次元からきている人物かもしれないという説が浮上しました。正体が気になるキャラクターなので、スバルやレムとラムとの関係も含めて、今後のリゼロに注目していきましょう！