銀魂の松陽の正体は？その強さや過去・虚との関係についての考察

銀魂は作者空知英秋が初連載作品であり2004年から週刊少年ジャンプにて連載している人情コメディストーリー漫画です。また、連載当初は人気がなく打ち切りかと思われていたが徐々に人気が出てきてアニメ化や映画化と人気がすごく出てきている作品です。現在単行本は72巻まで連載しています。ジャンプの中でも人気がある作品です。

主人公の坂田銀時、亡くなった父の道場を復興させるために侍道を学ぶ志村新八、宇宙最強戦闘民族である夜兎の少女の神楽の三人で営む「万事屋」を中心に様々な登場人物で江戸のかぶき町を舞台にどたばた劇を繰り広げるギャグマンガです。しかしバトルシーンはほかの漫画に引けを取らずさらに心温まる人情話もある長編もあります。

銀魂の吉田松陽とは「松下村塾」を開いていた男性です。過去に主人公の坂田銀時、銀時のライバル的存在高杉晋助、攘夷志士のトップにたつ桂小太郎を松陽は師事しており剣や勉強を教えていました。銀時にとっては「父親のような存在」であり教え子たちからは「松陽先生」と慕われていました。丁寧な口調でとても穏やかな性格でした。

吉田松陽は剣を教えていましたが剣の腕はすごく幼少期とはいえ銀時では足元に及ばないほど強さです。過去に弟子たちに剣を向けられたのを松陽が見たとき松陽は「剣（それ）を私の教え子に向けるというのなら私は本当に国家を転覆させてもかまいませんよ」といいはなっています。銀魂の中でも最強クラスともいえる強さです。

そんな弟子にとても愛されていた吉田松陽ですが一国傾城編にて過去にて寛政の大獄で捕まっていたことが判明していました。その際銀魂の始まりともいえる松下村塾は燃やされてしまいました。捕まった吉田松陽を救出するべく銀時、高杉、桂は攘夷戦争に参加することをきめました。

銀時たちは松陽を助けようとして攘夷戦争で奮闘しましたが、桂、高杉が幕府側に捕らえられてしまいました。そこで銀時は「師を斬るか、仲間を斬るか」の選択をしなければならなくなります。しかし銀時は松陽に「みんなを守ってあげてくださいね」といわれたことを思い出し松陽の首を斬ることにしました。

「勝者が得るのは自己満足と慢心位なものです敗者（きみ）はそんなものより意義のあるものを勝ち得たんですよ恥じる事はありません」高杉が銀時に負けた時に松陽が高杉に向けてはなった名言です。

幕府の役人を追い払った後に松陽が松下村塾の三人になった時に銀時、高杉、桂に向かって言った一言です。そして松陽は三人にむけ地面にめり込ませるほどのゲンコツを食らわせます。そのあとに松陽は三人に向けて「松下村塾へようこそ」といいました。こうして高杉と桂は松下村塾にはいります。

銀時が高杉に倒された塾のものの仕返しでやってきた複数に対し「侍がハンパやってんな」と言い放った時にそこに来た松陽が言った一言です。しかし銀時はその時に松下村塾をさぼっていたため松陽に「銀時、君達ハンパ者がさぼりを覚えるなど百年早い」といい銀魂にげんこつをくらわせていました。

ネタバレですが銀魂さらば真選組篇後編にて仮面姿で現れた男がいます。その男は銀魂最強と言われる沖田や神楽、今井信目を相手に圧倒的な強さを見せつけてしまうほど強さを誇っていました。しかし銀時はなぜかその剣筋に無意識で反応しておりぎりぎりのところで渡り合っていました。そして銀時との戦いの最中に仮面を割られて虚は正体を現します。

しかし仮面を割られて出てきたのは攘夷戦争の時に銀時に斬られたはずの吉田松陽と瓜二つの人間だったのです。つまり銀時が虚と戦っていて反応できてぎりぎりに渡り合えていたのも過去に虚の剣筋に見覚えがあり過去の松陽との稽古のときの「敗北の記憶」があったから虚の強さにも対応できたのです。

ネタバレですが、虚の強さとはどれくらいなのでしょうか、そこに迫っていきます。虚の強さは先程で詰石田通り銀魂の最強の強さを誇っている沖田、神楽、今井信目を相手にしても全くと言っていいほど寄せ付けず返り討ちにしてしまうほどでありさらに銀時もぎりぎりくらいついていけるレベルの強さで銀魂の中でも最強と言えるでしょう。

銀時は虚の仮面の中の正体である吉田松陽瓜二つの顔を見たときに一時思考停止してしまいさらに動揺しすぎて動けなくなってしまいます。しかしその直後に神楽の呼びかけを受けたことにより我に返ったことにより虚に必殺の一撃を与えることに成功します。しかしその傷は急速に回復していってしまい銀時一行は不利であることに気づき撤退を余儀なくされました。

「夜兎の生ける伝説」といわれている星海坊主と天照院奈落の先代首領の虚の最強の強さを持つ二人の決戦がありました。宇宙最強と言われている二人の戦いは銀魂の中でも白熱した戦いが繰り広げられていました。しかし虚の強さは星海坊主に手ごたえを感じられず生命の危機を感じるほどの強さを誇っており虚は星海坊主を圧倒していました。

星海坊主は生命の危機を感じることをねじ伏せ渾身の一撃で虚の右腕を吹き飛ばしましたがそれすらものともせず虚は星海坊主を追い詰めていきました。しかし星海坊主は心臓を握りつぶしました。しかし虚はアルタナの力を右腕に移していたため吹き飛ばされた右腕から再生し星海坊主を瀕死の重傷を負わせました。しかし虚は星海坊主を「自分を殺せたかもしれない唯一の存在」とたたえていました。

虚と吉田松陽の関係について迫っていきましょう。虚の正体とはアルタナのエネルギーによって不死となり500年に及び殺戮を繰り返してきた男です。吉田松陽の正体は奈落が天導宗に仕える時代となった時に虚が名前を変えて身分を隠して寺子屋で教えていた500年の中で唯一見せた虚の微笑みの姿です。つまり虚の正体は吉田松陽であり吉田松陽の正体は虚というわけです。

虚は不死という特徴がゆえに周りの人々から「鬼」として恐れ疎まれていました。何度も殺されてもそのたびに蘇るため壮絶な苦しみを味わいながらも死ぬことができず虚は無数の人格を形成していくようになっていきました。そして無数の人格が今度はかつて自分がされてきたように同様の殺戮を行うようになりました。

そして時の朝廷に捕まりそこで八咫烏の面をあたえられました。人を恐れ、憎み、人に焦がれる無数の自分を持つ虚は500年の間奈落の首領として殺戮の日々を送ることになりました。そんな時そんな自分に抵抗しようと生まれたの吉田松陽でした。そんな悲惨な過去が虚にはありました。

虚は無限に続く命の中で魂がかき消されそうな中苦しみを味わい続けてきていたため無数の人格を作り上げました。しかしそれでも苦しみから逃れることができなかったのです。虚地球のアルタナにより不死となっていたためその地球が滅ぶまで死ぬことはありません。虚は地球を終わらせることにより自分自身も終わらせることを目的としました。

虚は最終章にて銀魂史上最強の敵として侍たちと交戦します。用済みとなった天導宗を始末して終焉への仕上げとして地球に戻ります。民衆に化けた虚は奈落にを率いて「星崩し」を開始することにしました。地球を占拠していたアルタナ解放軍に潜入し地球人VS天人の全面戦争を煽動して暗躍をしました。

解放軍に激しく抵抗されるも無傷の虚だけでなく満身創痍の奈落達も満身創痍の状態で何度も蘇り何度も起き上がってきます。奈落は虚の血が注がれており不死の軍勢となっていました。しかし大量の不死兵を作るために数滴の血しか注いでいないため再生力が不完全なゾンビ程度です。

洛陽決戦篇でなぞになっていた部分の神楽一家のことも含めて回収しとうとう銀魂も最終章へと突入しました。しかしジャンプフェスタにて作者の空知英秋さんは「最終章といっても少なくとも杉田さん（銀時の声優）の毛髪がなくなることはないです。」と言っていたためまだまだ終わることはありません。

テレビアニメでは2017年の秋頃に「ポロリ編」を挟み2018年の1月に放送しました。一度3月で最終回を迎えましたがしかし一度休止を挟むこととし次は7月ごろに放送再開が予定されています。今後の銀魂に期待しましょう。