2019年05月19日公開
2019年05月19日更新
ディズニー映画・ピーターパンの原作のあらすじが怖い!子供がネバーランドで殺される?
大人から子供まで現在でも人気のあるディズニー映画『ピーターパン』は、イギリス作家のジェームス・マシュー・バリーが1904年に執筆した童話劇を基にしてウォルト・ディズニーによって製作され1953年に発表された作品です。大人になりたくない子供たちをピーターパンがネバーランドに連れていき共に生活をします。夢のあるファンタジー作品という印象の『ピーターパン』ですが、原作のあらすじが怖いと話題です。『ピーターパン』の原作はどのようなあらすじなのでしょうか?『ピーターパン』について紹介していきます。
目次
ピーターパンとは?
ピーターパン(ディズニー映画)の作品情報
≪『ピーターパン(ディズニー映画)作品詳細情報≫
- 監督:ウィルフレッド・ジャクソン/ハミルトン・ラスク/クライド・ジェロニミ
- 脚本:テッド・シアーズ/アードマン・ペナー/ビル・ピート/ウィンストン・ヒブラー/ジョー・リナルディミルト・バンタ/ラルフ・ライト/ウィリアム・コトレル
- 製作:ウォルト・ディズニー/ロイ・O・ディズニー
- 製作会社:ウォルト・ディズニー・プロダクション
- 配給:RKO
- 公開:1953年2月5日(アメリカ)/1955年3月22日(日本)
- 上映時間:77分
- 製作国:アメリカ合衆国
ピーターパン(ディズニー映画)の概要
ジェームス・マシュー・バリー戯曲『大人になりたくないピーターパン』を基にアニメ化された『ピーターパン』はディズニーアニメ作品の中でも代表といえる世代を超えた人気作です。登場するキャラクターの設定は原作と多少異なり、女子にモテることを鼻にかけていますが、欠点がなく一本気な性格のピーターパンと少し間抜けなフック船長との攻防が描かれています。
製作には3年の月日と約14億の費用が掛けられでウォルト・ディズニー・プロダクション創立30周年記念作品としてアメリカで1953年に公開されます。1963年に日本語吹き替え版が公開された『ピーターパン』は、再びイギリス・ロンドンを舞台にした続編『ピーターパン2 ネバーランドの秘密』が2002年に公開されています。
ピーターパン(ディズニー映画)のあらすじ
出典: https://eiga.com
ある夜の日、ダーリング家の3姉弟のウェンディ、ジョン、マイケルの家に自分の影を探しに現れます。年頃の長女・ウェンディは父親に翌日から1人部屋で過ごすように言われます。ウェンディたちの話を毎回聞いていたピーターは、ネバーランドにいる迷子のロストボーイやピーターの子分たちの母親になるようウェンディをネバーランドに連れていこうとします。
弟たちが気になるウェンディは彼らも同行させ、ティンカー・ベル(ティンク)の粉を浴びると空を飛び、ピーターに連れられて右から2番目の星「ネバーランド」を目指します。その頃、ネバーランドでは、かつてピーターに左手を切り落とされたことを復讐しようとピーターの隠れ家を探すフック船長の姿がありました。ピーターの家を聞き出すためにインディアンの長の娘タイガーリリーを誘拐します。
その時、丁度帰って来たピーターに遭遇したフック船長は、海賊の砲撃開始し、ピーターはティンクにウェンディたちを隠れ家に避難させるように言いますが、ウェンディに嫉妬したティンクは隠れ家にいる迷子たちにピーターの命令と偽ってウェンディを撃ち落とさせて殺そうとします。それを知って激怒したピーターはティンクに永久追放を言い渡しますが、ウェンディの慈悲で1週間に留まります。
その後、ウェンディはピーターと人魚に会いに行き、そこでフック船長たちを見かけたピーターは捕らわれたタイガーリリーの救出を試みます。しかし。フック船長に見つかり激しい戦闘となる中、そこにフック船長の左手を食べたワニが現れてフック船長を襲います。ワニに追い回されるフック船長は部下のスミーと逃げていきます。
誘拐されたタイガーリリーを救出したピーターは、その功績が称えられてインディアンの長からフライング・イーグルと名乗ることを許されます。みんなそれぞれ宴会を楽しみますが、ウェンディは女性を理由に薪運びを命じられたことに怒りが込み上げ落胆し本来の家に帰ると決めます。嫌がる弟たちを帰るように説得していると話を聞いていた迷子たちもウェンディたちと共にネバーランドを去ると決めます。
一方、ティンクがピーターに追放された噂を聞いたフック船長は、ティンクを利用して隠れ家を聞き出そうと企てます。その企みは上手くいき、隠れ家を突き止めたフック船長はティンクをランプケースに閉じ込め、ウェンディたちを全員捕縛するとピーターにウェンディからの贈り物として時限爆弾を残します。
ウェンディたちは海賊の子分にならなければ海に落とすとフック船長に脅迫され、恐れた子供は子分になろうとしますが、ウェンディはピーターが助けてくれると信じます。しかし、フック船長からピーター殺害計画を聞き自分たちが罠に嵌められたことに気づきます。その直後、ピーターのもとに届いた時限爆弾が爆発、ピーターは爆発寸前にランプケースから脱出したティンクに助けられ命拾いします。
ティンクは危険に晒されるウェンディたちの元に駆け付けるよういいますが、ティンクが一番大切だといい、ピーターは先にティンクを助けます。そして、隠れ家を飛び出したピーターは、ウェンディを救出し、ジョンやマイケル、迷子たちも次々に解放します。ジョンたちはマストの上の見張り台に立て籠ると接戦を繰り広げます。そしてピーターはフック船長との最終決戦に挑みます。
ピーターパン(ディズニー映画)の原作概要
『ピーターパン』の原作はイギリス・スコットランドの作家であるジェームス・マシュー・バリーが1904年に執筆した童話劇です。その後、その作品にジェームス自身が筆を加え、1911年に長編小説『ピーター・パンとウェンディ』を発表しました。ピーターパンはロンドンのケンジントン公園で乳母車から落ち、ベビーシッターに見つけられずに迷子になります。
永遠に年を取らない少年(ロストボーイ)となったピーターは、海賊のフック船長やインディアンのタイガーリリーが住む異世界・ネヴァー・ネヴァー・ランド(ネバーランド)に移住し妖精・ティンカーベルと共に冒険の日々を送ります。ネバーランドには他にもピーターと同境遇の子供たちがおり、ピーターは彼らのリーダー的存在です。
ピーターパンの原作あらすじが怖い!
ピーターパンの原作では子供がネバーランドで殺される?
『ピーターパン』の長編小説原作の作中で「子供たちを執念深く殺していきました」と書かれており、そのことが都市伝説のように語られ話題となっています。しかし、原作を忠実に訳す日本版を確認してもそのような文は見当たりません。
ですが、和訳前の原文にはそうとも取れる文章が見つかっています。それは、第5章”The Island Come True”に文中にある”Peter thins them out”の文で”thin out”が「間引く(殺す)」という意味があり、“them”は文脈上「ルールに反して成長した子供」を指すと解釈出来るので「ピーターは子供たちを殺していきました」と訳しても間違いではないようです。
『ピーターパン』は子供たちに夢を与える作品として親しまれていますが、実は、大人になった元子供たちに向けて、恋愛などを絡めながら大人になることの意味について考えさせる切ない物語となっています。
怖い原作あらすじ①第1~4章
『ピーターパン』の怖い原作のあらすじをここから紹介していきます。ロンドンに住むダーリング一家は、誰もが羨むような無邪気さに溢れて幸せいっぱいの家族でした。しかし、そんな家族に異変が起こります。『ピーター・パン』という人物が3人の子供たちの前に現れたのです。ダーリング夫人がピーターのことを知ったのは、夜に眠る3人の子供たちの心を整理している時でした。
これまで3人から聞いたことのない「ピーター」という名が彼らの心の至るところで見つかり、特に長女のウェンディの心はピーターでいっぱいになっていました。夫人は子供時代に聞いた妖精たちと暮すピーターパンの噂を思い出しますが、ピーターはもう大人になっていることをウェンディに話します。しかし、ウェンディは背丈は自分と同じくらいだと話します。
ある夜、「ネバーランド」から飛び出す少年の夢を見ていた夫人は窓が開き、見知らぬ少年が入ってくるのを目撃し、それがピーター・パンだと直に分かります。何枚もの筋入りの枯葉を樹液でつけた服を着た愛らしい男の子でした。ピーターは夫人が大人であると気付き、乳歯をギシギシ鳴らします。
夫人が悲鳴を上げると飼い犬のナナかピーターに飛びかかります。ピーターは窓の外へ逃げ姿を消します。ナナは「ピーターの影」を銜えており、夫人はその影を丸めると衣装ダンスに隠します。ダーリング夫妻が招待されて外出した夜、ピーターは子どもの手のひらサイズの妖精、ティンカー・ベルと共にウェンディたちの部屋に降り立ちます。
ウェンディがティンカー・ベルが探し出した影をピーターに縫い付けながら、ピーターに母親がいないことや自分の年齢を知らないことなどを聞きます。ピーターは両親が自分が大人になったら何になるだろうかと話しているのを聞いて「いつまでも子供のままで面白いことをしていたい、大人になりたくない」と思い、生まれた日に逃げ出してケンジントン公園で長いこと妖精たちと暮らしていたと話します。
そして、ピーターがウェンディに会いに来たのは、お話を聞くためだと語ります。そして、ネバーランドにいる迷子たち(ロストボーイ)にも話を聞かせるために一緒に来てほしいと頼みます。母親が心配すると考えたウェンディは断りますが、ネバーランドには人魚もいるなど話を聞くと次第に行く気になります。弟のジョンとマイケルを起こして3姉弟はピーターとティンカー・ベルに続き窓から夜空に飛び立ちます。
何夜も飛び続けてネバーランドに辿り着くと待ち構えていた怖い海賊フック船長がピーター目掛けて大砲を撃ちます。その爆風でピーターは海側へ、ウェンディとティンカー・ベルは空高く吹き飛ばされてしまいます。
怖い原作あらすじ②第5~10章
『ピーターパン』の怖い原作の5章から10章のあらすじです。ピーターパンと親しげにするウェンディに嫉妬したティンカー・ベルの悪意の計略で、ウェンディは迷子たちの弓矢で射落とされますが、命は助かり3姉弟はピーターの隠れ家で落ち合います。そこにいた6人の迷子たちはウェンディのために「小さい家」を建て、自分たちの母親になって欲しいとウェンディに懇願します。
その頃、ネバーランドでは海賊以外にもアメリカ・インディアンの部族やワニなどが争っていました。フック船長の右手が鉄の鉤手となったのには、かつてピーターに切り落とされてその手をワニに食べられてしまったからです。そのためにフック船長はピーターに復讐心を燃やします。
ピーターの隠れ家を聞き出そうとにフック船長率いる怖い海賊に誘拐されたインディアンの酋長の娘タイガー・リリーは、彼らに殺されそうなっているのをピーターが救出します。これによってピーターは酋長の一人に任命され、リリーもピーターを愛するようになるのです。
怖い原作あらすじ③第11~15章
怖い原作『ピーターパン』の11章から15章のあらすじを見ていきます。迷子たちはピーターとウェンディを両親に見立て、「楽しい一家団欒」の真似事楽しむようになりますが、ピーターはウェンディのする母親についての話に認識が間違っていると暗い表情でいいます。
過去に母親の元を飛び出したピーターが家に戻ってみると別の子が自分のベッドで寝ていたという苦い経験を語り出すピーターは何もかもを台無しにする大人に怒りを溜めていました。ネバーランドの言い伝えの「誰かが息をする度に大人が1人死ぬ」というのを信じていたピーターはわざと1秒に5回くらいのペースで、できるだけ早い息をして大人たちを抹殺します。
幼い弟たちにも迷子たちにも母親が必要だと考えていたウェンディは、ネバーランドを出てロンドンへ戻る決意をし、「帰りたくない」という弟たちを説得します。そして、話を聞いた迷子たちも一緒に来るように誘い、ピーターにも声を掛けますが、頑なにそれを拒否します。仕方なくピーターを残し、ウェンディたちは隠れ家を後にします。ティンカー・ベルは相変わらずピーターとウェンディの仲に嫉妬していました。
そこにつけこんで副船長がティンカー・ベルを利用し、ウェンディ一行を全員捕縛、ピーターにはウェンディの贈り物と時限爆弾を贈ります。しかし、爆発寸前に改心したティンカー・ベルに助けられたピーターは、海賊船で捕縛されたウェンディらを解放するとフックとの一騎打ちの戦いを繰り広げます。ピーターの剣を受けたフックが剣を落とすと作法に則り、ピーターはとどめを刺さずにその剣を拾います。
ピーターを悪の権化だと思っていたフックはこの振る舞いに驚きます。フックは思わず「貴様は何者だ?」と問い、それに対してピーターは「若さだ、喜びだ」「卵から出てきた小さな鳥だ」などと語り、ピーターが自身が何者かが分かっていないことにフックは気づきます。その後も戦いは続いていき、何度も突き刺されたフックは自ら海へ飛び込むと待ち受けていたワニの口へ消えていきました。
怖い原作あらすじ④第16-17章
命を救われたウェンディと迷子たちはロンドンへ帰って行きます。ダーリング家に先回りしたピーターは、ウェンディたちが入れないように子ども部屋の窓を締めて鍵をかけて楽しんでいましたが、涙を流すダーリング夫人の様子を見ているうちに自身の目にも涙が溢れそうになります。そして、窓の鍵を開けると立ち去ります。ダーリング夫妻は帰還したウェンディたちを見て喜び、6人の迷子も養子としてに迎え入れます。
ピーターにも養子になるよう言いますが、大人になりたくないと拒否し、ウェンディにネバーランドに戻ろうと誘います。ウェンディは母親に許可を求めますが、夫人は「とんでもない」と撥ねつけます。しかし、落ち込んだピーターの表情をみた夫人は毎年1週間だけ、春の大掃除に行ってもいいと許可します。迷子たちは学校に通うようになると、不思議を信じない普通の人間になり飛ぶことも出来なくなりました。
マイケルだけはあまり変わらず、1年後の春に訪れたピーターとウェンディと一緒にネバーランドへ行きます。しかし、翌年は来ませんでした。フック船長の記憶もないピーターは約束を忘れがちで、再びピーターが現れた時はウェンディは既に結婚し、娘のジェーンを出産して母親になってからでした。以前と変わらない少年の姿で「迎えに来た」というピーターに、ウェンディは「行けない」と言います。
生まれて初めてピーターは怯え、大人になったウェンディを目にすると「大人にならないと約束した」と怒って泣き出します。ピーターの泣き声で目を覚ましたジェーンは、ウェンディから聞くピーターの話が好きでネバーランドに行きたいと言います。ウェンディはそれを許しました。それから時は経ち、大人になったジェーンは娘のマーガレットを出産して母親になりました。ピーターは春になると、マーガレットを誘いに来るのでした。
ピーターパン(ディズニー映画)登場キャラクター一覧
登場キャラクター①ピーターパン
永遠に12歳の少年でネバーランドに住み、ティンカー・ベルと共に行動して空を自由に飛ぶことが出来るピーターパンは、正義感が強くて明るい少年ですが、女心が分からず、無神経な行動や子供特有の残酷さがあります。過去にフック船長の左腕を切り落としてワニに食べさせたのはただの遊びとしています。逃げ出した自身の影を捕まえるためにウェンディたちの家にやって来ます。
登場キャラクター②ウェンディ
水色のナイトドレスを着たダーリング一家の3姉弟の長女・ウェンディは、弟の面倒見が良くしっかり者でおとぎの世界にときめく無邪気さを持った少女です。初対面でも自分の意志をはっきり言うことが出来る強さも持っています。父親に大人になることを促されてショックを受けていた時にピーターパンと出会い、ネバーランドを訪れて夢の通りだと感動します。
登場キャラクター③ジョン
太縁の丸メガネが特徴のダーリング家の長男・ジョンは、シルクハットとコウモリ傘を持っているのが印象的です。弟のマイケルと毎晩ピーターパンごっこを楽しむ子供らしさを見せますが、何事も慎重で計画を立ててから行動する頭脳派な気質を持った少年です。
登場キャラクター④マイケル
5.6歳のダーリング家の次男・マイケルは、短髪でいつもクマのぬいぐるみを持っています。兄のジョンとは毎晩のようにピーターパンごっこをして遊ぶ姿が見られ、活発でヤンチャなところがあります。
登場キャラクター⑤ティンカー・ベル
体が常に光に包まれ背中には妖精の羽を持ち、緑色のミニワンピースを着てブロンドの髪をおだんごに結ったティンカー・ベルは、ピーターパンが好きでヤキモチ焼きな妖精です。言葉は発しませんが、ピーターパンや迷子たちとはコミュニケーションが取れるようです。番外編映画『ティンカー・ベル』では主人公のティンクが言葉を話しています。
登場キャラクター⑥フック船長
自身の左腕をピーターパンに切り落とされてワニに食べられたことを恨み、復讐心に燃えるフック船長は、冷酷で極悪非道な性格の持ち主です。陽気にする部下を躊躇なく殺す一面も見せます。その反面、自分の腕を食べたワニには非常に怯え、部下のスミーに縋りつくほどです。そのギャップが憎めないとファンから支持されています。原作では右手ですが、アニメでは左手が鉤手となっています。
登場キャラクター⑦スミー
鼻眼鏡をかけた小太りで青横縞Tシャツが特徴の海賊船の水夫長・スミーは間抜けで臆病者ですが、フック船長の忠実な部下です。フック船長が身の回りの世話を任すほどに信頼が厚いです。ウェンディの歌を聞いて泣き出す、泣き上戸なところがあります。
登場キャラクター⑧チクタクワニ
ピーターが切り落としたフック船長の左手を食べ、味を覚えたネバーランドの海に棲む巨大ワニは執拗にフック船長を追い回します。目覚まし時計を飲み込みワニが近づくとチクタク音が聞こえます。
ピーターパンのトリビア集
トリビア①ナナもネバーランドへ行く予定だった?
ダーリング家の飼い犬のナナは当初、ピーターパンと3姉弟と共にネバーランドへ行き、物語のナレーターの役割をする予定でしたが、結局置き去りにされます。その代わり、オープニングとエンディングに出番を与えられています。
トリビア②魔法の粉は後付け
ピーターパンの当初の設定では自分の力で空を飛ぶことが出来るというものでしたが、それを見た子供たちが真似をしてベッドから落ちて怪我をするということがあり、原作者のジェームス・マシュー・バリーが後付けで「ティンカーベルの妖精の粉を振りかければ空が飛べる」としたようです。
トリビア③ピーターパンの衣装
ピーターパンの衣装は原作では緑色の服ではなく、茶色や赤褐色、オレンジなど枯葉で作った服を着用しています。ディズニーがアニメ化するにあたりデザインしたのが現在まで定着する緑色の服となっています。
トリビア④フック船長と父の声
ディズニー・アニメ『ピーターパン』のフック船長とウェンディたちの父ジョージ・ダーリングの声が同一人物だということはご存知でしょうか?アメリカの俳優・ハンス・コンリードが2役の声を担当していました。
トリビア⑤ティンカーベルの羽の音
ティンカーベルの演出には舞台でも様々な工夫が施されていますが、ディズニー・アニメ『ピーターパン』ではティンカーベルの羽の音の効果音にアルミニウム製のパーツを繋ぎ合わせたもので音を作り出していたようです。
トリビア⑥テーマ曲「右から2番目の星」
第二次世界大戦の影響を受けて製作が遅れていた『ピーターパン』は前作の『ふしぎの国のアリス』と並行して製作がスタートします。そんな『ピーターパン』のテーマ曲「右から2番目の星」は、実は元々は『不思議の国のアリス』の為に作曲されていたようです。
トリビア⑦大人にならない?
大人になりたくないという子供が集まるネバーランドですが、実際に大人にならないかというとそうではありません。原作ではピーターパンは大人になりませんが、他の子供たちは緩やかですが確実に成長しているのが伺えます。
トリビア⑧ピーターパンのモデル
原作者のジェームス・マシュー・バリーには14歳の誕生日の前日にアイススケート中に事故で亡くなった兄のデイビッドがいます。若くして命を落とし、決して大人になることのない少年のデイビッドがピーターパンのモデルとなっています。また、ケンジントン公園で出会ったデイビス夫人と息子・ジョージがモデルという説もあるようです。
トリビア⑨ティンカーベルのモデル
ティンカーベルのモデルがマリリン・モンローであるという噂が流れているようですが、これは、ディズニー・スタジオの重役が「似ている」と言ったため広まってしまったようです。実際にモデルとされたのは、女優のマーガレット・ケリーです。マーガレット・ケリーの演じる動作を参考に妖精ティンクは創作されました。
トリビア⑩アメリカ映画『フック』
1991年公開映画『フック』は、『ピーターパン』に登場する恐怖の海賊フック船長を主人公にして描かれたアメリカ製作の映画です。劇中には40歳の大人になったピーターパンが登場します。映画『フック』でピーターパンを演じたロビン・ウィリアムズは、ピーターパンを演じる為に腕毛と胸毛を渋々剃ったというエピソードが語られています。
トリビア⑪『ピーターパン』の続編
グレート・オーモンドストリート病院に入院していた原作者のジェームス・マシュー・バリーは1937年に他界し、彼によるピーターパンの続編は執筆されていません。小説の続編執筆者を募集した結果、児童文学作家ジェラルディン・マコックラン作『ピーター・パン イン スカーレット』が続編として出版され、映画では続編『ピーター・パン2 ネバーランドの秘密』やスピンオフ版『フック』などのいくつかの物語が製作されました。
ピーターパンの原作に関する感想や評価は?
ピーター・パンとウェンディ
— Mina (@mina_bookworm) May 17, 2019
J・M・バリー
ピーターパンと聞くと、ファンタジー要素が強めな児童文学という印象があったが、原作を読んで見ると悲しさや周りからおいてかれてしまったかのような孤独を感じた。
絵本や児童文学で読んだ時とは違った面白さ
『ピーターパン』の物語の印象での感想で、児童書ではファンタジー要素に溢れているイメージのようですが、原作に触れてみると悲しさや孤独感が感じられ印象がかなり違うという声が上がっています。あまりのイメージの際に驚く人もいたようです。
一年経ってまた原作であるピーターパンとウェンディを読むと、去年とは違う感覚が生まれる。なにも知らずに読んでいたときと、いろんなことを知ってまた読み返すのとでは大きな違いがあって面白い。ほんとに奥が深いなぁ…
— たきかわかこ (@tkkwkk_ao) June 14, 2018
『ピーターパン』の原作は読み返す毎に気づきがあり、また読んでいる時の自身の状況なども影響して、作品から受けるメッセージが変わってくるので深くて面白いとの感想が上がっています。
「ピーター・パン」('53)
— ぶらっくぺんぎん🎬 (@blackp3ngu1n) February 10, 2019
ディズニー版。個人的に原作が大好きで特に好きなキャラがフック船長。原作だとフックは美男子設定なんだけど、これあんまり美男子に見えないよね。ブルース・キャンベルみてぇなアゴ。まあこれはこれでキュート❤だから好きだけどさっ。ジャファー様的な色気が欲しかった。 pic.twitter.com/YfvTFEO1BO
『ピーターパン』の原作設定についての感想には、アニメ映画の設定とは違ってピーターパンは子供っぽくてどこか自分勝手な考え方をするところがあり、フック船長は上流階級出身で美男子な設定だったことに驚いたという声が上がっていました。
ピーターパンの原作あらすじまとめ
ディズニー映画『ピーターパン』の怖いと言われている原作のあらすじなどをまとめて紹介してきました。夢の国であるネバーランドに空を飛んでいくという物語に夢を感じている人も多い中、原作の物語が大人になるとは何か?自分とは何か?と語りかけてくるような内容で衝撃を受けた方もいたのではないでしょうか?
ピーターパンはいい子というイメージでしたが、大人に恨みを持っていたというところも意外に感じた人も少なくなかったようです。原作は読了後、大人になれないピーターパンに対して少々切なさが感じる余韻が残ると感想にも見られました。原作を読んでから、アニメ映画を観るとまた違った見方が出来そうです。是非、興味のある方は『ピーターパン』の原作に触れてみるといいかもしれません。