銀魂ののぶめ（今井信女）の過去が壮絶！可愛い画像や登場回・声優まで紹介

週刊少年ジャンプで2004年の2号から連載されている銀魂は、江戸時代末期の歌舞伎町を舞台に万事屋を営む主人公の坂田銀時と個性的なキャラクターたちが繰り広げるコメディ漫画です。作者の空知さんは銀魂を「SF人情なんちゃって時代劇コメディ」と表現しています。心温まる人情話や激しいバトルが巻き起こるシリアスな長編もあり、空知さんが織りなす独特の侍や武士道がかっこいいと大人気の作品です。

のぶめは局長・佐々木異三郎が率いる警察組織の見廻組で副長を勤めています。公式から年齢の発表はされていませんが、おそらく16歳だと読者に推測されています。基本無表情で感情の表現が乏しく、青く長い髪が特徴です。二刀流の彼女は「殺しのエリート」と言われるほどの実力を持ち、圧倒的な強さを誇ります。

そんな彼女の特技は声帯模写で大好物はドーナツという可愛いギャップがあり、銀魂の女性キャラクターの中でも特に人気です。魅力的な彼女の壮絶な過去や登場回、声優さんなどを画像と一緒に紹介していきます。

壮絶だと言われている今井信女の過去とは一体どんなものだったのでしょうか？育ってきた環境や、佐々木異三郎との関係などを画像と共に明かしていきます。

彼女は過去に、天導衆の傘下である暗殺組織・天照院奈落に所属していて「骸」という名で呼ばれていました。幼くして奈落三羽の一人だった彼女は牢屋番を任されており、投獄中の吉田松陽から手習いを教わります。殺しだけをしてきた彼女は松陽の語る人の姿に感銘を受け、憧れを抱くようになります。

そんなとき彼女は、幕府に背いた一橋公の暗殺と真選組の解体を狙った任務を受けます。ですが計画を耳にした佐々木異三郎が一橋公と真選組を庇い、定定の目論見は失敗に終わります。これが彼女と佐々木の出会いでした。

やがて奈落にはある命が下ります。それは計画の邪魔をした佐々木異三郎に対し、報復としてその妻と生まれたばかりの娘を殺害するというものでした。ですが松陽の言葉や佐々木の行動を見て、人の観念や生き方に変化が生まれた彼女は、その命に背き佐々木の妻子を守ろうとします。

しかし彼女が現場に到着した頃には、佐々木の妻子は先行した奈落の者たちに既に殺害されていました。佐々木の妻子を守れなかった彼女は、その場にいた奈落の者たちに深手を負わせます。後に現場にやって来た佐々木に対し彼女はあたかも自身が妻子を殺害したような振る舞いをし、自身を斬るように頼みます。

現場の様子から佐々木は彼女の犯行ではないと気付きますが、こんな蛮行を行う国や妻子を守れなかった自身と恨み、国と自身を壊すことを決意して居合わせた彼女を復讐の道具としてそばに置きます。彼女は全てが終わったら佐々木を斬るように頼まれ、その日から二人は共に行動するようになります。

後に見廻組を立ち上げた際に「警察が骸などという物騒な名前を名乗るわけにはいかない」という名目で佐々木から今井信女という名を与えられます。のぶめという呼びにくい名前に疑問を抱いた彼女は佐々木に何故そんな名前をつけるのかと聞きます。その際に佐々木はなんとなくと答えますが、本当は生まれた子供につけようとしていた名前でした。

のぶめの初登場回は銀魂のシリアス長篇の一つ「バラガキ篇」です。この話は見廻組局長・佐々木異三郎の弟、佐々木鉄之助をきっかけに真選組と見廻組の間で対立が始まり、警察同士の激しい戦いが繰り広げられます。新たな警察組織が登場し、真選組鬼の副長・土方十四郎の壮絶な過去が明かされるこの話は、人気の長篇の一つです。

この話でのぶめは真選組一番隊隊長の沖田総悟と戦うことになります。見廻組で殺しのエリートと言われているのぶめと真選組で剣の腕前は随一と言われている総悟の斬り合いは、隊の最年少同士とは思えないような戦闘を繰り広げ、バラガキ篇の中でも特にハイレベルな戦いになっています。

戦い前の総悟とのぶめの会話「抜いてみろ次は○○○ブチ抜く」「いいえあなたの○○○よ」というやりとりは、銀魂ファンの人気シーンの一つです。銀魂は基本的に下ネタの規制はないのですが、今回はシリアスな雰囲気を潰さぬようにと原作でも隠して表現されていました。

銀魂のシリアス長篇の一つ「一国傾城篇」です。この話では吉原伝説の花魁・鈴蘭太夫と江戸城の武士の約束をきっかけに、幕府の裏側や隠されていた真実が暴かれ、大規模な戦いに発展します。先代将軍定定や暗殺集団・天照院奈落も登場し、銀時やのぶめの壮絶な過去が少しだけ明かされます。

このお話では、のぶめは銀時たちと共に戦うことになります。一国傾城篇は万事屋・真選組・見廻組・月夜・茂茂VS定定・天照院奈落といった大規模な戦闘になり、かなり登場人物も多く、銀魂のバトルシーンの中でも上位に入るほど派手な戦いです。

女を馬鹿にする定定と家臣に対し言った「女子供？言ってくれるアル」「あの主にしてこの臣あり つくづく女をナメくさった国」「ならば止めてみろ ぬしらが嘲た女を 守ってみろ 女の涙でかためた虚飾の城を その名 忘れたならばもう一度知らしめてやろう 傾城 国崩しに参る」という神楽・のぶめ・月夜の台詞には多くの読者が心を掴まれました。このバトルシーンは女性が特にかっこいいです。

銀魂シリアス長篇の一つ「さらば真選組篇」この話は一つ前の長篇・将軍暗殺篇から繋がっており、茂茂を守りきれなかった真選組局長・近藤勲は次期将軍喜喜から斬首を申しつけられ、捕まってしまいます。真選組が近藤を奪還しようと動く一方で、見廻組局長・佐々木異三郎は復讐の計画を決行します。この話で真選組と見廻組や佐々木とのぶめの壮絶な過去や真実が全て明かされました。

佐々木の計画の元、副長として前線で戦う彼女は再び真選組の総悟と斬り合いになります。そんな戦いの最中、計画が終わると佐々木を斬らなければいけないことを改めて自覚した彼女の頬には、一筋の涙が流れます。普段表情を崩さない彼女が見せた姿に総悟も読者も驚かされました。

この佐々木の計画は奈落に気付かれおり、天照院奈落の先代首領にして天導衆の一角「虚」が戦いに参戦してきます。神楽に諭され倒すべき敵を見据えた彼女は、総悟と神楽と共に「虚」と戦うことになります。

何とか脱出用の船に乗り込むも後ろには奈落の追手が迫っており、のぶめと弟の鉄之助を庇った佐々木は船から落下してしまいます。穏やかな顔で落ちていく佐々木の「信じてよかった 友達がたくさんいて 皆と仲良くできて 優しくて 頑固な 信女さん メール届きましたよ」という台詞は読者の多くが泣かされました。

戦いが終わり、夜明けを迎えた船上の甲板で彼女は今まで大量に送られてきた佐々木からのメールに「素敵な名前をつけてくれて ありがとうだお」と最初で最後の返信をします。そして彼女に続き、全ての真選組・見廻組で敬礼を行われました。

最後のシリアス長篇「銀ノ魂篇」この話は現在も進行して続いていて、銀魂の最終章となっています。最強の敵「虚」から江戸を守るため、これまで出てきた登場人物や新たなキャラクターが続々と出てきます。宇宙VS地球という銀魂史上最高のスケールの戦争が描かれています。のぶめは黒縄島の一件以来、見廻組を真選組に預け単独で動くようになり衣装も変わっています。

妻子が殺されてしまった過去から悲願であった復讐を実行した佐々木でしたが、虚や奈落の邪魔が入り計画は上手くいきませんでした。ですが、そんな戦いの最中で佐々木とのぶめには心境の変化を自覚することになりました。

復讐という鎖で繋がれていた二人は、気が付けば互いにかけがえのない存在になっていました。出会いこそ最悪だった二人ですが、共に過ごしていくうちにいつしか本物の親子のような絆が生まれていて、それは佐々木がいなくなってしまった今でものぶめを支える大切なものとなっています。

のぶめの登場回はシリアスな話が多く、他のキャラクターたちと比べるとギャグパートがかなり少ないです。そんなクールな彼女がふざけている数少ないシーンや可愛い話を画像と一緒に紹介していきます。

「殿中にござる!!」の画像です。気絶させてしまった将軍茂茂のことが相談役の定定にバレないよう珍しく慌てていたシーンです。ここでは特技の声帯模写が役に立ちました。アニメだと声優さんが上手く入れ替わってより面白いです。

続いても「殿中でござる!!」の画像です。銀時たちのいる牢屋に真選組が来て、ドーナツを食べながら煽られたのぶめが「ポ○デリングよこせえぇぇぇ」と総悟を引っ張っているシーンです。どんなときもドーナツには目がなくなるのぶめが可愛いです。

「5本の指」の画像です。江戸城に近づくため、そよ姫を人質に取ったフリをして家臣たちを騙していきます。その演技が成功して神楽とそよ姫と喜んでいるいるシーンです。普段あまりない年の近い女の子同士のやりとりがとても微笑ましく可愛いです。

「沈まぬ月」の画像です。見廻組の警備があり、城から出られず鈴蘭との約束が間に合わないかもしれない舞蔵のために、茂茂・そよ姫・万事屋・真選組の一同で見廻組の警備を欺こうと缶蹴りを始めます。誰が缶を蹴るか揉めているうちにのぶめが蹴ってしまいます。見廻組にも関わらず舞蔵のために吉原まで缶を蹴ったのぶめの優しさがわかるシーンでした。

「全ての答えは現場にある」の画像です。あまりふざけることがないのぶめが講習中にドーナツを早弁したり、周りが資料を見ている中「よいこのこくご」を開いてたり、普段はない年相応の可愛いところが感じられるシーンです。シリアスな組み合わせでしか見られなかった真選組と見廻組のギャグパートに笑わずにはいられません。

「推理はロジックが大切」の画像です。戦争が一次的に落ち着いた際に、互いにボケるもツッコミのやり方がわからないという微笑ましいシーンでした。銀魂のキャラクターは基本ボケなのででツッコミ役（主に新八）がいないと大変なのがよくわかります。

TVアニメ銀魂で今井信女（いまいのぶめ）役を演じられた声優さん「平野綾」さんについてまとめました。出演された代表作など画像と共に紹介します。

のぶめを演じられた声優の平野綾さんは「ハルヒの憂鬱」や「DEATH NOTE」「フェアリーテイル」など、数々の有名作に出演しているベテラン声優さんです。のぶめの声も原作のイメージ通りでした。演技は勿論、容姿も整っていて声優だけでなく女優や歌手など幅広く活躍しています。

現在「銀魂」は週刊少年ジャンプで連載されており、1＾72巻（2018年03月現在）までコミックスが発売されています。その他にも「3年Z組銀八先生」が1巻目は全て書き下ろし、2巻目以降は増刊号やジャンプスクエアで掲載された内容で小説化されています。

TVアニメは、2006年4月4日から放送がスタートして「銀魂」「よりぬき銀さん」「銀魂'」「銀魂'延長戦」「金魂」「銀魂゜」「銀魂. 烙陽決戦篇」「よりぬけ!銀魂さん 過去回想篇」「銀魂. ポロリ篇」「銀魂. 銀ノ魂篇」と、何度も局や時間が変わり放送されています。現在は一旦放送が終わってますが7月から「銀魂. 銀ノ魂篇」の後半が放送される予定です。アニメだと銀魂のギャグが声優さんの技術でより一層面白くなっています。

映画は2010年4月にアニメーション映画「劇場版 銀魂 新訳紅桜編」が公開され、2013年7月にオリジナルアニメーション映画「劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ」が公開されていました。「劇場版 銀魂 新訳紅桜編」は元々アニメで放送されていた長編を少し変えた内容になっていて「劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ」は原作でもアニメでも描かれていない完全オリジナル内容です。

2017年7月には紅桜篇の内容で実写化がされました。実写の風当たりがキツい中、キャラクターに忠実なキャストやストーリーで原作ファンも満足の声が多く見られていました。再び今年の8月に「銀魂2」が公開される予定です。キャラクターに近いのは容姿だけでなく喋り方などもアニメの声優さんに似せられており、実写の本気を感じられます。

いかがでしたか？銀魂はギャグ漫画という印象が強いかも知れないですが、実は泣ける話がとても多いです。今回の今井信女も含め多くのキャラクターが壮絶な過去が背負っていますが、それでも前に進み強く生きる彼らたちを見ると励まされます。まだ読まれていない方は、空知さんの作る笑って泣ける暖かいお話をぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか？