もののけ姫のジコ坊の正体とは？実はアシタカより強い？名セリフも紹介

傘を片手に持ち紅白の衣装に身を包んでいるこのキャラクター、恐らく見覚えがある方は多いのではないでしょうか?このキャラクターこそ、今回の記事のテーマであるジコ坊です。意外に知られていないジコ坊の正体を説明する前に、まずはジコ坊が登場するもののけ姫という作品について説明します。

もののけ姫を観た事のない方は、まずはもののけ姫の作品情報やあらすじを知る事でもののけ姫の世界観を掴めるかもしれません。すでにもののけ姫を観た事のある方は、ジコ坊を思い出す復習ついでに目を通してみてはいかがでしょうか?もののけ姫という作品の説明の後は、ジコ坊の人物紹介をします。

まずはもののけ姫という作品について説明します。もののけ姫は1997年7月に公開されたスタジオジブリのアニメーション映画です。監督は宮崎駿が務め、1998年まで上映する映画館もある程の大ヒットでした。興行収入は193億円を記録し、20世紀における日本映画の歴代興行収入1位の作品となりました。

もののけ姫は宮崎駿が構想16年と制作3年の月日を費やした作品で、代表作の1つとなりました。コピーライターの糸井重里の「生きろ。」というキャッチコピーは多くの人の心を揺さぶりました。また主題歌を担当した米良美一の歌声も注目を集め、世間がカウンターテナーを認知するきっかけとなりました。

もののけ姫は宮崎駿のシュナの旅という漫画がベースになっており、様々なテーマがある非常に深い作品です。監督の宮崎駿が語っていたテーマとは、心の空洞・差別・人と自然・人の負の感情・神秘主義と合理主義です。現代社会における様々な問題について投げかけており、非常にメッセージ性の強い作品です。

もののけ姫の世界は戦国時代が舞台となっており、シシガミ様の森は屋久島や白谷雲水狭がモデルとなっていると言われています。もののけ姫を制作する為に監督の宮崎駿はスタッフと共に、屋久島や白谷雲水狭を訪れていたという情報もあります。作品の随所に、宮崎駿の拘りが感じられます。

村を守る為アシタカはタタリ神を退治しますが、その代償としてタタリ神の呪いを受けてしまいます。呪いを解く方法を探す為に旅に出たアシタカの前に、ジコ坊という男性が現れます。ジコ坊からシシガミ様という神の情報を聞いたアシタカは、シシガミ様の森へと向かいます。シシガミ様の森への道中、アシタカはタタラ場という村に立ち寄ります。タタラ場はエボシという女性が、村を治めていました。

ジコ坊が率いる唐傘連という集団は朝廷からの命でシシガミ様の首を狙っており、エボシを利用してシシガミ様の首を手に入れようと考えていました。シシガミ様狩りを阻止する為に山犬に育てられたサンは、エボシを襲います。エボシを庇ったアシタカに重傷を負わせてしまい、サンはアシタカを介抱します。その後ジコ坊とエボシの策略を阻止したアシタカとサンは、アシタカの呪いも解けて各々の道を歩み出します。

ジコ坊は飄々としていて世話好きの小太りな老人という印象ですが、もののけ姫という作品においてジコ坊の正体は悪役キャラクターです。唐傘連のリーダーとして朝廷の命であるシシガミ様の首を取る為にアシタカやエボシを利用している節はありますが、芯の部分は優しいようでアシタカを心から気遣っている言動も見受けられます。

もののけ姫の作品情報とジコ坊の基本情報を説明しました。それではここからジコ坊について、掘り下げていきます。悪役キャラクターのジコ坊とは、一体どれぐらい強いのでしょうか?ジコ坊の所属している集団についての説明と共に、ジコ坊の強さの分かるエピソードも紹介します。

ジコ坊の正体は唐傘連の幹部であり、ほぼリーダーとして作戦の指揮を執っています。シシガミ様の夜の姿であるデイダラボッチの行動を調べ上げ、エボシがシシガミ様狩りをする方向へと持っていきました。更には唐傘連に指示を出し、一時はシシガミ様の首を入手しました。

ジバシリとは獣の皮を被っているベテラン狩人の事で、それなりに強いキャラクターだと考えられます。ジバシリはジコ坊の直属の部下ではなく、シシガミ様狩りの為だけにジコ坊に雇われています。山に精通している者達なので森の神であるシシガミ様を見て恐れていましたが、ジコ坊に宥められて作戦を続行したところ多くの者達が命を落としました。

もののけ姫の主人公であるアシタカは強い印象があるかもしれませんが、ジコ坊はアシタカと同等もしくはそれ以上に強いキャラクターです。身体能力が非常に高い為、下駄を履いているにも拘わらず岩場を駆け回っていました。また呪いの力を纏っているアシタカと渡り合う程の高い戦闘能力も持っているだけでなく、ジコ坊は非情な決断も出来るのでアシタカ以上の強さだと考えられます。

ジコ坊について様々な事を説明してきましたが、続いてはジコ坊の名セリフを紹介します。もののけ姫はメッセージ性の強い作品なので、名セリフも多く存在します。一体ジコ坊の名セリフとは、どんなセリフなのでしょうか?それでは早速、もののけ姫の重要キャラクターであるジコ坊の名セリフの一部を紹介します。

正確には「人はいずれ死ぬ。遅いか早いかだけだ。肝心なことは死に喰われんことだ。」というセリフです。アシタカはシシガミ様の情報とこのジコ坊のセリフを聞いて、シシガミ様の森へ向かうという決断をしました。ジコ坊はアシタカに、死に怯えて過ごすのではなく生きる為に立ち向かうべきだと伝えたかったのかもしれません。

正確には「いやあ、まいった、まいった。バカには勝てん。」というセリフです。物語の最後ジコ坊が立ち去る前に呟いてるセリフで、信念を貫き通したアシタカを称賛しています。またこのセリフには、思うままに生きているアシタカをジコ坊は羨ましく思っているという意味も込められているのかもしれません。

ジコ坊について様々な事を説明してきましたが、ここではジコ坊の目的やジコ坊の最後について掘り下げていきます。もののけ姫の悪役キャラクターであるジコ坊の目的とは、一体何だったのでしょうか?それではジコ坊の目的などを、順を追って説明します。

ジコ坊はアシタカにシシガミ様の情報を伝えた後、一度物語から姿を消します。その後ジコ坊が再登場した際に、目的と動機が明らかとなりました。ジコ坊の目的とは、朝廷の命で不老不死の力があると言われているシシガミ様の首を入手する事でした。

シシガミ様の首を入手したジコ坊は、デイダラボッチの姿になったシシガミ様の崩壊に巻き込まれてしまいます。そこへシシガミ様の森を守ろうとしているアシタカとサンが現れて、ジコ坊はシシガミ様の首を奪われます。そしてアシタカとサンがシシガミ様に首を返す様子を、ジコ坊は邪魔する事なく最後まで見守った後その場を立ち去っていきました。

ジコ坊について様々な事を説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?もののけ姫におけるジコ坊の重要性や魅力を知ったところで、最後に世間のジコ坊に対する感想と評価を紹介します。どこか憎めない悪役キャラクターのジコ坊は、どのように評価されているのでしょうか?

こちらはジコ坊が作った粥の感想が書かれているツイートです。ジブリ作品には美味しそうな食べ物が頻繁に登場し、世間では「ジブリ飯」と呼ばれています。ジコ坊の粥もジブリ飯として有名で、米と味噌だけなのに非常に美味しそうだと評判です。

ジコ坊の身体能力の高さが、冒頭のシーンにも隠されていたという内容のツイートです。登場当初ジコ坊はアシタカに助けられた形となっており、これ程までに強いキャラクターだとは考えられていませんでした。しかしそんな冒頭のシーンでもよくよく見ると、ジコ坊は非常に高い身体能力を発揮していたようです。

こちらは最後に登場したジコ坊の様子について書かれているツイートです。下駄を履いているのに身軽に跳ねている様子にも、ジコ坊の身体能力の高さが窺えます。またシシガミ様と森を巡るシリアスな戦いの後のジコ坊のこのような行動は、少し心を穏やかにさせてくれました。

ジコ坊について基本情報や強さ、また名セリフや目的を説明しました。メッセージ性の強い作品であるもののけ姫の中でも特に重要なキャラクターのジコ坊ですが、興味を持って頂けたでしょうか?もののけ姫という作品やジコ坊には書き切れない程の魅力が詰まっているので、この機会に是非とも映画を観て下さい。