2019年05月08日公開
2019年05月08日更新
火の鳥の復活編はシリーズ最高傑作?人間の蘇生やロボットと共存する未来をネタバレ解説
日本を代表する漫画家・手塚治虫がライフワークと位置づけた彼の代表作の1つ『火の鳥』。その中でも最高傑作と誉れの高い「復活編」には人間の蘇生やロボットとの共存など未来に直面するであろう問題が描かれています。この記事では『火の鳥』復活編のあらすじから手塚治虫が提示する未来の課題についてネタバレで解説しています。手塚ワールドの魅力をより深く味わうために是非ご一読ください!
目次
火の鳥の復活編はシリーズ最高傑作?
火の鳥シリーズと復活編の漫画作品情報
火の鳥シリーズの概要
『火の鳥』は漫画家・手塚治虫がライフワークと位置づけた彼の代表作の1つ。「○○編」と名付けられた複数の編から構成され、各編はそれぞれ完結した物語となっています。
人智を超えた生命体で、炎に包まれた鳥の姿をした『火の鳥』と呼ばれる不死鳥を中心に物語は展開されます。各編で主人公たちは火の鳥の血を飲めば永遠の生命を得ることができるという教えのもと火の鳥と関わり、苦悩や葛藤、闘いなど残酷ともいえる運命に人生を左右されていきます。
また、『火の鳥』は様々なアーティストたちに影響を与え、映画をはじめアニメ、ラジオドラマ、ビデオゲームが作成されました。
火の鳥の復活編の概要
雑誌「COM」に1970年10月号から1971年9月号にかけて掲載された漫画『火の鳥』復活編。物語の舞台は日本、アメリカ大陸、ユーラシア大陸など地球の各地域にそして月と広範囲に及びます。
次に漫画『火の鳥』復活編のあらすじを要約してお届けします。時は今から約500年後の2483年。交通事故で死亡した主人公レオナは、最新の再生手術で生き返ります。ところがその手術は、ニールセン博士が死者を復活させるために行った生体実験でした。復活を遂げたレオナでしたが、早速手術の後遺症が表れます。生きている人間が無機質な機械に見えたり、その逆の現象が起こったり…。
本作『火の鳥』復活編では後の「未来編」に登場するロビタの誕生秘話が描かれ、物語の結末で未来編に繋がるように作られています。またNHKのテレビアニメ版では主人公レオナの設定を変えたり、新たなキャラやヒロインを登場させたり、さらにロビタのパートを全てカットるすなど大幅な修正が施されています。
火の鳥の復活編のあらすじネタバレ
あらすじネタバレ①蘇ったレオナ
ここからは、『火の鳥』復活編のあらすじをネタバレでお届けします。漫画『火の鳥』復活編のあらすじは、主人公レオナが車の事故により死亡するも、最先端医療によって蘇るところから始まります。死の淵から生還したものの、脳を含めて体の半分以上が人工の物と入れ替えたレオナ。その副作用として有機生物を認識することが出来なくなり、例えば人間が無機質の機械に見えてしまうようになります。
そんな彼の前に1人の美しい美女チヒロが現れます。しかし、実は彼女は本物の人間ではなく作業用ロボットでした。レオナは有機生物が機械に見えるのとは逆に、無機物が人間に見えていたのです。最初はレオナを相手にしなかったチヒロでしたが、レオナの真剣な愛の告白に影響を受けたのか2人はいつしか恋仲になっていました。
レオナとチヒロは、清らかな小川の辺に鎮座する溶鉱炉の前で愛を誓い合います。しかし現実には2人がいくら恋心を募らせても、企業の所有物で重要機密を握っているチヒロとレオナが結ばれることはありませんでした。
あらすじネタバレ②火の鳥
漫画『火の鳥』「復活編」続くネタバレあらすじは『火の鳥』です。チヒロを諦め切れないレオナでしたが、ある時彼はもう1つ気掛かりになっていたこと、すなわち自分の死因について調べ始めます。 そして、車の事故が仕組まれていたことを知ったレオナに、さらなる疑問が頭をもたげます。では何故自分が殺されなければならなかったのか?と。
車の事故現場を調査した結果、自分を狙い撃ちした犯人を特定します。そして犯人である、トワダというネイティブアメリカンの男を追い求めアメリカへと向かいます。
アメリカへ着いたレオナは犯人であるトワダの家へ向かうと、そこで光り輝く鳥の尾羽を発見。それを傷にあてがうと不思議と痛みが引いていくのを感じました。『火の鳥』の力を目の当たりにしたレオナはその鳥なら彼の死をめぐる謎についても知っているに違いないと考え『火の鳥』探しに奔走します。ようやく火の鳥を探し当てたレオナに『火の鳥』は驚愕の事実を伝えます。
実はレオナは犯人と断定していたトワダと組んで不死鳥『火の鳥』探しをしていたというのです。しかも『火の鳥』を発見し、不老不死を可能とする火の鳥の血を拭いた布を手に入れていたと。そのニュースは世界中を駆け巡り、手に入れた血をレオナが隠したとされていました。
あらすじネタバレ③駆け落ち
漫画『火の鳥』「復活編」次のネタバレあらすじは2人の駆け落ちについてです。そのニュースに疑念を抱いたレオナの親族は、彼が火の鳥の血液を飲んで永遠の命を手に入れたのではないかと考え、トワダに依頼しレオナを殺害させたと言うことでした。その後、火の鳥の血を奪いに来た親族と相対したレオナは、火の鳥の血が付いた布を焼き払ってしまいました。
人間の醜さに嫌気が差したレオナは無機物になりたいとさえ望むようになり心は絶望感に蝕まれます。そんなレオナには最早チヒロとの愛だけが真実でした。チヒロと愛を誓い合ったレオナは、彼女と添い遂げるべく誰も目も届かないところを目指して駆け落ちをします。
ところが、2人が乗ったエアカーが雪山でエンスト、そのままでは人間であるレオナは凍死してしまいます。そこでチヒロはバッテリーをオーバーヒートさせ、自らの命と引き換えにレオナを救います。ここまでが漫画『火の鳥』復活編の前半のあらすじとなります。
火の鳥の復活編の結末ネタバレ
結末ネタバレ①最後の願い
ここからは漫画『火の鳥』復活編、結末のあらすじになります。最初のあらすじは「最後の願い」について。レオナは人身売買を商売とする密輸団に救出されるも、彼らに自らの自由と最愛のチヒロを奪われてしまいます。しかも密輸団の女ボスに惚れられたレオナは、彼女の命により密輸団お抱えの医者の手で女ボスと一体化させられる羽目に。
追い詰められたレオナは「身体はボスの言う通り譲るから、心はチヒロと一緒にになりたい」と最後の願いを口にします。
結末ネタバレ②ロビタの誕生
漫画『火の鳥』「復活編」結末ネタバレあらすじを紹介します。最後のあらすじはロボット「ロビタの誕生」です。レオナの願いは聞き入れられ2人の心、即ち記憶を1つの電子頭脳にインプットし誕生したのがロビタというロボットでした。
一方、密輸団の女ボスは恋焦がれているレオナの体に拒絶反応を示し、苦しみのあまり暴れ出します。仲間を撃ち殺し自らも命を絶ち、結果として密輸団は全滅してしまいました。
レオナとチヒロの記憶を移植された『火の鳥』復活編のロビタですが、徐々に彼らの記憶は失われていきます。そしてロボットのロビタはある家庭で拾われ、大切に扱われて寿命を全うします。その後『火の鳥』復活編でロビタは大量生産され世界中で愛されることになりました。以上が漫画『火の鳥』復活編、全段のあらすじとなります。
火の鳥の復活編から未来をネタバレ考察
ネタバレ考察①不老不死の未来
ここからは、『火の鳥』の復活編で手塚治虫が伝えたかった近未来の生き方について解説していきます。
まず最初は、不老不死の未来についてです。手塚治虫は漫画『火の鳥』復活編で、未来の最先端科学で蘇った人間レオナを描きました。ところが、レオナは復活したと言っても完全な人間になることはありませんでした。体の大半を人工物と入れ替えられたレオナは、無機物を人間と認識したり、逆に生身の人間が無機質の鉄屑に見えてしまったりと日常生活に支障をきたすレベル。
『火の鳥』復活編での事は未来編でも同様でした。『未来編』では、地球上の生命復活を図るべく猿田博士がロビタと一緒に研究に没頭していましたが、結局最後まで生命を完全復活させることは出来ませんでした。手塚治虫の「不老不死」ついての考え方は首尾一貫しています。
楊貴妃の例を挙げるまでもなく、「不老不死」は古代よりとりわけ支配者の間で叶わぬ願望でした。一般人であっても、「若返り」とか「いつまでも若々しく」ありたいと言うのは自然な欲求かも知れません。また、状況によって、例えば突然の事故死とか子供が事故や事件に巻き込まれて幼くして命を落とすなど、生き返らせたいと思うのは自然なことと言えるでしょう。
ただ、科学の進歩により不老不死や生命の復活が可能となったとしても、人間の蘇生については「クローン技術」同様、道徳的・宗教的な問題や法律の問題とか、クリアしなけれならない課題は多そうです。現に『火の鳥』復活編でも、レオナの相続をめぐって係争が勃発している場面もありました。
『火の鳥』復活編を通じて、手塚治虫は不老不死や復活の問題については体の一部器官では可能としましたが、生命総体としては否定的だったのではないでしょうか。
ネタバレ考察②ロボットと共存する未来
AI(人工知能)が生活家電などにも取り入れられ、身近で”便利”を実感する現代にあって、感情を持つロボットの出現はもはや夢物語ではないのかも知れません。
手塚治虫が生きていた時代には考えられなかったようなスピードで世の中は変化しています。そこで改めて手塚治虫の提示した教訓、火の鳥「復活編」でのロビタたちの集団自殺や「未来編」での悲惨な結末などを想い起こさなければならないのかも。
その上でロボットと共存していくことができれば、ロビタや鉄腕アトムなど新たな人類の友と暮らす明るい未来がきっと待っているのではないでしょうか。
火の鳥の復活編のロビタをネタバレ考察
ネタバレ考察①人間の定義
『火の鳥』復活編のロビタを考察する上で、まずは人間の定義を明快にしておきましょう。「人間とは何か」について開闢(かいびゃく)以来人類は真剣に考え、悩んできました。それを学問にしたのが人類の英知の1つ、「哲学」です。
古代ギリシャ時代
その哲学を含む自然科学が誕生したとされる古代ギリシャ時代。古代ギリシャを代表する哲学者アリストテレスは著書「政治学」で次のように述べています。
人間とは、自分自身の自然本性の誠意をめざして努力しつつ、ポリス的共同体(つまり《善く生きること》を目指す人々の共同体)をつくることで完成に至る、という(他の動物とは異なった)独特の自然本性を有する動物である
つまり人間とは、周囲の仲間と力を合わせて良い社会を作ろうとする本能を持つ動物であると主張しています。これを人間の定義とするのなら、『火の鳥』復活編のロビタは人間ではないことになります。
旧約聖書
旧約聖書「創世記I章26-27」の一節から考察すると、創造主である神をモデルとして他の動物を支配するのが人間であるということになります。こちらの定義からも『火の鳥』復活編のロビタは人間ではないということに帰結します。
神は言われた。『我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。そして海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うものすべてを支配させよう。
近・現代思想
近代思想では、精神の働きという点で他のあらゆる存在よりも優れているということから人間を「万物の霊長」と定義するようになりました。
また、現代の生物学では新ダーウィニズムが主流となっています。それは「生物の進化」という考え方を基本としており「人間は猿などに似た姿をしていた祖先生物、そこからさらに過去に遡れば単細胞の微生物から進化してきた」という学説が支配的になっています。
ただし、人類全体に目を向けるとダーウィンに代表される生物学的な考え方が必ずしも主流というわけではありません。例えばアメリカやイギリスなどでもキリスト教の影響力が強い地域では、伝統的なキリスト教の世界観や人間観を維持し続けている人の方が多数派となっています。近・現代の生物学上の定義では、『火の鳥』復活編のロビタは人間とは言えません。
ネタバレ考察②ロビタは人間なのか
『火の鳥』復活編のロビタが自分をロボットではなく人間であるとする根拠は次の4つです。
- 人に歯向かうことができる
- 人を攻撃できる
- 人を殺すことができる
- 自殺することができる
まず1つ目ですが、復活編のロビタは「しかし」という言葉を使って人に反対意見をすることができます。2つ目には、ロビタ人を攻撃することができます。本来ロボットは仮に遊びであっても人に攻撃を加えることはできません。ロボットやAIの倫理規則であるアイザック・アシモフのロボット工学三原則は次のように定めています。
第一条、ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を見過ごすことによって人間に危害を及ぼしてはならない。
第二条、ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない。ただし、その命令が第一条に反する場合はこの限りでない。
第三条、ロボットは、第一条および第二条に反する可能性がないかぎり、自己を守らなければならない。
3つ目の根拠ですが、漫画『火の鳥』復活編のロビタは人を殺すことができます。怒りの感情から殺人を犯しています。これはアシモフの三原則の一条と二条に反します。直接自らの手で人間を殺すことはしませんでしたが、主人に抱きつくロボットの燃料が切れるように細工し窒息死させました。
そして4つ目の根拠が「自殺」です。漫画『火の鳥』復活編のロビタは「1人のロビタが死ぬとき全てのロビタは死ぬ」と言いながら仲間が融解処分されたことへの抗議を表わすために全員が溶鉱炉に投身自殺をしました。
イルカや犬など知能の高い動物が自殺を図ることはよく知られていることですが、それは苦痛から逃れたり生存理由を失ったりすることをきっかけとしています。しかし、ロビタの自殺にそうした契機はありません。復活編のロビタのような自殺ができるのは人間だけだという主張です。
ネタバレ考察③ロビタに関する様々な解釈
一般的な解釈
ロビタとは漫画『火の鳥』未来編に登場する高度に発達したAIロボット。未来編で3404年には人間と見分けのつかない外見を持つロボットも存在していましたが、ロビタは2本指で足はなく、お尻で滑って移動するなど「旧式ロボット」の様相を呈していました。ところが、感情がこもった会話をしたり猿田博士に対してダメだしをするなど、従来のロボットの概念を打ち破る行動を取ることがありました。
『火の鳥』復活編で主人公レオナとチヒロを結合させて誕生したロボット・ロビタ。ところが電子頭脳が大きくなり過ぎて重心のバランスが悪くなり、人間的の特長である2足歩行を断念。両脚を取り外し「摩擦よけの車」というお尻に取り付けたベアリングでが回転し滑るように動くようになりました。一方、レオナの記憶が埋め込まれたため、従来のロボットとは異なり人間的な感情を持つことになります。
復活編でロビタが寿命に達した時専門業者が引き取り、構造を忠実に再現し記憶までもコピーした模造品を量産します。その後、飛躍的な技術進歩を遂げより精巧な人間に極めて近いロボットが開発されましたが、ロビタはその人間的な感情が多くの人々の支持を集め、その後も数世紀に亘り量産が続けられます。
他方、ロボットを道具として考える保守的な人間にとってロビタは目障りな存在となっていきます。31世紀を過ぎた頃、ある幼い子供が親よりも好きなロビタを探して放射生物質を扱う農場に迷い込み死亡する痛ましい事件が起きます。殺人容疑で農場にいたロビタが逮捕されてしまいます。数十年間に亘る裁判の末、事件発生時に農場で従事していた全てのロビタが溶解処分となりました。
復活編では、仲間の非業の死を目にした世界中のロビタは抗議のために集団自殺を決行、溶鉱炉に身を投じます。しかしその時月面にいて集団自殺には参加できず、エネルギー切れによる自殺を選択した最後のロビタは、35世紀に猿田博士に救助されその後も存在し続けることになります。
ロビタは人間という解釈
『火の鳥』未来編で初登場し復活編で蘇ったロボット・ロビタ。アンバランスに巨大な電子頭脳を持つために、重心が高くなり過ぎて人間の特徴の1つ二足歩行ができなくなっていました。しかしこのロビタを「臀部の摩擦防止用滑車で移動を覚えた人間」という解釈も存在します。どう見ても人間だと彼らは言います。
このロビタですが、未来編では丸みがかった顔でしたが、復活編では少し長細い感じになっていました。さらに前述の通り復活編でロビタたちは集団自殺を決行します。さらに復活編で生き残ったロビタは殺人を犯しました。このように人を殺したり、自殺するのは人間固有の特徴とされています。
未来編では生命研究を専門とする博士の助手として活躍、たまたま居合わせたロックにより非業の最後を遂げます。アニメ版『火の鳥』ではマサトが復活を試みますが、人間的な特徴は蘇ることなく「コンニチハ、私ハロビタデス」と繰り返し話している状態でした。
復活編のロビタが人間だとする解釈をまとめますと、半サイボーグの青年レオナの記憶と精神をチヒロというロボットに埋め込んで誕生したため、ロビタには人間臭い感情がありました。ゆえにロビタは機械の体を持つ人間とされるのです。
火の鳥の復活編に関する感想や評価は?
手塚治虫の先見性!
最後に『火の鳥』復活編を読んだ方の感想や評価をお届けします。最初は手塚治虫の先見性に改めて驚きを覚えた方の感想から。
これ見るに、火の鳥復活編を今からほぼ半世紀前に描いていた手塚御大は天才だったのだなあとあらためて思う。
— 瀬川深 Segawa Shin (@segawashin) May 28, 2016
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半世紀前に『火の鳥』復活編を書いた手塚治虫は天才だったのだなあと改めて思ったといいます。人より半世紀、あるいは一世紀先を歩んでいるのが世にいう天才の天才たる所以と言えるのではないでしょうか。
ロビタの集団自殺シーンに感動!
『火の鳥』復活編の感想、続いてはロビタの集団自殺シーンに感動したという方です。理不尽な扱いを受けた同胞への想いをこうした形で表現する姿に感動を禁じえなかったのでしょう。
火の鳥は感動した。 特に、ロビタたちがガッツポーズもしないで溶鉱炉に沈んでいくシーンに感動した。
— じぇいじぇい (@JJ199X) September 23, 2013
この場面を見るかぎり、火の鳥』復活編に登場したロビタはロボットではなく人間と言えるのかも知れません。
交通事故死ゼロ?
『火の鳥』復活編の感想・評価、次は少し捻った感想となります。交通事故ゼロの日に、ふと『火の鳥』復活編のレオナを思い出したようです。
今日は交通事故死0の日ですね。
— ネギド (@negidon33) September 29, 2015
トラックに轢かれても、気付いたらベッドの上で寝ており、「脳だけが無傷だったので、新しいボディに移植したよ」と医者に宣告されるので安心ですね。
もちろん後遺症として、人間が無機物に見えたり、ロボットが美人に見えます。#火の鳥復活編
クルマに轢かれても、脳が無事であれば新たなボディが与えられ復活を遂げる、交通事故死は激減することでしょう。しかし後遺症が残ることをお忘れなく!といったところでしょうか。
ロボットはある種、神様!
『火の鳥』復活編の感想・評価、最後の方は「ロボットはある種、神様」という方の感想です。人の召使いであるのと同時に、人間にあきらめを促すための存在がロボットだと言います。
手塚治虫の「火の鳥」に出てくるロビタもそうだけれど、ロボットというのは、人の召使いであるのと同時に、人間にある種のあきらめを促すための、神様でもある。いずれにしても「人でないもの」と人とが共存すると、いろんな価値が変化する
— medtoolz (@medtoolz) March 17, 2010
地球あるいは宇宙を我が物にしてやりたい放題の人類に警鐘を鳴らすことができるのは、今や神様かロボットだけなのかも知れません。
火の鳥の復活編のネタバレまとめ
ここまで火の鳥シリーズの最高傑作と誉れの高い「復活編」の概要からネタバレあらすじ、さらには物語の主要テーマである人間蘇生やロボットとの共存について解説してきました。
手塚治虫のライフワークとなった火の鳥は、未来の最先端技術との関わり合いを通して人間とは何か?という命題を改めて提示していると言われています。これを機に他の編にも踏み込んで、手塚ワールドを探求してみてはいかがでしょうか。