2019年05月10日公開
2019年05月10日更新
【こち亀】大原部長は両津の鬼上司!キャラの魅力・声優やおしおきオチを紹介
集英社発行の「週刊少年ジャンプ」にて40年という長きに渡り連載していた【こちら葛飾区亀有公園前派出所】略して【こち亀】(以下「こち亀」と称す)その登場人物の中でも欠かすことのできない大原部長。主人公である部下両津の天敵であり、同時に皆に慕われる上司である大原部長の魅力を、お仕置きした時のオチについてや、彼の娘のことなども交え、また担当した代々の声優についてもまとめてみた。
大原部長とは?
大原部長とは、漫画【こち亀】で主人公の両津勘吉巡査長の上司にあたる巡査部長、大原大次郎のことである。作中で通称大原部長は両津など部下に対して厳しい言葉を投げかけることがしばしばだが、その実大変部下思いの優しい上司だという。
こち亀の作品情報
漫画【こち亀】は集英社から発行されている「週刊少年ジャンプ」に、1976年から連載された秋本治のギャグ漫画。こちらは2016年まで一度も休載することなく40年、コミックス全200巻が発行されたロングランの人気漫画である。
こち亀の概要
【こち亀】の原作漫画はコミックス発行部数最多でギネス記録を獲得。「週刊少年ジャンプ」内でも歴代連載作品中の最長記録を持つ。また「週刊少年ジャンプ」以外の漫画雑誌、新聞にも出張版が掲載されたことがある。アニメ化は1985年にイベント用に2本作られた後、1996年6月~2004年12月フジテレビ系列においてレギュラー放送されていた。アニメ版は原作よりだいぶ表現がソフトになっているという。
1977年に初の実写映画化、1997年にはゲームが、1999年、2001年、2003年、2006年に舞台。2009年8月からは香取慎吾主演で連続ドラマ化など幅広いメディア展開がなされた。更に2006年には亀有駅北口に両津勘吉像が建立され、それ以降2016年8月現在まで大小15体がその近辺に点在している。
こち亀のあらすじ
【こち亀】の舞台は東京葛飾区亀有にある亀有公園前派出所であり、主に浅草を中心とした下町だが、話しの内容によっては日本国内から世界、宇宙。あの世からタイムワープまでなんでもありの世界観。
派出所勤務の両津勘吉という巡査長の型破りで破天荒な仕事ぶりが、その仲間たちを巻き込んで描かれておりほとんどが一話完結である。アニメ版は原作とは別の時系列のようで、登場するキャラクター登場のタイミングが異なる他、タイトルやオチ等も原作とは大きく異なるということもあるようだ。因みにアニメ版での時代背景は1990年にされている。
大原部長は両津の鬼上司
さていよいよ大原部長についてだが、両津勘吉ら警察官達の上司にあたる巡査部長であり、公園前派出所の班長である。性格は生真面目、いたって厳格でありながらも反面金銭面にはクズキャラが露呈したり、女性は割と好きで、そのせいでアニメ版では始末書を書くはめになっている。両津ら警官にとっては怒鳴られながらも頼れる存在のようだ。千葉県在住で妻と娘がいる。
大原部長の魅力
そんな大原部長の魅力と言えば、常々両津の失態に「ばっかもーん!!」と怒鳴り、オチにはお仕置きと称し武装までして懲らしめる。けれど本当は優しいので両津始め皆に慕われているところだという。そんな大原部長の魅力を細かく分析してみよう。
大原部長の魅力①声が大きい
大原部長といえばよく両津を叱り飛ばすのだが、初代の声優時はその声の大きさは、稲妻が光ったり火山の噴火等で表された。二代目の時はガラスにヒビや机を吹き飛ばしている。また、作画では怒る時だけ顔が大きくなったりしているのだ。声の大きさは登場人物の中で随一だろうし、世界一大きい声が出せる人物ではなかろうか。
大原部長の魅力②意外とクズキャラ?
そんな大原部長が以外にもクズキャラだという。例えば両津がネットで儲けた金を横領して自分の趣味に使ったり、両津に渡すべきお金を使いこんでしまったり、お金がからむと両津に負けずクズキャラになるようだ。また、自分が悪い立場になると両津の責任にしたり汚れ仕事を両津におしつけることも多い。そして、物語のオチにはよく、両津へのお仕置きとして完全武装した部長が懲らしめるのだが、それ自体クズだという声もある。
大原部長の魅力③磯鷲早矢への思い
大原部長が密に思いを寄せる女性がいる。それが新葛飾署の交通課勤務・磯鷲早矢だ。彼女は弓道を特技とする和風美人でナイスバディなため、男性警官にモテモテなのだが、御多分に漏れず大原部長も好意をよせており、デートや浮気の妄想をしている。娘と同じくらいの年齢の女性にも鼻の下を伸ばす有様だが厳格な警官とはいえ、そんなところも人間らしい魅力なのだろう。
大原部長の魅力④娘は大原ひろみ
大原部長の娘は、連載当初大学生で名前をひろみという。後にコンピューター会社勤務の角田英男と結婚し角田ひろみになる。娘の結婚式での大原部長も見ものだ。アニメ版での両津とひろみの出会いは、部長の誕生日のお祝いに自宅に皆で押しかける途中で出会う。可愛らしいひろみと車に乗る為に仲間を一人降ろしてしまう両津のクズさは笑えるが、皆で誕生日祝いに行くあたりに部長の人となりが伺える回だ。
娘・大原ひろみについて付け足すと、原作版連載当初軽い乗りの大学生というイメージで、交通違反で事故を起こすも、お色気で乗り切ろうとするようなキャラクターだったが、次第に娘のキャラクターも落ち着きがでて大人になっていくのだという。
大原部長の魅力⑤誕生日が未定
原作漫画とアニメとの違いもさることながら、キャラ設定自体わりとコロコロ変わっている【こち亀】だが、大原部長の誕生日設定も事あるごとに変わっているようで、戦争体験者だったという時もあれば戦後生まれという時もあるらしい。出身も当初は秋田だったようだが途中で東京に変わっているという。長い年月連載しているのでブレてくるのも致し方ないのか、あるいは狙いなのか。
大原部長のテレビアニメ版声優
【こち亀】において両津の相棒とも呼べる大原部長。大きな声で両津を怒鳴る大原部長の担当声優はいったい誰なのか?初代と二代目大原部長の担当声優について調べてみた。
大原部長の声優①菱谷紘二
先ず、初代大原部長の担当声優は菱谷鉱二(ひしやこうじ)。破壊力のある怒鳴り声から「ばっかもーん!!」の時には噴火や雷が背景に流れるほどの迫力だ。
菱谷紘二のプロフィール
- ひしやこうじ
- 1942年10月20日~没年不明
- 岩手県生まれ
- 俳優・声優(元劇団四季・元81プロデュース)
【こち亀】15話を最後に、体調不良を理由に降板している。没年が不明だが亡くなっているということで残念だ。
菱谷鉱二の主な出演作
活動は舞台が多く、日本のアニメは【こち亀】のみ、テレビドラマも数本出演している。以下は主な舞台出演だ。
- ピーターパン
- イエス・キリスト=スーパースター
- ハムレット
- リア王
- ロミオとジュリエット
- ウエストサイド物語
- エレファントマン 他
大原部長の声優②佐山陽規
二代目大原部長の担当声優は佐山陽規(さやまはるき)。初代の担当声優の体調不良による降板で、後釜を務めることとなったが以降のほうが長い為、大原部長と言えば佐山陽規の声のほうが聞き馴染みがあるかもしれない。
佐山陽規のプロフィール
- さやまはるき
- 1950年12月22日生まれ
- 神奈川県出身
- 声楽家・俳優・声優(佐山音楽事務所)
佐山陽規の主な出演作
佐山陽規の出演作も日本のアニメは【こち亀】のみのようだが、ミュージカルと海外アニメの吹替が多い。海外アニメは「ポカホンタス」や「塔の上のラプンツェル」などメジャーな作品が多い。以下は舞台のミュージカルの主な作品だ。
- レ・ミゼラブル
- ピーター・パン
- 新・オズの魔法使い
- 森は生きている
- こちら葛飾区亀有公園前派出所
- マリー・アントワネット
- タイタニック 他
大原部長のおしおきオチ
ファンの間では"武装お仕置き”と呼ばれているという、恒例の部長のオチとはいったいどんなものか?また、部長と両津の関係性とは…
大原部長のおしおきオチが恒例に
【こち亀】のオチと言えば、悪いことをした両津に対して大原部長が完全武装でお仕置きに登場する。というのが恒例になっている。ギャグマンガということで通常では考えられないほどの大掛かりな完全武装で、逆に気持ちいいほどだ。武士の武装やら、軍隊の武装、はたまた西洋の武装等、様々に読者たちを楽しませてくれた。
大原部長の自宅は両津に何度も破壊された?
大原部長の自宅は千葉県市川市だった当初、その後架空の"千葉県時空ヶ原~”という設定になり時空をも超えてしまうレベルで都会から離れているという場所らしい。そこから部長は毎日数時間かけ出勤しているが、途中で恐竜が出て来たりジャングルを抜けて来るなどまさに時空を超えているのだ。因みに【こち亀】では恒例の設定変更の御多分に漏れず、部長の自宅も度々変わっている。
そんな部長の自宅が両津によって度々破壊されているのをご存じだろうか?両津の悪だくみによって何度も破壊されているのだ。爆破やなんでも切れるカッターなど…奥様はいらっしゃらなかったのだろうか?と心配になった読者もいるようだ。
大原部長と両津は意外に仲良し?
【こち亀】で主要なキャラクターであり両津をいつも「ばっかもーん!!」と怒鳴っている大原部長だが、実は欠かすことのできない存在であるとお互いが思っているということを、垣間見ることがある。いざという時は助けに行くし、ふとしたときは仲良く会話するシーンがそれだ。顔も非常に似ていることも他人とは思えないとの声もある。
大原部長に関する感想や評価は?
【こち亀】大原部長についての感想や評価がTwitterで数多く呟かれているので、何件かとりあげてみた。まずは、大原部長愛が止まらない様子のツイッターから紹介する。
携帯変えてもホーム画はずっと変えないぜ☆#大原部長 #携帯持ってからずっとこれ #画質の悪さが味 pic.twitter.com/u2VloJmlpa
— ゆっち (@yucchicchi617) July 26, 2017
次は大原部長の部下に対する愛が滲み出るセリフが取り上げられている。こんな上司だったら一生ついていきたくなるかもしれない。
大原部長「たとえおまえが嫌がろうとも、このまま見捨てるわけにはいかんのだ
— 全力でみかんせい (@yoshikuu1) September 19, 2015
上司として、男として、わしはおまえを守ってやる」
愛が深すぎるやろ、こんな上司部下関係存在する?#こち亀 #アニマックス #大原部長
また、大原部長が以外にも出世していなかった件について巷でささやかれているのが、以下のようなツイートだ。
こち亀の大原部長って50歳半ばで巡査部長ってやばくね? http://t.co/JTBvKuviFY#こち亀,#こちら葛飾区亀有公園前派出所,#大原部長,#funnel
— funnel@マンガ・アニメコミュニティ (@thefunnel_jp) June 10, 2014
連載終了に際して新聞に載せられた両津勘吉からの挨拶だ。大原部長以外の仲間たちに感謝を述べているのが両さんらしくていいという声が多い。
昔の絵柄のポスターいいですね。ちょっと昔すぎて、「もうちょっと後」とも思うけど・・・w https://t.co/EI7gjn1fwk
— 西村誠一 (@khb02323) September 17, 2016
大原部長の魅力まとめ
以上、【こち亀】の大原部長についてまとめた。話のオチには決まって大原部長の「両津はどこだ!」と完全武装の部長が現れるあたりは、水戸黄門の印籠と同じで安心感があるようだ。その二人の掛け合いにほっこりするというファンもいる。連載は終了してしまったが何度読み返しても、何処から読んでも面白いことまちがいなしだ。