【鬼滅の刃】栗花落カナヲの魅力は？主人公・炭治郎との関係や使用する呼吸も考察

鬼滅の刃の主人公竈門炭治郎は、鬼によって家族を奪われ、大切な妹は鬼と化してしまいました。妹を鬼から人間に戻すことを一番の願いとして、始まる竈門炭治郎の戦い。少年ジャンプ誌上で話題になり、2019年4月から東京MXにおいてアニメ化もされています。この相乗効果により、現在評判になっている作品です。2019年はイノシシ年。イノシシに育てられた少年も出てきます。シリアスな内容ですが、笑いの要素もあります。

『鬼滅の刃』（きめつのやいば）は、『週刊少年ジャンプ』（集英社）にて2016年11号より連載中です。原作・作画の吾峠呼世晴は、第70回（2013年4月期）JUMPトレジャー新人漫画賞「鬼滅の刃」の前身となる投稿読切『過狩り狩り』にて受賞しています。「鬼滅の刃」の発行部数は2019年3月時点で450万部を突破し、海外アプリで英語タイトル「Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba」でも配信されています。

『週刊少年ジャンプ』（集英社）での人気を受けて、2019年4月より東京MX系列で、「鬼滅の刃」のアニメ放送も始まり（2クールの予定）、徐々に知名度を上げています。

「鬼滅の刃」の時代は大正時代が描かれています。家族で炭焼きの仕事に従事していた少年・竈門炭治郎。炭治郎の父が亡くなった後、炭治郎は、母を助け兄弟たちと貧しくても幸せに暮らしていました。出来上がった炭を街に売りに行く炭治郎。悲劇はその日に起きました。家族が人食い鬼に襲われてしまったのです。

母も兄弟も殺された中、妹の禰豆子も鬼の血が入ってしまったのか、鬼と化してしまっていました。禰豆子に襲われそうになった炭治郎を救ってくれたのは、鬼殺隊と呼ばれる部隊に所属している剣士・冨岡義勇でした。富岡から鬼に関する情報を聞いた炭治郎は「かわいい妹を人間に戻す」そう心に誓います。そして富岡のいる鬼殺隊に入隊することになりました。そして、この日から炭治郎は、鬼との戦いの日をスタートさせたのです。

時代は大正浪漫時代。この時代は女子学生も袴をはいて学校に通っていた時代です。女性隊員で、栗花落カナヲが師事する胡蝶しのぶは、袴スタイルです。けれど栗花落カナヲが着用しているのは、スカートタイプです。これは縫製係の前田まさおによる独断により、決められました。前田まさおが言うには「女性隊士らには元の隊服に、アレンジを施したものを支給している」と言います。

しかしこの前田まさおのアレンジは、暴走気味です。栗花落カナヲが師事する胡蝶しのぶは、暴走したデザインにされる前に、しのぶ自身の分、弟子であるカナヲの分は暴走を阻止しました。しかし前田まさおの暴走したデザインを着ることになった甘露寺蜜璃は悲惨でした。鬼から「あばずれ」と罵られるようなセクシーな衣装になってしまっていました。

胡蝶しのぶと栗花カナヲは、師弟関係ですが「鬼滅の刃」の漫画の中では、師弟関係を「継子」と呼んでいます。人食い鬼から、人々を守る役割の「鬼殺隊」の隊員であるふたり。「鬼殺隊」では、各人が極めた全集中の呼吸の流派によって○○柱と言う区分に分かれます。カナヲは、しのぶの水柱の系列の蟲柱の指導を受けています。

カナヲのように直接蟲柱であるしのぶから、直々に指導を受けられるのは、「鬼殺隊」のなかでは、ほんの一握りです。「将来有望であるという太鼓判を押されたようなものだ」と説明されています。しのぶの継子として期待されているカナヲは、着々と歩みをすすめます。

カナヲたちは「鬼殺隊」の事後処理を行う為の部隊「陰（かくし）」の指揮にあたっています。この隠での働きの中で、カナヲは、炭治郎の妹で鬼となった禰豆子とも出会います。初めて禰豆子と出会った時、カナヲは、禰豆子の邪気の無さにおどろきます。鬼なのに悪意も凶暴性も感じさせない禰豆子だったのです。

一方で、しのぶには、鬼から受けた辛い過去がありました。しのぶの姉カナエは、鬼によって殺されていたのです。継子であるカナヲも、カナエの事は知っていました。カナヲを人買いから助けてくれたのも、カナヲと名前を付けてくれたのもカナエでした。

蟲柱のしのぶの元で、カナヲは、学びながら、日々を過ごし部隊の指導をしています。しのぶの継子として立派に仕事をしていますが、カナヲにも欠点がありました。自信がつけば克服できる程度のかわいい欠点です。けれど今のカナヲには、深刻な問題です。しのぶから指示されたこと以外を自分で決められないのです。

現代の会社などでも、「指示待ち人間になるな」と言われる反面「自分勝手な判断をするな、上司の指示を仰げ」などと言われて「どうしたらいいのかわからない」そんな悩みの声もたくさんあります。この時点のカナヲもそうでした。なので、困った時に、カナヲがしたのは、「コイントス」です。銅貨を投げて裏か表かその結果でどうするか決めていたのです。

師範であるしのぶともっと稽古したいという、気持ちを伝えるモジモジするカナヲの姿がかわいいと評判でした。困り顔で、コイントスをするカナヲもかわいいと評判になりました。

那田蜘蛛山編のあと、炭治郎たちかまぼこ隊は、しのぶやカナヲのいる蝶屋敷の世話になります。戦いのあとの治療と修行を兼ねたものでした。炭治郎は、蝶屋敷滞在中。人見知りなカナヲにいろいろと話します。そしてその会話の中で「人は心が原動力だから心はどこまでも強くなれる」と応援してくれたのです。指示されたこと以外はコインに頼ったりするカナヲは、この言葉で、ほんの少し強くなります。

これまでのカナヲでは、「心のままに」生きたり、「心を強くする」事など思いもつかないことでした。貧しくとも幸せだった頃の炭治郎は、父の代わりにみんなを守ろうとする性格です。「自分から前に踏み出すことを恐れているかわいいカナヲが気になったから、ほっておけなかった」という推察もありました。

炭治郎の好みの女性とか、女性関係については、炭治郎の長男気質が、わかりづらくしているという推察があります。カナヲにどんどん積極的な行動に出ている場面も「兄がかわいい妹のために頑張っている様子にも見える」という意見もあります。「長男気質としての天然発言が女性を惑わせている」「恋愛なのか、友情なのかわかりにくい」と言われている中から見えてくる炭治郎の女性の好みを探ります。

4コマ漫画ではありますが、炭治郎が弟たちから好みのタイプを聞かれるシーンがあります。その中で炭治郎は「鈴蘭」や「柴犬」のような人と告げます。鈴蘭の花ことばは「清楚・謙遜」「再び幸せが来る」です。柴犬は日本人には昔からなじみのある、忠犬なイメージ。小さくても勇敢で、忍耐強く家族を大切にするという犬としての性格を持っています。

ただ炭治郎が、鈴蘭の花ことばや、柴犬の性格を知っているかどうかに疑問点があります。どちらかと言うと、「どちらも見た目のかわいい姿が好みなのでは？」と言う推察もあります。実際、カナヲの見た目は、鈴蘭のようなかわいい感じと、しのぶに仕える様子は柴犬のようでもあるという意見もあります。カナヲを思い浮かべながら、「鈴蘭」と「柴犬」という言葉が出たのかもという意見もあります。

漫画・アニメ「鬼滅の刃」の中で、人食い鬼を退治する鬼殺隊があります。呼吸と言うのは、その鬼殺隊の隊士たちが使う、呼吸法の技術であり、能力です。ゲームなどで言えば、パワーアップのブースト的な働きのある技術になっています。鍛錬によって心肺を鍛え、肺にたくさんの酸素を血中に送り込みます。それで能力をパワーアップさせる呼吸方法を「鬼滅の刃」では呼吸と呼んでいます。

体にかなりの負荷を与えるために、呼吸は頻繁につかえるものではなく、必殺技としての役割になっています。「鬼滅の刃」の隊士たちは、それぞれ○○柱と言う能力にジャンル分けされています。呼吸もその「○○柱」に応じた鍛錬が必要になり、「○○柱」を極めるための入り口でもあると、作中の中で、しのぶが語っています。

呼吸を会得した隊士は、子供くらいの大きさの硬い瓢箪に、息を混むだけで、破裂させられる程、強力と言われています。これは血中のすべてを把握し、血管の1本、1本にまでどうなっているか理解するようなものです。なのでこの呼吸の力で、例えば血が噴き出している血管があるとすれば、それを止めて止血する事もできるとも言われています。

カナヲが仕えているのは、蟲柱のしのぶです。しのぶから蟲柱の技術や能力を直接指導されています。ですから呼吸も水の呼吸の蟲の呼吸ということになります。呼吸は大きく分類すると、「炎・水・風・岩・雷」の5つの系統に分類されています。蟲の呼吸は、「水の呼吸」から細分化した「蛇・花・蟲」の中の1つです。流派の中で歴史が古いのは、炎と水の柱だそうです。

カナヲは、鬼の頸を斬る事で“殺す”事が出来る日輪刀を武器として持っています。日輪刀は、薄紅色の赤系統に染まっています。そのため、カナヲは、水の柱の中の花の呼吸を会得しています。けれどこの日輪刀の赤は、炎の柱の呼吸の意味合いが強いとも言われています。

「鬼滅の刃」の中では、この柱がそれぞれに細分化され、扱う隊士たちの力によって、新しい柱が出てきます。呼吸を使った戦いは、メインキャラクターなどでは行われていますが、カナヲに関しては、取得しているようですが、それを披露しているシーンはまだ出てきていません。連載が先に進み「カナヲが直接鬼と対峙した時に見ることが出来るかも」と言われています。反面、カナヲはかわいいままでいて欲しいという意見もあります。

カナヲと継子関係にあり、恩師でもある胡蝶しのぶ。蟲の柱らしく髪にはアゲハ蝶の飾り、羽織っている着物もアゲハ蝶をイメージしたものになっています。剣士としての腕も認められています。しかしそれ以上にしのぶの評価の高さは、鬼の数少ない弱点である藤の花から精製した毒で、鬼を滅殺することが出来る医学的な知識も持っている点です。

そのしのぶが、鬼に敗れて吸収されてしまうというストーリーについてまとめます。しのぶは、平時はとても優しく穏やかな人物で、カナヲの憧れの人物です。カナヲが、一番つらいときに手を差し伸べてくれたのもしのぶだったのです。しのぶには、胡蝶カナエという血のつながった姉がいました。カナエはしのぶ以上に慈悲深く「鬼と人間の戦いもなくなればいいのに」と言っていたと言います。

しかしそんな鬼に対して、同情的だったカナエは、しのぶの目の前で鬼に殺されてしまいます。しのぶは、姉の意志である鬼との間の和平の心を持っていました。けれど目の前で何よりも大切な姉を鬼によって殺されたことによって、鬼への憎悪の心が生まれます。これ以降しのぶは、姉の思いを引き継ぎたい思いと、鬼に対する怒りと憎しみの相反する心の葛藤の中で生きていました。

このような葛藤の中にあっても、しのぶが常に優しい笑顔で人に接していたのは、姉のカナエから「しのぶの笑顔が好き」と言われていたからです。ツイッターの感想の中に「鬼滅の刃」は切ないという意見があります。しのぶのように「苦しくても大切な人が好きだった笑顔を絶やさないという思い」に読者の切ない思いは向けられています。

鬼との戦いのある日、廊下を歩くしのぶは、血の匂いに気が付きます。戸を開けるとそこには大量の人の死体とそれを喰らう「上弦の弐・童磨」がいました。カナヲは、少し前にしのぶから、姉のカナエが殺された時の話、その敵の倒し方を伝えられていました。まるでしのぶが、負けた時の対処方法のようでした。

しのぶの目の前にいる上弦の鬼の中で弐と言われる童磨は、姉カナエが襲われたと姉が苦しい息の中で伝えた鬼にそっくりでした。しのぶに襲い掛かる前に童磨は、近くにいた女性を扇を使って殺します。扇を使う殺し方を見たしのぶは、童磨が姉カナエを殺した鬼であることを確信します。童磨は、殺した人間を自分が食べることで、殺された人間は救われるという宗教観を持っていました。

しのぶにとっては、大切な人を殺した童磨に対して、激しい怒りと憎しみしかありません。「私の姉、カナエを殺したのはお前だな」しのぶの問いかけに「あの時は朝日が昇って来て、カナエを食べることが出来なかった」と言ってその時の事を話します。話終わる前にしのぶは、鬼を殺す毒を塗った刃で、童磨の目をつきます。しかし童磨は、最初は苦しみますが、その毒を体の中で中和させる力を持っていました。

それでも素早さを武器に、何度も童磨に毒を打ち込むしのぶ。鬼を殺すには頸を切るしかないのですが、しのぶにはそれだけの剣の力強さはありません。苦戦するしのぶのまえにカナエの幻が現れ、しのぶを励まします。しかししのぶは童磨によって鎖骨や肺、肋を切られています。そんな中、渾身の力で毒を童磨の頸に毒をたたき入れます。

けれどその毒は童磨には効きませんでした。限界を迎えたしのぶに「俺が喰うにふさわしい」といいます。しのぶは童磨に「地獄に落ちろ」と言ったのを最後にとどめを刺されてしまいます。そこへかけつけたカナヲ。カナヲは必死に攻撃を仕掛けますが、童磨にかわされてしまいます。しのぶの体は砕け、童磨に吸収されてしまいます。

カナヲの目の前で、骨まで砕けるような音がして、しのぶの体はバラバラになり、童磨の体の中に吸収されてしまったようにみえました。カナヲと同様にしのぶが吸収される姿を、見ていた甲塚が言う気になる点。「日輪刀の鞘までが吸収された」と言うのです。日輪刀の鞘には、しのぶが鬼ごとにいくつかの毒を研究し作ったものです。それを鞘に入れていました。

もしかしたらその中に、童磨に効く毒があるかもしれません。童磨の体に取り込まれた毒が何らかの形で、効果を発揮した時、その時しのぶの復讐は成し遂げられることになります。一発で仕留めることが出来なくても、甲塚は、毒が童磨の体を弱め、カナヲの力によって、とどめを刺す事が出来るかもしれないと予想しています。カナヲは、カナエがもつ花の呼吸も会得していました。

カナヲは、人買いに買われて連れていかれるところを、胡蝶カナエ・しのぶ姉妹に助けられ、今があります。しのぶの死を受け、カナヲが童磨に復讐する事が出来るのでしょうか。できるとしたら、その方法は。だれかの力を借りるのでしょうか。ここから先は、自分の目で確かめてみてください。

2019年から放映が開始された「鬼滅の刃」のオープニングテーマです。この作品には、鬼と戦う魅力的な登場人物が多く、カナヲもオープニングに参加しています。ほかのメンバーが戦いのシーンなどなのに対して、カナヲは、かわいいシーンです。これは「カナヲには、ずっとかわいいままであってほしい」という作り手の願いなのかもという意見もありました。

「鬼滅の刃」の人気の一つに切なさ、胸が苦しくなる思いが描かれている点もあります。カナに関しては、炭治郎との恋に発展するのかと言う切なさがあります。そして、しのぶとの関係性の切なさもたくさん出てきます。「胸苦しいの嵐」このツイートをした人の思いは、読んでみて、またはアニメを見ても感じられると評判です。

「鬼殺の刃」での恋愛フラグは経っているけれど、カナヲと炭治郎の間は、恋愛にはならないだろうという予想から、イラストだけでも、ふたりにバレンタインデーを経験させるイラストです。カナヲの愛らしさ、かわいさを描くイラストは多いです。

近年、出版不況と言われ書く週刊誌・月刊雑誌など生き残りをかけていろいろな取り組みをしています。基本モノクロで表現されている漫画雑誌をカラー版でのデジタル配信。調べると紙媒体で買うよりも安いと書かれています。

カナヲの師匠であるしのぶの怒りのシーンです。大切な姉を殺されて、いつも静かに美しい笑顔を見せていたしのぶの苦悶にも満ちた顔は、憎い仇に出会ったからです。このあとしのぶは非業の最期となりました。そしてしのぶが、童磨に吸収されて行くシーンを見たカナヲが今後どうなるのかも気になるシーンです。

集英社の「週刊少年ジャンプ」誌上で「切ない」と人気の「鬼滅の刃」の栗花落カナヲの魅力についてまとめました。鬼に家族を殺され、妹は鬼になってしまいそうなそんな運命に巻き込まれた炭治郎。炭治郎が鬼を倒すために入った「鬼殺隊」。カナヲは、そんな鬼殺隊のメンバーの一人でした。幼い頃、のちに継子として、蟲柱の指導を受けるしのぶとの出会いと残酷な別れ。

炭治郎との出会いは、恋愛フラグも立ちます。恋愛要素は胸が苦しくなるような胸キュンシーンなどもあります。けれど鬼との戦いの日々は、悲しい別れもたくさん用意されています。しのぶの前でも、炭治郎の前でもとてもかわいいと評判のカナヲでした。しかしかわいいだけでは済まされない状況に追い込まれて行くカナヲ。多くの魅力的なキャラクターの中でかわいい魅力のカナヲの姿も「鬼殺の刃」の魅力の一つです！