2019年04月25日公開
2019年04月25日更新
【ゴールデンカムイ】鯉登少尉はどんなキャラ?声優やモデルとなった人物とは?
アニメ「ゴールデンカムイ」の登場人物・鯉登音之進少尉について紹介します。鯉登少尉は凄腕の剣士と言われていますが、鯉登少尉には別の一面があります。ここでは最強とも言われる鯉登少尉が見せるもう一つの姿を紹介し、心酔する鶴見中尉のエピソードも紹介します。さらに鯉登少尉のモデルと言われている人物についても見ていきます。また、アニメ「ゴールデンカムイ」で鯉登少尉の声優についても紹介します。
鯉登少尉が登場するゴールデンカムイ
アニメ「ゴールデンカムイ」は、アイヌの埋蔵金を求める男たちの壮絶なバトルを描く漫画が原作のアニメです。ここではアニメ「ゴールデンカムイ」に登場する鯉登音之進少尉について紹介します。鯉登音之進少尉は、エリート軍人で剣の腕は最強と言われ、「ゴールデンカムイ」の主人公杉元佐一を凌駕する程の実力を見せますが、上司の鶴見中尉に対するときの姿など、鯉登音之進少尉の別の一面について見ていきます。
また鯉登音之進少尉にはモデルとなった人物がいるということで、そのモデルについても紹介しますが、その前に「ゴールデンカムイ」の原作についての紹介や、作品情報などを見ていきます。
ゴールデンカムイの作品情報
アニメ「ゴールデンカムイ」は、野田サトル原作の漫画「ゴールデンカムイ」を基にテレビアニメ化した作品です。2018年にTOKYO MXで放送されました。明治時代末期の北海道を舞台に、アイヌ秘蔵の埋蔵金を巡る攻防が描かれた作品です。戊申戦争や日露戦争、ロシア革命などの史実を絡め、またアイヌの文化、民族の歴史、暮らしを忠実に描き、歴史ロマンとしても楽しめる作品となっています。
アニメ「ゴールデンカムイ」は、アニメ放送第1期が2018年の4月から6月まで、第2期が10月から12月まで、全24話で放送されました。「ゴールデンカムイ」の主人公は、日露戦争従軍時の戦いぶりで「不死身の杉元」と言われた元軍人の杉元佐一です。北海道の大地をアイヌが残した埋蔵金を探す杉元は、命の恩人であるアイヌの少女と共に壮絶な争奪戦に身を投じていきます。
ゴールデンカムイの原作
アニメ「ゴールデンカムイ」の原作は、週刊ヤングジャンプで連載中の野田サトルによる漫画で、2016年のマンガ大賞受賞作です。2014年の8月の38号から連載が始まり、2019年の3月でコミック17巻が発売され、累計発行部数は350万部超です。漫画「ゴールデンカムイ」は重厚な人間模様と迫力あるバトルの描写に加えて、アイヌ民族の文化、歴史の他にもグルメなどアイヌの生活を正確に描き、大ヒットしている作品です。
ゴールデンカムイのあらすじ
出典: https://ynjn.jp
ここでアニメ「ゴールデンカムイ」のあらすじを簡単に紹介します。アイヌ秘蔵の埋蔵金の存在を知った元軍人の杉元佐一は。ヒグマに遭遇し、アイヌの少女アシリパに命を救われます。アシリパは、殺害された父親の敵を探しています。埋蔵金を手に入れたらアイヌ民族にも分ける約束をした杉元は、父親の敵を探すアシリパと共に、埋蔵金捜索へと出発します。
埋蔵金の所在は、網走監獄の脱獄囚に刻まれた入れ墨にヒントがあると知った杉元たちは、脱獄囚のうちの一人を求めて小樽へ行きました。アシリパの父親を殺害したのは「のっぺらぼう」という人物だと、脱獄囚から聞き出しますが、尾形百之助(第七師団)によって脱獄囚は射殺されました。ここから杉元と第七師団との壮絶なバトルが始まります。この後、何度も第七師団とのバトルは描かれます。
鯉登少尉(音之進)はどんなキャラ?
アニメ「ゴールデンカムイ」の鯉登音之進少尉とは、どのような個性を持っているのでしょうか?ここでは鯉登音之進少尉の剣の腕や身体能力の他に彼の別の一面、魅力に迫ります。
鯉登少尉の魅力①凄腕の剣士
鯉登音之進(こいとおとのしん)少尉は、父親が軍人で、陸軍士官学校卒業で、若干20歳で少尉昇進したエリート軍人です。剣は自顕流の名手で、その剛剣は不死身と称される杉元さえも凌駕する実力者です。自顕流とは野太刀流とも呼ばれ、薩摩藩士の中でも特に下級武士が習得する剣法で、平安時代から続く古い剣法です。
幕末から維新の激動の時代に、生麦事件や人斬り半次郎、西郷隆盛の弟など、いろんな意味で名を馳せた薩摩藩士によって自顕流が一気に有名になったということです。自顕流は、他の流派とは違い、稽古であっても実際に敵と戦っているつもりで相対することを求められます。一人で稽古することが基本で、防具もつけません。何百回、何千回と朝に夕にひたすら素振りを繰り返す気力、精神力を求められる剣法です。
この自顕流は、防御は一切考えず頭の上に刀を構えます。そして最初の一太刀に気力をすべて注ぎ、一気に振り下ろします。「薩摩の初太刀ははずせ」と言われる所以です。このように、自顕流を操る鯉登音之進は、かの新選組近藤勇でさえも恐れたという剛剣の持ち主で、ひとたび剣を抜けば、鬼気迫るオーラを放つ剣豪となります。しかし、剣を離れれば純真でお茶目な一面があり、そのギャップが魅力的と言われています。
鯉登少尉の魅力②身体能力
鯉登音之進は、父の海軍少将から愛情深く育てられました。幼い頃から軍人になるために鍛えられた音之進は、稲妻と言われるほど足の速い強盗をひたすら追い続けたり、空を飛ぶ気球目がけて飛び移るなど、驚異の身体能力を披露します。また、大道芸のようなバランス感覚が要求されるものでも活躍が期待されるほどです。このように鯉登音之進の身体能力は、ゴールデンカムイの中で最高とも言われています。
鯉登少尉の魅力③興奮すると薩摩弁に
鯉登少尉の魅力の一つに、興奮すると薩摩弁が飛び出すことです。驚異の身体能力と、凄腕の剣士の鯉登少尉ですが、興奮するなど気持ちが制御しきれなくなると「キエエエエエ!」などと奇声を発し、その上薩摩弁で早口でまくし立てるので、上司の鶴見中尉でも理解できないのでした。しかし敵にとっては、鬼神のような形相で向かってくる上に何を言っているのかわからない鯉登少尉の状態は、敵を恐れさせることができるのでした。
鯉登少尉の魅力④鶴見中尉との関係
鯉登音之進は、鶴見中尉の熱狂的な崇拝者です。鶴見中尉とは、鯉登が所属する第七師団の実質支配者です。鶴見は埋蔵金を元手に新たな国家を自ら作ろうとしていますが、決して私利私欲のためではないと言われています。それについては鶴見中尉の人間性によって伺い知ることができます。鶴見中尉は、埋蔵金のためならどんなことでもするという冷酷な人間ではありません。
たとえ裏切られてもその相手が利用できるなら使うような度量の大きさを持っています。また、戦った相手に子どもがいると知ると里親を探すなど、心根の気高さを感じさせる言動に、若い軍人たちの信望を集めるのだと言われています。鯉登が鶴見中尉を崇拝する気持ちは誰よりも強く、鶴見中尉の写真を肌身離さず持っています。そして鶴見中尉を前にすると、緊張のため思うように話せなくなるほどです。
鯉登少尉は興奮したときだけでなく、緊張したときも薩摩弁が出るので、鶴見中尉にとっては彼が何を言いたいのかわからなくなります。そんな時は鶴見中尉の側近・月島基(つきしまはじめ)が、通訳をすることになります。このような面倒なことを月島は、淡々と誠実に努めてくれます。戦闘において強力な戦力となる鯉登少尉の気迫、剣の腕ももちろんですが、無心に自分を慕う鯉登少尉を、鶴見中尉は可愛がっています。
そんな二人の関係について、鶴見中尉は鯉登少尉に対して親のような愛情を持っているのではと言われています。ここまでアニメ「ゴールデンカムイ」の鯉登音之進少尉の魅力について、様々な角度から見てきました。ここからはアニメ「ゴールデンカムイ」で、鯉登音之進少尉を担当している声優を紹介します。
鯉登少尉の声優
アニメ「ゴールデンカムイ」の鯉登音之進少尉は、戦闘では鬼のような形相で相手に立ち向かっていきますが、上の画像のような子どもっぽさを兼ね備えた魅力的なキャラクターだということが分かりました。ここからは、そんな鯉登少尉の声を担当している声優を紹介します。
鯉登少尉の声優は小西克幸
アニメ「ゴールデンカムイ」の鯉登音之進少尉の声を担当しているのは、声優・小西克幸です。ここからは声優・小西克幸について、プロフィールと主な出演作について紹介していきます。
小西克幸のプロフィール
アニメ「ゴールデンカムイ」の鯉登音之進少尉の声優・小西克幸は、1973年4月21日生まれ、和歌山県出身です。子どもの頃から高校までサッカーに打ち込み、アニメに興味を持つこともなく過ごしてきましたが、友人から薦められ勝田声優学院に入学。デビュー作品は、1997年のゲーム「幕末浪漫 月華の剣士」の鷲塚慶一郎でした。テレビアニメでは1997年の「ポケットモンスター」では、数種類のポケモンの声を担当しました。
声優・小西克幸の初のレギュラーアニメは「勇者王ガオガイガー」でしたが、デビューから3年くらいは実年齢よりもかなり年上の役が多く、2000年くらいからようやく同年代の役が増えてきたそうです。2015年の声優アワードで助演賞に輝きました。
小西克幸の主な出演作
声優・小西克幸の主な出演作を紹介します。
- 2000年アニメ「妖しのセレス」十夜役
- 2002年アニメ「SAMURAI DEEPER KYO」鬼眼の狂 / 壬生京四郎役
- 2006年アニメ「D.Gray-man」コムイ・リー役
- 2007年アニメ「京四郎と永遠の空」綾小路 京四郎役
- 2013年アニメ「DIABOLIK LOVERS」逆巻レイジ役
- 2015年アニメ「北斗の拳 イチゴ味」ケンシロウ役
- 2017年アニメ「魔法陣グルグル」アドバーグ・エルドル(キタキタ親父)役
- 2017年アニメ「将国のアルタイル」スレイマン役
- 2019年アニメ「BEM」ベム役
声優・小西克幸のゲームの主な出演作を紹介します。
- 2010年「北斗無双」ケンシロウ役
- 2011年「デビルサバイバー オーバークロック」神谷詠司役
- 2012年「聖闘士星矢Ω アルティメットコスモ」蒼摩
- 2013年「メタルマックス4 月光のディーヴァ」ラロ役
- 2014年「ハートの国のアリス~Wonderful Twin World~」ブラッド=デュプレ役
- 2016年「怪盗夜想曲~ファントムノクターン~」怪盗王リガス役
- 2017年「戦刻ナイトブラッド」武田信玄役
- 2018年「OCTOPATH TRAVELER」オルベリク・アイゼンバーグ役
鯉登少尉のモデルとなった人物
アニメ「ゴールデンカムイ」の凄腕の剣士・鯉登音之進少尉には実在のモデルがいます。その人物は鯉登行一(こいとぎょういち)さんという軍人です。ここでは「ゴールデンカムイ」の鯉登少尉のモデルについて紹介します。
鯉登少尉のモデルは鯉登行一
上の画像は歴代の第七師団長の名前を記した石碑で、向かって左端に鯉登行一さんのお名前があります。鯉登少尉のモデルの鯉登行一さんは明治24年(1891年)生誕、昭和47年(1972年)逝去。父親は陸軍中佐・鯉登行文さんです。熊本陸軍の地方幼年学校から陸軍士官学校入学。卒業後、陸軍大学校を経て歩兵第2連隊の中隊長。昭和14年(1939年)陸軍少将で日中戦争出征。最後の駐屯地は北海道で、最終的な階級は中将でした。
鯉登行一の人物像
アニメ「ゴールデンカムイ」の鯉登少尉のモデル、鯉登行一さんは、昭和16年の11月から敗戦の昭和20年まで、北海道旭川の第七師団の第18代師団長を務められました。上の画像は、第七師団長時の写真です。アニメ「ゴールデンカムイ」の鯉登音之進少尉のモデルということで、音之進少尉もこの方のように出世していくのではないかと言われています。
鯉登少尉に関する感想や評価は?
アイヌの言葉は当然としても、鯉登少尉の薩摩言葉や谷垣の故郷の秋田訛りを聞くにつけ、このアニメは言語への強い拘りが感じられて良い(と思う秋田県民であったw)
— KNDN@実況しない垢 (@Kvsv9X) November 16, 2018
#ゴールデンカムイ
アニメ「ゴールデンカムイ」では、アイヌ民族の文化や言語などが正確に再現されていて、また鯉登少尉が興奮したときに出てくる薩摩言葉、谷垣の秋田訛りなど、作者の地方に残る言語への強いこだわりがとても良いという感想です。
今ゴールデンカムイ100話まで無料で読めるので、ワイの推しの鯉登くんをよろしくお願いします!!!!
— ライ🍛5/4【西2 ト18b】 (@raisama801) April 7, 2018
顔もいいし金持ちだしエリートで強いのに、鶴見中尉にぞっこんで興奮すると早口の薩摩弁になって何言ってるか分からなくなる色々と残念な褐色軍人さんですよろしくお願いします!!!(露骨な布教) pic.twitter.com/0SsJhiiP9S
アニメ「ゴールデンカムイ」の鯉登少尉を強く推しています。剣豪として敵を恐れさせる鯉登少尉が、鶴見中尉と話すときの純心な姿や興奮すると飛び出す薩摩言葉など、たくさんの見所がある鯉登少尉がおすすめだということです。
薩摩弁というとゴールデンカムイの鯉登少尉だな。キレるともう何喋ってるかわからないのがおもしろい
— 駿河 (@_suruga) January 26, 2018
アニメ「ゴールデンカムイ」の鯉登少尉の薩摩言葉が印象的だという感想です。何を言っているのか分からないところが、面白いということです。このように、凄腕の剣士・鯉登音之進が見せるギャップが愉快だという感想が多数ありました。
鯉登少尉についてまとめ
いかがでしたか?アニメ「ゴールデンカムイ」の鯉登少尉は、剣豪としての顔と純心な子どもっぽさを見せる顔、そのギャップが魅力的と言われていました。また、鯉登少尉のモデルについても紹介し、さらにアニメ「ゴールデンカムイ」の鯉登少尉の声優・小西克幸の活躍も紹介しました。迫力あるバトルと歴史ロマンを兼ね備えた「ゴールデンカムイ」の中で、一際個性的な魅力を見せる鯉登少尉にぜひ注目してご覧ください。